【試合結果】8・27 HEAT-UP新木場大会 【ユニバーサルタッグ】田村和宏&藤波辰爾vs長井満也&定アキラ 兼平大介vs近藤“ド根性”洋史 井土徹也vs伊東優作 新井健一郎&ヒデ久保田vsガッツ石島&室田渓人

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『マンデーナイトUP』
日時:2018年8月27日(月)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:91名

▼第1試合 マンデー“サマー”ナイトアップ☆開幕 20分1本勝負
[Wヒロシ]渡辺宏志/○大和ヒロシ(フリー)
9分3秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
●プリンス・カワサキ/大谷譲二

▼第2試合 感染注意!メルトブレイン新木場汚染! 20分1本勝負
[Melt Brain Dancing]PSYCHO(フリー)/○CHANGO(フリー)
10分12秒 究極飛龍裸絞め
阿部史典(BASARA)/●飯塚優

▼第3試合 武骨の夏2018〜ゴツゴツいかせていただきます〜30分1本勝負
[SMOKEY CRIMINAL]○新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)
11分2秒 ジャンピング・パイルドライバー→体固め
ガッツ石島/●室田渓人

▼第4試合 猛暑酷暑~真夏のタイマンマッチ~30分1本勝負
○井土徹也
10分5秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
●伊東優作(DEP)

▼第5試合 ラストド根性vol.2~共に歩んだ灼熱の跡~60分1本勝負
○兼平大介
17分1秒 strike of the knee→片エビ固め
●近藤“ド根性”洋史

▼第6試合 HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/タムラドラゴン】○田村和宏/藤波辰爾 (ドラディション)
16分8秒 アンドレ
【挑戦者組/SMOKEY CRIMINAL】長井満也(ドラディション)/●定アキラ(フリー)
※王者組が初防衛に成功。

藤波辰爾&田村和宏がタッグ王座を貫禄の初防衛!兼平vs近藤のラストマッチは全てを出し尽くす大熱戦!とどろき大会で18歳の井土が王座挑戦決定!

オープニング


 当日に亡くなられた亜利弥’さんに捧げられる10カウントゴング。田村和宏をはじめ参戦選手とも交流のあった亜利弥’さん、選手がリングを囲み黙祷。

 久しぶりのてっしー&やぶちんによるインフォメーションコーナー。新発売となった近藤“ド根性”洋史のイメージである紫タオル紹介の際、弥武の「平成維震軍カラー…ではないですね」に困ってしまうてっしー。フリの言葉である「思い残すことはありませんか?」からてっしーの一発芸。“当たり前のことを全力で言う”シリーズの実験バージョンとして行われたが…まだ見切り発車に終わってしまう。
 選手入場式から挨拶は田村和宏。

田村「名古屋から帰ってきて新木場、今週はまた高島平がありますけれど、どんどんとどろきアリーナに向けてヒートアップしてまいりますので、本日も応援宜しくお願いします!」

第1試合


 大和はカルッツかわさき以来となる「進み続ける限り」を歌いながらの入場、渡辺との「Wヒロシ」初タッグ結成。プリンス&譲二はプリンスのコルバタからツープラトンのエルボー、アームホイップ、サンドイッチ低空ドロップキックを大和の側頭部に見舞い先制。Wヒロシは大和のゼロ戦キックを皮切りに渡辺の逆水平、クイックタッチでプリンスを代わる代わるボディスラム。渡辺の放ったコーナーからのダイビング・ブレーンチョップをかわしたプリンスがミサイルキックを命中させ譲二に交代。
 5分経過、譲二は渡辺に串刺しエルボーからフォーアーム、フォローに入る大和に飛びつきダイヤモンドカッターを見舞い、なおも渡辺にミサイルキック。だが不用意にヘッドロックにいった所渡辺のワンハンド・バックブリーカーが火を噴く。大和はプリンスと譲二の連携を上手くかわしプリンスに串刺しスピア、譲二にフライング・クロスチョップ。「行くぜ!スライディングエーックス!」と叫んだ大和、譲二エルボーで返してスライディングD、かわした大和は譲二をロープスロー、ショルダースルーを回転エビで切り返す譲二、後方回転して立ち上がった大和がスライディングXを放ち“スライディング対決”を制す。大和続いてフィッシャーマン狙い、譲二首固めで切り返しカウント2。コブラツイストのかけ合いから譲二がプリンスにタッチ、フォローに入る渡辺にプリンスがクロスボディ。渡辺を排除しプリンスと譲二による串刺しエルボートレインから別々のコーナーから放つWミサイルキックが大和にヒット。更に前から後ろからチョップの嵐を放ったプリンスと譲二だが、同士討ちを誘った大和が渡辺のフォローもあり投げ捨てジャーマンからスピア、フィッシャーマンと繋いで勝利。Wヒロシが初戦をものにした。

