79歳で亡くなったテリー・ファンクさん、日本最後の試合はミル・マスカラス&船木誠勝とのタッグで勝利

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 24日、”テキサス・ブロンコ”テリー・ファンクさんが79歳でこの世を去ったことをWWEが発表した。

 最後の来日は2015年11月15日の天龍源一郎引退試合となり、天龍さんに花束贈呈を行っていた。
 日本で最後の試合となったのは、2014年12月11日東京愚連隊興行『TOKYO DREAM 2014』。メインイベントでミル・マスカラス&船木誠勝とタッグを組み、藤原善明&NOSAWA論外&カズ・ハヤシと対戦していた。

 以下は当時の試合詳細となる。

 “仮面貴族”ミル・マスカラスと“テキサス・ブロンコ”テリー・ファンクというリビングレジェンドの二人が揃い踏み。そんなレジェンドに影響を受けた船木誠勝とトリオを結成して、論外&藤原&カズと対戦。
 ライトグリーンのコスチュームで登場した船木に続き、『スピニング・トーホールド』に乗ってもの凄い人だかりの中をカウボーイスタイルのテリーが登場。最後に『スカイハイ』に乗って、豹柄コスチュームのマスカラスが入場。オーバーマスクを脱ぎ捨てたマスカラスがマントを外すと、マスクからシューズまで全身豹柄。


 船木vs.藤原の師弟対決で試合開始。グランドで腕十字を狙った船木だが、藤原はレッグロックで切り返す。どちらも譲らずスタンドへ。藤原をコーナーに押し込んだ船木は離れ際にチョップをお見舞い。体勢を入れ替えた藤原は張り手を見舞って行くが、船木はフライングメイヤーから胸板にローキックを叩き込むとテリーにタッチ。
 藤原と握手を交わしたテリーだが、ロープに押し込んだ藤原はチョップからトーキック。怒ったテリーが向かっていくが、藤原はボディブロー。だが、張り手を返したテリーはジャブの連打から左ストレート。早くもスピニング・トーホールドの体勢に入るが、藤原はロープに脱出。

 タッチを受けたカズがナックルを見舞っていくと、テリーはロープの間から場外に転落。場外でテリーを痛めつけたカズはリングに戻ると、なおもナックル。しかしヘッドバットを返していったテリーはショルダータックルでなぎ倒すとマスカラスにタッチ。ヘッドロックパンチを見舞ったマスカラスは、カズからタッチを受けた論外と手四つの力比べ。
 そこからコークスクリュー・シザースで何度も論外を投げていったマスカラスは、論外が場外に出るとプランチャの構え。さすがに飛びはしなかったが、これだけでも場内が沸き上がる。リングに戻った論外をアームドラッグで投げたマスカラスはフライング・クロスチョップ。

 そこにカズが入ってきてナックルを見舞っていくが、マスカラスはカズにもフライング・クロスチョップ。さらに論外をメキシカンストレッチに捉えたマスカラスは、串刺しラリアットを叩き込んで船木にタッチ。ランニングローを叩き込んでいった船木は、ミドルキックからバックドロップ。チキンウイング・フェースロックをカズがカットすると、船木はテリーにタッチ。交互に逆水平チョップを打っていった船木とテリーはダブルのクローズライン。
 さらにテリーはDDTからブレーンバスターで投げていく。タッチを受けたマスカラスはヘッドロックに捉えると、ロープに振った論外にショルダータックル。さらにフライング・クロスチョップからダブルアームの体勢に。ここでカズがカットに入ってくるが、マスカラスはパンチで応戦すると、カズに串刺しラリアット。


 10分が経過し、タッチを受けたテリーは論外を場外に連れ出すと客席に投げつけてからイスを脳天に振り下ろす。論外をリングに戻したテリーはスピニング・トーホールド。だが、藤原が一本足頭突きでカットし、テリーを場外に連れ出す。殴り合いからテリーがイス攻撃を見舞っていくと、マスカラスも論外と場外乱闘。
 テリーがリングに戻ってきたところに論外が襲いかかるが、テリーはストレートで殴り倒すとヘッドバットからショルダーネックブリーカー。タッチを受けた船木はソバットからミドルを連打すると、ソバットから胴絞め式チキンウイング・フェースロックへ。これをカズと藤原がカットするが、マスカラスとテリーも入ってきて3人一斉にホイップして叩き付けるとエストレージャに捉える。

 船木が藤原を場外に連れ出すと、テリーは一人で論外とカズを殴り倒していく。15分が経過し、マスカラスが論外に串刺しラリアットからショルダースルーを決めると、コーナーに登ってダイビング・ボディーアタックを決めて3カウント。


 レジェンドの夢の競演に場内は総立ち状態。リングサイドにファンが押し寄せ、マスカラスとテリーに握手を求める。まさしくその光景はスーパースターとしか言いようがない。マスカラスが一人先に退場。そしてマイクを持った論外が「いや……今日はありがとうございました。あのね! 本当はね、昨日の夜までテリーさんが来られるか分からなかったのよ。いやいやホントに! アメリカで空港が雨で閉まっちゃって。もう昨日1日、俺、寝れなくて。でも今日、奇跡が起きて! テリー・ファンクと僕、初めて試合が出来ました!」と言うと「テリー」コールの大合唱。

 テリーは藤原を指差し「彼はグレイトなレスラーでリスペクトしているよ」と言い、船木のことは「打撃が素晴らしいし、彼はタフガイだ」と称え、最後にカズを見てニヤリと笑ったテリーは「ヤングスターだ!」と絶賛するとリングを降りていった。

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