HEAT-UPが子供たちと御殿場プロレス合宿を実施!プロレスで子供たちに勇気と笑顔を与える!

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 11月18日、19日の両日に渡り、プロレスリング・ヒートアップが一般社団法人御殿場青年会議所11月例会である「戦いの学び舎」~勇気を持って挑戦する心~の特別講師として招聘された。参加メンバーは田村和宏を筆頭に近藤"ド根性"洋史、兼平大介、飯塚優、井土徹也、練習生佐藤、てっしー手島レフェリー、ミスター村杉レフェリー、Samhan_Takashiオフィシャルカメラマン、そして特別参加として我闘雲舞の帯広さやかが参加。欠場中である井土ではあったが、元気な姿を見せてくれてひと安心。

 会場である静岡県御殿場市馬術・スポーツセンターに到着後リングを設置。ちなみにこのリングはミスター村杉レフェリーの所持する5つ目のリング。しかしかなりの冷え込み!生憎の空模様と風により体感気温は表示されているものよりも1~2度は低い。そんな寒さを吹き飛ばしてくれたのは、元気に入場してきた子供たち。「こんにちわ!!」元気に大きな声で挨拶をする子供たちの姿を見て、早速スイッチが入ったのは勿論近藤"ド根性"洋史。JCメンバーとHEAT-UP陣がマイクで挨拶をする中、近藤は地声で挨拶。その姿を見て自然と笑みがこぼれるHEAT-UPメンバー。周囲を笑顔にする力を持つ近藤のキャラクターはそれだけで大きな武器なのだ。

 挨拶代わりの反応力トレーニング、鍛えられることによりコミュニケーションもスムーズに行える効果がある。ホイッスルを1回鳴らすと座る、2回鳴らすと立つ。簡単そうに聞こえるがいざやってみると、1度目で身体が反応してしまう。子供たちも思わず1回で立ち上がりそうになると、近藤のツッコミが入る。これで子供たちの心を掴んだ近藤であった。そして今回の主旨である"勇気を持って挑戦する心"の集大成でもあるコーナーからのダイビング・ボディアタックのお手本を田村と兼平が披露。「失敗しても恥ずかしがる事はない、一生懸命に楽しく、怪我のないようにトレーニングしよう!」近藤の言葉から準備運動開始。まずは広い場内をダッシュ、身体をほぐすストレッチ、バランスを養う片足上げ。コーンを使ったリレー方式のダッシュは走り方を数パターン、両手を頭の上で合わせたり、両腕を広げたままにさせたり、変則の片足走りにさせたりと分けて。失敗しようが何だろうが、全力で取り組む子供たち。子供たちに混じっててっしーやJCメンバーも参加していたが、早くも全身から汗をかいている模様。

 ウォーミングアップが終わるとリング内でのトレーニング、リング下での筋力トレーニングに分かれる。リング内はマット運動から近藤、兼平が主に担当、サポートとしててっしーと村杉。教える方も真剣にならなければトレーニングは務まらない。「大事なことはちゃんと聞くように」と近藤の言葉、ロープに乗ってはしゃいでいる子供には容赦なく注意が入る。筋力トレーニングは下半身を重点的に、数パターンのスクワットを帯広が主となり飯塚、井土、練習生佐藤がサポートに入る。2班がそれぞれトレーニングを終え休憩に。リング内では"総合プロデューサー"田村和宏(本人は秋元康を気取る)によるJCスタッフへの鍛錬が始まる。マット運動とロープワークを教えるが、さすがに最初はうまくいかず。が、JCメンバーのやる気が勝ったのか、2度目でそれなりの形が出来てくる。まさかプロレスのリング上で現役のプロレスラーにコーチしてもらえるなんて夢のようであったJCメンバーは真剣であり、笑顔が絶えない。


 休憩後、リング内ではいよいよクロスボディの訓練に入る。最初はコーナー対角線を走らせ、兼平や近藤が受け止める形をレクチャーする。跳ぶ方の子供たちは一生懸命だが受ける方の兼平や近藤もかなり筋力を使う。最初は厚着だった兼平、片方の班が終わった時点で半袖になっている程。そしていよいよセカンドロープからの実践、最初はおっかなびっくりだった子供たち。そこで田村は「コーナーに登ったら元気にアピールしよう」と提案。周囲の子供たちやJCスタッフの掛け声も相まって、元気に「いくぞー!」とアピールしてから跳ぶ子供たち。寒かったはずの会場が熱気に包まれていく。もう片方の班は帯広が主体となったチーム対抗のダッシュ対決。敗れた方のチームにはペナルティとして各種スクワットを10回ずつ、競争心を養わせる。1年生から6年生が混在しているため、どの対決も白熱したものになり、控えの子供たちやてっしー、飯塚、井土らも自然に声が出ている。勝った方も負けた方もとにかく笑顔。降り続いていた雨もこの笑顔に押されたのかいつの間にか小康状態になっていた。