第2試合


 Melt Brain Dancing入場時、飯塚がCHANGOを必要以上に意識し突っかかって試合開始、阿部のドロップキックは空を切りPSYCHOの顔面キックを食らう。若い飯塚の行為に怒ったCHANGOは花道での高速ブレーンバスターやゴミ箱を叩きつけるなど場外戦で思い切り痛めつけていく。フォローに入ろうとする阿部のドロップキックはやっぱり空振り。リング内に戻りPSYCHOと対戦していても飯塚は控えているCHANGOに攻撃、そこを突かれて捕まってしまう。フォローに入ろうとする阿部にはPSYCHOの河津落としからアームホイップでCHANGOを投げ叩きつける連携。CHANGOは飯塚にボディへのパンチを交えたラフと鋭いチョップで翻ろうする。
 5分経過、CHANGOはチンロックから究極飛龍裸絞め、阿部はカットに入る際飯塚の背中を蹴飛ばして喝を入れる。だがそこを押さえ込んでいく抜け目のないCHANGO、セントーンを放ちPSYCHOにタッチ。ドロップキックでローンバトルを抜け出した飯塚がようやくタッチ。ぐるぐる攻撃をことごとく読んでいたPSYCHOだったが、コーナーでぐるぐるソバットを食らってしまう。阿部のPKを両足でガードしたPSYCHO、前方回転式の変形ドラゴンスクリューを決めCHANGOにタッチ。串刺しエルボーから延髄斬り、ビッグブーバーとたたみかけるCHANGO、阿部の伊良部パンチは防がれるが膝への低空ドロップキックはヒット。続けて阿部足四の字からもがくCHANGOの両腕を掴み上体を起こすと飯塚を呼び込み、ノーガードの背中にサッカーボールキックを叩き込ませる。飯塚に試合を託す阿部、ツープラトンのミドルキックからサンドイッチサッカーボールと連携攻撃を叩き込みフォロー。アシストを受けた飯塚はニーリフトから首極め腕卍、抜け出したCHANGOは腕極めラリアット、かわした飯塚エルボー。互いにチョップから張り手の乱れ打ち、ガウディングから大振りするCHANGOの腕をキャッチした飯塚は飛びつき腕十字。極まりが浅いと見るや三角絞めから裏十字固めに移行するが、エプロンに立ったPSYCHOがハイフライバムでカット。ダメージの大きい飯塚にCHANGOが究極飛竜裸絞め、阿部はPSYCHOが腕十字で捕獲し完勝。

 試合後Melt Brain Dancingのメッセージ。

PSYCHO「ウガッ!(これからCHANGOが言うことをよ~く聞いておけ!)」
CHANGO「飯塚、オイ、飯塚優よ。お前俺らと何回目だ?なあ、強くなってるどころかよお、ちょっとずつ弱くなってるんじゃないかお雨?でもさ、血気盛んなのはいいことだよ。何回でも何回でも意気込んでこいよ。俺らはな…へへへ、待ってねえからよ!お前なんかに興味あるかバカ野郎!いいか、今日のフィニッシュ見たろ?オイ、ウルティモドラゴンスリーパーだ。このメッセージがわかるかオイ?今のHEAT-UPのタッグチャンピオン、田村和宏と…あと誰だよ、藤波辰爾だろこの野郎!オイ田村!藤波の首を俺らに差し出せ。いいか!タッグベルトに挑戦表明だ!」
PSYCHO「ウガッ!ウガッ!(俺らMelt Brain Dancingがベルトを巻いてやる!もう待っていられねえぞ!いいか田村、これは必然だ!)」

 タッグベルトへの挑戦を表明したMelt Brain Dancing。その中で「興味なし」とこき下ろされた飯塚は試合後もCHANGOに向かっていく姿勢を見せていたのだが。

