KICKBOXING ZONE 11.9後楽園大会での寺戸伸近、森井洋介、塚越仁志の対戦相手が決定

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10月6日、株式会社グッドルーザー会議室で、伝説のキックボクサー・小林聡がGMを務め、株式会社グッドルーザーが運営するキックボクシングイベント「KICKBOXING ZONE」11月9日(日)後楽園ホール大会に関する記者会見が行われた。

すでに寺戸伸近、森井洋介、塚越仁志の3選手の出場が発表されているZONE。この日の会見ではこの3選手の対戦相手・主要3カードが発表された。
第一弾参戦選手として発表された寺戸の対戦相手は真樹ジムオキナワの邦博に決まった。邦博は沖縄在住のキックボクサーで、西日本統一スーパーバンタム級王者の肩書を持ち、22戦16勝(9KO)4敗2分の戦績を残す。今年5月にM-FIGHTで行われた「WPMF JAPAN SINGHA BEER Presents -55kg SINGHA BEER CUP55kg」では竹内将生を相手にダウンを奪い合う壮絶な激闘を繰り広げている。小林GMはこのカードについて以下のように説明した。

「自分は『K-SPIRITS』(沖縄のキックボクシングイベント)のアドバイザーをやらせてもらっていて、沖縄には熱いキックボクシングの試合をしてくれる選手が多いので、東京で強い選手と試合をするチャンスを与えたいと思っていました。それでM-FIGHTのトーナメントで良い試合をした選手がいて、それが邦博選手でした。こちらから邦博選手にオファーをしたところ『寺戸選手とやりたい』と。こちらも寺戸選手とやらせたかったので、このカードに決まりました。2人は熱いキックボクシングを見せてくれると思うので楽しみです」
小林GMのコメントを受けて寺戸が挨拶。「対戦相手が沖縄の邦博選手に決まって、M-FIGHTのトーナメントを見たことがあったのですが、別にこれといって印象は残っていません」と邦博の印象は特にないとしながらも、寺戸と同じ激闘派ということで「熱い試合をする選手で、自分もガンガン行くんで噛み合う試合になると思います」と激闘を予告。約5年4カ月ぶりのキックルール・3分5Rへの対応にも「普段の練習は変わりなくやっているけど、ヒジ・首相撲の対策はしっかりやっています。3分5RはISKAの防衛戦でやっているので、自分の中では問題ないです」と自信をのぞかせ「ダウンしてから相手を倒すのは根性がある選手だと思うけど、根性ごとへし折ってやろうと思います」と邦博の心を折ると宣言した。

小林GMの後輩・森井の対戦相手はブラジルのピラオ・サンタナに決定した。サンタナはブラジル国籍を持ちながら、アンドレ・マナート率いるオランダメジロジムに所属。キックボクシングで8戦8勝と無敗で、MMAでも8勝3敗1ノーコンテストの実績があり、プロボクシングでも2戦2勝している。ヴァンダレイ・シウバを彷彿とさせる超攻撃的なスタイルで、リングネームの“ピラオ”はポルトガル語で壊し屋(=クラッシャー)を意味するという。またオランダメジロジムは小林GMが現役時代に武者修行を行った場所でもあり、マナートは小林にとってオランダの師匠とも言える存在。そういった意味でも小林GMの歴史を感じさせる試合となった。小林GMはこの2人の対戦について特別な想いを語った。

「森井の試合は二転三転して、どうしても対戦相手が決まらなくて。そこで宮田(充グッドルーザー代表)さんと相談した結果、最悪このカードになりそうという段階になって。そこで自分の中で非常ベルが鳴り、自分のもう一人の師匠であるアンドレ・マナートに相談したところ『59kgのすごいやつがいる。一週間前にオランダのAクラスですごい試合をして、絶対に日本で人気が出る』と推薦されました。そこで宮田さんと相談してこの選手でいこう、と。マナート曰くかなりの暴れん坊で、オランダの暴れん坊vs.森井というカードですね。自分としては旗揚げ戦にメジロジムの選手が出てくるのはうれしいです。メジロジム勢がZONEの旗揚げ戦に来て、後輩の森井がやるのは僕の中で刺激的。藤原ジムvsメジロジムが面白いし、偶然が重なって運命的に決まった試合だと思います」
まだサンタナの試合映像は見ていないという森井だったが、サンタナの写真を見て「自分はタイ人・モンゴル人以外とやるのが初めてで、写真を見てもパワーがありそうなので、盛り上がる試合が出来ると思います」と分析。「オランダの選手はパワーがあってコンビネーションが上手い印象です。真っ向勝負ではないけどパンチ、蹴り、ヒジ全部あるので、その全部で倒すつもりでいこうと思います」とキックらしい試合でサンタナを倒すと言い「外国人vs.日本人ということで日本を背負って戦いたいので大和魂を見せられたらいいなと思います」と日本人キックボクサーの強さを見せると誓った。

