佐野魂7.17両国大会 大仁田&佐野&千葉vs.KENSO&バッファロー&二瓶による両国国技館初の電流爆破戦、田中vs.金村のハードコア戦
佐野直万博
日時:2015年7月17日(金)
開場:16:00 イベント開始:16:30 本戦:18:30
会場:東京・両国国技館
観衆:未発表
おっこんプロレス旗揚げ戦
▼『いきなりメインイベント』60分1本勝負
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)/○コマンド・ボリショイ(JWP)
12分14秒 ボリショイ式ワキ固め
“brother”YASSHI(VM)/●ライディーン鋼(JWP)
BATTLE AID提供試合
▼6人タッグマッチ 10分1本勝負
○戸井克成(BATTLE AID)/雷電(BATTLE AID)/木更津KID(BATTLE AID)
6分38秒 ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め
GANG STAR(フリー)/TA☆KU(EAGLEプロレス)/●大野翔士(EAGLEプロレス)
東海プロレス提供試合
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○脇海道弘一(東海プロレス)
15分17秒 卍固め
●両国シャドー(フリー)
佐野の恩返しマッチ
▼3WAYマッチ 10分1本勝負
茂木正淑vs.保坂秀樹vs.吉田和則(EAGLEプロレス)
時間切れ引き分け
信州プロレス提供試合
▼第1試合 タッグマッチ 10分1本勝負
○信州タイガーアロー/獣神サンダーライチョー
9分9秒 ダイビング・ヘッドバット→体固め
にんじゃりばんばん/●THEよっちゃん。with LINDA
▼第2試合 タッグマッチ 10分1本勝負
グレート☆無茶/○とらのすけ
9分9秒 ダイビング・エルボードロップ→体固め
超獣キノッピー/●チガイOKADA
プロレス系アイドルユニット無敵アイドル・ムテキど〜る☆旗揚げ戦
▼第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
○市井舞
5分35秒 ギロチンドロップ→片エビ固め
●七里芽衣
▼第2試合 シングルマッチ15分1本勝負
●市井舞
11分7秒 ウラカン・ラナ→エビ固め
○椿さくら
本戦
▼第1試合 WALLABEE Revolution Aniversario2015ワラビー世界マーシャル・アーツ選手権試合 61分1本勝負
[王 者]○矢野啓太(佐野魂/プロフェッショナル・レスリング・ワラビー)
3分19秒 ゆきぐにドライバーII→片エビ固め
[挑戦者]●三州ツバ吉(BUMPMAN)
※初代王者・矢野が8度目の防衛に成功
▼第2試合 奥田朱理復帰戦 ミックスドマッチ 30分1本勝負
●橋本友彦(アパッチプロレス軍)/HASEGAWA(アパッチプロレス軍)/飯田美花(WAVE)
11分15秒 ストゥーカ・スプラッシュ→片エビ固め
奥田朱理(フリー)/○Hi69(フリー)/榎本陽介(アパッチプロレス軍)
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○スペル・デルフィン(沖縄プロレス)/あいつ(PUNK DRUNKERS)/ZIPANGU
7分40秒 デルフィンクラッチ
新井健一郎(DRAGON GATE)/翔太/●小仲=ペールワン
▼第4試合 ピンクタイガー総帥引退記念試合 30分1本勝負
●ピンクタイガー総帥/黒田哲広(アパッチプロレス軍)
7分55秒 パワーボム→エビ固め
○嵐(天龍プロジェクト)/ヒロ斎藤(ドラディション)
▼第5試合 1vs.4ハンディキャップマッチ 30分1本勝負
○曙(全日本プロレス)
8分13秒 ボディプレス→体固め
●よしえつねお(フリー)/ガッツ中村/園山檸檬(フリー)/タケシマケンヂ(スポルティーバエンターテイメント)
▼第6試合 CPEキャットファイトPresents どきッ!【一夜限り】女だらけの競泳キャットファイトバトルロイヤル 30分1本勝負
○さちこYokozuna with:アマヅカゼナ&紫龍みお
5分59秒 シバターをフォールしたラ・マルクリアーダを抑え込んで→体固め
●ラ・マルクリアーダ
※さちこYokozunaが優勝
【退場順】白玉あも→タイガー愛子→ティロ・フィナーレ加川 with ももえり→平井さん→鳳華→羽柴まゆみ→若林美保→範田紗々 with 三代目葵マリー&今西愛&新垣愛菜→シバター→ラ・マルクリアーダ with 夢月姫乃&みでぃ&樹本ふわり
▼第7試合 世界最高峰のハードコアマッチ 時間無制限1本勝負
○田中将斗(ZERO1)
10分29秒 スライディングD with チェア→片エビ固め
●金村キンタロー(アパッチプロレス軍)
▼第8試合 ノーロープ有刺鉄線電流爆破バット&有刺鉄線ボード!トルネードタッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
大仁田厚(フリー)/○佐野直/千葉智紹
10分14秒 電流爆破バット攻撃→体固め
KENSO(全日本プロレス)/●バッファロー(先駆舎)/二瓶一将
両国国技館初進出で初の電流爆破を実現させた佐野に大仁田が「夢をありがとう!」
田中が金村とのハードコア戦を制す!曙は4人を相手に圧勝!さちこインパクト!
