【試合結果】6・23 HEAT-UPカルッツかわさき大会 【ユニバーサル王座】兼平大介vs阿部史典 【ユニバーサルタッグ王座】新井健一郎&ヒデ久保田vs田村和宏&藤波辰爾 近藤”ド根性”洋史&ジューケン&ジェフマン&ケヴィンマンvsガッツ石島&マスクドミステリー&大谷譲二&室田渓人

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『障がい福祉青少年育成チャリティー大会~川崎炎上シリーズ カルッツの乱~』
日時:2018年6月23日(土)
開始:18:00
会場:神奈川・カルッツかわさき
観衆:560名

■HEAT-UP道場発表会
▼第1試合 プロレスキッズ発表会 5分1本勝負
○河嶋樹(HEAT-UPキッズ)/佐藤大地(HEAT-UPキッズ)
3分7秒 合体ラ・マヒストラル
●田村”スパルタ”和宏/近藤”ド根性”洋史

▼第2試合 プロレス女子発表会 3分1本勝負
△リンリン(HEAT-UPキッズ)
時間切れ引き分け
△さくらえみ(我闘雲舞)

▼第3試合 総合格闘技発表会Ⅰ MMAルール3分2ラウンド
△よっしー吉村(HEAT-UP道場)
2ラウンド終了引き分け
△大石航輔(トライデントジム)

▼第4試合 総合格闘技発表会Ⅱ MMAルール3分2ラウンド
○yukit☆(ロータス世田谷)
2ラウンド1分44秒 チョークスリーパー
●長谷川寛人(HEAT-UP道場)

▼第5試合 プロレスクラス発表会 10分1本勝負
等々力ひろし/麻生ようすけ/シマダマサオ/○RAIMMAN
9分4秒 スウィート・チン・ミュージック→片エビ固め
柳雅和/●井沢晃一/海和惡童/☆よんさん☆

■本戦
▼第1試合”開幕!カルッツかわさきサミット~日印プロレス同盟 vs 紅白同盟~”20分1本勝負
渡辺宏志/○バリヤンアッキ(インド)/LEONA(ドラディション)
6分10秒 Crescent moon→片エビ固め
ノリ・ダ・ファンキーシビレサス(今池プロレス)/●伊東優作(DEP)/大和ヒロシ(フリー)

▼第2試合”がんばれ!川崎ヒーローズ!子供たちに夢と希望を!”20分1本勝負
○プリンス・カワサキ/イナダマン/高梨将弘(DDT)
9分22秒 ウラカン・ラナ
PSYCHO(フリー)/●CHANGO(フリー)/石田慎也(スポルティーバ)

▼第3試合”我闘雲舞提供試合”20分1本勝負
○里歩/紺野美鶴
8分25秒 ダイビング・ダブルフットスタンプ→片エビ固め
さくらえみ/●駿河メイ

▼第4試合”カルッツかわさきサミットⅡ~世界が震える性戦~”30分1本勝負
藤田峰雄(チンコプロレス)/飯塚優/○井土徹也
12分8秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
レッドイーグル(ポルトガル)/グレッグホー(シンガポール)/●エーリアル・スッナイパー・ニック(シンガポール)

▼第5試合”カルッツかわさきサミットⅢ~ド根性的国際交流の巻~”30分1本勝負
○近藤”ド根性”洋史/ジューケン(イギリス)/ジェフマン(香港)/ケヴィンマン(香港)
8分36秒 ピョン吉スプラッシュ→片エビ固め
ガッツ石島/マスクドミステリー/大谷譲二/●室田渓人

▼第6試合 HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合(60分1本勝負)
【挑戦者組/タムラドラゴン】○田村和宏/藤波辰爾(ドラディション)
12分20秒 アンドレ
【王者組/SMOKEY CRIMINAL】新井健一郎(DRAGON GATE)/●ヒデ久保田(フリー)
※王者組が4度目の防衛に失敗、田村&藤波組が第2代王者組となる。

▼第7試合 HEAT-UPユニバーサル選手権試合(60分1本勝負)
【王者】○兼平大介
18分30秒 ランニング・ニーリフト→片エビ固め
【挑戦者】●阿部史典(BASARA)
※王者兼平が初防衛に成功。

藤波辰爾&田村和宏がタッグ王座戴冠!兼平と阿部の王座戦は若手同士の意地をぶつけ合い兼平が防衛!カルッツかわさきで“プロレス国際交流”が実現!

会場設営~開場前


 午前8時45分、絶望的と思われていたボランティア会場設営メンバーの招聘だったが、蓋を開けてみれば川崎新田ボクシングジムからOPBF女子フェザー級王者である三好喜美佳も来場。田園調布学園大学和ゼミ生、そのOB、駆けつけたファンら総勢70名近くがカルッツかわさきに集結。午前10時から障がい者の皆さんも加わった事により正午には設営のほとんどが完了していた。
 会場入り口付近には台湾やイタリア、ポルトガル、インド等各国の物産店ブースが軒を並べ名産品などの販売。

HEAT-UP道場発表会


 午後5時からHEAT-UP道場発表会が開始される。まずは道場キッズとしてお馴染みになった河嶋樹君と発表会には初参加となる佐藤大地君が登場。何故かサーベルタイガーのテーマに乗った田村”スパルタ”和宏と近藤”ド根性”洋史両先生との対戦。キッズのふたりはこの日のために用意された金と銀のハーフスパッツを履き、会場内に響き渡る大きな声を出す。先発の大地君と近藤はしっかりロックアップから入る。大地君のタックルに「もっと本気出して来い!」と挑発する近藤、大地君が近藤をなぎ倒すと大きな歓声が上がる。樹君と田村、飛びついてのアームホイップを見せる樹君。フォールをブリッジですり抜けドロップキックからボディプレスとたたみかけると近藤カット、館内からブーイング。キッズを鉢合わせにしようとする先生ズだが逆手に取られコーナーからのクロスボディ二重奏を食らう。近藤が場外にエスケープ、田村先生を樹君のラ・マヒストラルと大地君のジャックナイフ固めで丸め込みキッズの勝利。

 もうひとりのキッズ、女の子のリンリンはさくらえみと対戦。さくら入場時に”誰でも女子プロレス”の面々が入場ゲート前で揃いの決めポーズ、リングに上がるとさくらを中心としもう一度決めポーズ。ひとりで入場してきたリンリン、さくらが握手を拒否するとダレジョメンバーはリンリンに寝返りコーナーで「ヒートアップ!」、困り顔のさくら。キッズながらロープにさくらを押し込むリンリン、クリーンブレーク。力比べを求めるリンリン、さくらが押し込むとリンリンはブリッジで耐える。さくらが乗っても崩れないブリッジに館内から拍手。バックの取り合いからレフェリーのニード手島につかみかかるさくら、リンリンはそれを利用し手島と共にさくらの両腕を極めて「レッツゴー!ヒートアップ!」と叫ぶ。レッグシザースからリバースインディアンデスロック、鎌固めと繋いだリンリン。しかし立ち上がるとさくらはリンリンの髪をつかみ振り回す。振りほどいたリンリンは自分の髪を大きくたなびかせて館内にアピール、困惑するさくらはバックブリーカーで担ぎ上げるがかわしたリンリンが胴絞めスリーパー、さくらが伸ばした腕を掴んで飛びつき腕十字。ロープに逃れたさくらに追い打ちのドロップキックから場内にアピールしてセカンドロープからクロスボディ、フォールを返されるとすぐに腕十字へ、最大のチャンスだったがここで時間切れのゴング。大きな拍手が館内を包んだ。

 アマ総合にはHEAT-UP道場生よっしー吉村が登場、川崎市多摩区・トライデントジムの大石航輔と対戦。コーナーで両手を刺し攻める大石、グラウンドに持ち込もうとするが吉村が上手くガードして凌ぎ再びスタンドへ。吉村が脇腹に細かいパンチを入れれば大石は膝で対抗、大石がもう一度倒した時点で1R終了。2R、ボディに膝を打ち込んだ大石は小外掛けで吉村を倒しグラウンドへ。ボディにパンチを入れ優位な体勢に持ち込もうとする大石だが吉村は耐えてタイムアップ、引き分けに。

