ジュリアが白いベルト戦を前に前王者・星輝ありさの想いを背負う中野たむに喝!「去った者をいつまでも引きずるのやめろ」

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 17日、東京都・後楽園ホールにて、女子プロレス団体スターダムが『STARDOM EXPLODE IN SUMMER 2020』を開催し、ジュリアと中野たむがワンダー・オブ・スターダム新王者決定トーナメントの決勝に進出した。

 スターダムは新型コロナウイルスの影響で2月後半から興行を全て中止に。その間に、ワンダー・オブ・スターダム王者である星輝ありさの引退や、木村花さんの死去などいろいろな出来事があったが、先月21日から大会を再開。
 “白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座は、現在はWWE、NTXで活躍する紫雷イオや宝城カイリ(現:カイリ・セイン)も戴冠してきた王座であり、昨年には引退の身から突然の復帰を果たしたスターダム一期生の星輝ありさが電撃戴冠を果たし、防衛V10を達成するなど不動の地位を築いてきた。
 しかし、星輝は今年5月に突如引退を発表して同王座を返上。星輝の王座を狙う選手は多くいただけにスターダム内に衝撃が走った。

 ジュリアは今年3月に行われたスターダムのシングル最強決定戦“シンデレラ・トーナメント”を制して星輝への挑戦権を獲得していたが、星輝の引退によって先行き不明に。
 そして、ジュリアは今月12日の新木場大会で自身と抗争を展開していた中野たむを相手に白いベルトの新王者決定戦を要求。たむも星輝のタッグパートナーであったことから白いベルトへの想いもひとしおであり、これで決まりかと思われていたところへ白いベルト戦の先約があった大江戸隊の刀羅ナツコが激怒して乱入して異議を唱え、ここに小波も加わって4名での新王者決定トーナメントの開催が決まった。

 セミファイナルではジュリアと小波が対戦。
 元総合格闘家の藤井恵に師事して身につけたMMA仕込みの蹴りを放つ小波と、プロレス技の象徴の一つとも呼べるビッグブートを得意とするジュリアは互いの色を生かした激しい蹴り合いを展開。グラウンドでも小波はトライアングルランサー、ジュリアはステルス・バイパー(変形STF)を狙いに行くなど同じ土俵で張り合い、最後はジュリアが餅つき式のグロリアス・ドライバーで小波を沈めた。

 メインイベントではナツコとたむが対戦し、ナツコが試合前からパイプ椅子で奇襲し、チェーンで絞首刑に処すなど場外戦で大暴れ。しかし、たむはナツコのスピアーをトラースキックで撃ち落とす離れ業を見せ、星輝の技である1399やバイオレット・シューティングなど必殺級の大技で畳み掛け、チェーンを持ち出したナツコの攻撃を大江戸隊のセコンドに誤爆させた隙を突いてのスクールボーイで技ありの3カウント。

 試合後にジュリアとたむがリング上で対峙すると、たむは「絶対!絶対!お前だけには負けねぇから!お前だけには白いベルトは渡さない!宇宙一メッチャクチャにしてあげるから!」と啖呵を切ってビンタを見舞うも、ジュリアは不敵に笑ってリングを後に。
 たむは星輝とのタッグ、“DREAM☆SHiNE”の名が入ったリストバンドを白いベルトの上に置き、その両方を優しく撫でてから大会を締めた。


 しかし、バックステージに戻ってたむが星輝の想いが込められたリストバンドについて語っていると、そこにジュリアが現れてたむのリストバンドを足蹴にしながら「こんなのをいつまでもやってたらお前は白いベルトを巻けないし、挑戦するにも値しない。去った者をいつまでも引きずるの、やめろ。アンタの相手はあたしなんだよ。アンタとあたし、1vs1だよ!」と叫ぶ。
 たむは「私はいろんな人の気持ち、お客さん、ファンの人!スターダムのみんな!引退してった仲間!みんなの気持ちを背負ってアンタと闘う。そして、みんなの気持ちを背負って白ベルトを巻くんだ!そして、白ベルトをスターダムの象徴のベルトにする。それが私の闘う理由だから」と一歩も引かず、両者はバチバチと睨み合った。

 去った仲間を想い続けながら闘うたむと、過去と決別して前だけを見ようとするジュリアという2人が胸に秘めたそれぞれの信念をぶつけ合う白いベルト戦は、今月26日の後楽園ホール大会にて行われる。

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