第3試合


 ガッツ石島は初めてSMOKEY CRIMINALとの対戦、アラケンはHEAT-UPマットでの復帰戦となる。スモーキー勢は石島に握手を求めるが意に介さず。「困ったもんですなあ」とでも言いたげなアラケンの表情。名古屋での雪辱を晴らさんと室田が先発、コーナーにヒデを追い込みチョップ、カウンターのドロップキックを放っていく。解説に入った渡辺宏志も褒めた室田のドロップキックだが2発目はヒデがすかす。アラケンに交代、室田の手首を極めるとヒデが石島を牽制。クイックタッチで代わる代わる室田にリストロック。ヒデのアームロックに始まりアラケンは手首を両足で挟んでツイスト、ヒデのストレートアームバーから踏みつけとスモーキー勢の執拗な腕攻めの前にローンバトルを強いられてしまう室田。
 5分経過、串刺し攻撃は止められるがブレーンバスターでヒデを投げ返す室田、フォローに入るアラケンを場外に放り出しヒデをぶちかましでなぎ倒す…まではよかったが、タッチしようとすると場外のアラケンが石島の足を引っ張り不成立にさせられてしまう。いつの間にか石島組のセコンドにはマスクドミステリーの姿。座らせた室田にヒデが前方回転式ネックブリーカー、アラケンは腕を極めたままティルトスラム、ワキ固めと再び腕攻め。顔を踏みつけてから背面式ダイビング・エルボードロップを放ったアラケンだが、これを避けた室田がようやく交代。石島がWラリアット、アラケンへの対角線ラリアットとパワーで圧倒し「立てコラ!」。予告ゴーストバスターを空中で切り返したアラケン、チョップを放っていくが石島のショートアッパーに退く。が、ここでアラケンは室田にちょっかいを出し熱くさせ、石島をコーナースローし強引に交代させる。馬乗りになってエルボーを振り下ろす室田だが、石島は室田の顔面を張り冷静にさせようとする。落ち着いた室田は石島とのクロスラインを狙うがアラケンがダッキングして場外へ。アラケンの挑発にカッカする石島と室田、背後からヒデが石島を襲い、アラケンは室田を場外に誘って鉄柱攻撃。村杉レフェリーが室田の額をチェックする間にアラケンは養生テープをリング下から取り出し、ヒデとふたりがかりで石島の両手首をトップロープに固定してしまう。
 10分経過、室田を挑発するアラケン、戻ったタイミングでケンカキック、ダブルアーム・スープレックス。ヒデは高角度の抱え式バックドロップ、いずれも両手首を固定されて動けない石島に見せつけるように放っていく。フォールをカウント2で解いたヒデ、アラケンにタッチするととどめはジャンピング・パイルドライバー。石島の眼前で中指を立てるヒデ、アラケンは全く動けない室田の上でテーピングをほどく。完全に石島をコケにしたスモーキー勢、アラケンが本部席にマイクを取りに行く。

アラケン「いや~、石島さん!ガッツワールドの時は、大変お世話になりました!」
石島「(まだ両手を縛られたまま)うるせえこの野郎!」
アラケン「でもさ、改めて言わせてもらうぜ、ああ。俺とヒデちゃんのSMOKEY CRIMINALには…もうこれ以上、触れねえ方がいいんじゃねえのかお前?」
石島「(ミステリーがほどいている中)うるせえこの野郎!!」
アラケン「あ~、いや~…(左腕がほどけたのを見て)おいおいおいちょっと待て待て待て、お前なんなら次の試合もそのままでいろよお前!(館内爆笑)」
石島「(ミステリーが右腕をほどきながら)うるせえこの野郎!いるわけねえだろお前この野郎!」
アラケン「お前なんかオブジェだオブジェ!置き物なんだこの野郎!だあっ!!(石島の両手がほどけると脱兎の如く逃げ出すアラケン&ヒデ、それを全力で追いかける石島)」

 HEAT-UPに入団したことにより、SMOKEY CRIMINALという禁断の果実を口にしてしまったガッツ石島。「触れないほうがいい」と警告したアラケン、再び両者がリング上で対峙する時は来るのだろうか?

