5・8『THE OUTSIDER第16戦』でロシア特殊部隊との対抗戦、プロ連合軍との対抗戦、初のタイトルマッチ!
22日、都内のリングス事務所で『THE OUTSIDER第16戦』(5月8日、横浜文化体育館)の記者会見が行われた。今大会の目玉の1つとして行われるアウトサイダー日本代表vs.ロシア特殊部隊「スペツナズ」養成ジム選抜軍の4対4対抗戦。
スペツナズとは極寒の地、軍港の街にある"極東名門道場"ウラジオストックジムで鍛え上げられたロシア特殊部隊のこと。ウラジオストックジムはあのヴォルク・ハンも認める実践格闘エリートたちの巣窟だという。ただし、ロシア選手に関しては機密保持をはじめとする理由により、各選手の情報開示は明らかにすることが出来ないとのこと。
自らの目で見て選手をスカウトしてきた前田代表は「(ロシアに)新しい大きなルートを作ったので、色々な意味で期待してほしい。今回の対抗戦はOUTSIDERの全敗か、良くて1勝くらいかな。逆にケガしなきゃいいな(と心配する)くらい」だという。ただ、「OUTSIDERをやった動機を考えると、最終的には世界に通用する選手を作りたい。それと世界の誰もが認めるような大舞台を作って、参加させて、誰もが認めるようなチャンピオンからベルトをもぎ取るような人間を育てる。そのためには何をすべきか......いろんなタイプの選手とどんどん経験を積ませてあげないといけないっていうのがある。そういう意味でどうあがいても勝てない相手ではなく、頑張ったら勝てるかもしれないという相手を選んだつもり」とマッチメークには気を配った様子。
昨年10・11横浜大会で行われた在日米軍との対抗戦にも出場して勝利している"Mr.OUTSIDER"黒石高大選手が、選手を代表して会見に出席。対戦相手のキリーフ コンスタンティンに関して前田代表から「コイツはシベリアの狂犬を名乗っていましたね。『日本の狂犬って言ったって、犬種はスピッツじゃないか?』って言ってましたね」と聞いた黒石選手は、「お〜、言うなぁ(ニヤリ)。ロシアって国に全然興味がないんで分からないんですけど、相手誰でしたっけ? (キャッチフレーズが)『あまり私を怒らせない方がいい シベリアの狂犬』......腹痛くなりました(笑)。なんだこりゃ、と。怒らせないほうがいい? 全然面白くないですね。狂犬だか何だか知らないですけど、こっちはお前の2倍凶暴だと思っておけ! 国対抗戦には俺が出ないとダメでしょ! OUTSIDERの中で一番日本人っぽいっていうか、大和魂があるのは俺だと思っている」と、いつも通り強気なコメント。ただし「最初に特殊部隊って言われたときは、ぶっちゃけちょっとビックリしました」と本音もチラリ。
そしてもう1つの対抗戦がアウトサイダーvs.プロ連合軍の対抗戦。昨年10・11横浜大会では、アウトサイダーvs.ZSTの5対5対抗戦が行われたが、結果はOUTSIDERの1勝4敗。今大会ではZSTに加えてパンクラスが運営する本格的なプロ養成ジムP's LABが名乗りをあげた。
会見にはZSTから上原譲代表と山本勇気、P's LABから本田朝樹、OUTSIDERからは桜井貴大選手、三枝美洋選手、そしてこの試合がプロデビュー戦となる堀鉄平が出席。まず上原代表が「今回はZSTの中から2人の選手が出場するが、対抗戦なので負けられない試合。前回はウチの4勝1敗だったが、対抗戦、OUTSIDERというリングの中で殴り合う試合を期待している人が多かったと思う。今回はそれぞれ得意分野はあると思うが、プロとして出るのだからお客さんを盛り上げる、ブーイングが一切出ないような試合を、ウチから出る選手にはしてもらいたい」と語った。
続いて2006年パンクラス・ネオブラッドトーナメントのウェルター級で優勝している本田が「今回は交流戦ではなく対抗戦と聞いているので、殺(や)るか殺られるの試合をしたい」と語れば、10・11横浜大会では浦野貴之選手に勝利している山本は「2回目になるんですけど、今回は上原さんが言ったようにプロとしてブーイングが出ないような試合を......前回は寝技を見せたので、打撃を思い切り見せようかなと思っています」と語った。
対するOUTSIDERの桜井選手が「見た感じ全然負ける気しなくなっちゃったんでやっちゃいたいな。俺に負けたら分かっていると思うけど引退って感じで。打撃の試合がしたいな(笑)」と挑発。終始睨み付けていた本田は「僕は元々この試合を最後にしようと決めていた。僕にとってはOUTSIDERというより、リングスに上がれる、前田さんの下で試合が出来るという幸せを噛みしめてここに来ました。僕が尊敬するパンクラスの鈴木みのる選手の下でずっとやってきて、最後に前田さんのリングで終われるってことで、このリングに上がる決意をしました。最後なのでパンクラスで習ってきた打撃、関節技、鈴木さんから教わった恐怖、すべてを相手にぶつけて勝ちたいと思います」と、桜井戦を引退試合と決めてすべてをぶつけると返した。