おっこんプロレス
YASSHIが入場テーマに合わせての即興ラップをしながら入場。しかもライディーンがあの選手に似ているということで、「俺たちがコンブラタッグや、カス野郎!」と叫ぶ。そして『みちのくプロレスのテーマ』が鳴り響き、聖杯を手にボリショイとのハーフマスク姿で登場したサスケは、何かを客席に投げ込みながら入場。ボリショイは奪取したばかりのJWP無差別級のベルトをアピール。
コンブラの奇襲攻撃で試合が始める。サスケを捕まえたコンブラはファック(=サンドイッチドロップキック)を決めるとサスケを場外に放り投げていく。リング上ではボリショイがYASSHIにショルダータックルでぶつかっていくが、ビクともしない。
ならばと腕を取ったボリショイはコーナーに登っていくと、オールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)を決めていく。続いてサスケとライディーンがリングイン。気を送るサスケだが、ガードしながらジリジリ詰め寄るライディーン。YASSHIが「近ちゃん!」と檄を飛ばす中、ショルダータックルでサスケをなぎ倒したライディーンはカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げる。
そこからコーナーにサスケを逆さ吊りにしたライディーンはコーナースプラッシュ。さらに串刺し式ラリアットからキングコング・ラリアット。カウント2で返したサスケは座禅を組んで瞑想し始まる。困惑気味のライディーンに代わりYASSHIがリングインすると、サスケは「勝ったぞー! マスターの粘り勝ちだ! マーンデラ! マーンデラ!」と拳を突き上げながらボリショイにッチ。
今度はYASSHIが瞑想をし始めるが、ボリショイは容赦ないく攻撃。しかしボリショイは女子レスラーに対し、玉砕からの踏みつけ攻撃。さらにライディーンがリフトアップスラムで叩き付ける。エルボー合戦からライディーンがYASSHIにタッチすると、YASSHIはエルボースマッシュから自慢のドレッドヘアーを鞭のように使ってボリショイを殴打。
YASSHIの串刺し攻撃をかわしたボリショイはエルボースマッシュでカチあげていきサスケにタッチ。サスケの串刺し攻撃をかわしたYASSHIはブロンクス・バスタ。しかしサスケもラムジャム(=映画『レスラー』の主人公ランディの必殺技であるダイビング・Wエルボードロップ)を投下。案の定、かわして自爆させたYASSHIはライディーンにタッチ。
そこにボリショイが飛び込んできてジャーマンで投げると、619からアッパー掌底。だが、ライディーンもカウンターのパワースラムを決めると、リバーススプラッシュを投下。10分が経過し、コンブラはトレイン攻撃。さらにライディーンがYASSHIを肩口に担いでボリショイに叩き付けるビッグヘッドトレイン。
さらにコンブラは本物のコンブラが得意としていた合体技バビロンから、ライディーンがパワーボムで持ち上げたところに、YASSHIがコーナーからバッドボーイを放つビッグボーイを狙ったが、ボリショイがうまく回避。サスケがコーナーに登ったYASSHIを場外に連れ出している間に、ボリショイがライディーンにラ・ミスティカ(=トルベジーノからのワキ固め)を決めて勝利した。
試合後、マイクを持ったYASSHIが「これで俺らに勝ったと思うな! まだまだ続くぞ! これが1回目。夜道に気をつけろカス野郎! ファ●クユー!」と言うと、レフェリーを務めていたおっこんの店長が「今日だけは礼を言うよ。ありがとう」とYASSHIに礼を言った。
BATTLE AID
雷電がコルバタでTA☆KUを投げると、戸井が小気味のいい動きで大野にソバットを叩き込む。その後、木更津KIDが捕まってしまったが、自力でどうにかピンチを脱出すると戸井が反撃。だが、GANG STARが羽交い締めにすると、TA☆KUがドロップキック。
さらにTA☆KUがミサイルキックを発射すると、木更津KIDがカットに入るが、場外に追いやってケブラーダを発射。ならばと雷電がドロップキックの連打でGANG STARを場外に追いやってプランチャを投下。
その間にリング上では大野が戸井にスイングDDTから裏投げ。しかしコーナーに登った大荷のに地獄突きを見舞った戸井はデッドリードライブで投げ捨てると、ジャンピング・フットスタンプを連発。さらにDDTからダイビング・フットスタンプを投下して3カウント。
東海プロレス
握手を求める脇海道にトーキックをお見舞いしたシャドー。ここで試合開始のゴングが鳴ったが、脇海道は場外にエスケープ。リングに戻ったところをコブラクローで捕まえたシャドー。「脇海道」コールが起こるが、シャドーは執拗にコブラクローを見舞って行く。
だが、シャドーの右足を抱えた脇海道はドラゴンスクリュー。そして足4の字固めに捉えるが、シャドーはレフェリーを引っ張ってぶつけることで脱出。さらに場外から観客の傘を奪ってきたシャドーは殴りかかる。
蹴りで迎撃した脇海道はジャイアント馬場ばりの逆水平チョップ。2発目をかわしたシャドーは突進するが、脇海道はそこにカウンターの逆水平チョップ。さらにヘッドバットから卍固めに捉えてギブアップを奪った。
佐野の恩返し
当初発表されていた全対戦カードにはラインナップされていなかったこの一戦。保坂、茂木、EAGLEプロレスの吉田和則による「佐野の恩返しマッチ」と名付けられた3WAYマッチ。吉田と茂木がチョップ合戦している中に保坂が入ってきて三つ巴になると、茂木と吉田が保坂にトレイン攻撃。すると今度は茂木と保坂が共闘して吉田を攻撃しようとするが、保坂が茂木を裏切ろうとする。
