皇治がブアカーオとの殴り合いを終えて「家族のためにパンチドランカーになるの何もかっこ悪いと思ってない」

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 19日、横浜BUNTAIにて『能登半島地震チャリティ・イベント JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE~日本格闘技界、夢の架け橋~(以下JMAE)』が開催。メインイベントではボクシングルール3分3R:70kg契約による皇治vsブアカーオ・バンチャメークが行われた。

 JMAEは日本の格闘技文化を世界へ発信することで、多くの国の格闘技産業が発展していくことを願い立ち上げられたプロジェクト。展示会、セミナー、イベントの三本柱で構成される日本の格闘技に関連する総合博覧会で、2025年からアジアを皮切りに世界各国で開催することを目指しているという。
 このプロジェクトには、谷川貞治プロデューサーによる『巌流島』、桜庭和志プロデューサーによる『QUINTET』、カルロス菊田プロデューサーによる『K-1』、榊原信行CEOによる『RIZIN』がパートナーとして参加が決定。
 MMAルールでのオープニングファイトが3試合、『QUINTET』の2試合とTEAM SAKUvsTEAM RIZINによる5vs5勝ち抜き戦が1試合、巌流島ルールの異種格闘技戦が3試合、ケージによるキックボクシング、MMA、ISKAインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座戦、皇治vsブアカーオによるボクシング戦が決定したほか、試合以外では世界中の格闘技に関する展示や販売が17ブースほど用意され、空手・合気道・古武道・忍者など日本の世界に誇れる演舞を行うことが発表されていた。

 皇治は「ブアカーオとやった時木村(“フィリップ”ミノル)はバリバリステロイド陽性やったらしいんですよ。ステロイドしたり大麻したり格闘技界どないなってんの!?僕らがちっちゃい時に魔裟斗さんとかブアカーオとかテレビ見て憧れた選手は正々堂々戦って、そういう姿をちっちゃい子たちに見せて僕が憧れたと思うんですよね。それが僕らが大きくなって何でもありの格闘技界にしてしまうのはおかしい」と憂い、チャリティ興行でもあるJMAEにケージ・ボクシングルール・体重差あり(皇治は普段61kg)・2週間前オファーという状況でも参戦。


 試合は皇治がサークリングをしながらパンチのコンビネーションで攻めていき、ブアカーオはガードをあげながらカウンターを狙っていく。手数は皇治が多いもののブアカーオのボディブローが効いてきたのか、2Rになると皇治の足が止まり始めケージに押し込まれていく。しかし皇治はケージを背に自ら「打ってこい」と要求し、ブアカーオのパンチを顔面に受け続けながらも3R戦い抜きドローとなった。

 試合を終えたブアカードは「皇治は魔裟斗より打たれ強い」と高評価。
 皇治は「むちゃくちゃパンチ重いわ。ジャブとかも多少なり当たってたと思うけど、なんか全然効いてる気もせんかった。僕が伝えたいのは、今格闘技界色々なってますけど、やっぱり僕も結構パンチドランカーなるぞ、辞めとけとかいろんなこと言われるんすよね。皆さんもこうやってパソコン打って仕事してますけど、家族とか背負ってはって仕事のためにやってて、指が腱鞘炎になるからパソコン打つの辞めるって言ったら、やっぱ飯食っていかせないわけじゃないですか?だからみんなそれぞれ大なり小なり体張ってるわけですよ。僕も体張ってやってるわけやから、パンチドランカーになるの何もかっこ悪いと思ってないし、戦った証拠やと思ってるんで。僕は今日チャリティーで能登半島の人もそうやし、頑張ってる人たちは悔しいこといっぱいあると思うけど、胸張って仲間とかファミリーのために頑張ってると思うんで、僕みたいに馬鹿にされて笑われてもね、戦ってたらいいことあるっていうことをやっぱり見せていきたいなっていう意味でリングに上がったんで。その最低限の勇気を見せるっていう、でかいやつに立ち向かうっていうところは見せれたんちゃうかなとは思ってますけど。人それぞれあると思うんすよ見せるところ。僕はプロなんで、アマチュアじゃないんで勝ち負けもちろん大事ですけど、やっぱり人の心動かしてなんぼやと思うんで。今日ね、会場に応援来てくれた何人か、何十人、何百人か、何万人かわかんないですけど、 心を動かしてくれたと思うんで、明日頑張ろうと思ってくれたらいいなと思って殴り合いましたね」と笑顔で会場を後にした。

 今後皇治はRIZIN大晦日参戦を見越して準備を進めていくとのことだ。

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