【インタビュー】「僕に勝てるかじゃなく僕の存在を超えられるか」4.3新宿FACEで松永準也の挑戦を受ける世界ヘビー級王者:田中将斗インタビュー!
- 2026-3-28
- コラム, ニュース
- プロレスリングZERO1

ゼロワンを象徴する田中将斗、93年FMWでデビューしその後アメリカECWでも王者となり25周年を迎えたゼロワンで未だトップ戦線を走る。若手の突き上げをむしろ楽しんでいる様子。25周年記念大会のタイトルマッチに向けお話をお聞きしてまいりました!(聞き手:スレンダー川口@slender_kg https://x.com/slender_kg)
――どうしても気になるのはその抜群のコンディションなんです
田中「まあリングに上がってる時と普段の時とはちょっと違うかもしれないですけど、痛いところは歳追うごとに増えてきましたね(笑)」
――でもリングに上がると…
田中「はい。やっぱりアドレナリンも出るし、こうやって「田中将斗はコンディションが良い。いつまで経っても変わらない」って言ってもらえるのが、自分の力になるし、リング上でも表せているんじゃないかと思いますね。だから今日ちょっとトレーニング行くの嫌だな…と思っても、行かないといつもの田中将斗でいられないなって踏み出す。若い時は今日休んで明日やればいいかと思ったんですけど、今は休むのがちょっと怖くなってきちゃいましたね」
――休んで回復よりむしろ動かす方が良い
田中「痛すぎて動かせないって時は、もちろん身体を休ませて早めに動けるように治療しますけど、ちょっと疲れた、ちょっとだるいなとか、それぐらいだったら行っちゃった方が良い。きついなと思っててもジム行ったらもうやっちゃうんで(笑)」
――すぐそばに盟友ハヤブサ選手がいるというのも我々には嬉しいところです
田中「江崎さんの時代ずっと一緒にいましたんで『すげえなこの人、カッコイイな』とは思ってました。人気も凄かった、凄過ぎたんです。今のハヤブサは身長・体格も多少違うんですけど、ハヤブサの名前って、東京だけじゃなくどこ行ってもやっぱ反響が凄いんですよ。江崎さんが築いたハヤブサのカリスマ性っていうのは今改めて感じてます」
――その人気たるやワールドクラスですもんね
田中「4月の新宿FACEの後、レッスルマニアウィークにハヤブサも一緒にアメリカ行くんですけど、これも発表された時の反響が凄かった。仮に江崎さんのハヤブサがいなかったとして、今のハヤブサが同じ技をやってたとしてもアメリカには届いてなかったと思うんです。でも江崎さんのハヤブサがこう伝説的なものになったから、今のハヤブサにもそういう反応が来たんじゃないかな。実力があるの僕も戦って分かってるし、ハヤブサの名前を継ぐのにどんだけの努力と覚悟があったか。もちろん葛藤もあっただろうし。仮に僕がアクロバティックな試合が出来たとしても、まあ出来ませんけど(笑)、ハヤブサの名前を継ぐっていうのは僕には出来ない。だから相当肝座ってるなと思います」
――ハヤブサ選手は2026年に入ってから、田中将斗、石川修司、松永準也、中嶋勝彦とシングルでは連敗している状況です
田中「本人もプレッシャーというのは、やっぱりあると思う。負けが込んでるなって感じてるかもしれないですけど、僕からしたら今までが順調すぎたんじゃない?って思います。ハヤブサという名前が付いたら負けられないという部分もあったと思う。僕とのデビュー戦からしてある程度の評価を得て良いスタートを切れて、ここでちょっと負けが込んだからって別に、うん、心配する必要はないんじゃないですかね」
――我々ファンが過剰に期待してるのかもしれないですね
田中「だって石川修司とかやっぱ強えもん!(笑)」
――田中選手もこの前シングルマッチやりましたもんね
田中「石川修司なんて負けても別にヘコむような相手じゃないし。中嶋勝彦は僕も一回シングルで負けてるし。やっぱり中嶋勝彦も強えもん」
――中嶋選手の蹴りはしなやかで重い、客席から観てても分かります
田中「もう速さも重さもあるし。かといってその蹴りだけじゃないしね。グラウンドもできるし、投げ技もできるし」
――ペースチェンジでバチーンって蹴って反撃したり
田中「蹴りがあるのはやっぱ強みですよ。打撃を持ってる人は強いです」
――正攻法でぶつかる相手が続いた後、ここで曲者BUSHIというのは酷なカードにも思えます