対戦相手の依光健太郎がこの日の会見を欠席したため、三枝選手は「P's LABはプロだっていう認識はないんで。僕との試合が決まった途端にビビって申請体重を上げてきたりとか、非常に腹立たしいんですけど、何かビビって今日は来ていないみたいなので当日セコンドの人間が早くタオルを投げられるように言っておいてほしいです」と憮然として様子で語った。
そして現役弁護士にして、36歳でリングス所属のプロ格闘家になることを決めた堀は「プロ選手に恥じない闘いをしたいと思いますが、僕の寝技は膠着しないで観客を沸かせる自信があるので、いつも通りのスタイルでやりたいと思います。僕、総合格闘技を始めたのが30歳くらいで、36歳で一応プロとして認めてもらったので、年齢のハンデを背負ってでも頑張ればこうなれれるだって、皆さんの希望になれればいいかなと思います」とプロデビュー戦に向けて豊富を語った。なお、ZSTの上原祐介と対抗戦を行うOUTSIDER60-65トーナメント準優勝の渡辺竜也もこの試合がプロデビュー戦となる。前田代表は「渡辺君はまだ10代で若いのだが、毎試合成長しているし逸材として面白い。本人に聞いたらプロ志望だったので、じゃあ早いうちからプロでやったほうがいいと。1回の試合が100回のスパーリングよりも経験として成長する」と説明。
なお、今回ZSTに加えてP's LABが、OUTSIDERとの対抗戦に参加した経緯を前田代表は「パンクラスの坂本靖君とも話をしたら、みんな同じ危機感を持っている。格闘技界にもおかしな人間がいっぱいいて、グチャグチャにされて振り回されてきたが、どこにシワ寄せが行くかと言えば選手なんですよ。一番大事なのは毎日一所懸命練習して、命懸けて試合をする選手。その選手を守って、育てる、ちゃんと健全な業界にしないといけないんですよ。そのために昔パンクラスとも揉めたりしましたけど、そんなことはどうだっていいんですよ! 大事なのはこの状況を打破するために成すべく事をやらなければいけないってことですよ。だからZSTともパンクラスともロシアとも、着々とやっていろいろな準備もしてますから、ちょっとアクションを起こさないといけないなと思っています。震災を期に自分たちの業界はこのままじゃダメだと、より深く考えるようになりましたね」と語った。
今大会のメインではOUTSIDER初となるアウトサイダー70-75kg級タイトルマッチが行われることになった。2・13『第15戦』で今後のOUTSIDERはランキング制の導入や、ベルトをタイトル化してタイトルマッチを行っていくことが明かされたが、6月から始まるランキング決定戦に先駆けて、2・13の大会で70-75kgトーナメント覇者の伊澤寿人選手に勝ったRYO選手と、今度はタイトルを賭けて再戦を行うことになった。
前田代表が「途中で金的はあったが、(RYO選手の)勝ちは勝ち。だったらまず第1回のタイトルマッチを彼らでやって火を付けてもらいたい。2人の試合は金的があるまではすごい面白い試合だったし、個人的にももう1回見てみたい試合だった」と語ると、挑戦者のRYO選手は「前回は結果として勝ったが、僕の中でも満足していない部分はある。もう一度やるってことになったが、もう一度挑戦する気持ちで挑んでいきたい。いい試合をする力が2人ともあると思っている」と挑戦者らしいコメント。一方の王者・伊澤選手は「僕はOUTSIDERで成長させてもらったっていう(気持ちが)大きいし、厳しいトーナメントで優勝したので、ベルトは渡したくない気持ちがすごくある。チャンピオンですけど、1回負けているので挑戦者っていう気持ちで闘いたい」と、こちらも気持ちの上では挑戦者のつもりで挑むという。
リンク: 震災後すぐに動き出した選手たち、低滞する日本格闘技界を見た前田が、本格的なリングスネットワーク再起動を示唆!
FIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第16戦
日時:5月8日(日) 開場:14:00 開始:15:00
会場:横浜文化体育館
▼第1試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"ヨコハマメタルシティ 凌辱のバッドチューニング"土橋政春
vs.
"足利の筋肉バキバキ野郎 俺がリアルストリート"R.S.RYO
▼第2試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
野中正義
vs.
成迫想
▼第3試合 シングルマッチ 体重Limit72kg
シャンドレ
vs.
"天下無双の19歳 ノンストップレオパルド"小澤彪人
▼第4試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
"沖縄から本土初上陸 猛毒ゴーヤファイター"宮良好明
vs.
