【試合詳細】3・15 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs定アキラ 【インディー統一タッグ】神崎ユウキ&橋之介vs神野聖人&中野貴人 高梨将弘vs瀧澤晃頼 大家健&バナナ千賀vsマスクドミステリー&KURO-OBI 藤原秀旺&後藤恵介vs中村宗達&川上翔大

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『PROGRESS 2』
日程:2025年3月15日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:186人

▼「新木場闘会始」 20分1本勝負
[ゴキブリ商会]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/後藤恵介(フリー)
8分35秒 ロマンチックを突き抜けろ!→エビ固め
[市川少年愚連隊]中村宗達(ガン☆プロ)/●川上翔大(ガン☆プロ)

▼「SURVIVAL TAG WAR」 30分1本勝負
大家健(ガン☆プロ)/●バナナ千賀(フリー)
12分19秒 KURO-OBIロール式足首固め
マスクドミステリー/○KURO-OBI

▼「スペシャルシングルマッチ」(30分1本勝負)
○高梨将弘(DDT)
11分57秒 エビ固め
●瀧澤晃頼

▼「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/神橋】●神崎ユウキ/橋之介
17分54秒 愛人の技→体固め
【挑戦者/愛人タッグ】神野聖人(BASARA)/○中野貴人(BASARA)
※第11代王者組が3度目の防衛に失敗。愛人タッグが新王者となる。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者】○ガッツ石島
16分21秒 反則(藤原秀旺によるレフェリー暴行)
【挑戦者/ゴキブリ商会】●定アキラ(AlmaLibre)
※第10代王者が3度目の防衛に成功。

ガッツと定の王座戦は不透明決着!真なるインディー統一に向けてTTTとゴキブリ商会が最終決戦へ!愛人タッグが愛の力でタッグ王座奪取も暑苦しいおじさん2人が挑戦表明!

大会開始前


 秀旺と後藤が幼児スポロンを飲むだけの会を開いていると、いつものように大家が乱入。リングになだれ込んで「今日こそ決着つけてやるよ!シングルマッチやれ!」と要求するも、秀旺は相手をせずに去っていく。

 前説の際には、バナナ千賀が登場。グレーゾーンひよこレフェリーが足の怪我で3週間入院していたにも関わらず存在感がなさすぎて誰にも気付かれず誰もエールを贈ってくれなかったことに不満を持っているということを紹介。
 ひよこレフェリーは入院中にずっと聞いていくつか覚えてきたという落語を披露することに。足の痛みのために大山阿夫利神社にお参りに行ったという枕からキレイに『ぞろぞろ』へ。枕の終わりにジャージの上着を脱ぐという細かいところにも芸が光った。

第1試合


 大型の悪人タッグ【ゴキブリ商会】の秀旺&後藤に対し、気鋭のジュニアタッグ【市川少年愚連隊】宗達&川上が挑む一戦。チャレンジマッチ的な構図だが、ジャイアントキリングを起こせば一気に勢力図を変えうるカードだ。

 後藤と川上の対面でゴングが鳴った瞬間に川上が突っ込んでいってエルボー連打。後藤は受け切った上で「効かねーよこの野郎」と強烈なエルボーで返してショルダータックル。さらにラリアットを狙うが、川上がかわして距離を取り両者タッチへ。

 秀旺が寝転んでグラウンドに引き込んでいき、じっくりとした首の取り合いに。秀旺が上を取ってロープに押し込み、逆水平チョップを連打。ロープに振るも、宗達が頭を打ち抜く高度のあるドロップキック。
 宗達&川上がダブルショルダータックル、ダブルバックエルボー、ダブルレッグスプレッドと立て続けの連携。ハイタッチしようとするも、川上が宗達を担いでボディスラムで秀旺に投げ落とす。

 代わる川上はエルボー連打。秀旺の逆水平チョップを耐えてランニング・バックエルボーを見舞い、ブレーンバスターを狙うが秀旺が逆にブレーンバスター。両者タッチ。

 宗達がコーナートップからダイビング・クロスボディを発射も、後藤がキャッチ。宗達は回転エビ固めでの切り返しを狙うが、後藤が耐えてバックドロップからセントーン。さらにロープに押し込んで逆水平チョップを連打してロープに振るが、川上がコーナーから手を伸ばしてブラインドタッチ。

