全日本プロレス生え抜きの若手・岡田佑介が所属ラストマッチで涙と笑顔「『明るく、楽しく、激しく』は人生の糧になる言葉」
- 2020-12-14
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13日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『AJP Prime Night 2020 ~年内最終興行~』が行われ、岡田佑介が全日本プロレス所属ラストマッチ後にファンへ別れの挨拶を行った。
岡田は、警察官を辞めて全日本プロレスに入団。2017年1月にデビューし、他の新人たちが脱落していく中で生き残って故・青木篤志さんの指導を一身に受けて成長してきた若手選手。諏訪魔率いるEvolutionに加入後はさらに存在感を増し、全日本への愛を強く感じさせる言動でファンの支持を集めてきた。
そんな岡田は今年7月にEvolutionを脱退し、ヨシタツが新たに建国した王国(ユニット)である“ヨシタツ・キングダム”の警察庁長官として加入。時にはコミカルも織り交ぜつつのバチバチファイトを展開していたが、今月8日に契約満了により全日本から退団することを発表。
急な報せにファンも動揺を隠せぬ中、この日の所属ラストマッチを迎えた。
この日、岡田は第7試合でヨシタツ&岡田佑介&力vs葛西純&竹田誠志&吹本賢児の6人タッグマッチに出場。
ヨシタツと力は岡田に花を持たせるべくアシストしていくが、葛西が大量の竹串を岡田の頭に突き刺して花を咲かせ、パールハーバー・スプラッシュからの垂直落下式リバースタイガードライバーで3カウント。
試合後、ヨシタツは「岡田、俺を含め、全日本の誰にも相談なしに辞めたらしいな?ということは、お前は今、この全日本を離れて新しいチャンスを求めてるってことだよな?だったら、ヨシタツ・キングダムが縛る必要はもうまったくない。ただ、籍だけは残しておく。お前が帰ってきたいと思ったら、帰ってこい。帰ってきたくないんだったら、帰ってこなくていい。ヨシタツ・キングダムはいつでも岡田に対してウエルカムだ。このプロレス界という大海原で、せいぜい思いっきり暴れてこい!それで、成長した姿をいつか俺に見せてくれ。今までありがとう!」と岡田を抱きしめ、笑顔で送り出す。
岡田はリング上で涙声になりながらも「すみません、気の利いたこと言えへんのですけど、4年半、こんなに、こんなにしょうもないレスラーを、最後までずっと応援し続けてくれて、全日本プロレスのファンの皆さん、社員の皆さん、選手の皆さん、本当にありがとうございました!」と挨拶。
そして、岡田は全日本プロレスのTシャツを改めて着ると、マイクを通さず肉声で「全日本プロレス、ありがとうございました!」と叫び、深々と頭を下げた。
そしてバックステージに戻った岡田は、「本当に突然の退団報告をしたことに、ファンの方々、選手の方々、社員の方々。本当に申し訳ありませんでした。いろいろ考えて今回の退団の経緯になりました。ちょっとリング上で感極まっちゃいましたけど、本当にここで俺は全日本プロレスで教わった『明るく、楽しく、激しく』。これはプロレスだけじゃなく、生きていくための糧になる言葉だと思ってます。俺はこれから違うところでプロレスラーとして活動していくけど、決して全日本プロレスとは終わりってわけじゃないから。また何かあればこのリングに上がらせてもらうかもしれない。それはわからんけど。だけど俺は今日は笑って終わりたいと思っています。リング上では笑えなかったけれど、俺は明るく、楽しく、激しく。これからもプロレスに頑張っていくので図々しいですけどこれからもファンのみなさん、よろしくお願いします!ありがとうございました!」と語り、少しだけ心を落ち着かせる時間を取ってから満面の笑みを見せた。