 もう1試合、道場生長谷川寛人とHEAT-UP特設売店を手伝ってくれているロータス世田谷・yukit☆が対戦。ジャブで牽制する長谷川にyukit☆は首を振ってかわし同じくジャブで返していく。自分の周りを長谷川が回っていくようにコントロールするyukit☆、右ハイまで出していくが捕らえきれず。逆にフロントチョークで捕らえられピンチに、しかしグラウンドに持ち込み脱出、上になり優位にたった時点で1R終了。2R、yukit☆の左右ジャブが長谷川の頬にヒット、長谷川もロングフックで応戦するがここでyukit☆が左目に違和感を覚えるアクシデント。レフェリーてっしー手島がチェックし、yukit☆自身も問題ないため試合再開。フロントチョークで捕らえたyukit☆がグラウンドに持ち込み、チョークスリーパーを決めて勝利。その足で売店に戻っていった。

 プロレスクラス発表会には今井絵理子さんの息子礼夢君ことRAIMMANが初登場。各メンバーが紹介されるとプロの試合ばりに多くの紙テープが舞う。クリーンに握手する両陣営、だがたった一人海和だけコーナーを背に動かない。すっかりヒールサイドとなってしまった赤コーナー側。先発は井沢とひろし、身体の厚さで勝る井沢はひろしの攻撃を受けても涼しい顔。得意のモンゴリアンチョップからロープに走ったひろし、クロスボディを放つが井沢はキャッチしてボディスラム。ロープに走ってフライング・ソーセージ、カウント2。コーナースローをセカンドロープからのモンゴリアンで返したひろし、ツイスト・アンド・シャウトへ。井沢は海和にタッチ、促されるようにRAIMMAN登場。正面から組もうとするRAIMMANのボディに海和パンチ、コーナーに叩きつけ顔面をトップロープで擦り付ける反則技へ。セコンドに就いていた今井さんやてっしーも抗議する中、RAIMMANはコーナースローをかわしてスクールボーイ、首固め、逆さ押さえ込みと丸め込みを連発。ペースを狂わされた海和、握手を求めるが当然ガットショットでブーイングを受ける。アピールから得意のムルシェラゴで更にブーイングを受けまくる海和。更にエル・ヌドで固定したRAIMMANに低空ドロップキック。両軍交代、☆よんさん☆とシマダへ。ボディへの後ろ廻し蹴りを食らい劣勢になったシマダ、ロープに走った☆よんさん☆に「待った!」からのサミングとマサオ…いや、シマダワールドに引きずり込む。スクールボーイのカウントをミスター村杉レフェリーに「遅い!」と抗議している背後から☆よんさん☆の急所攻撃。
 5分経過、スライディング・レッグシザースから619と繋ぐ☆よんさん☆、両軍交代して柳とようすけへ。ようすけのドロップキックを見切った柳、難なくかわしてロメロスペシャル、完全にようすけの身体を持ち上げるもの。ヘッドロックで絞め上げキャメルクラッチに繋いでいく。コーナースローされるがセカンドロープに駆け上がったようすけ、回転エビ固めへ、カウント2。逆にコーナーに叩きつけ、「昇龍拳!」…もとい、「一発喰らえ!」とド根性ホームラン。ひろしに交代、コーナースローからスティンガースプラッシュ、シマダの串刺しラリアットと繋ぐが、RAIMMANの串刺し攻撃を避けた柳がひろしにベイダーアタックで反撃、RAIMMANにも串刺しラリアット。☆よんさん☆に交代、小手投げから「終わりっ!」と叫びRAIMMANに逆エビ固め。場内からのライムマンコールを受けリング中央からほふく前進でロープを掴む。井沢に交代、RAIMMANにアルゼンチン・バックブリーカー。ひろしがクロスチョップ連発でカットしようとするが、いつの間にかコーナーに登っていた海和が見事なミサイルキックで逆カット。シマダとようすけは二人がかりで井沢をカット、「上げるぞー!」からWブレーンバスター、そしてコーナーのRAIMMANに繋ぐ。片足を踏み鳴らしてトラースキックを放つ、礼夢君の憧れであるWWEマットのスーパースター、ショーン・マイケルズ張りのスウィート・チン・ミュージックを繰り出し見事フォール勝ちを奪ってみせた。

 本戦開始前、田村和宏から田園調布学園大学・和氏に今回設営をサポートしてくださった障がい者の皆さんへの報酬が手渡される。

第1試合


 前説や選手入場式無しで午後6時より本戦がスタート。ポルトガルのデイビット・カールによるリングインコールで次々と紙テープが。ウェルカムプロジェクト効果でアッキに対する紙テープがより多く宙を舞う。赤コーナーサイドの入場時、6.2高島平大会で予告されていたとおり大和ヒロシが「進み続ける限り」を熱唱。リング上ではLEONAがレフェリーのてっしー手島に何やら伝え、てっしーは熱唱を続ける大和に「時間が無い!巻いて!」とジェスチャー。1コーラス終了とともに曲はHero’s Come Back!にチェンジ、優作とノリは入場口で大和と固く握手を交わしてから花道を入場してくる。「レフェリー、てっしー手島!」弥武リングアナのコールに場内から大きな「てっしー」コール、「ありがとうっ!」といつもの60%増しで返事をするてっしー。

 先発はノリと渡辺、ノリのビッグブートがヒットするがレッグドロップは不発。LEONAと優作、おそらく初対決と思われる絡み。バックを取った優作がLEONAを四つん這いにして横っ面にスライディングキック、渡辺とアッキに中指を立てて挑発。大和に交代、ノリと優作のフォローを得てコーナーでの逆水平からLEONAをロープに振ってフライング・クロスチョップ。本部席解説に就いた須山浩継氏から「紅白歌手を前にしてよく歌えますよね」と厳しいツッコミが入る。そんな言葉が届いていないのか、アピールからスライディングXを叩き込む大和。須山氏は「力学的にはやや効率の悪い技」とすかさずグサリ。優作は「藤波二世!」と叫んでサッカーボールキック、ノリはコーナーでLEONAの顎を踵でグリグリ。「前チャンピオンがいきなり第1試合というのは非常に厳しい団体」と須山氏の言葉が冴える。ノリはボディスラムからエルボードロップ、カウント2。LEONAはビッグブートをキャッチしてドラゴンスクリューで反撃、渡辺にタッチ。上背のあるノリにショルダースルー、ワンハンド・バックブリーカーと繋ぐ。だが立ち上がったノリのチョップ、ダブルチョップに倒される渡辺。両軍交代、大和はLEONAの前でドラゴンリングイン。エルボーからチョップのラリー、ロープに飛んだ大和の腕をキャッチしたLEONAはダブルアーム・スープレックス。すぐ立ち上がった大和はロープに押し込んで投げ捨てジャーマン、片足を踏み鳴らす大和にLEONAのフォーアーム。

 5分経過、バリヤンアッキがここで登場。優作とエルボーの打ち合い、ボディへのニーで優位にたったアッキ、ロープスローをかわした優作がソバットからDDT、直角に突き刺さるアッキ。だが直後にお返しのソバットからエンズイギリ、横に流れるブレーンバスター。両軍入り乱れる中、優作を孤立させた青コーナーサイド。アッキは右ハイからフィッシャーマンの体勢、真上に担ぎ上げ優作の後頭部を自分の左膝に叩きつけるCrescent moon(=三日月)でカウント3を奪った。国際交流をテーマにした今大会、インドのバリヤンアッキがオープニングで嬉しい勝利。

<試合後コメント>

ノリ・ダ・ファンキーシビレサス&伊東優作&大和ヒロシ
(公式の動画撮影機材を大和が持って自撮りしながらコメント開始)
ノリ「なんだ?アイツよく分かんねぇ。バリヤンアッキ、やべーな」
伊東「なんなんだアイツ!」
ノリ「今日なんもしてねーぞ」
大和「せっかく、せっかくこのタッグを組めたのに、ホントヘタすりゃ歌が一番長かったよ!シングルCDよりも短い時間だったよ……」
ノリ「ホントっすね(笑)ダメだぁ」
伊東「またやりましょ」
大和「組み直してリベンジですね!」
ノリ「見てろよ!三人でやってやるからな!」
大和「また歌ってやるからな!一曲丸々歌ってやるからな!」
伊東「3分使いましょ、3分!(笑)」


