31日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN ISM』。新日本のディファ大会というのも珍しいが、それだけに大会開始前に『アメトーーク』のDVD発売記念イベントを行ったり、同番組で"悲劇のマスクマン"として紹介されたエル・サムライとS・S・マシンがタッグを組んだり、ディファをホームリングにしているノアを退団したばかりの本田多聞＆志賀賢太郎が参戦したりと、ややバラエティに富んだラインナップに。その中でも注目されていたのが、昨年末の『SUPER J-CUP』1回戦で外道に敗れた上に負傷までしたDDTの飯伏幸太が、外道にリベンジするためベストパートナーのケニー・オメガと共に、敵地・新日本のリングに乗り込んできた一戦。

　外道にリベンジしたいといきり立つ飯伏を制し、ケニーが先発で出ようとしていると、そこに邪道が奇襲攻撃！　先手を取られたケニーだが、気合いの雄叫びをあげて飯伏にタッチすると、飯伏のミドルキック→ケニーのコタロー・クラッシャーと連係攻撃が早くも出る。
　しかし試合巧者の邪道＆外道はそう簡単にはゴールデンラヴァーズにペースを握らせない。すぐに外道が飯伏を場外に放り出すと、すかさず邪道が鉄柵攻撃＆イス攻撃をお見舞い。ケニーが救出に入って来るが、外道が返り討ちにしていく。リングに戻された飯伏だが、場外戦のダメージが大きくローンバトルを強いられる。
　「おい、終わりか？」と挑発されながら防戦一方となった飯伏だが、合体攻撃を狙った邪外道に対し、オーバーヘッドキックを叩き込むと、ようやくケニーにタッチ。それまでの鬱憤を爆発させるように、クロスボディ、ドロップキックで邪外道を2人まとめて吹っ飛ばしたケニーは、飯伏と共に2人同時に放つ対角線ダッシュ式ケブラーダであるクロススラッシュを発射！

　これがズバリと決まり、ここからゴールデンラヴァーズの反撃が始まるかと思われた矢先、場外で倒れ込んだ邪道＆外道が起き上がれないで倒れたまま。2人のダメージを確認したレフェリーは、何とゴールデンラヴァーズのレフェリーストップ勝ちを告げ、試合終了のゴングが鳴る。観客も唖然となる中、外道はその後起き上がったのだが、邪道は首を抑えたまま起き上がることが出来ず、セコンド陣が慌てて担架を用意。
　ゴールデンラヴァーズも場外に出て、邪道を心配そうな表情で覗き込むほどの異常事態！　首を固定された状態で邪道が担架で運ばれていくと、ゴールデンラヴァーズは何とも無念そうな表情でリングに戻り、四方の客席に深々と頭を下げた。バックステージに引き揚げてきた飯伏は「J-CUPのリベンジするはずだったんですけど......。今度はちゃんとした形でリベンジがしたいです。今日はアクシデントということで、本当に......お客さんに申し訳ないっていう......（深い溜息）。何も言葉がないです、スミマセン。ホント、申し訳ないです」と言うのが精一杯。ケニーもかなり気合いが入っていただけに、最後まで無念そうな表情だった。

▼20分1本勝負
S・Sマシン／タイガーマスク／○エル・サムライ
9分26秒　チキンウィングアームロック
金本浩二／タイチ／●吉橋伸雄

▼20分1本勝負
○真壁刀義／本間朋晃
9分14秒　トップロープからのキングコング・ニードロップ→体固め
本田多聞（フリー）／●志賀賢太郎（フリー）

▼スペシャルタッグマッチ　30分1本勝負
●永田裕志／井上亘
9分32秒　ブルーミスト噴射による反則
○ＴＡＪＩＲＩ（ＳＭＡＳＨ）／飯塚高史

▼スペシャルタッグマッチ　30分1本勝負
飯伏幸太（ＤＤＴ）／○ケニー・オメガ
10分43秒　レフェリーストップ
外道／●邪道

▼30分1本勝負
内藤哲也／裕次郎／○田口隆祐／プリンス・デヴィット
12分00秒　裕次郎の急所攻撃→エビ固め
石井智宏／ジャイアント・バーナード／●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン

▼岡田かずちか壮行試合　30分1本勝負
○棚橋弘至
13分26秒　ハイフライフロー→片エビ固め
●岡田かずちか

▼スペシャルタッグマッチ　30分1本勝負
中西学／●後藤洋央紀
17分25秒　スライディングＤ→片エビ固め
中邑真輔／○田中将斗（ＺＥＲＯ１）

リンク: 新日本のリングで『アメトーーク』がイベント開催！"悲劇のマスクマン"も乱入！