ヨシタツ甲子園で優勝したTORUが全日本プロレスのシングル王座に挑戦決定!

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 17日、東京都・後楽園ホールにて行われた全日本プロレス『2019 SUMMER ACTION SERIES ~2019 Jr. TAG BATTLE OF GLORY~」【開幕戦】』の第0試合で“ヨシタツ甲子園”が開催された。

 ヨシタツ甲子園とは、現GAORA TV チャンピオンシップ王者のヨシタツが初防衛戦の相手を決めるために開催したバトルロイヤル。優勝者には7月27日のエディオンアリーナ大阪大会でヨシタツに挑戦する権利が与えられる。
 昨年3月には、当時のGAORA TV王者の秋山準へ丸山敦が「プロレス界にはボクみたいに埋もれてるレスラー山ほどいるんですよ。そのレスラーにボクはチャンスを与えたい!ボクが寄せ集めた泥水のようなレスラーたちの底辺のプロレスを日本のトップとも言えるプロレスにぶち当ててみようじゃないか!」と宣言し、次期挑戦者を決めるバトルロイヤルを開催しており、その際にはサバイバル飛田が優勝し、秋山準への挑戦を果たしていた。

 今回のヨシタツ甲子園について、ヨシタツは自身のTwitter上で「会場の片隅で竹刀片手に見させてもらいます。しょっぱいバトルロイヤルしたら試合中リングに上がって試合止めます。ヨシタツはバトルロイヤルでは、レッスルマニア26の、今で言うアンドレ・ザ・ジャイアント杯で優勝して世界一になっているので見る目は相当厳しいです」と、この試合への熱い意気込みを語っていた。

 この試合に参戦した選手は、CHANGO(フリー)、PSYCHO(フリー)、井土徹也(HEAT-UP)、山田太郎(666)、ビッグベアー(フリー)、サバイバル飛田(埼玉プロレス)、塙純一(千葉 Hプロダクション・ねわざワールドOD)、タコ乳頭(フリー)、田馬場貴裕(FWU)、TORU(フリー)、タイガー木原 with 最可たん、アグー(フリー)、アミーゴ鈴木(フリー)。そして裁くレフリーはガンダーラ鈴木と、インディープロレスマニア垂涎のドリームカードが実現。

 試合は、自らOTTRしての場外飛びで失格となったり、飛田にヒモで首を絞められる木原を助けるために木原の専属ディーバである最可たんが乱入してパンダのパペットを嵌めた手で飛田に殴りかかるなど混沌とした空気の中で進行。
 最後はTORUと木原の2人となり、木原がエルボーやミドルキック連打で押していくがTORUがカウンターのドロップキックを叩き込み、垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪い甲子園優勝を果たした。

 試合後、拍手をしながらリングに上がりTORUに認定証を手渡したヨシタツは「TORU選手、優勝おめでとう。ただ一つ聞きたい。なんで俺とやりたい?あとオレは今、ベルトを2つ持っています。なぜ、コロナのインターコンチじゃなくGAORAに挑戦したいのか、どうして?」と問いかける。
 TORUはヨシタツの目を真っ直ぐ見据えながら「俺は、ずっとインディーからやってきて10年、東京に大阪から引っ越してきて、俺はこの全日本プロレスのリングにTORUという名を刻みたい!」と語ると、ヨシタツは「気迫は伝わってきました。7月27日、第一回ヨシタツ甲子園優勝者として、それにふさわしい戦いをしてください。期待しています」と満足げな笑みを浮かべた。

 試合後、TORUは「ヨシタツ選手はプロデュース力・発信力というものにすごく長けてるなと。それはインディーでやってる人間からするとすごく勉強になるところがあると思います」と王者へのリスペクトの意を示したが、「地元・大阪でずっと応援してくれた大阪のファンのみんなの前でヨシタツ選手を倒して、俺が全日本プロレスの歴史に名を刻めるようにベルトを必ず獲ります」と力強く宣言した。

 TORUはプロレスリング紫焔や道頓堀プロレスといった大阪のインディー団体で活躍し、数々のインディー団体の王座を獲得してきた実力者。今年3月に道頓堀プロレスを退団して活動拠点を東京に移したTORUだが、地元・大阪で檜舞台を踏むこととなった。
 昨今の全日本プロレスは、ローカルインディー団体の選手にも広く門戸を開いてチャンスを与えていることから、自身の名を上げたいという野心を持った実力者たちの憧れのリングとなっている。
 TORUが全日本プロレスの最前線に躍り出ることが出来るのか、27日の王座戦の行方に注目したい。

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