田中「僕は多分シングルやったことないんで、BUSHI選手とは。新日本さんに上がってる時からあんまり当たったことがないと思う。だからどこがどうっていうのは言えないですけど、曲者なのは曲者ですね。今NOAHさんのタッグのベルトも持ってるじゃないですか。新日本さんで一時代を築いてそこから出てフリーになり『ロス・トランキーロス・デ・ハポン』として結果も残してる。やっぱ曲者だし、強いのは強いと思います。でも同じゼロワンとしてはもちろん負けてほしくない」
――最近は負けたらそこまでの努力を否定するようなコメントも飛び交いますからね
田中「負け続けても最後に勝てばいいっていう言葉もあるし。若い時はもうほんとそれでいいと思うんですよ。負けてもいろいろ自分にプラスになるものを得て、最後に勝利を掴めばいいと思うんです。けど、僕の歳では負け続けても最後勝てばいいんだって言うと、もう何歳になるんだよってね(笑)ハヤブサってまだキャリア1年ぐらいなんで、ここ数試合負けても、あんな強いやつらに負けただけだから、そこまで凹むこともないだろうし」
――確かに
田中「このBUSHI戦を機に上がってくるかもしれない。その後に海外もあるし、BUSHI戦で勢いつけて海外乗り込んで、海外でハヤブサの名前をもう一回轟かして、またいろんな反響を得たらもっと勢いづくと思います」
――ご自身のカードはタイトル防衛戦。相手は松永選手です
田中「彼の試験官というか、入門テストの時にそのテストメニュー考えたり、彼を取ろうかみたいな会議の場に僕もいた。その何年か後に僕のタイトルに挑戦してくるという、彼はいい感じで来てるなと思ってます。何年か前に火祭りも優勝(2023年)してるし。入門テスト受けに来た時に、もうこいつはゆくゆくゼロワンのトップになれるなと。ずっと続けてればですけど、そういう男になるだろうなと思ってましたね」
――入門テスト時点でオーラを感じたんですね
田中「まあね。自分が考えたテストメニューを全部出来て、ある程度身体も出来てるし顔もかっこ良かったから。こいつ順調に行けば…って誰もが感じてたと思います」
――松永選手は2月末に中嶋勝彦に敗れはしたものの「もっともっと吸収したい」と
田中「それこそ負けて得たものが大きかったんじゃないですかね。そう思えてるってことは」
――そして先日(3.6板橋大会)ハヤブサを破っての挑戦となりました。勢いは感じますか
田中「出る杭は打たなきゃいけないんでね。僕も五十三になってね、ベルト巻いてる時に若い力を迎え撃つ、本当こういうシチュエーションって何回もあったんですよ。下の者が突き上げてきて、もちろん負けた時もありますし。大谷晋二郎がゼロワンの象徴だった時期もあるし、今は僕がそうだと思ってます。そういうやつを超えなきゃいけないって言葉に出すのは若いやつの宿命だと思ってるんです。自分に力を湧かせるために言ってるのかもしれないですけど、何て言うかな、過去そいつらに抜かれたことは一度もないと思ってます。ここぞという時、象徴的な部分で僕は超えられたことはない。今回も、もちろん勝負に負けないし、僕の存在を超えさせる気持ちは全くないですよ」
――「松永ガンバレ」の反面、「まだまだ田中将斗」の声もあります
田中「そういう風に思われてる時点で、松永はまだ田中将斗を超えられる時期じゃないでしょうね。ただ、勢いとかそういうスタンスはもちろん感じてます。松永が1月のワンデイトーナメントを制覇した時、実際僕も2回戦で負けてるわけですからそこは否定しないです。まあ何年後かには「ゼロワンの象徴は松永」にならなきゃいけないとは思ってます。でも簡単に譲るつもりも退くつもりもない。居座るつもりでいますんで、その上を越えていけばいいんじゃないですかね。そうじゃないと意味ないんでね」
――田中将斗を超えたいならゼロワンの戦い方で勝たないといけませんね。例えば丸め込んで勝ったぞと言われても、お客さんは納得しない
田中「リーグ戦とかシチュエーションにもよるとは思うんですけど、「超えてやる、エースは俺だ」みたいなことを言ってる以上、丸め込むっていうのは、僕ならしないなと思いますね。今僕が松中の立場だったら、丸め込むっていうのは無いな。やっぱり単にベルトが欲しいだけの戦いではないだろうし」
――ご自身は石川修司という強敵を破って臨むこの防衛戦。明日大丈夫かな?って心配になるような試合でした(汗)
田中「お互いに何年かまだ引退しないでしょうから、もう一回ぐらいシングルやんなきゃいけないな。実は今一勝一敗なんですよ」
――おお!じゃあもう一回ありますね!
