「“本物のプロレス”なんて知ったこっちゃない」宇宙人と謎のデスメタル怪人がリング上で大暴れ!

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 20日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『New Years Golden Garden 2025』が開催。メガトンとギガトンが禁断(?)の対決を行った。

 メガトンは現在マリーゴールドでヒールユニット【Darkness Revolution】に所属。本人は真剣に悪いことをしているつもりなのにどこか憎めない言動が魅力の癒し系極悪ヒールとして活躍している。

 メガトンはメガトン星からやってきた宇宙人とのことだが、いつの間にか消えてしまった練習生・轟もよ子によく似ている。
 もよ子は俳優としてプロレスラー役を演じたことでプロレスを知り、アクトレスガールズへ入門。アクトレスリングでは癒し系極悪ヒール“ブルドーザー轟”として暴れていたが、同団体を退団してマリーゴールドの練習生となった。
 38歳の入門、運動神経も良くないという悪条件が重なっていたが、もよ子は人生をかけて“プロレスラーに”なるべくただひたすらに努力を続けた。そんなもよ子の姿は皆の心を動かし、ベテランから練習生まで一丸となってもよ子をサポートするようになっていった。

 この日、メガトンは石川奈青とシングルマッチで対戦予定であったが、試合を前にして石川が急遽欠場となったことがアナウンス。
 代わりにデトロイト・メタル・シティの『SATSUGAI』に乗って現れたのは、デスメタル風のフェイスペイント&ファッションに身を包んだ謎の選手・ギガトン。


 メガトンとギガトンは互いに悪魔的な笑い声を上げながら「ガオーッ!」と威嚇。
 メガトンがひたすらにロープワークをさせられて虫の息になったり、互いにボディプレスを自爆させられたりとコミカルな展開が続くが、終盤にはメガトンがフレイルを、ギガトンがチェーンを持ち出して殺し合いに発展しかける。
 メガトンが必殺のメガトンプレスを決めてカバーに入るも、ギガトンのチェーン攻撃を誤爆されていたレフェリーは失神中。メガトンがレフェリーを起こしにいったところでムクリと起き上がったギガトンがスクールボーイで3カウントを奪った。

 試合を終えたギガトンは「ウワーッハッハッハッハ!メガトン!誰だか知らんが、まだまだのまだまだじゃ!本物のプロレス、そんなモノ吾輩には知ったこっちゃない!ウワハハハハハハ!」と高笑い。
 一方、メガトンは「あぁ?!ギガトン?!アイツ、石川奈青だろ?!ふざけんじゃねーぞ!お前とちゃんとした試合して、メガトン姉妹結成させてやるからな!覚えとけよ!ガオーッ!」と、敵対しているのかと思いきや姉妹になりたいという意外な思いを明かした。

 この日は残念ながら欠場となってしまった石川奈青という選手は、人一倍努力家でありながら新型コロナの流行、怪我や病気、選手個人ではどうにも出来ない“大人の事情”といった不運の連続でやることなすこと報われてこなかった選手。それでも“プロレスラー”として生きることに強い誇りを持っており、泥水をすするどころか泥まみれになりながらもあがき続けるその姿を応援するファンは多い。

 マリーゴールドは旗揚げ戦を前にSareeeがジュリアへ「本物のプロレスを叩き込む」と啖呵を切って始まった団体だけに、“本物のプロレス”という言葉はファンがマリーゴールドについて語る際の頻出単語となっている。
 “本物のプロレス”などいうものが存在するのかどうかはさておき、プロレスを愛し、プロレスラーであろうとするために努力し、ファンを楽しませるために全力を尽くす選手たちがリング上で表現するものは、少なくとも“偽物”ではないだろう。

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