 宗達の足払いから川上が顔面への低空ドロップキック。市川少年愚連隊のトレイン攻撃から川上のレッグラリアート+宗達のドロップキックのサンドイッチ攻撃攻撃。さらに川上のバックドロップ+宗達のスワンダイブ式エルボードロップの合体技を狙うが、後藤が回避して川上にショルダータックル。秀旺にタッチ。


 秀旺は川上にサイドバスターからロープに振るが、川上はフライング・ショルダーで反撃。さらに川上のバックドロップ+宗達のスワンダイブ式エルボードロップの合体技が今度は成功。これは後藤がカットするも、宗達が秀旺にジャーマン・スープレックスから後藤へトラースキック。川上が秀旺にギロチンドロップ、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと連撃してロープに飛ぶが、秀旺がカウンターのチャンス of LOVE。

 秀旺は十字を切り、ロマンチックを突き抜けろ!で叩きつけて3カウントを奪った。

第2試合


 前回大会で6人タッグ王座から陥落した大家&千賀。ミステリー&KURO-OBIもいぶし銀タッグとして上を目指すべくしっかりと勝っておきたい一戦。

 ガンギまったテンションで入場してきた大家&千賀。大家の「バッコミニケーション!!」の瞬間に千賀がドロップキックをぶち込む。

 大家とKURO-OBIの対面でゴング。KURO-OBIが素早くバックを取ると、大家は即座にロープにしがみついて「無理無理!この人強いよ!絶対無理だよ!」とプロレスラーらしからぬ弱音を吐く。
 バックの取り合いからKURO-OBIがハンマーロック、ヘッドロック、腕十字と華麗につなげていくと千賀が慌ててカット。両者タッチ。

 千賀とミステリーの対面。なぜか裸足で試合に臨んでいた千賀はまるでジュージュツのようにミステリーの関節を狙っていくが、ミステリーがショルダータックルで吹っ飛ばす。場外戦となり、4人で観客席になだれ込みながら大暴れしていく。

 千賀とKURO-OBIの対面。KURO-OBIが寝転んで足を獲りに行くと、千賀はバックステップで回避しつつまるでジュージュツのように転がって足を取りに行こうとする。大家も寝転んでジュージュツっぽいなにかの動き。ミステリーも寝転んでジュージュツらしきなにかを繰り出していく中、KURO-OBIは特に柔術を使うことなくいなして再び場外戦へ。千賀が売店にいたラム会長にラリアットを打たせ、KURO-OBIが思わぬ大ダメージを負う。

 大家とKURO-OBIの対面。大家がマウントナックル連打から逆片エビ固め。これをブレイクされるとロープに走るが、KURO-OBIがフライング・クロスチョップでカウンター。ミステリーにタッチ。

 ミステリーはクロスチョップで大家、千賀を倒していき、大家に串刺しバックエルボーからブレーンバスター、セントーン・アトミコと連撃。ミステリーがコーナーに上ってダイビング・ラリアットを狙うが、大家が追いすがってヘッドバッドからカミカゼ。さらに炎のスピアーを狙うが、ミステリーが重爆ドロップキックでカウンター。両者タッチ。

 KURO-OBIがドラゴンスクリューからアキレス腱固め。これをブレイクされるとソバットからフィニッシャーのKURO-OBIロール式足首固め(※KURO-OBIロールからのアンクルホールド)を繰り出すが、極まり切る前に抜け出した千賀がエルボードロップ。


 千賀と大家が交互にヘッドバッドを放っていき、「せーの!」でサンドイッチ式ヘッドバッド。千賀がKURO-OBIを羽交い締めにし、大家が炎のスピアーを狙う。KURO-OBIが回避するも、ギリギリで誤爆を回避。今度は大家がKURO-OBIを羽交い締めにするも、千賀のトラースキックが誤爆。すかさずKURO-OBIが千賀をKURO-OBIロール式足首固めで捕らえてギブアップを奪った。