察知した茂木は保坂に詰め寄っていくと、吉田とのダブルのクローズラインをお見舞い。そこから吉田が三角跳び式ローリングソバット。しかし茂木もスリングショット式アトミコを返すと、スライディングキックで吉田を場外に出す。
そこに保坂が持ってきて茂木にカウンターエルボー。だが、吉田が戻ってきて茂木との合体ブレーンバスターで保坂を投げると、三角跳び式ミサイルキックを茂木に発射。しかし2回目は足を滑らせて失敗。すると吉田は持参したトランポリンを置いて、トランポリンからトップロープに飛び乗って三角跳び式ミサイルキック。
保坂が戻ってきて吉田をブレーンバスターで投げるが、吉田もスクールボーイで丸め込む。さらに急所へのヘッドバットからカバーするがカウントは2。保坂もコーナースプラッシュを返すと、茂木がちゃぶ台で吉田を殴打。さらに茂木がロメロスペシャルで吉田を吊り上げる。
ロコモーション式で回していった茂木だが、保坂が茂木を羽交い締めにすると吉田がミサイルキック。茂木が保坂を逆さ押さえ込みで抑え込んだところで10分時間切れ。
信州プロレス
第1試合。信州プロレス提供試合は状況実況付き。にんじゃりばんばんを場外に追いやった信州タイガーはロープの間を回転するフェイント。するとにんじゃりばんばんは忍法で金縛りにしてから信州タイガーを丸め込もうとするが失敗。
ライチョーとよっちゃんが同じ方向のロープに飛んでしまうと、マネージャーのLINDAが激怒して鞭でお仕置き。よっちゃんはギターを持ち出すが、安全第一だという信州プロレスなので凶器としては使用しない。
にんじゃりばんばんが手裏剣チョップから人間手裏剣を狙うが、ライチョーが’トラースキックで迎撃。ならばと隠れ身の術といってブルーシートの下に隠れたにんじゃりばんばんだが、マットの色がブルーではなく黒だったためバレバレ。
信州タイガーろライチョーがよっちゃんに対してダブルのフライング・クロスチョップ。信州タイガーはさらにその場飛びムーンサルト。LINDAが鞭攻撃でよっちゃんを救出しようとしたが、信州タイガーがかわしてよっちゃんに誤爆。ヤケクソ気味に敵味方関係なく鞭を振り回したLINDA。最後は信州タイガーがハーリー・レイス式ダイビング・ヘッドバットを投下してよっちゃんから3カウント。
続く第2試合。御年4歳というとらのすけがタッグパートナーの無茶。コーナーに登ったOKADAはあっさり転落してトップロープに股間を強打。するとキノッピーはとらのすけを指名。果敢にもリングインしたとらのすけはヘッドロックからヒザへの低空ドロップキックを出すと、何とシャイニング・ウィザード。
さらに無茶とのダブルエルボーをまで決めてみせる。続いて無茶とキノッピーのラリアットの相打ち。さらにOKADAのランニングエルボーからキノッピーが無茶を羽交い締めにしていく。そこにOKADAがラリアットを放つが、無茶がかわしてキノッピーに誤爆。
さらにキノッピーのマスクが剥がれてしまい、キノッピーは「いやーん」とマスクを奪い取って場外に逃げる。その間にとらのすけがOKADAにゴムパッチン攻撃。そこからコーナーに登ったとらのすけは何とダイビング・エルボードロップを投下すると、最後は踏みつけフォールで3カウントを奪って勝利した。
ムテキど〜る☆
第1試合。プロレス系アイドルユニット無敵アイドル・ムテキど〜る☆旗揚げ戦。まずは市井舞を相手に七里芽衣がデビュー戦。ボディスラムで叩き付けた七里は、市井の後頭部に低空ドロップキック。しかしボディスラムを返した市井はレッグドロップを落とすと開脚式フェースバスターからキャメルクラッチ。
どうにか堪えた七里はクロスボディーを連発。だが、市井は串刺しドロップキック2連発を返すとシュミット流バックブリーカー。そのまま腕をアームロックに捉えるが、七里もギブアップしない。ならばと串刺し式バイシクルキックから串刺し式ドロップキックを叩き込んだ市井。
七里も飛び付き式ヒップドロップ4連発から逆エビ固めへ。脚力で跳ね返した市井はバイシクルキックからレッグドロップを落とすと、強引に抑え込んで3カウント。
続く第2試合。そのまま市井は椿さくらのデビュー戦の相手を務める。よしえつねおを従えて入場した椿。握手を求めた市井は椿が応じたところに張り手。すると椿は試合開始と同時にドロップキック。そこから張り手を叩き込むが、市井も張り手で応戦し、張り手合戦に。打ち勝った椿だが、市井はドロップキックの乱れ打ち。
ボディシザースに捉えた市井は、そこからエルボー合戦へ。市井をなぎ倒した椿はドロップキックを連発。キャメルクラッチに捉えた椿だが、ギブアップしない市井はヘッドバットからサッカーボールキック。
コーナーに飛び乗ってのクロスボディーをかわした椿はフロントキックを連発。逆片エビ固めに捉えた椿だが、市井はギブアップしない。逆水平チョップの打ち合いになると、市井が優勢に。だが、椿はダブルチョップdなぎ倒す。市井はカニ挟みからレッグドロップを落とすと、バイシクルキックを連打。
カウント2で必死に肩をあげる椿だが、市井は開脚式フェースバスターからレッグドロップを落とすと、リバースバイパーホールド。手に噛みついて脱出した椿はヒザへの低空ドロップキックから後頭部への低空ドロップキック。
だが、市井はトラースキックで椿に尻餅をつかせると、脳天にカカト落とし。カウント2で返した椿をフィッシャーマンズ・スープレックスで投げた市井は走り込むが逆さ押さえ込みで切り返した椿は、続けてカサドーラで丸め込む。だが、キックアウトした市井はトラースキックを叩き込むと、ファルコンアローで叩き付ける。
