前田日明が2012年3月を目処にリングスの再始動を明言!IT'S SHOWTIME JAPANとも協力関係に

110620_Rings-1.jpg 20日、都内のリングス事務所で『THE OUTSIDER第17戦』(7月17日、ディファ有明)と〜FIGHTING NETWORK〜ZST『BATTLE HAZARD 05』(7月17日、新宿FACE)の合同記者会見が行われた。

 会見の中でZSTの上原譲代表が「今回はZST本来のエースである小谷直之を含めて実力者ばかりを集めたが、OUTSIDERと本当の差を見せたい。OUTSIDERとの対抗戦はもう3回やっているが、我々の中ではひとまず今回をひと区切りとして、またこの先何年かしたあとにやれればと思っている。今回(OUTSIDERからは)プロ契約している選手も出て来るが、ここで我々が差を見せつけなくてはいけないと思って、この人選になりました」と、ひとまず今回でOUTSIDERvs.ZSTの対抗戦にひと区切りつけると発言。
 この発言を受けて、リングスの前田日明代表は「ZSTのこのメンバーとやるには、普通ZSTのアマチュア部門から勝ち上がっていかなければもらえないチャンスだが、OUTSIDERの選手はトーナメントやシングルマッチの戦績で選抜されているが、胸を借りるというわけではないが、全力でぶち当たることによって、自分自身が気付かなかった可能性に出会えるような試合になってくれればと思う」とOUTSIDERの選手にとっては貴重な経験になると語った。

 さらに「対抗戦にひと区切りつける」という発言を受け、前田代表から「1つ発表があるんですけど、来年からリングスを正式に再始動します! 完全にプロだけの大会としてやることになりました」と、以前から再起動することを示唆していたファイティングネットワーク・リングスを2012年から再始動することを明言! なお、リングスのアマチュア部門として『THE OUTSIDER』も並行してやっていくとのこと。
 具体的に3月頃に後楽園ホールくらいの会場から、まずは軽量級を中心に始める計画を立てているとのこと(将来的には軽量級〜ヘビー級までやっていく予定)。出場予定選手としてZSTやOUTSIDERの選抜選手のほか、他団体やフリーの選手からも参加者を募るとのこと。つまりこれまで行われてきた対抗戦はOUTSIDER出身の選手に経験を積ませるという目的があったため、リングス再始動が決まったことで対抗戦にひと区切りつけることになったようだ。
 リングスといえば"KOKルール"など独特なルールが特徴の1つだったが、「(ルールに関して)独りよがりになる気もないし、やはり世界に通用する選手を育成していきたいので、いまの世界の情勢を考えてやっていく。(第一次)リングスをやっていた頃は、毎月試合をしないとWOWOWから放送権料をもらえなかったので、毎月試合をするために選手のダメージを減らすにはどうしたらいいかを考えて作ったルールだったので、いまの状況とは違うと思う」と説明した。

110620_Rings-2.jpg THE OUTSIDERをスタートしてからというもの、世界のリングスネットワークから「いつプロの大会を再開するんだ?」という問い合わせが前田代表のところにたくさん来ていたため、具体的なことを早めに発表することにしたという前田代表は「FEGの問題から端を発して、格闘技業界が地盤沈下をしていき、新しく大会を立ち上げようとする人たちを見ていると、ちょっといかがなものかなというのがあまりにも多くて、正直言って格闘技業界がマズイ方向に行っているという危惧がある。そういうのがあって早めに(リングス再始動を)発表しました。場合によっては3月ではなく、前倒しもある状況」と説明。
 さらに前田代表は「大会をやるお金があるなら、選手にギャラを払ったほうがいいんじゃないかという所もザラにあるが、それは過去のプロレス団体の悪い慣習を引きずっているように思える。観客動員が悪くなって、興行として利益が出なくなり、選手へのギャラが遅れだして、そのうち払えなくなる。業者へも払えなくなる。それでも大会は繰り返しやるんですよね。それでついにはバンザイしてしまう。選手はその時点でどうしようもなくなってしまう。そういうことが、プロレス界では当たり前のように綿々と続けられてきた。大きな団体ではそういうことはない所もあるが、インディー系やUWF系でもそういう団体がありました。だからそういうことに関しての常識が麻痺しているんじゃないかと思う。自分はリングスを休止したが、業者や選手への未払いは一切ありません! 『あの前田もそんないい加減なことをやるのか』と言われないためにも、『もう半年か1年頑張ったらどうだ』という声もあったが、敢えてバンザイしました」と格闘技界に警鐘を鳴らした。
 また、先日正式に設立することが発表された『IT'S SHOWTIME JAPAN』(以下STJ)の代表に、昔から親交のある藤原敏男氏が就任したことを受けて、団体・興行・戦略的なことを含めてリングスとしてSTJに協力していく考えがあることも明かした上で、「IT'S SHOWTIMEが何人か声をかけた選手に対して、(FEGの)谷川(貞治)氏が『応じた選手はウチでは使わない』って言ったけど、それは選手側にしてみたら『使わないだけじゃなく、未払いのギャラもやらないよ』というふうに聞こえる。だからプロモーターはそういうことを言っちゃいけない」と苦言を呈した。

リンク: 7月17日はTHE OUTSIDER第17戦ディファ有明大会と、ZST新宿FACE大会で対抗戦を同時開催!ZSTのエース小谷も出陣!

2011年6月20日 16:13
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