K-1のダブルエース・武尊&武居由樹が圧巻の初回KO!「K-1を背負い、盛り上げていく」

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 9月24日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催された「K-1 WORLD GP JAPAN」。超満員8000人(主催者発表)の観客が見守る中、新設されたクルーザー級(90㎏以下)の初代王座決定トーナメントは、身長200cmのシナ・カリミアン(イラン)が優勝を果たした。

 圧巻だったのは、K-1のダブルエース、武尊と武居由樹である。「カリスマ、武尊選手を超えたい。来年3月のK’FESTA(ケーズフェスタ).2(さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)でメインイベントに立ちたい」と公言する武居は「そのために初回KO」と試合開始からトップギア。軽快なステップから鋭いコンビネーションを打ち込み、アクラム・ハミディ(フランス)を本当に初回1分42秒でKOしてしまった。
 武居は「自分から動いて、相手のリズムに付き合わないことを考えてました。蹴りからパンチにつなげてよかったです」とニッコリ。そして「武尊選手に少しでも近づきたい。今後はタイの現役チャンピオンとK-1ルールで戦ってみたいです」とさらなる目標を掲げた。

 武尊は、3月に3階級制覇を達成してから約半年ぶりの試合。対戦相手のダニエル・ピュータス(スペイン)は65㎏のベルトを持ち、体格は一回り以上大きい。ところが、武尊は持ち前のスピードと防御勘の良さで相手の攻撃を外し、蹴りとパンチを打ち込んでコーナーに追い詰めると得意の連打でこちらも初回2分9秒、豪快なKO勝ちを収めた。
 だが、試合後の武尊は反省しきり。
「試合をしてて、課題が見つかりました。60㎏だと減量もほとんどなくて、この階級の体が出来てないです。まだまだ伸びしろがあるな、と」
 65㎏級から落としてきたピュータスと向かい合った時、体格差による圧力を感じたといい「上手く攻撃が入ったけど、もし3ラウンドまで行っていたら体格差が出てしまったんじゃないか、と。早く倒せてよかったです」
 次戦は新生K-1初の大阪大会、エディオンアリーナ大阪(12月8日)となる予定。対戦相手はこれまで挑発を繰り返してきた皇治が有力だ。
「(皇治とは)盛り上がるならやります。一番はうるさいんで(苦笑)黙らせたい、っていうのがあります」と武尊。

 武居は「武尊越え」を掲げつつ、その武尊もまだ成し遂げたことのない「現役ムエタイ王者との対戦」を希望し「12.8大阪もぜひ参戦したいです」。武尊は「60㎏でのさらなるレベルアップ」を掲げつつ、自身を執拗に挑発する皇治戦が組まれれば「やります」と公言し「12.8大阪決戦」を盛り上げていこうとする。
 圧倒的な強さと共に「K-1を背負い、盛り上げていく」との強い自覚を見せた武尊と武居。K-1のダブルエースが日本の格闘技界をさらなる高みへと押し上げていく。

(文・写真:スポーツライター茂田浩司)

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