それでも椿はカウンターのフロントキックからバズソーキック。さらにミサイルキックを発射。10分が経過し、市井はソバットを返すとトラースキックからハイキック。これもカウント2で返した椿だが、ダメージは大きい。そこに市井はバイシクルキックを狙ったが、かわした椿はウラカン・ラナで丸め込み、3カウントを奪ってみせた。
何と市井からデビュー戦で勝利しら椿は「勝ったぞー! 市井さんは自分と闘う前に試合をしていて2戦目です。自分は1戦目です。それで勝てるのは当たり前まので、次回は自分も市井さんも1試合目でお願いします」と言ってのける。それを聞いた市井は「たまたま勝ったくらいで調子に乗ってんじゃねぇよ! こっちはデビュー戦の相手するの大変なんだよ!」と絶叫。
するとレフリーデビューした斉木すみれと1試合目に登場した七里芽衣もリングに上がり、4人でムテキど〜る☆の新曲を披露した。
オープニング
本戦開始前に今大会を欠場となったHARU。とサザンクロスがリング上に。サザンクロスが「11月に脳梗塞を患い倒れましたけど、復活してきました。早くリングに立ちたいと思います」と挨拶すると、アキレス腱断裂で欠場していたHARU。は欠場中に循環器系の手術も行ったという。そして現在49歳ということもあり、ドクターと相談した結果、引退することになったという。「レスラー生活は終わりとなりますが、プロレス生活はまだまだ続きます。これからは裏方として頑張ります! 佐野魂最高!」と挨拶した。
第1試合
スパイダーマンのマスクを被った2人の男が登場。そのままリングに上がり、一人がマスクを脱ぐと、その正体が三州。WALLABEE Revolution Aniversario2015ワラビー世界マーシャル・アーツ王者の矢野もマスクを被って登場。タイトルマッチということで、女性シンガーソングライターが国歌独唱。
ロープの間を回転しようとした矢野だが、足を引っ掛けて失敗すると三州がすかさずミドルキック。だが、ロープに飛び乗って翻弄した矢野はケブラドーラ・コンヒーロからヒザへの低空ドロップキック
トラースキックで三州を場外に追いやった矢野は、ロープに足を引っ掛けながらもトペを発射。三州をリングに戻した矢野はスリングショット式アトミコを投下。だが、三州もカウンターのニールキックからハイキックを叩き込むとカッキーカッター。続くバズソーキックをかわして丸め込んだ矢野は、掌底を叩き込んでからツームストンパイルドライバーを狙う。
だが、背後に逃れた三州はコーナーに叩き付ける。矢野はコーナーに飛び乗ってウルトラタイガーアタック。そこからみちのくドライバーIIで叩き付けて3カウント。
第2試合
羽沙羅などのリングネームで様々なリングに上がっていた奥田朱里の復帰戦。先発を買って出る奥田を下げて先発で出たHi69は飯田を相手にやる気満々。しかし奥田が手を伸ばしてタッチを要求。仕方なくHi69がタッチすると、飯田がロープに叩き付けたりヘアーホイップで投げたりと、まずは荒っぽい攻撃。
サーフボードストレッチに捉えた飯田。奥田もエルボーで向かって行くと、飯田と激しいエルボーの打ち合いに。そこからHi69とHASEGAWAがリングイン。チョップ合戦からHASEGAWAが人工衛星ヘッドシザースで投げていく。
続いて橋本とHi69がチョップ合戦。アパッチ軍のセコンドについたマスクマンのハザードが場外から竹刀でHi69を殴打すると、飯田が入ってきてHi69をボディスラムで多々付ける。さらにHASEGAWAがHi69を場外に放り投げると、ハザードが客席や鉄柱に叩き付ける。
リングに戻されたHi69に橋本がスワントーンボムを投下。さらに飯田とHASEGAWAが入ってきてトレイン攻撃。ハザードも乱入してラリアットを叩き込むと、HASEGAWAがブレーンバスターを狙う。だが、逆に投げたHi69は榎本にタッチ。
蹴りでHASEGAWAと飯田を倒した榎本は橋本にはバックブロー。タッチを受けた奥田はダイビング・ライダーキックをHASEGAWAに発射。さらに飯田にカウンターエルボーからミドルキックを叩き込むが、張り手を返した飯田はボトムロープに持たれかかる奥田の顔面に低空ドロップキック。さらにミサイルキックを発射するがカウントは2。
奥田もキチンシンクを返すと飛び付き式DDTから正調DDT。タッチを受けたHi69がHASEGAWAにモンゴリアンチョップを叩き込むが、HASEGAWAは飛び付き式スイングDDTからヨシタニック。カウント2で榎本がカットするが、橋本が入ってきてコーナースプラッシュからラリアット。10分が経過し、橋本が体落としで叩き付けるがカウントは2。
乱入したハザードのラリアットをかわして橋本に誤爆させたHi69はトラースキックでハザードを排除すると、橋本にトランスレイブ2連発。カウント2で返されると、ストゥーカ・スプラッシュ(=手の先まで真っ直ぐ伸ばして投下するダイビング・ボディプレス)を決めて3カウントを奪った。
第3試合
アパレルメーカー「PUNK DRUNKERS」のトレードマークと言ってもいい「あいt」がプロレスラーとして登場。まずはZIPANGUが翔太をアームドラッグで投げていくが、背後からアラケンが襲いかかる。そこにデルフィンが入ってくると、アラケンはレジェンドに敬意を表して握手を求める。
デルフィンが応じたところにとーっくを見合ったアラケンだが、デルフィンはラリアットを返すとドロップキック。デルフィンがあいつにタッチしようとするが、あいつは拒否。仕方なくZIPANGUにタッチするが、アラケンはあいつに向かって「出てこい」と挑発。
