後楽園の前哨戦で王者コンビがまさかのドロー決着!木村が夏樹に勝利し、世IV虎が奈苗を襲撃!復帰したイオがGP出場権を獲得!

120722_-Stardom-1.jpgスターダム
Wonderful Stars2012 最終戦
日時:7月22日(日)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:388人(超満員札止め)

 22日、新木場1stRINGで行われたスターダムSeason7『Wonderful Stars2012』最終戦。5・3後楽園大会では幻となってしまった愛川ゆず季vs.美闘陽子のワンダー・オブ・スターダム選手権試合が、いよいよ8・5後楽園ホール大会で実現するが、その前に前哨戦としてタッグマッチでBY対決を行うことに。
 愛川のパートナーにはワールド・オブ・スターダム王者の高橋奈苗が名乗りを挙げ、"チームくいだおれ"が復活! 一方、美闘のパートナーには打倒奈苗に燃える松本浩代が名乗り出た。

 ベルトを持参して登場したチームくいだおれ(王者コンビ)は2人揃って決めポーズしたり、ダブルのゆずポンキック(カカト落とし)を決めた莉りと、なかなかのチームワークを見せていたが、美闘は愛川を抱え上げてコーナー二段目にセットすると、愛川が爆弾を抱えている腰を容赦なくヒザで蹴り上げてから袈裟斬りチョップを振り下ろす。
 悲鳴をあげながら場外にエスケープした愛川は、どうにかリングに戻るとミドルキックで反撃に出るが美闘は倒れず逆にローキック1発で愛川の片膝をつかせる。奈苗狙いの松本もアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げてから前方に投げ捨てていったが、奈苗も返す刀で延髄斬りを返す。ならばとコーナーに登っていった松本だが、追いかけていった愛川がゆずポンスタナー。
 さらにSTFに捕らえていった愛川は、美闘がカットに入ってきてもなかなかSTFを離そうとしない。だが、ようやく逃れた松本は合体攻撃を狙ったチームくいだおれをまとめてバックドロップで投げる。さらに愛川のYKブルー(回し蹴り)をかわしてバックスピンエルボーを放った松本だが、愛川もこれをかわし松本の腕を下から蹴り上げた。
 愛川も美闘に対してYKブルーからのフィッシャーマンズ・スープレックスでカウント2まで追い込むが、YKレッド(カカト落とし)をかわした美闘はジャーマン。それでも奈苗のアシストを受けてシャイニングゆザードを発射した愛川はフィニッシュを狙う。ここで美闘はリバースで愛川を持ち上げると、かつて夏樹☆たいようからピンフォールを奪った秘密兵器インプラントで愛川を叩き付け、さらにハイキックからのドールB!
 これで愛川は完全にグロッキー状態に。奈苗が無理矢理コーナーまで引っ張ってきてタッチしたが、その後は戦線離脱。1vs.2の状況でも奈苗が孤軍奮闘し、結局20分時間切れ引き分けに終わった。すると試合後、世IV虎が奈苗を襲撃し、赤いベルトを強奪! 「こんな感じで後楽園、世IV虎様がベルト巻くんで、そこらへん世露IV苦」と吐き捨てた世IV虎に対し、美闘は「お前さ、やっていいことと悪いことがあんだよ」と言いながらも「私たち生え抜きが、後楽園ホール......私たちが巻き返そうぜ!」同じ一期生、しかもデビュー戦の相手である世IV虎に対してエールとも取れる言葉をかけた。
 美闘の蹴りを頭部に食らい、完全に飛んでしまったという愛川だが、「美闘陽子で私のプロレス人生がぶっ壊れるかもしれない。私はそれぐらいの覚悟を持って、後楽園の防衛戦、絶対に防衛したいと思います」とBY対決に悲壮な覚悟を持って挑む様子。だが、チームくいだおれに関しては「2度組んで2度とも倒れているんで、もう奈苗さんと組むことはない」と解散宣言。一方の奈苗は「2度あることは3度目の正直だよ!」と「もう一丁!」を希望したが......