第4試合


 ゴングと同時に突っ込んだ井土がジョンウー、秒殺を狙ったかスライディングD、優作かわしてPK、井土かわして両者離れる。リング中央でロックアップ、井土ロープに押し込み離れ際エルボー、優作エルボーで返し打ち合い、井土3連発からロープに走ってフォーアーム。続けてロープスローからバックエルボー、優作ノーカウントで跳ね返す。井土コーナーで踏みつけ、コーナースローの勢いで優作ケンカキック。サッカーボールキックからコーナーに詰めロープを使ったアームロック、ミドルから踏みつけ、リング中央でマットに叩きつける腕殺しと優作が攻める。続けてキーロック、長い足をロープにかけた井土。優作のキックは腕狙い、意地になってエルボーを打ち込む井土だが優作キャッチしてワキ固めへ。腕へのナックルからロープに走る優作、井土ドロップキックで反撃。コーナーにもたれた優作のボディに串刺しドロップキック、串刺しエルボーからハーフハッチと投げ技に活路を見出す井土。
 5分経過、フィッシャーマンを防がれた井土だがエルボー、ロープスローを防いだ優作ソバットからDDT。エルボー連打からPK、フォールを返す井土にすかさず腕十字。膝をクロスして絞る優作、井土ロープに逃げる。優作腕に当てるキック、倒れない井土にエルボー、打ち合いから優作は逆水平、ミドルに繋ぐが井土キャッチしてエルボーから強引にフィッシャーマンズ・バスター。すぐ起き上がってスライディングDに繋ぐが、優作キャッチしてワキ固めへ。ギブアップしないと見るやマットに腕を叩きつけて腕十字へ。リング中央で極まるが井土身体を反転させロープへ。ロープにもたれて立ち上がろうとする井土の側頭部に優作の鬼丸、引っこ抜くブレーンバスター、カウント2。距離を取った優作、膝のサポーターをずらして鬼丸へ、井土かわして投げ捨てジャーマン、優作は折れずに立ち上がろうとするが座り込んでしまう。そこにスライディングDがヒット、井土押さえ込むがカウント2。井土ジャーマン狙い、振りほどいた優作首固め、ソバットから「終わり!」と叫んで対角線を突進。これを避けた井土、優作の後頭部へスライディングDをヒットさせると、秘策のスパイダージャーマンからヘイル・トゥ・ザ・キングへ。雷が鳴る中カウント2で返されると雄叫びを上げてジャーマン・スープレックス・ホールド。因縁の先輩・伊東優作から価値ある勝利をもぎ取った井土徹也。次のステージに上がると言ってのけた井土の目標はなにか。