そこに襲いかかってきたZIPANGUをブレーンバスターで投げたアラケンはペールワンにタッチ。地獄突きから逆水平チョップを叩き込んだペールワンは翔太にタッチ。コブラツイストに捕らえた翔太の手をアラケンが引っ張って加勢。さらに翔太は逆水平チョップから「Hooooo!」。ダブルスレッジハンマーをボディブローで迎撃したZIPANGUだが、翔太はペールワンにタッチ。
キャメルクラッチに捕らえたペールワンはアラケンにタッチ。串刺しエルボーを決めたアラケンだが、2発目をトラースキックうで迎撃したZIPANGUはクロスボディー。さらにペールワンにはフライング・クロスチョップ。
タッチを受けたデルフィンは大阪臨海アッパーを叩き込んでいくが、アラケンは2発目をかわしてショルダーネックブリーカー。タッチを受けたペールワンだが、デルフィンはDDTで叩き付けてキャメルクラッチ。
さらにZIPANGUがドロップキックでアラケンと翔太を吹っ飛ばすと、ついにあいつが入ってきてニールキック。最後はデルフィンがペールワンにスイングDDTからのデルフィンクラッチを決めて3カウント。
第4試合
これが引退試合となるピンクタイガー総帥は、アパッチの黒田と組んでヒロ斉藤&嵐と対戦する。黒田と嵐の先発で試合が始まると、ピンクタイガーはリング下からセコンドのようにして観戦。嵐がショルダータックルからブレーンチョップを叩き込むと、ヒロにタッチ。トーキックからエルボーを落としたヒロだが、ボディスラムを返した黒田はピンクタイガーにタッチ。
ヒロに対してセントーンを落とすが、余りに軽量のためまったく効いていない。ボディスラムで叩き付けたヒロがピンクタイガーを場外に放り出すと、嵐が客席に投げつける。ピンクタイガーがリングに戻されるとヒロがセントーンを投下。
黒田がカウント2でカットしたが、ヒロはナックルパートを見舞ってから嵐にタッチ。ワンハンドボディスラムで叩き付けた嵐は、何度もボディスラムで叩き付けていく。フラフラのピンクタイガーをヒロもボディスラムで叩き付ける。さらにレッグドロップやニードロップを落としたヒロはロープに飛ばす。
しかしフロンキックを返したピンクタイガーはローリングソバットを決めて黒田にタッチ。串刺しラリアットからコーナーに登った黒田は追いかけてきたヒロに哲っちゃんカッター。
だが、チンクラッシャーを返したヒロは嵐にタッチ。串刺しラリアットからスロイダーで投げた嵐だが、黒田もラリアットを連発。なかなか倒れない嵐に対し、タッチを受けたピンクタイガーが黒田にホイップされてのドロップキック。ようやく嵐を倒したが、カウント1でアッサリ立ち上がった嵐はボディスラムからのエルボードロップ。
黒田がカットしたが、ヒロが場外に連れ出すと、その間に嵐がパワーボムで叩き付けてピンクタイガーから3カウント。
ピンクタイガーがリングに倒れたまま引退セレモニーへ。どうにか立ち上がったピンクタイガーにペールワンが無造作に花束を渡すと、経歴が読み上げられる。いきなり本名を明かされたピンクタイガーは「ちょっと聞いてないよ! 本当に幼少の頃からリングに憧れ、ようやくこの両国のリングに立つことが出来ました。これも関係者、お客様、近しい方々皆さんのお陰です。今日、この場でプロレスラー、ピンクタイガーは引退しますが、ピンクタイガーは永遠に不滅です! これからは皆様に感謝の気持ちを返していきたいと思います。ありがとうございざいました!」と挨拶。
場内が暗転し、ピンスポットが当たる中、10カウントゴングが鳴らされた。
第5試合
当初は5vs.1のハンデ戦と発表されていたが、曙の対戦相手として登場したのはよしえ、タケシマ、中村、園山の4人。よしえつねおが『踊るポンポコリン』の替え歌を歌いながら入場するが、所々ピー音で消された。そして曙は三冠ヘビー級のベルトを持って入場。結局、エリザベス・フランケンがいないまま試合開始。
「よしえ」コールを煽っておいてコーナーに下がったよしえ。代わりにタケシマが先発を買って出ると、無謀にも相撲勝負を要求。立ち合いからあっさりぶちかましで吹っ飛ばした曙。続いてガッツ中村が入ってきて相撲勝負を挑むが、ショルダーブロックで吹っ飛ばされる。タケシマと園山が中村をホイップしていくが、曙はのど輪で捕まえる。
ならばと4人は騎馬を作り、園山を上に乗せてツッ込むが、曙が吹っ飛ばすと、立っていたのはよしえだけ。意を決してチョップを叩き込んだよしえだが、曙はビクともしない。あっさり張り手で吹っ飛ばした曙は、走り込んできたよしえをショルダーブロックで吹っ飛ばす。
すると場外から園山が「来い、来い」と挑発。曙が場外に降りていくと、園山が殴りかかっていくが、曙はすべてを受け止めた上で一人ずつ強烈なチョップをお見舞い。どうにかリングに戻ったよしえは曙のコーナースプラッシュをかわす。一斉にほかの3人がスクールボーイを狙う。
それでも倒れない曙だが、よしえがエルボーを叩き込んで何とか倒すと、突如『GOLDFINGER '99』が鳴り響く。この曲がかかるとコスチュームを脱いでしまうよしえだが、ギリギリで全部脱ぐのを踏み止まる。すると曙はタックルで次々になぎ倒し、さらに園山、タケシマ、中村、そしてよしえを同じコーナーに叩き付ける。
そこにコーナースプラッシュを見舞った曙は倒れたよしえにエルボードロップ。カウント2で中村がカットしたが、「終わりだ!」叫んだ曙はよしえにジャンピング・ボディプレスを投下して3カウント。
<試合後コメント>
曙
――試合をしてみていかがでした?
