永島勝司 ゴマシオ親父のつぶやきR[第5回]
- 2015-6-17
- ゴマシオ親父のつぶやき
今日はあのスーパースター、初代タイガーマスク・佐山サトルの今後について俺の思惑を言ってみたい。5月の下旬に曙戦以来、心臓に異常をきたし緊急入院。狭心症と診断され2度のカテーテル手術を受け、一応退院し今月の後楽園ホールにおけるリアルジャパン創設10周年記念のイベントに元気な姿を見せ、ファンを安心させたけど、問題はここから先のティグレ(スペイン語で虎)の今後だ。
俺は昔から「ティグレとお父さん」という仲でずっと付き合ってきた。病気の時も、俺はティグレと話しをしたかったけど周囲から止められて断念したが、そのあとすぐ彼と30分近く電話で話をした。
実は2年前、俺が心房粗動で入院し生死をさまよった時があった。その時もティグレは俺を心配していろんなアドバイスをくれた。言ってみれば同じ病をティグレと俺が味わったことになる。
先日の、10周年興行の時に元気な姿を見せたティグレに大仁田厚が対戦要求した。それはそれでいい。それに対応しなければいけないティグレのプロフェッショナルな精神状態は解る。彼は超満員のファンに「おおよそ半年か1年で必ずリングに戻ってきます」と、宣言し大喝采を浴びたらしいが、それはそれでいい。
だが俺は違う。ティグレのプロレスは、妥協を全くしない真っ正直なプロレスで手抜きができない男なんだ。そんな男が全治したとはいえプロレスのリングにカムバックしても俺は見たくない。
そりゃ、ファンはあの初代タイガーマスクの華麗なファイトを見たいだろう。しかも、1年余り封印された姿をそこに見たとき、歓喜の声を上げるだろう。しかし、俺は違う。今こそ、ティグレはこの充電期間中に新しいタイガーマスク、言葉を変えれば、『ニュースタイル・タイガーマスク』を育ててほしい。
タイガーマスクはお前のあと4人いるけれども、ティグレのタイガーを超えることはできなかった。それだけ初代タイガーマスクの強さ、素晴らしさ、凄さは誰も真似できないんだ。あのタイガーマスクはティグレで一度終わる。彼が作る新しい虎の出現に期待したい。
ティグレ、絶対無理するな。潔く、道を引くのもお前の華だぜ。永島だから心からそれを思う。頑張れ、ティグレ!