FMW対UWFに参戦する船木が「完全に今回は交通事故。正直、訳がわかってない」と困惑

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 超戦闘プロレスFMWが3月30日、東京・水道橋で記者会見を開き、4・27後楽園でのFMWとの全面対抗戦に出場するUWF軍の船木誠勝、佐野巧真、アレクサンダー大塚が出席した。
 山近義幸代表から、UWF軍のメンバーが発表され、この3人のほか。藤原喜明、高山善廣、長井満也、冨宅飛駈、川村亮が対抗戦に出場する。引退した安生洋二氏は司令塔及び立会人として来場する予定。
 現時点では、メーンイベントで大仁田厚と船木がタッグ対決する以外、対戦カード(5試合を予定)、ルールも未定。“外敵”UWF軍との対戦に向け、ふだんはFMW軍と敵対するW★INGモンスター軍の雷神矢口、NOSAWA論外も共闘する。矢口からは「UWFが来るなら、俺は全面的に対抗する。俺のとっておきの伝家の宝刀サブミッションで、UWFを潰してやる。そして、ハードコアでアイツらを倒す」とのメッセージを寄せた。
 船木は「完全に今回は交通事故。正直、訳がわかってない。3・6徳島(大塚の20周年記念興行)で初めて、カードが組まれたんですけど(大仁田と6人タッグで対戦)、その試合の前から、『4・27後楽園で』と言われてるんでね。やるんであれば、とことんいきます。FMWとUWFっていう名前はありますけど、ここまで来たらこだわっていないですから。残った人生の中で、与えられた試合だと思って、とことんまで行こうと思ってます。やるからには負ける姿は格好悪いですから、勝ちたいですね。どんな状況でも、自分が大仁田選手を、どうやって倒すか考えたんですけど、あの人は自分が飲み込まないと倒せないと思う。あの人に勝つには心中しかないと思いました。無傷で終わる試合にはならないと思います。それくらいの覚悟はもっています」とコメントし、大仁田との対戦に向け、“心中覚悟”で臨む姿勢を示した。

 ルールに関しては、現在交渉中だが、先の3・27新木場で、長井が“邪道ルール”を受諾した。その件について、船木は「長井選手と話はしてないですが、『とことんまで行きましょう』とは聞きました。今回は彼が発端ですよね。チケット持ってないとか、昔のネタを掘り起こして。たぶん今この時期にやる運命だったのかなと思います。最近、運命はそのまま受け止めて行きようと思うので。やると決まったからには、プロレス界の歴史に残るようにやりたい」と話し、明言こそ避けたが、“邪道ルール”の容認に含みをもたせた。
 デスマッチへの恐怖心は「ないです。たぶん試合中は痛みを感じないので、もっと痛いことはいっぱいあるし。骨折しようが、体が動くかぎりはやります。いちばん地味で効くのがボディー。息ができないのがいちばん苦しい。でも、痛いのが好きそうなんで、そういう人には攻撃できない」(船木)とコメント。
 大仁田のおはこである電流爆破デスマッチについては、「自分は支持しない、あれはちょっと違うと思う、正直あまり好きじゃない」と否定しつつも、「やるんだったら心中ですよ」と語った。
船木は「新日本からUWF。UWFから藤原組、Uインター、リングス。全部もとは新日本かなと思うんです。UWFは新日本の究極の形なのかな。渕(正信)さんから聞いたんですけど、大仁田選手が海外遠征してるときに、有刺鉄線をやってる選手がいたらしいんです。(有刺鉄線は)アメリカンプロレスの一部じゃないですか? 全日本の究極の形なのかな。新日本対全日本の究極の姿のような気がします。みんなが興味を持つということは、そういうことだと思う」ともコメントした。
 また、佐野は「UWF色を出した闘いを相手が望んでいるなら、そういう気持ちをもって闘いたい。どういう闘いになるかわからないけど、期待以上のものを見せられればいいと思うし、期待外れに終わるかもしれない。楽しみ半分、どんな闘いしてやろうかという気持ちもあるんで。思いっきり闘いたいと思います」と離した。
大仁田と船木の初対決をマッチメークした大塚は「(3・6徳島は)プロモーターとして、お客さんが興奮するというか、予想がつかないという部分で、U系の選手と大仁田選手とのカードを組みました。僕もリアルジャパンで、大仁田選手の闘いを目の前で見て、機会があればと思っていたので。僕は藤原組長のもと、U系といわれる中で育ってきたんですけど、U系の先輩方と闘えるのはうれしい。徳島で、大仁田選手に恥ずかしい思いをさせられたので、ぶちのめしてやりたい」と語った。
UWF軍の全貌が明らかになり、“大将”的な存在の船木が、FMW軍との禁断の闘いに向け、覚悟を示したことで、決戦ムードがさらに盛り上がった。

那須が長井との再戦を直訴! 4・23ZERO1道場で実現

 UWF軍の会見終了後、3・27新木場で長井に敗れた那須晃太郎が現れ、「先陣を切らせてもらいましたけど、試合後ボロクソに言われて、これで終わりたくない。場所はどこでも構わないので、長井選手と再戦したい」と直訴し、これを山近代表が了承。
 すでに、4・6青森、4・7弘前のカードは決定済みのため、急きょ、4月23日、東京・港区竹芝のZERO1道場で再戦することが決まった。
 山近代表によると、ファンクラブ会員の入場は許可するが、一般の観客は入れない「ノーピープルマッチ」に近い形となる、同日はこの1試合のみが行われる。

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