大家「バカだろお前!なんだよお前!誤爆って!誤爆って!なあ?!なあ?!俺たちは人間だ!そして!この世の中は過去には戻れません!だから今日負けたことはキッパリ水に流して!俺たちは6人タッグのベルト、こないだなくしてしまったんです!だから!ベルトが欲しいんです!ベルトを取り返せば!ベルトを取り返せば!ベルトを取り返せば!ねえ?!今度は誤爆もないし!なんか、よく、戻れるよ!絶対そうだよな!プロレスで俺たちは幸せになります!プロレスで俺たちは幸せになります!プロレスで俺たちは幸せになります!行くぞーッ!オーッ!幸せに!なるぞおおおおおおおおッ!!」

 バッコミが流れ始め、「バッコミニケーションッ!!」のところで千賀がドロップキックを見舞った。

第3試合


 業界屈指のテクニシャンでありエンターテイナーである高梨と、最近ようやく奇人変人の本性を表してきた瀧澤のシングルマッチ。瀧澤がどこまで自分の世界を展開して高梨を侵食できるかにかかっている試合。

 ゴングが鳴ると、瀧澤がシリアスな表情で睨みつけながら隠し持っていた紙テープを投げつけるというシュールな攻撃。高梨は丁寧に紙テープを片付け、瀧澤の世界観に付き合わず。
 リストロックの応酬から高梨が十字架固め。そのままグラウンドに持ち込んで再びリストロックの応酬。クリーンブレイクから高梨が右手で握手を求めるが、瀧澤が左手で握り返すという不思議な光景が広がる。

 瀧澤が足払いからロープに飛び、ティヘラ。その後はレフェリーの眼の前で堂々とコーナーマットを外しに行き、当然のように制止される。
 高梨が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜いてトーホールド。瀧澤はよろよろとコーナーマットを外しに行き、当然のように制止される。
 高梨が足をロープに絡めてヒザへの低空ドロップキック、ヒザへのヒップドロップ。瀧澤はよろよろとコーナーマットを外しに行き、当然のように制止される。
 高梨がチンクラッシャーから低空ドロップキック。瀧澤はよろよろとコーナーマットを外しに行き、当然のように制止される。しかし、ここでようやくコーナーマットが外れる。

 瀧澤はロープに飛んで再びティヘラを狙うが、高梨がキャッチしてニークラッシャーで切り返す。さらにトーホールド、グラウンドで足を突き上げながらのニーロックと複雑なジャベで攻め立てる。

 瀧澤は金具むき出しのコーナーを背に立ち上がり、突っ込んでくる高梨を誤爆させようとする。しかし、回避するのが早すぎたためあっさり気付かれて不発に。瀧澤は「来いよ。ビビってんの?」と挑発。高梨が突っ込んでいくと、瀧澤は対角コーナーへ猛ダッシュ。その隙に高梨は金具むき出しのコーナーに当たったフリをして大げさに痛がる三味線を弾く。

 得意気な瀧澤が引き起こすも、高梨が髪を掴んで振り払いロープに飛ぶ。瀧澤はカウンターのフライング・クロスボディを見舞い、高梨の延髄斬りを耐えてバイシクル・キック。


 再び金具むき出しのコーナーを背に立った瀧澤。高梨はまたも誤爆を回避するが、瀧澤がロープを使ってのチンクラッシャーからグーニーズ(※サードロープをゴムパッチンの要領でスネにぶつける)。
 高梨のセコンドに付いていたSET UPのJJが瀧澤に詰め寄っていくが、蹴り技をロープに誤爆させられ、2人で痛がっているところに瀧澤がダブルの低空ドロップキック。

 瀧澤がブルーサンダー・ボムを狙うが、高梨が鼻をつまみ上げて止める。瀧澤の足をレフェリーに持たせた上でヒザへのドロップキック、ダブルニークラッシャーからの足4の字固めと捕らえるが、瀧澤はなんとかロープに逃れる。

 高梨が再び足4の字固めを狙うが、瀧澤が下から蹴り上げて脱出。高梨のぐるぐるパンチをかわしてブルーサンダー・ボムで叩きつけ、RKOを狙う。振り払った高梨がタカタニックを狙うが、瀧澤も脱出。2人で金具むき出しのコーナーへぶつけようとする攻防のさなか、瀧澤がドロップキックを発射。吹っ飛んだ高梨がレフェリーに衝突し、リング上は一時的に無法地帯に。