田中「やらなきゃいけないなと思ってますけど、まあ一年ぐらいは空けてほしい(笑)」
――会場の雰囲気も良かったです
田中「初期の頃から観に来てくれてるお客さんもいるし、ハヤブサを観てゼロワンに来てくれた人、何年ぶりかに観に来てくれる人、それはもう様々だと思うんです。でも本当にいろんなものが詰まった、プロレスの良さっていうのがゼロワンにはあると思う。若い選手はもちろんいるし、イケメンもいるし、おっさんもいるし。このおっさんの凄さっていうのを観に来てもらえたら嬉しいですね」
――我々おじさんの居場所がそこにはある(笑)
田中「ゼロワンは一試合目からメインまで、満足して帰れる試合が詰まってますので、じっくり観に来てください。その時チケットはぜひチケットペイで買ってください(笑)」
――ありがとうございます(笑)2月にGHCハードコア王座も獲得され現在二冠王、凄い存在感です
田中「松永が「エースは俺だ!」って言いたいなら、もうどうぞどうぞ。言葉なんかあげますよ。結局「ゼロワンって誰がいるの?」って言われた時に「松永だよ」って言われるようになんなきゃいけないと思うんでね。僕、数日後にオーストラリア行っちゃうので、そこでまた、海外でまた田中将斗の名前を知らしめてきてやろうかなって思ってます」
――海外からのオファーも途切れない
田中「ECWでの戦いがあったからこそであって、でも衰えてたら多分声はかからないと思うんですよ。こんだけコンディションを維持して、ある程度名前もバーって出てるから、海外からオファーあると思ってるんです。海外の人にもまだまだ田中すげえなって見せてこなきゃいけない。今までそうしてきたからこそ、定期的に海外にも呼ばれてるんだと思う。そういう面でも田中将斗を超えるのは大変だぞって、4.3新宿FACEで分からせてやりたいですね(ニヤリ)」
※タイトルマッチ調印式の様子はこちら!
https://youtu.be/A2JfmgzIamY?si=pT8vn2jEjS1lEM-6
<大会概要>
『ZERO1 25th ANNIVERSARY』
日時:2026年4月3日(金)
開始:18:30
会場:東京・新宿FACE
チケット
https://x.gd/BVfy3
▼世界ヘビー級選手権 30分1本勝負
【王者】 田中将斗
vs
【挑戦者】 松永準也
▼シングルマッチ 30分1本勝負
ハヤブサ
vs
BUSHI(ロス・トランキーロス・デ・ハポン)
▼インターナショナルライトタッグ王者決定戦 30分1本勝負
菅原拓也/石坂ブライアン
vs
朱鷺裕基/ヴァンヴェール・ジャック(MYWAY)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
クリス・ヴァイス/ビオレント・ジャック(FREEDOMS)/クワイエット・ストーム(フリー)
vs
佐藤嗣崇(山梨プロレス祭り) /土肥こうじ(フリー)/羆嵐(フリー)
▼女子シングルマッチ 20分1本勝負
堀このみ
vs
MIRAI(みちのくプロレス)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
橋本大地(大日本プロレス)
vs
青木優也(フリー)
▼THEランブルOver-50 15分勝負
ヤス久保田/ヒデ久保田/高岩竜一(フリー)/菊タロー(フリー)/がばいじいちゃん(九州プロレス)/パンディータ(フリー)
※特別ルールは後日発表
※選手の負傷等により、欠場およびカード変更となる場合がございます
<プロフィール>
田中将斗(MASATO TANAKA)
1973年2月28日和歌山県生まれ、181cm90kg。93年7.23FMWにてデビュー。99年アメリカECWでは日本人唯一の世界ヘビー級王者に。02年大谷晋二郎とのタッグチーム"炎武連夢(エンブレム)"でプロレス大賞最優秀タッグチーム賞を受賞。06~08年火祭りを三連覇。14年にはノアの杉浦貴と2度目のプロレス大賞最優秀タッグ賞を受賞。現在世界ヘビー級王座とGHCハードコア王座を保持する二冠王。
X(Twitter):https://twitter.com/masato_dangan01
