第5試合


 最後となるシングル対決。近藤から歩み寄り握手を交わして試合開始。どうしてもこの試合は裁きたいと志願したてっしー手島がレフェリー。試合前から怪しかった雲行きから激しく雨がふりそそぎ雨音が場内に響いている。ロックアップから押し込む近藤、離れ際の逆水平から打ち合いに。兼平ガットショットからヘッドロック、近藤ロープスローからリープフロッグ、逆にヘッドロックから兼平ロープスロー、カウンターのスリーパーから再度ヘッドロック、タックルを受けた近藤が反動でぶちかまして倒していく。珍しい近藤のサッカーボールキックを食らいコーナーに座った兼平、ストンピングを放つ近藤は徐々に距離を取り串刺し低空ドロップキックをヒットさせる。続けて近藤フライング・ソーセージ、3発目ををかわした兼平は顎への膝で返す。兼平サソリ狙い、脚力で返す近藤、大谷譲二がド根性Tシャツ(ピンク)とド根性キャップを身につけて近藤のセコンドに。兼平ボディスラムからサッカーボールキック、お返しのその場飛びボディプレス。続けて兼平スリーパー、腕も極めながら絞るが近藤ロープへ。近藤をコーナーに叩きつけ逆水平を連打、ボディへの膝と容赦ない兼平。膝に手をやって挑発する兼平、近藤下から逆水平、兼平頬に張り手を見舞う。互いの頬に張り手を打ち込み合う両者、前のめりになる近藤にボディへの膝。
 5分経過、兼平ボディへの膝からエクスプロイダー、ノーカウントで跳ね返す近藤。兼平の挑発を意地になって返す近藤だが、ダメージが蓄積され思うように身体が動かない。しかし気迫だけは負けないとストンピングを受けても倒れず、その気迫からか思わず兼平は尻餅をついてしまう。兼平は張り手、サッカーボールキック、そしてサソリ、いやド根性デスロックを繰り出し精神的優位に立つ。しかし本家ド根性はまだ折れない。兼平のブレーンバスターをド根性で投げ返し、雷鳴轟く中ドロップキック。逆水平でコーナーに押し込み、串刺しスピアやタックルを混ぜながら徐々に助足距離を長くする串刺しエルボー。場外ホームラン(投げ捨てバックフリップ)からスライディングヒップアタックと得意技を連発し盛り返す近藤、ド根性デスロックを脚力で跳ね返した兼平だが立ち上がろうとして足を滑らせてしまう。構わず近藤スピア、しかし重なったダメージは近藤の全身を蝕んでいる。ロープスローを返した兼平ヒップトス腕十字、寸前で身を翻しかわした近藤バックフリップ、首をフックさせDDTで返すと互いの得意技を切り返し合う両者。
 10分経過、兼平キチンシンクから串刺しエルボー、「打ってこい」と挑発する近藤にエルボーの雨あられ、かち上げてぐったりした近藤を担ぎ上げコーナー最上段に固定、距離を取って虎王を放つが近藤はこれをかわし、久しぶりに繰り出すミサイルキックで逆襲。続けてジャンピング・ヒップアタックからロープに走るが、フライングショルダーは兼平が読んでおり顔面をマットに叩きつける。投げ捨てジャーマンからラリアット、キャッチした近藤はフルネルソン・バスター。よろめきながらコーナーに登るが、兼平起き上がって雪崩式ブレーンバスター、投げられた反動で素早くコーナーに登った近藤がダイビング・ショルダータックル、両者ダウン。カウント8で膝立ちになる両者、立ち上がりながら逆水平とエルボーを打ち込んでいく。兼平ローリング・エルボーからパワーボム狙い、リバースで返した近藤はロープに走ってフライングショルダー、だがこれを膝で迎撃した兼平。それでもまだ折れないド根性、またもブレーンバスターを投げ返し長い距離のピョン吉スプラッシュ。
 15分経過、カウント2で返されると観客、セコンドの譲二と室田を煽って再度スプラッシュ、両膝で迎撃した兼平。雄叫びを上げた兼平はバックドロップを2発、距離を取って対角線を突進するが近藤ボディをキャッチしてスパインバスター、座り込んだ兼平にスピアからジャックナイフ固め、両者の肩がマットに付く形になったがカウント2。リング中央でド根性デスロックを狙った近藤、兼平が身体を回転させ防ぐ。追い打ちのスピアを放った近藤、兼平膝で撃ち落とす。ここでド根性が折れたのか、肩口への虎王からstrike of the kneeと繋いだ兼平がカウント3を奪う。去りゆく先輩を介錯した兼平大介であった。

 激しい雨の降る新木場、雨音が響く中マイクを握る兼平。

兼平「近藤さん…マイクいいすか?(セコンドの譲二が近藤にド根性キャップをかぶせる)今日が最後っていうのはあまり認めたくないですけれど、僕は近藤さんという先輩がHEAT-UPにいてくれて、感謝してます。ありがとうございました!(館内拍手)なんか、感想お願いします(館内笑い)。」
近藤「いや~、HEAT-UPに入ってきてね、いっぱい練習して、自分が今までやってきた中で今日全部出して。まあ俺は不器用だから、かっこいい技とかきれいな技とかできないけど、今までの全てを出したよ。ありがとう(館内拍手)。兼平君とはホントに色々ありすぎて、何言っていいかわからないけど、これまでやってこられたのはお前のおかげです。ありがとうございました(館内拍手)。」
兼平「近藤さんの引退が決まってこんなことを言うのもなんですけど、近藤さんプロレス好きっすよね?もし10月(31日)で引退して、万が一、もう一回プロレスやりたくなったら、僕が最初の相手しますよ(館内拍手)。本当は近藤さんとタイトルマッチやりたかったんですけど、いろいろな事情でできなかったんで…ここではっきり言わせてもらいます。僕がもし近藤さんが復帰する時にベルトを持っていたら、その復帰第1戦、タイトルマッチにしましょう!(館内拍手)絶対僕に、第1にしてくださいよ。」
近藤「次は…もう…ちょっと…ありがとう(館内拍手)。」

