女子プロレスマガジンリレーコラムSEASON2 『#16　バニー及川～レフェリーでレスラーでメイドです！～』

こんにちは！
「令和デビュー第一号、二刀流レスラー」のバニー及川です。
最近アキバでメイドさんになり、レフェリーでレスラーでメイドという、三足のワラジを履いております。

まだバニー及川を知らない方の為に、改めて自己紹介いたします。

2017年6月24日女子プロレス団体「アイスリボン」にてレフェリーデビュー、翌年大晦日の後楽園ホール大会にて、レフェリーなのにトライアングルリボンベルトを戴冠。翌年の令和元年5月1日チャンピオンでのデビュー戦を果たすが、敗戦。

その後はレフェリーとレスラーのどちらも並行してこなす。
令和4年5月末でプロレスを休業、今年3月末にて退団しフリー転向。
7月16日ガンバレ☆女子プロレス板橋グリーンホール大会にて、フリー初参戦で復帰（現在は定期参戦中）。

そして、9月からは秋葉原にある老舗メイド喫茶「カフェメイリッシュ」にて、週１回お給仕しております。

バニーがレフェリーになる前までは、派遣社員をしながら、好きな試合を観に行って気に入ったグッズを買う、ごくごく普通のプロレスファンでした。

それに並行して、2015年からDDTプロレスさんのプロレス教室が始まると聞き（現在は閉鎖）、初回の体験教室からずっと通っていました！　アイスリボンへ入団するまでの2年ちょっと、毎週参加してました。

ただその頃、実生活でのストレスが徐々に重なり続け、ずっと脳疲労だと思ってたら双極性障害と診断され、ついでにADHDでもあると伝えられ、情弱なバニーは即仕事を辞めました。
バニー人生で、一番決断が速かったです。割と早めに良くなったので、自分はとてもラッキーでした。

療養も終えてそろそろ就職しないと、という頃にTwitterでレフェリー募集を見付けたのが、アイスリボンのレフェリーとしてプロレス業界に足を踏み入れることになったキッカケです。

やってみたいけど出来るかな？

不眠になる程メチャクチャ悩みましたが、
「今まで、自分の人生でやりたいと思った事を本気でやった事なんて無かったぞ？」と気付き、最初で最後でもいいからチャレンジしてみよう！　と何故か急に腹を括れて、気付けば道場に居ました。

病み上がりとはいえ、脳の機能が体感6～7割くらいかなという状況でしたので、通常時よりも能の疲労がハンパなく、凡ミスを繰り返す事に…。

自分の状況はどうであれミスはミス、自分でなんとかしなければならないし伝えたところで言い訳になるので言わずにやろう、という判断をしてしまった結果、団体内で多大な迷惑をかけ続けるヤバイ奴に進化してしまいました。
（今思えば、相手を信用出来ない性格が原因で言えなかったんだと思います。）

疲れも相まって、不安感から不信感が強くなっていた時期が続き、周りからは扱いにくい存在だったと思います。

それでも絶対プロレスで仕事を続けるんだ、という気持ちだけはあり、何とかちょっとずつ、認めてもらえる部分が出てきました。

団体から見捨てられずに、ずっと付き合い続けていただけた事で、プロレスで大事な「相手を信頼する」という事を学ぶ事が出来ました。人生における大きな収穫です。

思えば「報連相」が苦手で、中でも『相談をする』という事が全然出来てない人生でした。
他人を信用•信頼出来ない性格だった事もあるんですが、子供の頃から"相談"というコミュニケーションを取った事がほとんどありませんでした。
共同作業、チームプレー、ずーーっと苦手で、体育の得意種目が持久走みたいなヤツでした（笑）