WWEネットワークの散歩道 18回目

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レッスルマニア33で突然WWE復帰を果たしたハーディー・ボーイズ。レッスルマニア直前のROHに出場してヤング・バックスとタッグ王座を争ったばかりなので、よもやの登場でしたが、WWEユニバースからの猛烈な後押しを受けてWWEタッグ王座への返り咲きにも成功しました。TNA在籍時には弟のジェフ・ハーディーは新日本プロレスの東京ドーム大会で内藤選手と対戦。兄のマットは武藤選手の30周年記念大会でSANADA、TAJIRIの両選手と3ウェイマッチで対戦しています。2人がいつの日かWWEの日本公演に参加するとなると、日本でハーディー・ボーイズとして見られるのはいつ以来となるのでしょう。

レッスルマニア33:2017年4月2日 (1時間43分くらいから)
カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ対シェイマス、セザーロ対ビッグ・キャス、エンツォ・アモーレ対ハーディー・ボーイズ
http://network.wwe.com/video/v1252266283/?contentId=1252266283&contextType=wwe-show&contextId=wrestlemania&start=0

ハーディー・ボーイスと言えばラダーからの攻撃が代名詞ともなっていますが、それ以前の2人の試合についても。こちらは当時WWEマットで活躍していたTAKAみちのくとFUNAKIのKAIENTAIとの対戦を。この試合ではスワントーン・ボムやツイスト・オブ・フェイトにフェニックス・スプラッシュまでやってはいるものの、まだ名前が付いていないからか観客からの反応はいま一つでした。ここから大物になっていく過程のひとつとしても見てもらいたい試合です。
そしてこの回のRAWは前日のPPV大会で入場時の演出の仕掛けのミスで命を落としたオーエン・ハートの追悼回にもなっています。WWEスーパースターたちがリング上のキャラクターを棚上げして、オーエンとの思い出などを涙ながらに語っていくシーンが心を打ちます。

RAW313:1999年5月24日 (29分くらいから)
マット&ジェフ・ハーディー対TAKAみちのく、FUNAKI
http://network.wwe.com/video/v309005383/?contentId=309005383&contextType=wwe-show&contextId=raw_replays&start=0

ハーディー・ボーイズの出世試合を挙げるとしたら、エッジ、クリスチャンとのWWE史上初となるタッグでのラダーマッチとなるでしょうか。この試合はまだまだ若手の有望株だった2組がベルトではなく袋詰めの賞金を取り合うというところが歴史を感じさせます。試合後には敗者チームにも惜しみない拍手が観客から送られていたことからも、試合内容の充実ぶりが伝わるかと思います。この時点ではハーディー・ボーイズではなく、ザ・ブルードというちょっとオカルトっぽいギミックのチームとして登場します。余談ですがそのギミックに従い、入場時にちょっとそれっぽい印を切ってリングに上がったところ、後日アンダーテイカーから「どういうつもりだ?」と説教されたというエピソードが自伝で語られていました。

ノー・マーシー1999:1999年10月17日(1時間10分くらいから)
http://network.wwe.com/video/v31366785?contextType=wwe-show&contextId=no_mercy&contentId=68034686&watchlistAltButtonContext=series

史上初のタッグでのラダーマッチの次は史上初のタッグでのテーブルマッチを。ハーディー・ボーイズ対ダッドリー・ボーイズのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合は、後年ジム・ロスが思い出のMSGでの試合としてセレクトしたほどの熱戦となりました。この時点でもまだタッグ王座はかけられていないので、まだまだトップスターとなるまでの試金石の試合だったということなのでしょうか。

ロイヤル・ランブル2000:2000年1月23日(1時間12分くらいから)
http://network.wwe.com/video/v31345807/?contentId=31345807&contextType=wwe-show&contextId=royal_rumble&start=0

史上初のタッグでのラダーマッチ、史上初のタッグでのテーブルマッチを紹介したところで、最後は史上初のTLCマッチを。テーブル、ラダー、チェアを公認凶器として、天井からぶら下げたベルトを取ったチームが王座奪取となる試合は、やはりダッドリー・ボーイズ(テーブル)、ハーディー・ボーイズ(ラダー)、エッジ&クリスチャン(チェア)の3チームで行われたのでした。この翌年のレッスルマニアではこのTLCマッチのパート2も行われ、さらにスケールアップした戦いを繰り広げるのですが、まずはこの試合から見てもらいたいですね。

サマースラム2000:2000年8月27日(1時間25分くらいから)
http://network.wwe.com/video/v31354593/?contentId=31354593&contextType=wwe-show&contextId=summerslam&start=0

これだけの試合をしてきて無事で済むわけもなく、エッジ&クリスチャンは2人とも引退。ダッドリー・ボーイズもディーボンはほぼ引退とチームとして残っているのはハーディー・ボーイズだけになりました。WWEを離れてからTNAやインディー団体でもシングルプレイヤーとして活躍の場を広げ、特にマットはブロークン・マット・ハーディーとして新たなキャラクターを確立しました。これをそのままWWEに持ち帰られればいいのですが、そこが権利関係のうるさいアメリカらしいところで、そのアイディアの権利を主張する団体もあるところからWWEではまだ見られていません。
このままかつてのハーディー・ボーイズとして活動するのか、権利問題をクリアにしてブロークン・マット・ハーディーが登場するのか。あるいは新しいキャラクターを確立していくのか。リング外も含めてまだまだハーディー・ボーイズには注目していくべきのようです。

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