渡辺宏志&バリヤンアッキ&LEONA
渡辺「日印プロレス同盟ということで、今日はじめてのタッグだったけど、安心して戦えたね」
アッキ「でも今日は先輩たちの力を貰って、楽しかったですけど、今日勝って楽しかった。HEAT-UPさんはお客さんもすごかったですけど、スミマセン、日本語がまだ苦手ですから、少し英語で……(※この後バリヤンは英語でコメント)」
渡辺「アッキもこれからもどんどん日本で試合していくことになると思うけど、またオレたちと組むこともあると思うからどんどんいいチームにしていこう!」
LEONA「インド行きたい」
アッキ「おぉ!是非!インドはちょっと別の国ですけど、楽しいと思います。多分インドのお客さんも『LEONAさんダイスキ』ってなると思います。是非行きましょう!」

第2試合


 サイチャンゴシンヤ先入場、ゲート前でスプレーを撒き散らしたCHANGO、迷惑そうに手で払う石田。かたやヒーローズは高梨を中心としカワサキとイナダマンが両脇でポーズを決める入場シーン、ヒーロー二人がハイタッチをする中CHANGOとにらみ合う高梨。本戦では初めての試合となるイナダマン、リング中央でKポーズを決めるカワサキ。サイチャンゴシンヤがいきなりおそいかかり試合開始。PSYCHOとCHANGOの攻撃をうまくかわしたカワサキとイナダマン、同時ドロップキックで場外に蹴散らすと同時プランチャ。続けてカワサキはCHANGOをお供にロープ渡り、石田がロープを揺らすが落ちないカワサキ、石田の額にキックを入れCHANGOには反動を使ったアームホイップからドロップキック。子供の多いカルッツかわさき大会でたくさんのパワーを得たカワサキが躍動する。が、そう簡単にいかないのがサイチャンゴシンヤ、CHANGOの合図にPSYCHOが足を伸ばしカワサキの背中にキック。コーナーでカワサキを踏みつけるPSYCHO、レフェリーのニード手島はイナダマンと高梨をチェックし反則攻撃を見逃してしまう。タッチした石田はスリングショット式エルボードロップからスリーパー、垂れ幕をはがしリング下からプラケース蓋を取り出すPSYCHO。劣勢のカワサキにサイチャンゴの合体ニードロップからCHANGOのセントーンと追い打ち。更にPSYCHOがリング内へのトペ・アトミコ、サードロープにもたれるカワサキにCHANGOはプラケース蓋を叩きつける。ローンバトルを強いられたカワサキだが、コーナーでPSYCHOにアストロシザースを繰り出しイナダマンにタッチ。サイチャンゴシンヤを次々ボディスラムで叩きつけるイナダマンだが

須山「イナダマンの稲田って、川崎市民でも説明した方が良くないですか?」
弥武「稲田堤のイナダなんです、このイナダマン!」
須山「はっきり言って東海道線沿線に住む川崎市民にはわかりにくいですね。」

 と、PSYCHOに延髄斬りを叩き込んでいる最中に本部席からイナダマンの説明。それでも決めポーズをビシッと出すと館内から拍手が湧き起こる。

 5分経過、イナダマンのフロッグ・スプラッシュはカウント2。串刺し攻撃を仕掛けるがビッグブートで止めたPSYCHO、トップロープを蹴ってバク宙、変形のコンプリートショットでイナダマンの顔面を痛打。イナダマンの存在に苛ついているCHANGO、串刺しエルボーから延髄斬り、ビッグブーバー。指で天を指し勝利を確信したCHANGOだが、イナダマンが気合を入れたエルボーを食らう。CHANGOは気合を入れてサミング、ロープに走るがここで名バイプレーヤーの高梨が入ってくる。CHANGOをトスするとキャッチしたイナダマンはアナコンダスラム。そしてカワサキにタッチ。串刺し攻撃のトレインから、イナダマンと高梨がWブレーンバスターで抱え上げたCHANGOにカワサキのクロスボディ。カワサキがコーナーに登るが、PSYCHOがプラケース蓋で殴打、CHANGOはトルネードボムで叩きつける。コーナースローからPSYCHOの浴びせ蹴り、石田のスティンガースプラッシュと串刺し二重奏、更にCHANGOと石田の合体ネックブリーカー。決まったかと思われたがイナダマンと高梨がカット。とどめはPSYCHOのハイフライバム、高梨がカットし呼び込んだCHANGOにはロープを使ったチンクラッシャー、カワサキスクールボーイ、カウント2。CHANGOの攻撃をかわしたカワサキ、イナダマンがイナダボンバーでアシスト、PSYCHOと石田はロープ越しのイナダボンバーでカット。すかさずCHANGOの両肩に飛びついたカワサキがウラカン・ラナ・インベルティダで丸め込みカウント3。デビュー以来白星に恵まれていなかった川崎王子様がカルッツかわさきで初勝利を挙げた。

 敗れたCHANGOは「何があったんだ?」と呆然、ニード手島に掴みかかるが後の祭り。メキシコ時代の先輩である高梨に引き剥がされるとリング上に大の字。「どうなってるんだ」と頭を抱える石田、「やられたか」とヒーローズのウィナーコールを見つめるPSYCHO。「負けてねえぞ」と駄々をこねるCHANGOに活を入れたPSYCHO、逃げるようにリングを後にするCHANGO。構わず勝利の美酒に酔うカワサキとイナダマンはコーナーでアピールし抱き合って喜んでいる。次の共演はどこになるのか。

<試合後コメント>

PSYCHO&CHANGO&石田慎也
(コメントブースに着くなり荒ぶるCHANGOが報道陣全員に暴行を加え、カメラマンを個室トイレに引きずり込み自分を撮らせながらながらコメント)
CHANGO「オイ、コラ!オイ、HEAT-UPの野郎ども。ちゃんと撮っとけよこの野郎!ちゃんと撮っとけよ。今日のカルッツの第二!負けたメンツの三人だよ!これが負けた三人だ、覚えとけこの野郎!」


プリンス・カワサキ&イナダマン&高梨将弘
高梨「いやぁ、良かったよ。素晴らしかった。やっぱり川崎の力を俺は感じたよ!川崎のお客さんの熱い気持ちみたいなものを俺は感じたね」
プリンス「ありがとうございます!今日はここにいる高梨先輩と、この間に引き続き僕の盟友イナダマンが助けに来てくれました!ありがとうございます!たしかに今日試合の中で僕らいいところ全然なかったかもしれない。かっこ悪かったかもしれない。でも、ついにアイツらから3カウント取りました!これは、まだまだ僕たちのはじめの一歩かもしれませんが、僕とイナダマン、そして高梨さんの力を借りて、我々HEAT-UPヒーローズが川崎を守ることが出来ました!ありがとう!」
イナダマン「ありがとう、プリンス!これでまず眼の前の敵をやっつけた。これからも川崎の平和を、俺とプリンス、そして今日一緒にやってくれた高梨さんと川崎の平和を守っていくぞ!」
プリンス「これからも頑張るぞ!」

第3試合


 我闘雲舞メンバー4人による提供試合だが、注目が集まるのは「デビュー3戦目で田村和宏から勝ち星を奪った」駿河メイ。パートナーのさくらは「川崎の妖精」とコールされやや照れ笑い。里歩が黒基調のコスチュームで試合をするのはHEAT-UPで初か。今度はしっかりと握手に応えるさくら、美鶴とメイが先発で試合開始。

 バックの取り合いからレッグシザース、オクラホマロールで初っ端から丸め込んでいくメイ、秒殺も辞さずか。腕を取りアピール、メイ独自のロープ間を跳ね回るアームホイップに行くがそうはさせじと付き合わない美鶴、スクールボーイで丸め込む。両軍交代、里歩から力比べを申し込むがここはさくら有利。「伊達に体重多いわけじゃないですから」とすかさず須山氏ツッコミ。クロスボディをキャッチし前方に落とすさくら、フォールをブリッジですり抜けた里歩はドロップキック。さくらモンゴリアンチョップから髪をねじりヘアホイップ、「この投げ技をやる選手は大体悪い選手ですね」と須山氏ツッコミ。元気に跳ねるメイに里歩ガットショット、美鶴にタッチ。美鶴ボディシザースから回転足折り固め、身体の柔らかい所を魅せる。美鶴のボディスラムをかわしたメイ、胸板に強烈なエルボーからヘッドロック、絞り続け「いくぞー!突撃ー!」と叫びコーナーに美鶴の頭頂部をぶつける。対角線上を走りカサドーラ、ロープに走ってドロップキックを放ちさくらにタッチ。さくらリバースフルネルソン、美鶴ショルダースルーで跳ね除ける。里歩も入ってきてコーナースロー、阻止したさくら里歩と美鶴を鉢合わせにしてからコーナースロー、「さくらえみー、80キロー!!」これには須山氏が「開き直りましたね」と絶賛。続けてWアーム式バックブリーカー、フォールは里歩カット。仰向けの美鶴、里歩はロープに走るが変則ロープワークで背中に飛び乗ったさくら、二人分の体重を美鶴に浴びせかける。メイにカットを指示、コーナーに登り美鶴の立ち上がりを待つさくらだが、一瞬間合いをずらした美鶴がセカイバレーを叩き込む。場外に落ちたさくらには里歩がコーナーからプランチャ、さくらをリングに戻し中央で美鶴セカイバレー。里歩に交代、串刺しジャンピング・ニーを叩き込む。組むのを嫌ったさくらは逆水平、エルボーで返す里歩、ラリーではさくら有利。