 堅く握手を交わす両者、互いに礼。そこに予期せぬ男が飛び込んでくる。井土徹也だ。

井土「兼平!今日、ひとつだけ伝えたいことがある。近藤さんがHEAT-UPからいなくなって、誰かが近藤さんの強さのポジションにいなければ、HEAT-UPつまんないだろ。俺はもうこんな所でいつまでも立ち止まっていられるわけじゃないし、もっともっと上のステージに行かなくちゃならないって気持ちは、誰よりも強いんだよ。だからなあ…兼平、お前の持ってるベルトに、とどろきアリーナで挑戦させろ!」
兼平「井土、お前の気持ちは素晴らしいよ。でもなあ、申し訳ないけど、まだお前ベルトに挑戦するステージまで来てないよ。ただ、こうやって挑戦表明した気持ちは買ってやる。9月(18日)の田村さんデビュー15周年興行でお前とのタイトルマッチやってやるよ。それでどうだ?」
言葉を受けた井土は兼平の顔面を蹴り飛ばす。そのまま殴りかかるがセコンドが両者を分ける。
井土「兼平、『とどろきで』挑戦させろ!」
兼平「井土、お前チャンピオンになるってこと、どういうことかわかってるのかお前?団体のチャンピオンになるってことは、他の団体にもなめられないように強くなければならないんだぞ。お前、まだそんなレベルに来てないって言ってんだ。」

 井土はマイクを掴んだまま襲いかかる。チャンピオンとして打ち返していく兼平、互いに一歩も引かない。去っていこうとする井土に兼平は

兼平「オイ井土、いいよ、チャンピオン権限でとどろきのメイン、お前とやってやるよ。ただなあ、18歳だかなんだか知らねえけどなあ、お前の人生終わらせてやるよ!」

 灼熱義兄弟による最後の兄弟喧嘩が終わり、今度は次の世代からの挑戦を大舞台で受けることになった兼平大介。センチメンタルな気分から殺伐とした空気に館内は一気に変わる。気づけば雨音は徐々に収まっており、天もこの展開を祝福したのかも知れない。

第6試合


 長井&アキラのセコンドにアラケンとヒデが就く。アキラが藤波を挑発するが、先発は田村とアキラに。ローキックで牽制する田村、効いてないぞと打たれた場所を払うアキラ。あくまでもクリーンな試合に徹する田村、「来いよチビ!」と挑発するアキラ。エルボーの打ち合いからカウンターのミドルを叩き込み先に倒す田村。肩口への低空ドロップキックを叩き込みひと吠え、藤波にタッチ。コーナーに追い込んでチョップを放つ藤波だが、アキラはガウディングから長井にタッチ。HEAT-UPのマットで藤波辰爾と長井満也の対戦、リストロックからスリーパー、ヘッドシザースとグラウンドで長井を翻ろうする藤波。そのまま田村に交代、ストンピングから起き上がらせて胸板にチョップ、エルボーで返し大きく両手を広げ「来いコラ田村!」と挑発する長井、ガットショットからロープに走る田村、アキラが背中にキック。すかさず長井は田村を場外へ、控えの藤波にも攻撃し場外乱闘。アラケンとヒデがてっしーを制し、アキラが南側ひな壇で田村をいたぶる。
 5分経過、長井も加わり田村にミドルキック。リングに戻っても長井のバックドロップ、アキラのブレーンバスター、ツープラトンのタックル、長井のミドルキックと集中砲火を食らう田村。アキラは藤波の眼前でドラゴンスリーパーを見せ挑発、額へのフィストドロップに繋ぐ。田村を場外に放り出すと遂にアラケンが手を出す。アキラがリング内で田村にボディスラム、レッグドロップ。Wブレーンバスターまで見舞い、完全に田村を捕まえる長井とアキラ。長井の逆片エビ固めにすぐ反応し藤波をカットするアキラ、王者組絶体絶命のピンチ。タムラドラゴンのセコンドにいつしか大和ヒロシが現れる。
 10分経過、コーナースローをウルトラタイガーで返した田村、長井に一矢報いると藤波にタッチ。長井、アキラと立て続けにドラゴンスクリュー、掟破りの逆サソリからドラゴンスリーパーが長井を襲うが、アキラが顔面へのキックでカット。アキラに交代、フライングメイヤーから額へのナックル、「もう終わりだ!」と横っ面を踏みつけるが藤波は立ち上がりざまの張り手でダウンを奪い田村にタッチ。田村ミサイルキックから串刺しミドル、雪崩式フランケン、ステップハイキック。しかし突進するとアキラがレフてっしーを巻き込み行動不能にさせるとアラケンが堂々とリングイン、無法地帯となるリング上。てっしーをリングから下ろした村杉、しかしヒデに捕まりノーレフェリー上体、アラケンも加わり3対1で田村をひどい目に遭わせるスモーキー勢。ここで「許されるんですか!?誰もレフェリーがいないなら私がレフェリーをやります!」と解説の渡辺宏志が飛び出しレフェリーを買って出る。