「僕を育ててくれた場所だし、今日いつもと全く違うプロレスやってるんですけど、今日あの、普段全日本の会場に来てないお客さんが多いだろうし、まあ、相手誰だろうが全日本のスタイルは崩さないで、はい」
――対戦相手に吉江豊選手のお兄さんであるよしえつねおさんがいらっしゃいましたが。
「ちょっとやりづらかったですね、(弟とは)いつも組んでるんで(笑)。もともと世界タッグ王者だったですし、試合するっていうのはあんまり考えた事ないんですよ。(つねおは)いいチョップ持ってますよ、はい」
――(全日本の)シリーズ中ですが。
「明日から三連戦控えてるんで。今日は汗かいて、明日の調整じゃないですかね。体動かしたほうが自分はいいんで。身体動かして明日乗り込んで、またバチバチ大阪富山名古屋、試合やりたいなって思ってます」
――両国で1対4だと稽古を付ける感覚でした?
「そうですね。まああの、まさか両国のリングで相撲を挑まれるとは思ってもいなかったし」
――両国でキャットファイトや電流爆破を行う佐野魂という団体に関してはいかがでしょう。
「いやよく、許可していただいたし、まあ…まああの、今日見に来てるお客さんがあの、そういう、祭り気分ていうのは間違ってるかもしれないけどそういうもう派手な、試合がね、僕ら普段経験あるんですけど電流爆破の前にどんなに試合やっても皆電流爆破見に来てるんで、まあ短い試合やってメインにお客さん温めるっていうね」
ユリオカ超特Q登場
第5試合終了後、セーラーズのピンクブルゾンを羽織り、『ドラゴンスープレックス』に載って登場したユリオカ超特Qさんは、「本日はWWE両国大会にお越しいただきありがとうございます」と挨拶すると、「我々は殺し合いをしているんじゃない!」や藤波辰爾の試合中の息づかいなど、細かすぎて伝わりにくいモノマネを披露。
さらに天龍源一郎や金本浩二などハスキーボイスレスラーのモノマネも披露すると、最後に名曲『マッチョドラゴン』を振り付きで歌ってみせた。
第6試合
両国のリングで行われることになったCPEキャットファイト。実況はヤマモこと山本雅俊氏、解説は当サイトでも記事を書いている安西伸一氏、そして危機管理ということで、手練スリー氏をゲストに迎えた。
小泉千秋と桃杏めるが入場曲を歌う中、リングアナの鈴々舎馬るこに呼び込まれて、競泳用水着の女子選手の中にラ・マルクリアーダ、そしてスパッツ姿のシバターらが登場。最後に666の「デブ.W.O」としても値を上げたさちこYokozunaは力士ばりの浴衣姿で登場。
バトルロイヤルだけに序盤は大混乱の中、選手たちが重なり合って一番下の選手をフォールし、次々に退場になっていく。ラ・マルクリアーダとシバターのプロレスラーの2人が同時にアルゼンチン・バックブリーカーを決めていくと、さちこが範田紗々を投げ飛ばすと、シバターがアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げてギブアップを奪う。
この空気の読めない行為に怒ったラ・マルクリアーダが串刺しエルボーをお見舞いすると、さちこがスティンクフェイス。失神寸前のシバターに対し、新婚のラ・マルクリアーダが股間にヘッドバットを投下。
カウント2で返したシバターだが、ラ・マルクリアーダはダイヤル固めで回していく。そこをさちこが上から抑え付けて3カウント。そのままさちこはラ・マルクリアーダにボディプレスを投下して3カウント。
ここでもデブ.W.O旋風を巻き起こしたさちこは「うわーーーーーー!」と勝利の咆哮。
第7試合
「世界最高峰のハードコアマッチ」と題されたこの一戦はあらゆる凶器の使用がOK。まz金村がブリブラダンスを踊りながら入場すると、続いて『火祭り』期間中ながら参戦した田中が入場。
いきなり両者イスを手にしてイスチャンバラをすると田中のイスが吹っ飛ばされる。しかし金村がセットしたイスに田中がカニ挟みで金村を叩き付けると、その前から低空ドロップキック。さらに金村の腕を掴んで金村をエプロンに出した田中は三角跳び式クロスボディーでアタック。
場外に落ちた金村にエプロンから飛び付いてスイングDDTを決めた田中。両者は揉み合いながら花道のほうに。すると花道にセットしたテーブルに田中を寝かせた金村は、ひな段席を登って花道の上に立ち、そこからダイブしてテーブルクラッシュ。さらに田中の脳天にイスを振り落とした金村は、リングに戻ってきた田中をイスの山の上にボディスラムで叩き付ける。
田中も串刺し式ジャンピングエルボーを返すが、急所攻撃を見舞った金村はテーブルを持ち込む。片方の脚だけ立ててテーブルを斜めにセットした金村は、田中をコーナーに逆さ吊りにすると、顔の前にテーブルの端をセットし、反対側からイスを金槌にようにして田中の顔面にテーブルを“打ち込んでいく”。
田中も突進してきた金村をパワースラムで叩き付けると、ジャンピングエルボーからラリアット。さらに串刺しラリアット2連発からDDT。スーパーフライを投下した田中だが、剣山で迎撃した金村はイスの山の上にアティテュード・アジャストメント(FU)で叩き付ける。