 5分経過、胸を突き出して受けるさくら、逆水平で両膝を付いた里歩。さくらロープに走るが里歩レッグシザースから619、素早くコーナーに登ってクロスボディ。もうひとつ何かを狙うがさくらケブラドーラ・コン・ヒーロでお返し。メイにタッチ、リング跳ね回りアームホイップ、ドロップキックに繋ぐ。メイのフルネルソン、振りほどいた里歩バックを取り返し回転足折り固め、カウント2。美鶴にカット指示、メイへの逆エビ固め。逆片エビに移行するがメイがロープを掴む。もう一度両足を取った里歩、メイ上手く首固めで丸め込むがカウント2。里歩ノーザン狙い、両足の間をすり抜けてかわしたメイ、さくらはWチョップでアシスト、背中に飛び乗ったメイは前方に倒れるような変形の外道クラッチ、カウント2。さくらとメイはこの機に乗じてクロスライン、里歩かわして美鶴と同時ドロップキック。孤立したメイに里歩と美鶴がWでセカイバレー、カウント2。場外で美鶴がさくらをカットしている間に里歩のダイビング・Wフットスタンプがメイの腹部を直撃、カウント3。大勢の観衆が見つめる中、先輩からのキツい洗礼を浴びせられたメイであった。

<試合後コメント>

さくらえみ&駿河メイ
さくら「メイちゃん、デビュー10戦目だか知らないけどねぇ、負けちゃダメなんだよ!だってさぁ、HEAT-UPでメイちゃんっていうのは、あの田村和宏に勝った選手でしょ?!それが負けちゃったら田村さんはどんだけ下の下だって言うの?!メイちゃんが頑張ることが田村さんの価値に繋がるの!今のままだったら田村さんはメイちゃんのフットスタンプにやられたメイちゃんのさらに下になっちゃうの!これからHEAT-UPで頑張って上がっていきましょう!」
メイ「はい……田村さんに勝利して掴み取ったこの舞台だったので、そのまま勝ってHEAT-UPのリング上では私は思い切り暴れられるんだというところを見せたかったですが、田村さんの顔に泥を塗ってしまうようなことを……」
さくら「ホントだよ!頑張ろ?!田村さんすみませんでした!田村さんに勝ったのに今日はこんな試合をしてしまってすみませんでした!」
メイ「すみませんでした!」
さくら「田村さんに勝ったのにこんな試合をしてしまってすみませんでした!あの日田村さんに完勝したのにこんな試合をしてしまってすみませんでしたぁ~!」
メイ「すみませんでした~!」
(二人で何度も深々と頭を下げ退席)


里歩&紺野美鶴
里歩「いやぁ~、カルッツかわさきスゴくないですか?」
美鶴「はい、広くて」
里歩「広すぎてどこが正面だかわからなくなる感じだったんですけど。田村さん前日まで『まだ100枚しか売れてない!』みたいな感じだったんですけど、めっちゃ人入ってましたよね?」
美鶴「入ってました~!」
里歩「田村さんの……戦法?売れてない戦法(笑)美鶴さんはいかがでしたか?」
美鶴「こんな大きいところで、しかも我闘雲舞の純血タッグで出来るとは思っていなかったので、すごく楽しかったです!いつか我闘雲舞もこんなところで出来るように!」
里歩「おっ!がんばります?」
美鶴「はい!HEAT-UPさんを見習って頑張っていきますのでまたよろしくお願いします!」
二人「ヒートア~ップ!」(二人で拳を突き上げる)

第4試合


 まずシンガポール&ポルトガル連合軍が入場、レッドイーグル、グレッグ、ニックの順。イーグルは観客とハイタッチをしてリングイン。デイビット・カールのコールで観客から滝のように紙テープが投げ込まれる。活動休止前、最後のHEAT-UPマット登場となる峰雄、外国人勢が飯塚、井土と握手を交わすが何故か一人だけそれを拒否。先発は峰雄とイーグル、ゴング前からやけにチェックを要求する峰雄。

 ゴングが鳴っても同様で組み合おうとしない。加えて奇妙な動きでイーグルを撹乱、初めて対戦するイーグルは何がなんだかわからず控えの二人と言葉を交わしている。世界のチンコに触れられる、そんな性的欲求(リビドー)の塊となった峰雄の動きが止まらない。ちなみにジェフとケヴィンのマン・ブラザーズから「ローブロー(金的)さん」という敬称で呼ばれているそうだ。結局峰雄はリビドーを発散させずに飯塚とタッチ。腕を極めた飯塚だが、イーグルはヘッドスプリングで切り返すと片腕をクラッチしたまま水車落としの要領で飯塚を叩きつける。足を取った飯塚はアキレス腱固め、手応えがなかったのか自ら技を解く。日本では見たことのないような動きでグラウンドに持ち込んだイーグル、コーナーに下がってグレッグとタッチ。飯塚はグレッグを自軍コーナーに押し込み井土と交代。井土がヘッドロックにいくと膝裏を踏みつけ抜け出すグレッグ、腕の取り合いからレッグシザース、井土もグラウンドに付き合っていく。体格差をスピードでカバーするグレッグ。タッチを要求する峰雄、外国人勢はニックに交代。峰雄のヘッドシザースをヘッドスプリングで抜け出したニック、カウンターのニールキックを叩き込む。勢いに任せてロープに飛ぶニック、だがみねぴょん時空に誘い込むマンハッタンドロップの洗礼を受ける。井土にタッチ、軽量のニックを軽々とボディスラムで叩きつける。

 5分経過、井土は飯塚と交代、右ミドルでニックを倒していく。クイックタッチを駆使するチンコ勢(?)、バックエルボーでニックを倒した峰雄はてっしーの注意を逸らせてちんちんへの膝。そしてニックをコーナーに張り付け…ようとするがてっしーのチェックが入り未遂に。串刺し攻撃をかわしたニック、スワンダイブ式エルボーパッドを叩き込みイーグルにタッチ。ラリアット、バックエルボー、フォーアームと3連続、コーナースローで振り返されるが二段蹴りで峰雄をストップさせセカンドロープからミサイルキック。峰雄のローブローを警戒するイーグルは対抗策としてボディシザース。スタンドに逃げられバックの取り合い、隙を見せた瞬間峰雄の後ろちんちん蹴り。飯塚と井土がグレッグとニックをカット、更に井土はてっしーの注意を身体ごと逸らす大胆な行動。生贄となってしまったイーグルは自国では絶対に食らわないであろうちんちんウォッシュから奇声付きちんちんドロップキックをまともに受けてしまう。「ポルトガルから日本に来てこんな目に遭わされるとは」もっともな須山氏の解説。フォールはグレッグがカット。飯塚とグレッグ、エルボーを打ち込むグレッグに飯塚も応戦、回転を加えた逆水平で飯塚を倒していく。ロックボトムでトドメを狙ったグレッグだが飯塚が振りほどき、ナックルをかいくぐって右ハイ一閃。

 10分経過、ふらつくグレッグに襲いかかる飯塚、カウンターのゼロ戦キックで反撃するグレッグ。右ミドル2発からまたもナックルをかいくぐった飯塚、ハイブリッジ式の裏投げへ。肩からマットに突き刺さったグレッグ、井土のドロップキックも食らうが後転してニックにタッチ。ニックはその場跳びスリングブレイドからグレッグのフォローを得てその場跳びムーンサルト。右ミドルでコーナーに詰め、コーナースローから串刺しトレイン。グレッグのエクスプロイダーからニックがフォール、カウント2。リング上は井土とニックへ、ロープに飛んだニックだが井土カウンターのドロップキック、場外から飛び込んできた飯塚がPK、そして井土はジャーマン、しっかりとホールドしカウント3。前週の道場マッチで高杉祐希からシングル初勝利を挙げた井土、今度は本戦で初めてのフォール勝ち。しかも決め手は同じ技、ジャーマン・スープレックス・ホールド。高角度で突き刺していくこの技が脅威となってくるだろう。