長井「てめえがレフェリーかこの野郎!?」
渡辺「レフェリーだ、俺がレフェリーだ!」
長井「オーケー、裁けオラ!」

 あっさり了承した長井、ここまで攻め込んでいれば余裕だろうと判断したのか。長井の串刺しエルボーからアキラのスパインバスター、藤波がカット。長井が藤波を場外へ、アキラ田村に走り込んで膝蹴り、カウント2。続けて投げ捨てパワーボム、またがってフォールに入るアキラ、藤波が入ってきて後頭部を蹴飛ばしカット。「ふざけんな!」と藤波に突っかかっていくアキラ、そこへ藤波のドラゴンスクリュー。アラケンとヒデがリング内へ、渡辺を排除し藤波に攻撃、だが仁王立ちの藤波はふたりまとめてドラゴンスクリュー。
 15分経過、アキラの押さえる藤波に長井がビッグブート、しかし藤波が間一髪避けたため同士討ちに。ロープを掴んで立ち上がろうとするアキラ、そこに田村が腕へのダイビング・ダブルフットスタンプ。コーナーで藤波が長井にコブラツイスト、その間に田村がアキラにステップハイキック、ミノルスペシャルからアンドレの繋ぎでギブアップを奪う。ワンチャンスをものにしたタムラドラゴンが初防衛に成功した。

エンディング


 ウィナーコールを受けるタムラドラゴン、ヒデが渡辺に突っかかっていくが後の祭り。食い下がっていた長井だが、再び勝どきを目の前で見せられると潔くリングを後にする。ベルトを受け取ったタムラドラゴン、田村がマイクを掴む。

田村「よっしゃ勝ったぞー!(館内拍手)藤波さん!今日もありがとうございました。僕らのベルト、防衛しましたよ!(館内拍手)藤波さん、嬉しいですか?」
藤波「ちょっと照れくさいね(館内笑い)。今日もありがとうございます(館内拍手)。HEAT-UPも新木場来たね。あったかいファンだね、これからもっと増やして欲しいよ。でもこれ、ベルト防衛したってことは…まだやらなきゃいけないね(館内拍手と笑い)。よーし、やってやるか。今回は3連戦が…マスターズから続いて、それからDDT行って、ね。そして今日でしょ?久々の…懐かしい、3連戦やりましたよ。よし!次回はベストコンデイションで、次も防衛しましょう(館内拍手)。」
田村「藤波さん、次はとどろきアリーナで。僕は藤波さんと一緒にリングに上がりたいです。どうですか?」
するとエプロンに大谷譲二の姿が。田村がマイクを渡す。
譲二「まずは、防衛おめでとうございます。(やや小声になって)藤波さんはじめまして、大谷譲二です(館内笑い)。気を取り直して…次のとどろきアリーナでの防衛戦、(今日の)メインもすごかったんですけど、セミファイナルもめちゃくちゃ熱かったんですよ(何故か観客席に座っていた近藤“ド根性”洋史が拍手)。僕らの世代の、兼平さんとか近藤さんがめちゃくちゃ熱い試合してて、たぶんこのまま行けばとどろきアリーナで兼平さんがタイトルマッチで、近藤さんは華々しく去っていくでしょう。僕も何かしたい。何かしなければと思って、今ここに立ってます。そう!とどろきアリーナでそのタッグベルトに挑戦させていただきたく、上がっちゃいました!(館内拍手)」
田村「え~譲二くん!え~、さっきも何か井土が(シングルに)挑戦したいとか言って、え?譲二くんも挑戦したい。HEAT-UPは若い人にどんどんどんどんチャンスをあげたい。うん。失敗したっていいんだよ。どんどん挑戦して欲しい。だから俺はすごく嬉しいよ。嬉しいけどね…譲二くん、パートナーはいるのかい?そして、まあとどろきアリーナ、HEAT-UP年間最大のビッグマッチだよ。うん。いいかい?ひとつね、君に宿題をあげようかな。誰かレジェンドを連れてきて(館内どよめく)。宿題だよ。いや待て、今の若い人はね、あの~…なんか簡単にそういうのね、やっちゃうから…そうだなあ、只のレジェンドじゃない、例えばね…『鉄人』なレジェンドとか、『超人的』なレジェンドとか、『天才的』なレジェンドとか、『英雄』なレジェンドとか、何かプラスしたレジェンド、連れてきたら…挑戦を受けようじゃないか。ねえ藤波さん?(微妙な反応)ほら、藤波さんもそう言っている(館内笑い)。どうだ?」
譲二「レジェンド!レジェンド…それはいつまでに?」
田村「そうだなあ、9月5日に川崎市役所でとどろきアリーナの記者会見やる。それまでに誰か用意しておいてくれ。」
譲二「わかりました!めちゃくちゃミーハーな田村さんが喜ぶレジェンド連れてくるんで。近藤さんが獲りたくても獲れなかったそのタッグベルト…(近藤の方を向きつぶやくように)獲ってあげる!(館内笑いと拍手)」
田村「オーケー譲二くん、楽しみにしてるよ!」
藤波「今のレスラーはみんな、話が長い!(館内爆笑)とどろきアリーナ、誰かレジェンド連れてくるんだろ?それと俺がやればいいんだろ?楽しみだ!待ってろ!よし、とどろきアリーナだな。」
帰ろうとする藤波を引き止め、「新木場ヒートアップ!」で締められた大会。気がつけばあれだけの雨も止んでおり少々涼しく感じられる真夏の夜、とどろきアリーナに向けベクトルが動き始める。