 瀧澤が高梨を金具むき出しのコーナーにぶつけようとするが、高梨があっさりかわしてフラップジャックの形で顔面から金具にぶつける。高梨がロープに足をかけながらのエビ固めに捕らえるが、視界がふらつくレフェリーはこれに気付かず3カウントを叩いた。

第4試合


 【神橋】神崎&橋之介は【クレイジーラバーズ】塚本拓海&竹田誠志が課したタッグパートナー同士の“愛”が焦点となった試合を制して王座戴冠を果たしたこともあり、ラブラブカップルの挑戦しか受けないことを宣言している。
 【愛人タッグ】神野聖人&中野貴人は、その名が示すようにプライベートでもラブラブな実力派タッグ。イケメンカップル同士の愛がぶつかり合う試合として女性ファンからは熱視線が集まっていた。

 神崎と神野の対面でゴング。ロックアップでの力比べは神野が圧勝。手4つからリストロックの応酬となり、神野がガッチリとヘッドロックに捕らえて長時間拘束。さらにショルダータックルでなぎ倒すと両者タッチへ。

 橋之介と中野の対面。目まぐるしいグラウンドでの首の取り合いからリストロックの応酬。クリーンブレイクから互いにロープに飛んで攻撃をかわし合う中、橋之介がカニバサミからの低空ドロップキックで先制。神崎にタッチ。

 神橋は2人で中野をロープに振ってダブルのヒップトス。神崎のボディプレス+橋之介のその場飛びムーンサルト・プレスの連携攻撃から神崎がロープに振ってバックエルボー。さらにサマーソルト・ドロップで追撃し、橋之介にタッチ。

 橋之介は背中へのエルボー連打からセントーン・アトミコ。神崎にタッチ。

 神崎は中野にシュミット式バックブリーカーから拷問コブラツイスト。足を止めてのエルボー合戦となり、これを制した中野が後頭部を貫く低空ドロップキック。神野にタッチ。

 神野は神崎をロープに振ってショルダータックルでふっ飛ばす。神崎もボディスラムを狙うが、神野が軽々と切り返してボディスラム。体固めに捕らえながら腕立て伏せをする余裕を見せつける。

 代わる中野は神崎の後頭部にエルボースタンプを連打し、首投げから連続エビ固めでスタミナを削る。神野にタッチ。

 神野は神崎にボディスラムを狙うが、神崎が意地のボディスラムで返して橋之介にタッチ。

 橋之介が出てくると愛人タッグが2人でコーナーへ振ろうとする。橋之介はこれをいなして中野に串刺しラリアット、神野にショットガン・ドロップキック、中野に側転式低空ドロップキック。場外に出た2人へノータッチ・トペ・コンヒーロを見舞って追撃。

 橋之介は神野をリングに戻してブレーンバスターを狙うが、神野がアイアンクローで強引に振りほどく。橋之介が強烈なチョップで場内に快音を響かせると、神野も鈍い衝撃音を放つ逆水平チョップで反撃。橋之介がカウンターのエルボーをクリーンヒットさせてロープに振るが、中野がコーナーから手を伸ばしてブラインドタッチ。

 中野が橋之介にスワンダイブ式ミサイルキックを叩き込み、エルボー、ソバット、掌底、ロープ駆け上がり式フェイスクラッシャー。さらにロープに振るが、橋之介がハンドスプリングエルボー。神崎にタッチ。

 神崎は中野にエルボー連打からロープに飛んでフライング・フォアアーム。さらにハーフハッチ・スープレックス・ホールドから橋之介と2人でダブルブレーンバスター。さらにロープに飛ぶが、神野が飛び込んできて中野のドロップキック+神野のショルダータックルの連携攻撃。さらに愛人タッグのトレイン攻撃から愛人居丈高。

 中野がコーナーに上っていくと、橋之介が飛び込んできて地対空ジャンピングニーから雪崩式フランケンシュタイナー。神野が神崎をショルダータックルで吹っ飛ばすが、橋之介が顔面をぶち抜くドロップキックで排除。

 中野が橋之介をガタガタで排除も、神崎が中野にフィッシャーマン・バスターからフロッグ・スプラッシュ。完璧に決まるも中野はカウント2でキックアウト。ならばと神崎はランニングニーを発射も、中野が回避、橋之介がエプロンからのジャンピング・ハイキックでアシストしようとするも、これが神崎に誤爆。