 勝ち名乗りを受けるチンコ軍(?)、峰雄は井土のショートスパッツを脱がしにかかる。飯塚はそれに気づいていなかったのか先にリングから降りている。惜別のちんちんタッチだったのだろうか、思わぬ形で陵辱されてしまった井土であった。

<試合後コメント>

エーリアル・スッナイパー・ニック&グレッグホー&レッドイーグル
レッドイーグル「HEAT-UPでの最初の試合は残念ながら負けてしまったよ。クヤシ~ッ!」
グレックホー「自分もはじめてのHEAT-UPでの試合、とてもタフで厳しい試合だった」
ニック「自分は先月試合させてもらっていたけど、レッドイーグル選手もグレックホー選手も素晴らしい選手だった。ありがとう!」
レッドイーグル「またこのHEAT-UPで戦いたいね」
グレックホー「自分も是非またHEAT-UPでやりたい。よろしくお願いします!」


藤田峰雄&飯塚優&井土徹也
峰雄「日本vs多国籍軍、見事勝利!18歳!ジャーマンスープレックスホールド!おめでとうございます!(井土を指して)」
井土「ありがとうございます!しっかり得意のジャーマンで3カウント獲れたのはいいんですけど……藤田さん、最後……最後なんですかアレ」
峰雄「いやいや、やっぱね、最後イキり立ってたんでね、興奮がね、目に見えてましたよ。井土徹也のイキり立った興奮。自分は大人としてそれを抑える役目が必要だと思うので。自分ももうすぐ40歳ですよ。18歳の性欲旺盛な青年をね、勝ったはいいけど最後まで興奮しすぎてたんでね、抑える役目が必要だと……そういう感じですね」
井土「出し切ったつもりだったんですけど……」
峰雄「出し切ったね、最後まで。出し切って……飯塚選手はどうでしたか?」
飯塚「僕はもっと二人のチンコの輪に入っていけるように努力します。頑張ります」
峰雄「まあ最後、飯塚選手は出し切ってないんでね。最後の一滴まで出し尽くすようなもっと引き出しをね、促してあげたかったんですけどね。井土選手は今日最後まで出し切って、吸い取るまでは行かなかったですけどね18歳の今、これからじっくり見ててください」
(突如峰雄が井土のチンコに襲いかかり井土は悲鳴を上げる。それを見た飯塚は脱兎のごとく一目散に逃げ出す)
井土「あ゛ァ~ッ!飯塚さん!飯塚さぁ~ん!あ゛ァ~ッ!」

第5試合


 ジューケンは約3年ぶり、ジェフとケヴィンは約1年ぶりのHEAT-UPマット。ジェフはほぼ変わらない出で立ちであったが、ケヴィンは髪を染めブルーのロングタイツにレガースというコスチュームに変わっている。AWGCのタッグベルトを掲げてコールされると、やはり大量の紙テープが宙に舞う。GOING-UP勢が1試合で全員揃うというのも初めて。入場してくるなり譲二は近藤とにらみ合い、ジェフとケヴィンはベルトを掲げ挑発、ジューケンは遠巻きに状況を見ている。石島のコスチュームが黄色基調からオレンジ地に黒ヒョウ柄、腰には「鬼将軍」の文字が書かれているものに変わっている。

 先発は譲二とジューケン、ジューケンが非凡なレスリングで譲二をコントロール。離れ際に譲二の頭をペチペチ叩いたのは茶目っ気なのか。更にハンドスプリング式の逆水平を披露、近藤にタッチしてツープラトンのバックエルボー。近藤がタックルで倒せば譲二はアームホイップから後頭部への低空ドロップキック、キャリアと年齢が近い分組んでも戦っても互いの意地を見せ合う近藤と譲二。譲二はミステリーと交代、控えの三人に見せつけるかのように近藤の額に肘を押し当てるミステリー。弥武曰く「昭和の薫りがする」室田はチョップで近藤を悶絶させる。ボディスラムで叩きつけて石島にタッチ、バックエルボーからボディスラム、「パワーではこの中で一番」と須山氏が解説する通り。再びミステリー、串刺しバックエルボーからサイド・スープレックス。近藤が攻め込まれるが飛距離の長いフライング・ショルダーで一矢報いてケヴィンにタッチ。ジェフも出てきてミステリーに連携攻撃、挑発するように軽くステップを踏む双子。続けて同時にコーナーから飛ぶが、二人の首根っこを掴んだミステリーがWチョークスラム、調子に乗る双子にお仕置き。

 5分経過、石島がジューケンにボディスラム、かわしたジューケンはフォームの綺麗なバックドロップ。タイミングよく巨体の石島を投げきってみせる。コーナースローは石島がラリアットで返しひと吠え、ブレーンバスターで豪快に投げ飛ばす。譲二が出てくるとミサイルキック、ジューケン近藤にタッチ、勢いよく出てきた近藤のストマックに譲二のエルボー、大きく振りかぶったエルボー。場内の子供たちからド根性への声援、その声が届いたか近藤は逆水平から攻撃に移る。チョップ合戦から近藤ノーモーションのド根性ホームラン、ロープに走れば譲二が変則ロープワークから飛びついてダイヤモンドカッター。室田にタッチ、譲二は青コーナー控えを排除。室田のヘッドバットからGOING-UP勢の串刺しトレイン、室田の河津落としに繋ぐ。バックを取った室田、耐える近藤を引っこ抜くバックドロップからリング中央で逆エビ固め。ジェフとケヴィンがカット、入ってきたミステリーにはケヴィンがエンズイギリ、「ダブルドラゴン!」と叫んだケヴィン、ジェフが譲二を抱え上げその顔面を狙ったケヴィンのスーパーキック。更に石島へのW攻撃を仕掛けるが、問答無用のWラリアットでふっ飛ばす石島。ジューケンが飛び込んで石島の顔面にビッグブート、返す刀で室田を垂直落下式リバースDDT、タッチ権のある近藤がピョン吉スプラッシュを決めて3カウント。短い試合時間の中で大技が乱舞するドタバタな展開であったが、最後まで冷静に見ていたジューケンが要所を締め勝利を導いた。今後ジューケンが日本マットに定着したらかなり面白そうな存在になってくるかも知れない。

<試合後コメント>

ガッツ石島&マスクドミステリー&大谷譲二&室田渓人
ガッツ「国際交流?プロレスで国際交流……素晴らしいことだ。世界中にはやっぱりいい選手いるな。でもな、俺たちGOING-UPは組んで負けるってことは許されねえんだよ。俺たちは負けたら明日はないんだよ。気合い入れていけよ!(うなだれる室田の髪を掴みガンを飛ばしながらビンタ)」
室田「ありがとうございました!」
(ガッツ、ミステリーが退席)
大谷「……ホントにこんなのあるんだ」


近藤“ド根性”洋史&ジューケン&ジェフマン&ケヴィンマン
近藤「Yeah!! We did it!!」
ジェフマン&ケヴィンマン「カンパ~イ!」(互いのタッグベルトを掲げ、近藤&ジューケンも拳を合わせる)
近藤「Nice assist!!!(ジューケンへ)」
(外国人選手三人が次々に近藤に感謝の言葉を述べ、近藤が混乱)
近藤「I tell you!! “DO-KONJO”!!My name is KONDO“DO-KONJO”HIROSHI!!DO-KONJO is my SOUL!!言葉なんて関係ねぇ!」
全員「DO-KONJOooooooooooo!!!!!」