"栃木 漆黒の流星"手塚勇太
▼第5試合 シングルマッチ 体重Limit66kg
"悪魔の子"RYUYA
vs.
鷹亜希
▼第6試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
"乱闘上等 チームWEEDの闘龍"小林功介
vs.
"宮古島 最強鉄人高校教師"加藤司
▼第7試合 シングルマッチ 体重Limit61kg
大崎千万
vs.
金太郎
▼第8試合 シングルマッチ 体重Limit72kg
"北九州 ストリートの元帥"曽根修平
vs.
馬場雅也
▼第9試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
"歓楽街の仕分け人"須藤和哉
vs.
"元・船橋夜櫻會四代目総長"矢野優二郎
▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
関谷勇次郎
vs.
"渋谷・飛車角道場 アウトロースナイパー"長嶺勝矢
▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit61kg
宮城貴志
vs.
田上健太
▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
渥美学
vs.
"漢は花道 火山処大分 ケンカの天才"花道
▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
遠山将志
vs.
ゴッドハンド奥井
▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
安谷屋智弘
vs.
"3POUNDの一撃天使"MASATO
▼第15試合 震災復興支援チャリティマッチ 体重Limit57kg
"池袋 弐双龍の龍帝"SHIN
vs.
"浜松の特攻一番機"小野裕貴
▼第16試合 震災復興支援チャリティマッチ 体重Limit65kg
"関東CRS連合東京八王子万吉スペクター二十一代元総長"中澤達也
vs.
"埼玉白岡町の兄貴分 一蓮托生"佐藤美朗
▼第17試合 震災復興支援チャリティマッチ 体重Limit60kg
"リアル刃牙"三上アスカ
vs.
"ゴールデン・ボーイ"中根佑太
▼第18試合 震災復興支援チャリティマッチ THE OUTSIDERキックルール 体重Limit72kg
"65-70kgトーナメント初代チャンピオン キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫師"吉永啓之輔
vs.
"モンスターファクトリー茨城からの刺客 ケンカバッティングマシーン"沼尻和之
▼第19試合 アウトサイダーvs.ロシア対抗戦 体重Limit72kg
"鳳凰天女 チームWEED 斬り込み隊長"谷博幸
vs.
"アウトサイダー爆撃 ウラジオ・スホーイ"ニコバガマエフ バガマ
▼第20試合 アウトサイダーvs.ロシア対抗戦 体重Limit70kg
"横浜義道会初代総長 濱の狂犬"黒石高大
vs.
"あまり私を怒らせない方がいい シベリアの狂犬"キリーフ コンスタンティン
▼第21試合 アウトサイダーvs.ロシア対抗戦 体重Limit73kg
"焼津の暴力マリア"宮永一輝
vs.
"コマンドサンボ提督 技のマトリューシカ"クラット ピターリ
▼第22試合 アウトサイダーvs.ロシア対抗戦 体重Limit75kg
"南関東CRS連合小田急流憂斗元総長CARAS"山田史博
vs.
"アムール湾のロシアン・ブラッドタイガー"シュモフ ウラディスラブ
▼第23試合 アウトサイダーvs.P's LAB対抗戦 体重Limit70kg
"濱の赤鬼"本田朝樹(P's LAB)
vs.
"千葉漢塾 南無阿弥陀佛"桜井貴大
▼第24試合 アウトサイダーvs.P's LAB対抗戦 体重Limit80kg
"リアル アマプロレスラー"ビッグバン・シバター(P's LAB)
vs.
"宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー"菱沼郷
▼第25試合 アウトサイダーvs.P's LAB対抗戦 体重Limit72kg
"マッスルクールガイ"依光健太郎(P's LAB)
vs.
"天才不良品"三枝美洋
▼第26試合 アウトサイダーvs.ZST対抗戦 体重Limit56kg
"SWAT!のスピードスター"上原佑介(ZST)
vs.
"沼津の一撃空手王"渡辺竜也【プロデビュー戦】
▼第27試合 アウトサイダーvs.ZST対抗戦 体重Limit73kg
"千葉のワルエストラ"山本勇気(ZST)
vs.
"法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士"堀鉄平【プロデビュー戦】
▼第28試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
"第4回大会MVP リアル神代ユウ"佐野哲也
vs.
"群馬のアウトロー魂"萩原裕介
▼第29試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
"元・暴走族"陽炎"第十三代目総長"大倉利明
vs.
"ストリートファイトの重鎮 人生喧嘩任侠"中村トッシー
▼第30試合 アウトサイダー70-75kg級タイトルマッチ 体重Limit72kg
[王 者]"70-75kgトーナメント初代チャンピオン アブダビコマンダー"伊澤寿人
vs.
[挑戦者]"柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン"RYO
※初代王者・伊澤の初防衛戦
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