 徐々に辺りが暗くなり始めた頃、帯広さやかとJCメンバーによる鶏ガラスープちゃんこ鍋がずらりと並ぶ。「自分でも10人前の鍋を作ってみたのですが、どうしても1時間はかかってしまいますね」と心配していた帯広だったが、時間を配慮してあったJCメンバーの計らいにより次々と鍋が完成していく。その間子供たちは練習の延長で身体を動かしている。クロスボディが決まるとフォールカウントを入れるてっしー、ゴングを鳴らす村杉。「ゴング鳴らしたい!」と子供たちも並び順番に叩いている。鍋のサポートとして飯塚や佐藤も入る中、いよいよ完成、順番に取り分けられたちゃんこ鍋に舌鼓をうっていく。想像以上の量であったため、ひとりで5~6杯食べていく子供やメンバーもちらほら(私と佐藤も5杯食べました)。そんな中、早くも心を掴んだ近藤の周りを子供たちが取り囲んでいる光景が。帯広の周りには女子生徒が並んでおり、良き「お姉さん」としての役目を果たしている。

 初日の日程が終了、宿舎として用意されていた国立中央青少年交流の家に移動。入浴を済ませた子供たちであったが、ここでも元気いっぱい。各班(1~4のチーム)を担当するレスラー達が別れて翌日に行われる"ご両親へのマイクアピール"で伝える事を子供たちに考えさせる。うらはらにJCメンバーは「筋肉痛になりましたよ…」と疲労の色を見せている。さすがに子供たちと同じようなトレーニングをしていたので否めないが、それでも笑顔で答えてくれる。午後9時の就寝時間…予想していた通りまだまだ元気な子供たちの声が宿舎に響く。それはまるで「遠足前夜」のよう。少しずつ、少しずつ子供たちは眠りにつき、静まった宿舎から一歩外に出ると満天の星空。翌日の発表会を前に天も応援しているかのようであった。当然の如く帯広を含めた女子班の模様は当人たちにしかわかりませんのでご安心を。


 2日目、午前6時半起床。気温は2度でありながら晴天に恵まれる。前日雲に覆われていた富士山も我々の眼前に雄大な姿を現す。午前7時、青少年交流の家の行事である朝の集会に出席する一同。やはり子供たちは元気いっぱい。せっかくなのでHEAT-UPメンバーを集め富士山をバックに記念撮影…さすがにまだテンションが低い中近藤とてっしー、村杉レフェリーは元気にポーズ。朝食までに宿泊した部屋の清掃、使ったベッドを来た時の状態に戻す。午前8時に朝食、各班に分かれる子供たち、やはり子供たちと一緒に朝食を摂る近藤の姿。朝からほっこりした光景。

 午前9時半、発表会に向けたウォーミングアップから始まる。近藤指揮の下子供たちは昨日以上の元気っぷりで会場をダッシュ、まず近藤得意の"宣言した色の物にタッチする"が行われる。「ピンク!」と叫ぶと同色のジャージを着用していた帯広の周りを子供たちが囲む。気温が低いため念入りに準備運動を行い、身体を暖めるためのスクワットから昨日同様コーンを使い走り方を変えるダッシュ。この日は親御さんも来場していたため、子供たちの真剣な姿を食い入るように見つめている。
 2班に別れてリング内とリング下の練習に入ると、一斉にリングを囲む親御さん達の姿が。マット運動から本番さながらのクロスボディ練習、我が子がコーナーでアピールして跳ぶ姿を信じられないような眼差しで見つめている。昨日のおさらいに加え「膝を使って高く跳ぶ」「落ちる時は手で顔の前に三角を作る(前受け身)」とアドバイスすると、見る見るうちに子供たちのフォームが綺麗になっていく。吸収力の早さに加え、近藤の「人の話をよく聞くこと」が実践できている証拠。男の子も女の子も関係なく次々に跳んでいく姿を見て、帯広が将来のスカウト候補を選んだとか。別班では昨日と同じくチーム対抗リレー、前日「声が出ていなかった」と反省していた井土は松葉杖姿ではあるが子供たちに響くように声を出す。競争して勝敗が決まり敗れたチームがスクワット、だが勝利チームも同じようにこなしている姿を見てみんな笑顔。本番前の締めとして全員まとめて広い会場内をダッシュ、教員チームの誰かより遅かった子供にスクワットのペナルティを課す。ここで元気な姿を見せたのは飯塚優、ほとんどの子供たちをゴボウ抜きにし健在ぶりを大きくアピール。怪我もほぼ回復しており、もう一度鍛えなおして復帰するまでにそう時間はかからなそうだ。