第5試合終了後


 カッキーライド2018告知のため、垣原賢人の実娘垣原綾乃がUWFメインテーマに乗ってリングに上がる。

綾乃「皆さんこんばんわ!(館内拍手)はい、優しい…よかったです。UWFのテーマだったんですけど、お父さんいなくて私ひとりでごめんなさい。お邪魔致します。垣原賢人の娘である元バクステ外神田一丁目の垣原綾乃です、宜しくお願いします!(館内拍手)ありがとうございます。今回は先程紹介を受けたのですが、8月14日火曜日、後楽園ホールで行われますカッキーライド2018の告知をさせてもらいに来ました(館内拍手)。あ、ありがとうございます。優しい~!こちらはですね、『UWF』がすごく詰まっている大会でして、メインは鈴木みのる選手と垣原賢人の試合となっています。HEAT-UPさんからも田村和宏選手の出場が決まっております!(館内拍手)田村選手はですね、大日本プロレスさんの植木嵩行選手と組んで頂きまして、葛西純選手・長井満也選手と対戦いたします。葛西選手ということで…ちょっとデスマッチもあるのかなって期待しつつ、戦っていただきます。ぜひぜひ田村選手お目当てで来て頂けたらと思っております。8月14日カッキーライド、宜しくお願いします!(館内拍手)」

第6試合


 まず田村和宏が、続いてドラゴン・スープレックスに乗って藤波辰爾が入場ゲートに登場。ここ最近はブーイングを浴びっぱなしの田村であったが、やはり川崎のヒーローは田村和宏なのだ。一方のSMOKEY CRIMINAL入場時、前衛として定アキラが現れアラケンとヒデが場内を見渡すように現れる。チャンピオンチームではあるが当然のごとくベルト返還のセレモニーは無し、アキラにベルトを預けコールと同時にタムラドラゴンに襲いかかる。

 田村を場外に放り出し、二人がかりで藤波を攻め立てるスモーキー勢。タムラドラゴンのセコンドにはLEONAの姿、村杉レフェリーに抗議する。だが抗議すれば村杉レフェリーの目はLEONAにいき、かえって父である藤波が痛めつけられてしまう。串刺しトレインが放たれた直後に田村が場外から復帰、だがアラケンはガウディングでお出迎え。今度は藤波を場外に出し、アキラが村杉レフェリーの注意を惹く間ヒデが田村を押さえ、知らぬ間にアキラからアラケンに渡されているベルト、見せつけるかのようにベルト殴打を堂々と行うアラケン。更に花道で田村にハイジャック・パイルドライバーを見舞ったスモーキー勢、この一撃で田村は場外でダウン。孤軍奮闘せざるを得ない状態になる64歳の藤波辰爾、勝って生歌の罰ゲームを執行させたいスモーキー勢にとっては渡りに船。藤波の一撃に怯む場面こそあるものの、多勢に無勢は否めない。加えてエキサイトする挑戦者側セコンド陣、いつの間にか大和ヒロシも加わっているがLEONAのエキサイトが半端じゃない。その度に村杉レフェリーの目がそっちに行ってしまうためスモーキー勢にとってこれほど美味しい展開はない。寄って集って藤波を痛めつけるスモーキー勢、アキラもニヤニヤしながら敵セコンド陣を挑発。ここで弥武が「ベイダー選手の訃報が届きました。かつてのライバル藤波選手も思いがあると思うのですが」と飛龍の闘志に火を灯す実況、藤波はヒデにボディスラムを見舞い反撃ムードが高まる。だがここでアキラがエプロンに上がり藤波を挑発、背後からヒデが襲いかかりムードがたち消えに。アラケンは音もなくグロッギー状態の田村に攻撃を加えている。アラケンのアームロック、ヒデのショルダークロー、クラシカルな技ではあるが確実にダメージを与える技を数え切れぬほど持っているのがアラケン&ヒデ。場外では敵セコンド陣をアキラが襲撃、リング内でアラケンがトーキックを連発、キャッチした藤波がドラゴン…スクリューには行けず、ほっと胸をなでおろすアラケン。「藤波選手からフォールやギブアップを奪って防衛すればニュースになりますからね」と須山氏解説、それが聞こえたのかかさにかかって藤波を攻めるスモーキー勢。

 5分経過…とは言うもののこれまで田村の登場はほとんどなし、二人がかりで藤波を攻めまくっているアラケン&ヒデ。ここでようやく田村がエプロンに這い上がってくる。その姿が目に入ったのか、藤波はアラケンにショルダースルー、ヒデにドラゴンスクリュー、そしてアラケン&ヒデふたりの足を取ってドラゴンスクリューと伝家の宝刀乱れ咲き。息を吹き返した田村と正式にタッチ。この日のために誂えた新コスチュームでスモーキー勢を向こうに回し躍動する田村、ドロップキックでヒデを場外に落とし、セコンドのアキラをなぎ倒しアラケンをぶっ倒すアックスボンバー連発。ガウディングでペースをかき乱そうとするアラケンだが、田村の斧爆弾に尻すぼみ。場外にエスケープしタイムを要求するも田村が聞き入れるはずがない。一目散に逃げるアラケン、追う田村、その先には落としたヒデ…不意の一撃に田村はダウン、場外でハイタッチして喜ぶアラケンとヒデ。リングに田村を戻すとアラケンは雪崩式首固め、カウント2。場内から響く田村コール、自らを誇示するアラケン。控えの藤波を場外に落とし首を掻っ切るポーズからヒデのバックドロップ、カウント2。続けて藤波の目の前で掟破りの逆ドラゴンスクリューを見せるヒデ、足四の字固めへ。アラケンは藤波の足を引っ張りカットに入れない。絶体絶命のピンチに陥る田村だが、藤波がアラケンを振り切ってカット。しかしアラケンが藤波を再びカットし2対1の状況を作り出す。二人でコーナースロー、だが田村にはこれがある。カウンターのウルトラタイガードロップでまとめて反撃、勢いよくコーナーに登ってヒデの左腕目掛けたミサイルキック。吠える田村、照準はヒデの左腕、右ミドルを連発するとさすがのヒデでも苦痛の表情。ロープに走る田村、ヒデ逆襲のスリーパー、抜けた田村は飛びつき腕十字へ。流石にアラケンのカットが早い。罵声を浴びせるアラケン、背後から藤波が忍び寄りスリーパー、向き合った次の瞬間ドラゴンスクリューが火を噴く。エプロンから身を乗り出しているアキラには張り手をお見舞いしダウンさせる藤波。場内を煽る田村、ソバットコンビネーションから伊良部パンチ、ステップ延髄からミノルスペシャルへ。カットに入ろうとするアラケンには藤波のドラゴンスリーパー、お膳立ては整った。体勢を変えた田村はアンドレでヒデの腕を絞り上げる。耐えるヒデだったが遂にギブアップ、難攻不落のSMOKEY CRIMINALをタムラドラゴンが落としベルトを奪取した瞬間であった。

 歓喜に湧く場内、そしてセコンド陣。タムラドラゴンは抱き合って喜ぶ。敗れたスモーキー勢は一目散にリングを去り、村杉レフェリーからベルトがタムラドラゴンに手渡される。泣かれてしまった女の子との公約を果たした田村、64歳にして王者となった藤波。「HEAT-UPとしてもすごく意味深いことになる」と須山氏の解説、タッグ戦線の頂点に立ったタムラドラゴンが迎える次の挑戦者は誰なのか。今はどうだっていいとばかりに場内のファンと喜びを分かち合うタムラドラゴンであった。

<試合後コメント>

新井健一郎&ヒデ久保田&定アキラ
(ヒデが苦痛に顔を歪めて腕を抑えながら登場)
アラケン「……確かに、技は決まってたけどさ。腕十字か。でもギブアップしてないぞ、明らかに!してないよ!勝手に止めたよ、レフリーストップだよ!で、何?レフリーストプで納得した?」
定「いや、納得してねぇなぁ?」
アラケン「アレだよ。レフリーとグルになって……ひどい。この一年以上HEAT-UPのタッグ戦線を引っ張りに引っ張ってきた初代王者の俺たちになんの敬意もねぇよ。ギブアップしてないよね?(ヒデがうなずく)してないよ!するわけないよ!」
ヒデ「もう一回だこの野郎……」
アラケン「もうレジェンドの試合はいいじゃねぇか!いつまでこれが続くんだって言いてぇよ!大体よ、田村和宏!お前はまだ問題を抱えてるぞ。藤波辰爾をパートナーにしてタックチャンピオンになりました。で、HEAT-UPのタッグ戦線が本当の意味で活性化すると思ってんのか?藤波さんよ、アンタはHEAT-UPのチャンピオンだ。HEAT-UPの顔になったからにはよ、王子の会場にも来てくれるんだろうな?高島平のあんな辺鄙ななんの派手さも無い古びた体育館に来てもらえるんだろうな?じゃないとHEAT-UPのファンは納得しないぞ。ヒデちゃんはさ、名古屋からずっと来てるもんね?どんな辺鄙な会場だって!田村和宏、お前これでよ、正式なタッグパートナーが藤波辰爾でいいのか?だったら今日!ギブアップして無いんだから、リターンマッチいつでもやるぞ!」
ヒデ「上等だこの野郎!!いつでもやってやるよ!!クソッ!!」