<試合後コメント>
SMOKEY CRIMINAL
長井「なんだあのレフェリーはお前!レフェリーが途中で変わるってどういうことだお前!え!?HEAT-UP寄りなんじゃねえかお前!え!?公平じゃねえだろお前!!こんなの負けだって認めねえぞ!おいアキラ、お前最後ビシッとしゃべっとけこの野郎!(長井去る)」
アキラ「オイ…オイコラ!!田村、そしてなによりも、オイ、ドラゴン…チクショー、てめえらこんなんで終わったと思うなよ。オイ!スモーキーの力はな、こんなもんじゃねえんだよ。オイ…俺の後ろにふたりがいるだろ。まだまだスモーキーは終わらねえ。アニキ達と俺で、このHEAT-UP…ぶっ壊してやっかんな。」
アラケン「今日の試合はさ、なんだレフェリーがね、ぶっ壊れた時点でノーコンテストだよ。あのふたり、田村と藤波は今すぐここでベルトを返上、そうじゃないと誰も納得しないし。渡辺宏志!お前のとこに需要があるんだよ。ふざけんなこの野郎。次お前とシングルでもやってやるぞ。」

タムラドラゴン
田村「よっしゃ、勝ちました!ありがとうございました。」
藤波「(握手を交わし)ひとりで頑張ってたね。」
田村「いや、今日は僕が…捕まってしまいましたけど、いや~長井さんデカいですね。蹴りも重いんで。」
藤波「上手いだろ、やっぱり長井はな。」
田村「はい、上手いですね。」
藤波「あの~、もうひとり小生意気なアレ、誰だったかな?」
田村「定アキラです。」
藤波「アイツ今度は…もう一回やらせてよ。」
田村「やりますか!あの小僧にプロレス界の厳しさを藤波さんが教えてくれますよ。」
藤波「まあ言うのは自由だから。今回は許したけど、次回はあんな口をたたけないような仕打ちを…」
田村「やりましょう。」
藤波「まあ、今回も何故かここにあるベルト…」
田村「防衛しちゃいましたね。」
藤波「次はレジェンド、誰が来るんだ?」
田村「誰ですかね?若いの(=譲二)が連れて…まあ若いのにね、こうやって課題を与えるのも我々の使命かなと。」
藤波「面白いな。俺もまたやる気あるしな。こうやって同じ世代が出てくるとな。」
田村「そうですね。藤波さんにもまたコンデイション整えていただいて。」
藤波「どうせ出てくるなら、とどろきアリーナにふさわしい選手を連れてきて欲しいよね。」
田村「そうですね。」
藤波「まあそれを彼も知っているだろうから。楽しみに。」
田村「譲二くん楽しみにしてるよ。」

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