 田村の音頭からダイビング・ボディアタックの発表会が始まる。リング周りで見つめる親御さん、JCスタッフ、HEAT-UPメンバーの中子供たちはコーナーに登って「いくぞー!」等各々のアピールをし、コーナーを蹴って華麗に跳ぶ。リング内のてっしーがフォールカウントを3つ叩き、村杉がゴングを鳴らす。田村は子供の手を挙げてウィナーコール。ちょっと形が崩れても、失敗しても構わない。勇気を持って挑戦する心のもと子供たちは元気に、笑顔いっぱいでコーナーから飛び跳ねる。カウントを入れるてっしーも、ゴングを叩く村杉も、手を挙げる田村も、受け止める兼平や近藤も、勿論リング外で見つめる人々もみんなが笑顔。『プロレスとは、みんなを笑顔にする魔法』なのだ。
発表会の後、本来であればJCメンバーによるエキシビジョンが行われる予定であったが…何故か取りやめとなる。そして田村、てっしー、村杉、練習生佐藤によるプロレスのルール説明、近藤と兼平がリングで技を出しプロの凄みを見せつける。エプロンに身を乗り出して見つめていた子供たちはプロの技を見て驚きと興奮を隠せないように声を上げる。ピンチになった選手に対して元気な声で応援する、フォールの際に「ワン!ツー!」と一斉に声を上げる、選手がリング上で観客を煽ると一緒になって手を叩く等プロレスの見方はもうここで理解できたようであった。


 最後は参加した子供たちがご両親に向かってリング上から日頃言えないような感謝の気持ち等を伝えるマイクパフォーマンス。面と向かって感謝を言葉にするのは多少恥ずかしいのか、ちょっと小さな声になってしまう子供が多かったが、それでもリングに立って立派にアピールするのは"勇気を持って挑戦する心"。どうしても恥ずかしくていやいやになってしまう子供もいたが、班のメンバーや帯広さやかの励まし、周りで見つめる大人たちの励ましもあり短いながらも感謝を伝える子供もいた。自分の心と戦う、これこそ表題に挙げられた「戦いの学び舎」の文字通りではないだろうか。
 実を言うと、初日に上手くできないと泣いてしまった子供がいたのである。周りが励ましても泣くばかりであった。ところが2日目を迎えるとそんな不安は一切なくなったのか、元気に笑顔でクロスボディを決め、しっかりとマイクアピールも行っていた。「みんなができるなら僕にだってできる」そんな勇気を振り絞って立ち上がった子に対し、私は大きな拍手を贈りたい。参加してくれた御殿場の小学生、この企画を実現させてくれたJCの皆さんに改めてありがとうを言わせてください。

 かくして2日間に渡ったプロレス合宿は一人の脱落者も無く、地元小学生の笑顔を手土産に終了。帰路の車中、田村は「恥ずかしがっていたお子さんにはどういった形で接していけばいいのかな?」と早速ディスカッション。青少年育成についてもスローガンを掲げているHEAT-UP、今後に向けて新たな手応えを掴んだ気がする。更に寒さというものに対して免疫力がついたようにも…え?それは私だけだって??ともかく、雄大な富士山の麓で新鮮な空気を吸ったHEAT-UPは、皆様の期待以上に成長したと自負しております。どうか11月25日新百合トゥエンティーワンホール大会、12月17日相模原の近藤"ド根性"洋史凱旋大会に大きな期待を抱いてください!!

-文・写真 HEAT-UP専属カメラマン及び広報担当・Photographer Samhan_Takashi-

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