田村和宏&藤波辰爾
田村「藤波さん!ありがとうございました!」
藤波「おかしいだろぉ。俺が64歳でベルト巻くなんて」
田村「でもこうして現実に藤波さんの腰にベルトがあるってことですよ!」
藤波「まさか今日こんなベルトが用意されてるとはねぇ」
田村「このビッグマッチで僕は選手だけじゃなくて経営という面でも今回はちょっと苦戦して中々試合に集中できなかったんですけど、藤波さんの事務所に行かせてもらった時に」
藤波「先々週だったかな?」
田村「藤波さんの『今は自分自身と戦っている』という言葉を聞いて、やっぱ自分に負けちゃダメだなと思って今日リングに立ちました」
藤波「あんな強気を言うんじゃなかったね(笑)」
田村「でも今日、獲れたのは藤波さんのおかげ!」
藤波「着いていくのがやっとだよ。足が何回もつれたか……。前回、新百合ヶ丘の大会で『挑戦しよう!』と言われたときに、その場のリップサービスかなと思ってのんきに構えていたら事務所まで来てくれてそれを現実にしてくれちゃったからさぁ大変だよ(笑)でもね、レスラーってのは何回リングに上がってもこういうものが賭かればやる気になるというか、田村くんがやる気にさせてくれたんだよね。ただ単に大きな怪我から復帰したってだけじゃなくて、もう一回自分に賭けてくれたような気がしてね。ありがとう」
田村「藤波さんはまだ現役なので、まだ吸収できるものがあって、それは今のうちだと思うので。やっぱ、ベイダーさんもね……」
藤波「ベイダーは残念だったね……」
田村「(ベイダーさんは)亡くなってしまいましたけど、吸収できるものは吸収して、このベルトをせっかく獲ったので、防衛戦はレジェンドの方とやってみたいです」
藤波「あぁ、いいねぇ。じゃあ俺がちょっと用意しないとな(笑)」
田村「僕もチケット売るの頑張るんで!」
藤波「獲ったからには僕にも責任があるんでね、意地でも長くこうして巻いていられるように精進しないといけないね」

――ヒデ選手からは、「ギブアップしていないからリマッチだ」という言葉がありました
藤波「あれはもう助けに行けないしこっちも精一杯だったし、彼らがそういう不満を言っても関係ないからね」
田村「まあ、やってもいいですしね」

第7試合


 NWAインターナショナルライトタッグのベルトを腰に巻いて入場する阿部史典、HEAT-UPユニバーサルのベルトを腰に巻いて入場する兼平大介。両者ともにタイトルホルダーでありキャリアは5年未満。そんな二人がカルッツかわさきのメインイベントでタイトルマッチを行う、観客は大きな期待を込めて紙テープを投げ入れる。

 午後7時52分、試合開始のゴング。不用意に組み合わず距離を測る両者、腕の取り合いでお互いの出方を感じ取る。グラウンドで上になった阿部は兼平の胸板に軽くパンチ、スタンドでロープに押し込んだ兼平がロープスロー、切り返した阿部ドロップキック、空振りに終わらせた兼平ランニング・ニー、これも空振り。両者向き合うと館内から拍手。阿部のヘッドロックを兼平ロープスロー、阿部左膝への低空ドロップキックで先制。続けて阿部レッグブリーカー、左足を掴んで太腿にローキック。兼平の左足に照準を絞る阿部。レッグロックにはフェースロックで返そうとする兼平、阿部親指に噛み付いて足を絞るクレバーな攻め。エプロンにエスケープする兼平、そこを目掛けて阿部が低空ドロップキックで場外に落とす。拳を突き上げて吠える阿部、エプロンを走って胸板へのPK。更に鉄柱に兼平を打ち付ける。そして花道でのサッカーボールキックから再び吠える阿部、花道疾走PKを狙うが読んでいた兼平はスクープスラム。足場がやや不安定でみちのくドライバーⅡ状態になってしまうがかえって効果が倍増。兼平が阿部を場内に戻した時点で5分経過。

 後頭部から腰にかけてダメージを負った阿部、兼平お返しのサッカーボールキック、ロープスローからキチンシンクと自分の流れを作る。更に腹部へのエルボードロップという珍しい攻撃、ロープを掴もうとする阿部を強引に寄せてコブラツイスト、抵抗する阿部の脇腹を叩いて決める徹底ぶり。ここに来て体格で有利な兼平が利点を武器にしてくる。ロープブレークの直後、一瞬リング中央で館内を眺める兼平。起き上がらせられる阿部だが延髄斬り、しかしボディと腰へのダメージで追撃ができない。よろめきコーナーに下がった兼平に串刺しレッグラリアット、ダメージを堪えながらビクトル投げ、膝十字固め。身体を反転させた兼平、阿部アンクルホールドで追撃、左足を攻めながら自身のダメージ回復を図る。膝立ちの兼平にロー、首筋へのエルボー、ロープに走るが兼平スクープスラム。足のダメージを堪えてエクスプロイダー、阿部がテーピングしている肩口にもダメージ。立ち上がりざま阿部は胸板へのヘッドバット、兼平逆水平で応戦、コーナースローから串刺し攻撃の兼平をかわした阿部はボディへのぐるぐるソバット。突っ込む阿部、抱え上げる兼平、阿部をコーナー最上段に設置して下から膝を突き上げる。キチンシンクをジャンプでかわした阿部、兼平の蹴り足を掴んでドラゴンスクリューから足四の字固めへ。

 10分経過、張り手を飛ばして脱出を図る兼平、応戦し更に絞っていく阿部。何とか反転を試みる兼平、二度目で阿部の身体を反転させる。兼平再びエプロンへ、追った阿部と打撃のラリー。頭を垂れた阿部の側頭部に兼平の膝、負けじと阿部は延髄斬り。ぐるぐるを狙った阿部のバックを取った兼平、エプロンに落下させる危険なバックドロップへ。何とか場外から戻った阿部、ぐるぐるフェイントから張り手、兼平の逆水平に腰砕け。それでも阿部サッカーボールキック、兼平のお返しは許さずエルボー。兼平張り手、阿部エルボー、兼平返す、阿部連打からソバット、ぐるぐるハイキックは兼平ダッキング。投げっぱなしジャーマンを防いだ阿部伊良部パンチ、兼平カウンターで虎王、倒れない阿部ぐるぐるハイキックがヒット、ダウンする両者。ダウンカウント4で兼平の後頭部を蹴っ飛ばす阿部、兼平逆水平、須山氏は「今は二人共削り合いの状態、その後大きな一発が欲しいです。阿部選手はクリティカルヒットを狙いたいですね」と解説。削り合いの中で兼平のかち上げエルボー、リフトからの膝を入れてロープに走る兼平、かわした阿部カウンターのドロップキック。この攻防の中15分が経過。

 「削り合いの中の大きな一発」を入れた阿部は拳を突き上げ勝利を引き寄せる。そして澤宗紀直伝お卍固めへ、未遂に終わらせた兼平バックを取る、取り返した阿部はノリが繰り出したのを見ていたかオースイ・スープレックス・ホールドへ。奇襲の一撃から一度フォールを奪っているロクデナシキック、思い切り走り込んでPK、押さえ込むがカウント2。阿部追撃の伊良部パンチから今度こそのお卍固めへ、やや腕の極まり具合いが浅いがここまで削りきった兼平には十分。セコンドの田村も声をかけるが膝を着いてしまう兼平。前方に回転してロープを掴む兼平。北側座席から子供たちの兼平コール、これが届いたか伊良部パンチをかわす兼平、投げ捨てジャーマンこそバック宙で逃げられたものの、突っ込んでくる阿部の胸板に膝を突き立てる。前のめりで苦しむ阿部、天に向かって吠える兼平。そして一度は失敗するも諦めずにジャンピング・ボム、カウント2。場内のボルテージが一気に上がる。ここで兼平ランニング・ニー、ブロックさせるが至近距離からの一発、だが阿部はこれをカウント1で返しそのまま立ち上がる。しかし視点が定まっていないのか明らかにフラフラの状態、兼平問答無用のバックドロップ、これもカウント2。マットを叩いて悔しがる兼平、天に吠えると立ち上がりランニング・ニー。粘った阿部だったがこの一撃を食らってはひとたまりもない。てっしーの手がマットを3回叩いて決着。兼平大介がユニバーサル王座を初めて防衛した。