塚越の対戦相手は元J-NETWORKウェルター級王者・笹谷淳に決定。Krushを主戦場に戦う塚越vs.キックルールで豊富なキャリアを持つ笹谷という図式の試合になり、小林GMは「2人とも好戦的な選手で、キックルールで試合が出来ることを楽しみにしています。僕も試合を見るのを楽しみにしています」と好勝負に期待を寄せた。
対戦相手が決まった塚越は「今回笹谷選手と試合が決まりましたが、あまり笹谷選手の試合を見たことはありません。ただキャリアは長いですし、プロ戦績も長いということで、それは武器で怖いことだと思います。何よりZONEの旗揚げが発表された時に『是非(出場したい)』と言っていたというのを聞いて、熱い気持ちを持った選手と試合が出来る事を嬉しく思います。思い切りがいい試合が出来ると思うし、最高の試合が出来ると思うのでよろしくお願いします」と挨拶。ZONE参戦が決まって以降、キックルールの練習を続けている塚越は「すごく新鮮で楽しいので、充実した練習が出来ていると思います。3分5Rの戦い、キックの戦いがあると思うので、自分のカラーを出せるように練習しているところです。相手どうこうではなく自分を高める練習をしています」。さらに「寺戸選手と森井選手が強敵の対戦相手と試合が組まれて、これからもすごいカードが組まれると思うけど『ZONEの旗揚げ戦の主役は俺だ!』という試合をしたい」とZONEの主役獲り宣言も飛び出した。

一方、笹谷はZONE、そして全日本キックへの思い入れを熱く語った。「僕は16年前にS.V.G.に入ってキックボクシングを始めました。当時は新田(明臣)さん、内田(康弘)さん、安川(賢)さんがチャンピオンで、いつも後楽園ホールの2階のバルコニーから試合を見て、いつか全日本キックに出たいと思っていました。ただ全日本キックではデビューできず、仕事の都合などでジムを移籍してMA日本キックでデビューすることになりました。だから全日本キックに出てはいないのですが、僕は全日本キックに憧れていて、是が非でも出たいと思っていたので、それがこういう形で実現してうれしい限りです。ファイト的には自分にあるものを出すしかないですが、小林さんのイベントに出ることは僕にとって特別なものです。宮田さんがリングアナをやって、小林さんが看板選手をやっていたものの続きのイベントに出られるということで、新しい自分を出したいなと思います」
ほとんど笹谷の試合を見たことがないという塚越とは対照的に「Krushの試合は全部と言っていいくらい見ています。印象は身体がすごいなっていうのと、(攻撃が)痛そうだなと思っていて、まさかやるとは思っていませんでした」という笹谷。「オファーをもらった時はうれしい限りで全力でぶつかりたいと思います」と試合が決まった時の心境を語る。

また、7月にNJKFのリングで健太に敗れている笹谷は「NJKFで健太選手に惨敗したのですが、どうしても納得いかないというか。『俺はあんなもんじゃない』って思っています。健太戦を払しょくしたいのが一番の目標です。(キックのキャリアは塚越よりも上だが)キャリアがあって、経験があっても勝たなきゃ意味がない。ルールは熟知しているかもしれないけど、健太戦ではヒジで切られているし、試合まで一カ月あります。塚越選手もびっちり仕上げてくると思うので、さほどキャリがアドバンテージがあるとは思わないですね」とキャリア・実績は関係ない勝負になると話している。
いよいよ主要カードが発表されたZONE。小林GMによれば全9〜10試合を予定しており「もう一驚きあります」とサプライズも用意しているという。今後の追加対戦カードに注目だ。

【記事提供/グッドルーザー】

ZONE_11・9後楽園大会ポスターKICKBOXING ZONE
日時 : 2014年11月9日(日)
開場:17:00 開始:18:00(予定)
会場 : 東京・後楽園ホール

<決定カード>
▼スーパー・フェザー級(-58.97kg)/キックルール/3分5R
森井洋介(藤原ジム)
vs.
ピラオ・サンタナ(ブラジル/オランダメジロジム)

▼スーパー・バンタム級(-55.34kg)/キックルール/3分5R
寺戸伸近(Booch Beat)
vs.
邦博(真樹ジムオキナワ)

▼ウェルター級(-66.68kg)/キックルール/3分5R
塚越仁志(シルバーウルフ)
vs.
笹谷淳(TANG TANG FIGHT CLUB)

※出場選手はケガ等により変更となる場合があります

森井洋介(藤原ジム) Morii Yosuke
88.7.30生/長野県出身/26歳/170cm/オーソドックス/33戦25勝(13KO)5敗3分
<タイトル歴> WBCムエタイ日本フェザー級王者/WPMF日本フェザー級王者/Bigbangスーパー・フェザー級王者

ピラオ・サンタナ(ブラジル/オランダメジロジム)Pilao Santana
86.3.19生/ブラジル・サンパウロ出身/28歳/160cm/8戦8勝無敗
※MMA戦績:12戦8勝3敗1ノーコンテスト/プロボクシング戦績:2戦2勝

寺戸伸近(Booch Beat) Terado Nobuchika
80.9.9生/島根県出身/34歳/166cm/オーソドックス/44戦34勝(15KO)9敗1分
<タイトル歴> ISKA世界バンタム級王者/第24代全日本バンタム級王者/M-1バンタム級王者/RISE 55kg級王者

邦博(真樹ジムオキナワ) Kunihiro
87.10.19生/沖縄県出身/27歳/170cm/オーソドックス/ 22戦16勝(9KO)4敗2分
<タイトル歴>西日本統一スーパーバンタム級王者/RKAスーパーバンタム級王者

塚越仁志(シルバーウルフ) Tsukakoshi Hitoshi
Krush -63kg WILDRUSH League 2012準優勝
83.12.14生/埼玉県出身/30歳/177cm/オーソドックス/19戦13勝(7KO)6敗

笹谷淳(TANG TANG FIGHT CLUB) Sasatani Atsushi
75.3.17生/東京都出身/39歳/175cm/サウスポー/36戦20勝(7KO)16敗
<タイトル歴> J-NETWORKウェルター級王者

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