 中野がすかさず武者返しで押さえ込むも、神崎もキックアウトしてロープに飛び、電光石火。キックアウトした中野を神崎が追うが、中野はロープを使ったサマーソルトキックでエプロンへ。ここで神野が飛び込んできて神崎の後頭部にラリアット。最後は愛人の技(※神野のパワーボム+中野のスワンダイブ式ヒップドロップ)で3カウントを奪った。

 納得いかない様子で悔しがる神橋の2人に対し、愛人タッグの2人は誇らしげにベルトを見せつける。

 そんな中、ガンギまった様子の大家&千賀が大声でわめきながらリングになだれ込んでくる。

大家「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!俺たちは!俺たちは!俺たちは!幸せになりてーんだよ!幸せになりてーんだよ!幸せになりてーんだよ!オイ!」
千賀「俺はもうプロレスで幸せだーッ!!」
大家「俺はまだなってねーぞ!なあ?!なあ?!なあ?!俺たちはさっき言ったよな?!さっき言ったよな?!さっき言ったよな?!なあ?!なあ?!なあ?!俺たちはさっき言ったよな?!さっき言ったよな?!さっき言ったよな?!ベルトが欲しいんだよ!ベルトが欲しいんだよ!ベルトが欲しいんだよ!なあ?!千ちゃん!ベルトが欲しいんだよ!なあ?!オイ!その!タッグベルトに!俺たち2人で挑戦させろーッ!させろーッ!させろーッ!させろーッ!させろーッ!させろーッ!させろーッ!させろーッ!させろーッ!」
千賀「アイツらには決定権が無いんだ」
大家「会長!会長!会長!会長!会長ォー!俺たちにベルトに挑戦させてくれさせてくれさせてくれ~ッ!(※石川会長がドン引きしつつ了承)ヤッターーーーッ!!じゃあ4月19日、ここ新木場で!俺たちが愛人タッグにィ?!挑戦しまああああああああああす!!首洗って待っとけよ!首洗って待っとけよ!首洗って待っとけよ!首洗って待っとけよ!なあ?!」

 心底嫌そうな愛人タッグを置いてけぼりに、大家&千賀は言うだけ言って慌ただしく去っていった。

第5試合


 ガッツは昨年12月にゴキブリ商会の藤田ミノルから王座を奪取し、未だにゴキブリ商会との抗争に明け暮れている。
 定は“某団体”とのつながりを断ち切る覚悟を垣間見せた上でガッツにTTT参戦を直訴し、2023年8月にガッツの持つインディー統一無差別級王座に挑戦。その後は隣に並び立つ存在になるかと思われたが、定は突然ガッツを裏切って秀旺と結託。秀旺と組むためにTTTへ潜り込んでいたという本心を明らかにし、ゴキブリ商会の一員としてガッツと敵対している。
 約1年半越しの再挑戦ということもあり、定が今回はどこまでガッツに迫れるのかが焦点となる試合だ。

 ゴングが鳴ると、両者ゆっくりとリングを回ってからロックアップで力比べ。互角と見るや手4つで腕力勝負。定が劣勢となるも、リストロックで切り返す。ガッツもカニバサミからグラウンドでの首の取り合いに持ち込むが、定がいなしてクリーンブレイク。

 ロックアップからガッツがヘッドロック、ショルダータックルと連撃。ガッツが「立てコラコノヤロー!」と鬼神ヘッドバッドを連打していくが、セコンドの後藤がエプロンへ上がってきて介入の素振りを見せる。ガッツが警戒して後藤に向き直ると、定がサミングから場外へ蹴落とし、秀旺&後藤とともに暴行。

 定がリング上でガッツを羽交い締めにする中、秀旺が傘を持ち込んで殴りかかる。ガッツはこれをビッグブーツで止め、定を秀旺にぶつける形で誤爆させる。
 しかし、ガッツは場外戦のダメージからか追撃に移れずうずくまる。定は背中へのエルボー連打から全体重をかけての踏みつけ、足首を極めながらの逆片エビ固めと猛攻。


