SMASH新宿FACE大会で山本小鉄さん追悼セレモニー。闘魂三銃士と同期のAKIRAが小鉄さんの思い出を語る
30日、新宿FACEで行われた『SMASH.7』の大会開始前に、28日に低酸素性脳症のため死去した山本小鉄さんの追悼セレモニーが行われた。リング上には遺影をもったAKIRAとTAJIRIが上がり、ほかの選手がリングに周りを取り囲む中、追悼の10カウントゴングが鳴らされた。
第1試合で"プリンス・デヴィット推薦選手"としてSMASHに初参戦してきたポール・トレイシーと対戦し、必殺のムササビプレスで勝利したAKIRAはインタビュースペースで小鉄さんについて聞かれると、「小鉄さんかぁ。小鉄さんが新日イズムっていうのを築いたんだと思うんですよね。猪木さんだったのかもしんないけど、本当は小鉄さんだったんじゃないかと。だから、本当に厳しかったですよ本当に。厳しかったけどでも、それに何とか喰らいついていこうと必死でしたね。やっぱりそれはみんな新日の選手にとっては、そんな思いだったんじゃないですかね。でも本当に残念ですね。練習と試合を抜かしたところでは、本当に話を聞いてくれるいい先輩でしたから。ここ最近、何か2、3カ月前から急に太りだしてね。ちょっと太って『大丈夫ですか?』なんて聞いたこともあったんだけど、『ヒザが痛くて2キロぐらいしかウォーキングできないから』と言っていてね。だから『プールでウォーキングしたらいいんじゃないですか?』と......そんなこともあったな。でもなんだろう、本当にいろんな人に、いろんな思い出を残してくれた人ですよね。すっげぇ先輩だなと思います」と涙ながら語ってくれた。
AKIRAは『SMASH』では若手や初参戦の外国人選手の"壁"となるポジションで試合をすることが多いが、この日はメインでTAJIRI&小路晃に圧勝したスターバックに対し、必殺技のパイルドライバーを脱出してドロップキックで場外に蹴落とすと、「俺と闘え!」と猛アピール。
さらにインタビュースペースでもTAJIRIに向かって「俺にスターバックとやらせてください! 任せてください!」と猛アピールし、TAJIRIが「来月、よろしくお願いします」と応えると、「よっしゃ、ありがとうございます!」と絶叫するほど熱くなっていた。
TAJIRIもそんなAKIRAを見て「AKIRAさんていうのは武藤(敬司)さんや蝶野(正洋)さんや亡くなった橋本(真也)さんとかと同期なんでしたっけ? そういう方が、いまSMASHで力を貸してくださって、スターバックとやらせてくれとあれだけ熱い思いを込めて。AKIRAさんのああいう姿って珍しいと思うんですよ。僕みたいなガキんちょにあんな敬語で言ってくださって。やっぱり来月は(スターバック戦を)お願いすると思います」とコメント。
29日の全日本プロレス両国大会で武藤敬司が「俺ら本当に山本さんにコーチを受けた最後の弟子というか、最後の選手っていう感じ」と語っていたが、その武藤と同期のAKIRAも、いわば"小鉄さんの最後の弟子"にあたる。そのAKIRAが若手の"壁"ではなく、自らスターバックという高い壁に立ち向かっていくことを望んだ。
リンク: 大原を加えたFCF軍がSMASH制圧へ好発進!ケニーvs.Mentalloは日本でも名勝負に!華名vs.JWP開戦か!?
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