エンディング


 勝った兼平も敗れた阿部もリング上で大の字。キャリア5年未満な二人によるタイトルマッチは身体も精神も互いに削り合っての決着。それでも兼平は立ち上がりウィナーコールを受けベルトを受け取る。何とも言えない表情をしコーナーに下がりながらマイクを掴む兼平。

兼平「僕がHEAT-UPに入門した頃、ホントの事務所もなくて(百合ヶ丘の)雑居ビルの一室で面接受けたんですけど、今こうやって大きな会場で沢山の人に応援されて、プロレスができて、本当に感謝します。皆さんありがとうございました(館内拍手)。そして…阿部くん、こうやってHEAT-UPが少しずつ大きくなってるのは、勿論代表である田村さんの頑張りもあるんですけど、こうやって毎回HEAT-UPにレギュラー参戦して熱い戦いをしてくれている阿部くんたちの…いや阿部くんの力のおかげです。阿部くんありがとう!(館内拍手)」
阿部「兼平さん、雑居ビルの小さな所から始めたみたいな事を言ってましたけど…アタシもね、試合して貰えるファイトマネーはカレーライス、みたいな所からプロレス始めました(館内笑い)。そこから初めて東京のHEAT-UPっていう団体に上がらせてもらって、『プロレスしてギャラって貰えるんだ』っていう感動から始まりました!(館内拍手)ああ、俺は今日確かに負けましたけど、これ以上に、HEAT-UPだけじゃなくて…俺はここだけじゃない、プロレス界全部をひた走って、その先頭をぶっちぎってまたここに帰ってきます。いや、あの~次から上がらないとかそういうのじゃないからね(館内笑い)。とりあえず、もっともっと有名になって、俺達の知名度が今よりももっと上がって、俺達のメインでみんなが不安にならないような、『ああコイツらなら大丈夫だよ』って思われるような俺達になって、またもう一回競りましょう。ありがとうございました」

 そう言ってリングを去っていく阿部。館内からはありがとうの意味を込めた阿部コール。

兼平「…僕チャンピオンになってまだそんなに経ってないですけど、なんか最近プロレスに対して色々…チャンピオンになってから『プロレスって何だろう?』って結構悩むことも増えたんですけど、でもこのベルトを輝かせる事ができるのはチャンピオンの俺しかいないので、皆さん、今度カルッツ終わってとどろき(アリーナ)ありますけれど、是非、また、皆さんのお友達とか誘って、今度もっと大きい大会なので、HEAT-UPまた来てください、宜しくお願いします!!(館内拍手)」

 大団円の中兼平が音頭を取る「カルッツ、ヒートアップ!」で締められたこの大会。確かに初進出のカルッツかわさきは終わったが、2018年にはまだとどろきアリーナという更なる大舞台が控えているHEAT-UP。兼平の言う「新たしいHEAT-UPの景色」がとどろきを染める日まで、あと180日強。

<試合後コメント>

阿部史典
「負けましたね。負けました。今日は冷静に、HEAT-UPを想う気持ちっていうのが自分より兼平さんのほうがあったのかなっていう負けでしたね。でも、やっぱもっともっと力をつけるしか無いのと、この間の水曜日の大日本プロレスがメチャクチャ超満員で、メチャクチャ盛り上がって、なんかスゴかったんですよ。で、イサミさんがね、大日本ってインディーですけど、HEAT-UPに比べたらもっとスゴくて、HEAT-UPはもっともっとドインディーだと思うし。その中で言われたのが、もっともっと闘うだけじゃなくて、自分たちが発信していかなきゃいけないと言うか、もっとHEAT-UPでタイトルマッチやるっていうことを言わなきゃいけなかったと思うし。それは自分も含めて。それを思いましたね。もっと成り上がりたいという気持ちが僕は誰よりも強いので、HEAT-UPだけじゃなくて他の団体もそうですし、もっと自分も成り上がってもっと言葉に力を持てるような選手になって、もう一回あのベルトに挑戦したいと思います。それで俺が獲ったらあのベルトの価値をもっと上げたいと思うし、プロレス界にも響かせられる選手になりたいと思います。……ちょっと真面目すぎましたか?(笑)でも、HEAT-UPは初めてプロレスを見に来たお客さんが多いと思うんで、その人達には『身体は小さいかもしれないけど俺たちはスゴいんだぞ』っていうのを自信を持って見せられるようなレスラーでありたいと思います」

――試合の中でオースイスープレックスが出るなど、ノリ・ダ・ファンキーシビレサス選手の技を出すなどしていましたが、やはり名古屋勢の想いを背負って戦うという意識はあったのでしょうか
「背負うって言い方は嘘くさくて好きじゃないですけど、オースイスープレックス、ノリさんの技、カッコイイから思わずパクってしまいました。でも、負けてるんでね、ノリさんには申し訳ないですけどたまには使いたいと思います。ちょっと感動しないですか?ああいうの。自分分かってるんですよ(笑)」

――対戦相手の兼平選手についてはどうでしょう
「まあ、3,4回シングルやってるんですけど、『負けてない』とは思っているんですけどどこかが足りないんでしょうね。でも、もっともっと経験を積めば倒せない相手じゃないと思ってるんで。今日は気持ちで負けたと思ってるんで、あと一回やったら勝てるかなと思います。まあ自分も卒業じゃないんで、自分ももっともっとHEAT-UPにお客さんを連れてこられるような選手になってHEAT-UPに恩返ししたいと思います。まだ田村さん倒してないから、田村さんは倒したいと思います。名古屋勢って一回挑戦したらもう出ないみたいな風潮あるんですけど、その風潮は許しませんからね(笑)HEAT-UPと共に大きくなります!」


兼平大介&バリヤンアッキ
兼平「今日のカルッツかわさき大会、ホントにカードが発表されてから中々チケットの伸びが良くなくて、当日どうなるかなと思ったんですけど、思ったより、1000人には届かなかったんですけど、多くのお客さんに見てもらえてちょっとホッとしてます。ホントに昔からHEAT-UPがちっちゃい頃から阿部選手が参戦してくれて、こうして大きな大会でベルトを賭けて戦えるというのは僕の目標の一つだったので、ホント心から阿部選手に感謝しています。このベルトも、HEAT-UPユニバーサルチャンピオンシップで、今日のテーマも国際交流なので、日本人だけじゃなくて、今後外国人選手とも防衛戦やってみたいという気持ちもありますね」
(コメント会場にバリヤンアッキが現れる)
アッキ「兼平さん、スゴかったですこの試合。僕はこのベルトが、獲ることが出来ますと思う。次、どうでしょう?」
兼平「……日本語、OK?」
アッキ「日本語もダイジョブだけど、英語もダイジョブ」
兼平「次のHEAT-UP、いつかな。板橋か」
アッキ「多分勝てます」
兼平「僕はこのベルト、今までのチャンピオンとは違った輝かせ方をしたいんで、アッキ選手の挑戦受けますよ。やりましょう。次の板橋!」
アッキ「やりましょう!」
(二人は握手)
兼平「そんな簡単には渡さないんで」
アッキ「僕は簡単と思いますんで、是非このベルト獲ります」
(アッキは退席)
兼平「いいっすね、面白いっすね。毎回毎回田村さんの許可はとってないですけど、僕がチャンピオンなんで、チャンピオン権限で次の板橋でタイトルマッチやります。必ず防衛してこのベルトをとどろきまで防衛してやるから見とけ!」

 この結果を受け、HEAT-UPは7月28日板橋大会で両者によるタイトルマッチを行う事を正式に発表した。

『プロレスリングHEAT-UP 7月 板橋グリーンホール大会』
日時:2018年7月28日(土)
開始:18:00
会場:東京・板橋グリーンホール
 
-決定分対戦カード-
▼HEAT-UPユニバーサル選手権試合(60分1本勝負)
【王者】兼平大介
vs
【挑戦者】バリヤンアッキ(インド)
※王者兼平は2度目の防衛戦。

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