さらにコーナーにテーブルを立てかけた金村は、そこに田中をデスバレーボムで叩きつけてテーブルクラッシュ。コーナーカバーを外した金村はそこにテーブルを挟んで、リング上のテーブルとTの字にしてからコーナーに登る。
田中が追いかけていくと、金村は雪崩式アッサムボムを狙うが、これは田中が逆に雪崩式ブレーンバスター。テーブルはかすめただけでクラッシュならず。田中は続けてスーパーフライを投下。カウント2で返した金村はスライディングDをかわして逆さ押さえ込み。田中がカウント2で返すと、金村は爆YAMAスペシャルを投下。
田中もカウント2で返すと金村からイスを奪い取って金村の脳天を殴打。さらに垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けた田中は、座り込んだ金村の脳天にイスを振り下ろす。底が抜けてイスの鉄パイプ部分が首からぶら下がった状態の金村に、田中はダメ押しのスライディングDを叩き込んで3カウント。金村は完全燃焼した様子で会場を見渡すと、近づく若手を手で制し、自力で引き上げていった。
第8試合
休憩時間の間にリングのロープがすべて外されて有刺鉄線が巻き付けられる。そしてリング中央にはラダーで作られた櫓が設置される。
ニュートラルコーナーの有刺鉄線バットが公認凶器となるが、鉄柱の上に設置されたボタンを押すと電流が流れ、リング上の“富士山”をイメージしたラダー(櫓)の上でのみ爆破するとのこと。
まずは花道でサンボマスターの木内泰史さんから花束を受け取った千葉が入場すると、ナポレオンばりの真っ赤なガウンを羽織った佐野がリングイン。そして『ワイルドシング』が流れる中、大仁田がペットボトルの水を撒きながら登場。
そしてKENSO&バッファロー&二瓶が入場。試合が始まると、いきなり大仁田が有刺鉄線の餌食になる。だが、大仁田は近づいてきたKENSOに向かってレッドミストを噴射。そこから場外乱闘になると、KENSOは佐野を鉄柱に叩き付けるが、大仁田は本部席のテーブルの上でバッファローにパイルドライバーを決めてテーブルクラッシュ。
その大仁田を捕まえたKENSOはマス席に雪崩れ込んでいってブレーンバスターを狙ったが、踏ん張った大仁田はペットボトルで殴打していく。さらに二瓶が大仁田にイスを振り下ろすと、KENSOとバッファローが大仁田をリングに戻す。
有刺鉄線バットを大仁田の額に押し当てたKENSO。しかしバッファローと二瓶が大仁田を有刺鉄線に投げつけると、KENSOは有刺鉄線電流バットを手に取ってスイッチオン。電流が流れるサイレンが鳴り響く中、バッファローと二瓶が大仁田を抱え上げると、KENSOがラダーに乗って大仁田をバットで殴打。
その瞬間、バットが爆破。衝撃で選手たちが吹っ飛ぶが、大仁田は何とかカウント2で返す。佐野と千葉が入ってクルが、バッファローが有刺鉄線バットで殴打していく。ここでKENSOはTシャツを脱ぎ捨てると、佐野に垂直落下式ブレーンバスター。二瓶が千葉に有刺鉄線バットを押し当ててから、ブレーンバスターの体勢で持ち上げ、そのまま前方の有刺鉄線の上に投げ落とす。
有刺鉄線ボードを手に取ったKENSOはフルスイングしたが、佐野がかわしてラダーに誤爆。すかさず大仁田がボードを拾ってバッファローを殴打。さらにダブルアーム・スープレックスで投げていく。二瓶が大仁田を羽交い締めにし、KENSOがバットを手に近づく。
ここで大仁田はKENSOに向かって再びレッドミストを噴射。その間にバッファローを有刺鉄線に投げつけると、大仁田組は3人がかりで合体パワーボム。さらにボードで脳天を殴打した大仁田は有刺鉄線電流バットを持ってスイッチオン。バットを佐野に託した大仁田は千葉と2人がかりでバッファローを抑え付ける。そして佐野がラダーに登ってバットで殴打すると大爆破! そのまま倒れたバッファローをカバーして3カウント。佐野組が勝利した。
エンディング
試合後、マイクを持った大仁田は「関係者の皆さん、関係者の皆さん、俺はこの両国で…この両国で…この両国で! 爆破がやれるとは思いもしませんでしたっ! 俺はこの両国の嫌われ者です。はい。その夢を、その夢を、その夢を破ってくれたのはこの男、佐野! お前だ! ありがとよ!」と叫んで佐野に張り手。『ワイルドシング』が鳴り響き、大仁田が水を振りまく。
しかし佐野の顔を見た大仁田は「佐野、あのな、何で引っぱたいたって、何で引っぱたいたかって……俺とお前はいつまで経っても、いつまで経っても変わらねぇんだよ。バカヤロウ、お前、少年じゃねぇかよ。すみません、佐野のためにご起立願います! ご起立お願いします! ご起立お願いします!」と、涙声で佐野を抱きしめてから観客に立つようにお願い。
大仁田が「こいつはこいつなりに頑張ったと思います。そう思いませんか? すみません、茨城よりノリが悪かったら殴りますからね。盛り上げろよ。おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! ちょっと待って。くれぐれもダーはやらないでください! ダーは人違いですから。分かりましたね? おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! おーい! 頑張った佐野! 1、2、3、ファイアー!」で締めくくった。