 定はコーナーに詰めて左右のボディブローを猛連打。さらに串刺し攻撃を狙うが、ガッツがカウンターのラリアット。さらにブルドッギング・ヘッドロックからWARスペシャル。これをブレイクされるとラリアットを狙うが、定がカウンターのトラースキックでヒザをつかせ、後頭部へのロープ串刺しランニングニー。さらに追撃のトラースキックを顎先にクリーンヒット。

 なんとか反撃に移ろうとするガッツだったが、定がカウンターのトラースキックからショットガン・ドロップキック。ロープに振ってスパインバスターを狙うが、ガッツがフライング・ニールキックで反撃。定もロープに飛ぶが、ガッツがパワースラムで迎撃。


 ガッツは滅多に見せないダイビング・クロスボディを解禁。さらにコーナーへと上がっていくが、定が雪崩式ブレーンバスターで切り返す。さらに定が顔面へのニーアッパーから後頭部へのランニングニー、顔面へのランニングニーから垂直落下式ブレーンバスター。

 定は必殺のスパインバスターを狙うが、着地したガッツが鬼神ナックルから延髄斬り。さらにロープに飛ぶが、場外から秀旺が傘で一撃。さらにリングに上って傘で殴りかかるが、この一撃が定に誤爆。
 瀧澤がドロップキックで秀旺を排除し、ガッツが定へ渾身のラリアット。一回転してマットに突き刺さった定をすぐに引き起こしてゴーストバスターでダメ押し。

 これで試合は終わったかと思われたが、秀旺がガッツを傘で滅多打ちにしてカット。止めに来たレフェリーに暴行を加えたため、定の反則負けがコールされた。

 両軍のセコンド陣が入り乱れてリング上が大混戦となる中、秀旺がマイクを取る。

秀旺「どーも改めまして、藤原秀旺でございます。アキラ、アキラ、俺が助けてやったから。こんな感じだけど危なかったなあ?負けそうだったなあ?(※定が荒々しく傘を投げつける)おいおいなんだオイ。まあまあ、いいよいいよ、そういうのは。ゴキブリ商会、藤原秀旺個人として言わせていただければ、ウクライナとロシアの……」
定「うるせーテメー!オイ!命かけてやってんだよ!」
秀旺「ウクライナとロシアの問題かなんかも、僕が解決するカードを持っています。ただ、僕がゴキブリ商会、やっぱり僕が前に立たないとダメだなと思ってます。その中で我々3人ここにいます。そして藤田ミノル選手。それで4人いるんで。戦争を止めるための闘いをやります。お前ら4人、ゴキブリ商会、藤田ミノル選手をこれにプラスして、4vs4、完全決着だね。いよいよ完全決着だよね。いよいよ、ね?アキラは色々言いたいことがあると思うけど、これが俺の、僕の、やり方かなと思います。なので、会社に言って決定して下さい」

ガッツ「アァ?!いつでもどこでもやってやるよコノヤローお前!アキラ!お前、こいつら全員蹴散らしたらもう1回だお前!もう1回仕切り直してやろうぜオイ!納得できねえよなこんなんでオイ!」

(※ゴキブリ商会が引き上げていく)

ガッツ「……え~、非常に反応しづらい空気になってますね、会場。一応反則だけど俺が防衛したことになってんでしょ?こういうときみんなカッコつけて『今はベルト巻く気分じゃない』とかで巻かないでしょ?俺、巻くもん!」

(※この日にベルトを失ったばかりの神崎&橋之介に自身の腰へベルトを巻かせるというガツハラが行われるが、神橋の2人は快くガッツのみちみちのウエストになんとかベルトを巻き付ける聖人ぶりを見せる)

ガッツ「え~、今日はこんな決着になってしまいましたが、次回4月19日、ここにいる4人で藤田ミノルも含めたゴキブリ商会と完全決着つけますんで。それで完全決着つけた暁には、もう1回定アキラとタイトルマッチやりますんで。皆さん応援の程よろしくお願いします!ちょっと湿っぽい空気になっていますので、前回出来た新しい締めをやりたいと思いますが、皆さんいかがでしょうか!」

 瀧澤が茶々を入れる中、ガッツによる「シングル!ダブル!トリプルT!」のコールで大会を締めた。

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