斉藤和義の『やさしくなりたい』が流れる中、大仁田が「佐野! 佐野! 佐野! 佐野! 夢を、夢をありがとよっ!」と捨て台詞を残して引き上げていくと、佐野魂の所属選手がリング上にあがった佐野にマイクを渡す。佐野は「大仁田さんがあそこまで締めたのに一体何をしゃべっていいのか分かりませんが、本当に、本当に今日来てくれた皆さん、そして今日参戦してくれたレスラー、そして今日この両国国技館でやるチャンスをこんな俺に与えてくれた梶村社長、ありがとうございます。でもね、両国国技館で興行やった…それだけ。見てみろこの2階席、全然人がいねぇじゃねぇか! はぁ、オイみんな! みんな、選手もお客さんも、そして社長! リベンジをしましょう! もう1回、満員にしてみせましょう! まだまだこんなものじゃ終わらせねぇぞ! またやるからなこの野郎!」。そう叫んだ佐野はリング上にバッタリと倒れたが、佐野魂の選手たちが抱き起こして引き起こした。
<試合後コメント>
大仁田厚&佐野直&千葉智紹
佐野「大仁田厚に憧れて、プロレスラーになって、大仁田さんが叶えられなかった両国国技館での電流爆破を(実現させた)……成功って言っていいのかな? 両国国技館で電流爆破をできたことを…できた事自体が…プロレスラーの佐野直はたいしたことないかもしれないですけど、プロレスの仕事をしている、裏方を含め! 仕事人の佐野直としてはもっと評価されてもいいと思います。自分で言うな、以上。佐野直でした」
千葉「自分は佐野直選手とはお互いがプロレスファンの頃からの繋がりでして」
佐野「そうだよね! お互いプロレスファンで知ってて、なんだかんだで両国でメインでタッグを組んだっていうのは、これサクセスストーリーじゃないですか? 自分らで言うのは何だけど」
千葉「そうですね。ほんと佐野くんに感謝してます」
佐野「いやいや、また今度満員にしよう」
(千葉は控室へ。しばらくして大仁田がインタビュースペースへ)
大仁田「まあな、観客動員はともかくとして、観客動員はともかくとしてね。両国の歴史に1ページを切り開いた、それに尽きるな。まあ俺も反省しなきゃ、今日は。お前に、お前に両国30年の歴史を塗り替えたということで(※爆破王のベルトを佐野の肩にかける)改めて、爆破王の歴史の中に佐野直っていうのは僕は刻んでおきたいなと思いますね」
佐野「はい、光栄です」
大仁田「いつかお前も、爆破王が、両国30年の歴史に佐野が、まさかの佐野が、その歴史を塗り替えるとは僕は思いませんでした。佐野に、俺のインディー魂が、ちゃんと少年の頃からのインディー魂が、培われたたんだなとすごく思いますね。なんで皆両国を目指すのか? それからすいません、鈴木健想に…KENSOに言っておいてください。今度は、今度来るときは、お前以下、全日本プロレスの人間を連れて来い。チームだ、全日本! 俺たちインディー連合軍はいつでも迎え撃つつもりでいますんで、チームだ、全日本! 全日本も観客動員悪いんだからさ、俺の爆破バットより悪いんだから、いつでも来いって。KENSO悔しかろう、俺を仕留められなかった、俺を仕留められなかったKENSOは。悔しいだろうと思いますんで、是非、な?」
佐野「はい、やってやりましょう」
大仁田「今日は(観衆)未発表か?」
佐野「未発表です(苦笑)」
大仁田「そうか。俺、ブログに書いたんだけど、お前今日布団、夜逃げの準備してる?」
佐野「いえ、図太くいきます」
大仁田「儲かったの?」
佐野「まだ収支を出してないですけど」
大仁田「どうなんだよ?」
佐野「キツイっすね(苦笑)」
大仁田「赤字なの?」
佐野「いや、そうっすね」
大仁田「赤字なのか〜。いやー、でも俺のギャラは払うんだろうな?」
佐野「もちろんです」
大仁田「もちろんだよな? ほんとか? 逃げんなよ」
佐野「逃げないです」
大仁田「千葉! ギャラもらったか?」
千葉「もらってないです」
大仁田「もらってないのか」
千葉「後日です」
大仁田「お前、バックレるんじゃねーか? 昔の東京プロレスみたいな」
佐野「いや、これから……今日の会場は後日振込みで」
大仁田「後日振込か、え? 振込みって一番危ないよね!?」
佐野「いやいやいや、僕が大仁田さん裏切るわけないじゃないですか」
大仁田「そう言って逃げた人間沢山いるからさ。今回は佐野は夜逃げをしなくてすんだということで」
佐野「まあこれから計算しなきゃいけないんで」
大仁田「終えてひと言」
佐野「はい、僕が大将と組んで全日本乗り込みましょう。やっぱメジャーと闘うインディーが一番面白いと思うんで、一番お客さんも熱狂すると思うんで、はい」
大仁田「な? メジャー、メジャーって言いすぎ。あと上げてないのは全日本プロレスだけだもんな?」
佐野「行きましょう」
大仁田「是非。よろしくお願いします。爆破王お前に預けるよ」
佐野「え?」
大仁田「控室まで持ってきてくれ」
佐野「控室まで預かりました。俺が控室まで爆破王じゃ」