120722_Stardom-2.jpg 世IV虎が夏樹☆たいようとは因縁のある木村響子を"見習い"として加入させたことから、ギクシャクしはじめた川崎葛飾最強伝説。ついに8・5後楽園大会で夏樹と木村の一騎打ちが決まったが、その前にタッグで川葛対決が実現することに。木村は会見で夏樹と大乱闘を繰り広げた末に「コイツと私の闘いはやるかやられるかなんだよ。前哨戦とか1個もないの!」と言い放った。安川惡斗にとっても親分とタッグを組んで、念願だった世IV虎姉さんとの対戦となるが、赤いベルト挑戦目前の世IV虎は夏樹と本気で殺(や)り合う覚悟。
 いきなり夏樹と木村の乱闘で試合が始まったが、惡斗を捕まえた世IV虎が「木村、来い!」と指示を出して木村を呼び寄せチームワークで試合を優勢に進める。かなり痛めつけられた惡斗だったが、何とか世IV虎にコンプリート・ショットを返して夏樹にタッチ。夏樹がスピーディーな動きで世IV虎と木村を翻弄すると、そこに惡斗が入ってきて木村にドロップキック。
 すると背後から夏樹が惡斗を抱え上げる。条件反射的に世IV虎がそこに世IVドンで飛び付いてしまい、結果的に木村にセントーンを投下。思わず抱きついて喜ぶ夏樹&世IV虎だが、木村が「間違ってるだろ!」と一喝。世IV虎が惡斗に強烈な張り手を見舞っていくと、惡斗も意を決して姉さんに張り手を見舞っていくが、世IV虎は「ナメんじゃねぇー!」と叫びながらセントーンを投下。
 ムーンサルトプレスからイグチボムを狙った夏樹をチョークで絞め上げた世IV虎はネックハンキングボムを狙うが、巴投げで切り返した夏樹は腕十字を狙う。だが、エルボーで脱出した世IV虎はフロントキック。これをキャッチしてイグチボムで叩き付けた夏樹はたいようちゃん☆ボムを狙うが、木村がビッグブーツでカットすると、世IV虎がセントーン3連発を落とす。「終わりだ」とネックハンキングボムで叩き付けた世IV虎はコーナー2段目まで登っていくが、夏樹は追いかけていく。だが、チョークに捕らえた世IV虎はそのままコーナー上で立ち上がって絞死刑にすると、ファイアーマンキャリーで夏樹を担ぎ上げ、そのままマットに叩き落とし、そこにダイビング・セントーンを投下。
 残り時間3分となり、木村がビッグブーツを放っていくが、夏樹も真っ向から勝負していき、激しいエルボー合戦。エルボーが相打ちになったところで、木村はノータッチヘッドバット。夏樹も木村のビッグブーツを世IV虎に誤爆させると、モモ☆ラッチで丸め込む。さらにロープに飛ぶが、木村はカウンターのビッグブーツを叩き込んで3カウント。
 残り数秒のところで勝利した木村は「前哨戦も何もねぇよ。全部本気だよ。それが木村響子だよ! お前そうじゃねぇのか? 前哨戦だから力抜いたのか? (8・5後楽園で)私が勝ったら川葛は私が取り仕切る。そのほうが世界に近づける。世界中に友達いっぱいいるんだよ、私はな。世IV虎先輩、これが現実だよ。現実見ろよ!」と言い放つ。左目を腫らした夏樹だが、いまにも木村に襲いかからんばかり。
 だが、そんな親分に向かって世IV虎は「親分、今日は木村が勝ちました。後楽園、もし木村が勝ったら少しは考え直してください。川葛は仁義が大事だけど、リング上は弱肉強食だから。親分、後楽園、頼みますよ」と言って引き上げる。すると惡斗が「姉さん! 今回は親分じゃなくてアタシが不甲斐ないからです! 親分なら後楽園大会は絶対木村に勝ちます! 今日も後楽園は私と鹿島を含めて川葛の今後に関わる試合だと思います。以上です!」と悲痛な様子で絶叫すると、夏樹に土下座をした。

 これまでの実績から奈苗、愛川、美闘、夏樹、世IV虎、惡斗、木村、ダーク・エンジェルの8選手の出場が決まっている『STARDOM 5★STAR GP2012』。残り4枠を争って脇澤美穂、紫雷イオ、岩谷麻優、須佐えり、鹿島沙希、宝城カイリ、翔月なつみ、はるか悠梨、夕陽の9選手が、2選手で試合がスタート→1分ごとに1選手がリングイン→勝利を奪った選手から5★STAR GP2012への出場権が与えられリングを降りる『スターダム・ランブル』を行った。
 1分ごとに次々に選手が入って来る中、これが復帰戦となるイオが登場すると大歓声。イオもブランクを感じさせないキレのある動きを見せた。この試合の結果、夕陽、鹿島、脇澤、そしてイオの4選手が5★STAR GPの出場権を手に入れた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 5★STAR GP2012出場者決定戦 スターダム・ランブル
【入場順】翔月なつみ→宝城カイリ→はるか悠梨→夕陽(ZERO1野良犬道場)→鹿島沙希→須佐えり→岩谷麻優→脇澤美穂→紫雷イオ

<1人目>
○夕陽
12分47秒 ハイキック→体固め
●はるか悠梨

<2人目>
○鹿島沙希
15分25秒 しじみ
●宝城カイリ

<3人目>
○脇澤美穂
16分54秒 フィッシャーマンバスター→体固め
●翔月なつみ

<4人目>
○紫雷イオ
24分45秒 ダブルアームフェースバスター→片エビ固め
●岩谷麻優
※夕陽、鹿島、脇澤、イオの4選手が5★STAR GP出場決定

▼第2試合 後楽園・前哨戦スペシャル・タッグマッチ 20分1本勝負
●夏樹☆たいよう/安川惡斗
19分53秒 ビッグブーツ→片エビ固め
世IV虎/○木村響子(フリー)

▼第3試合 後楽園・前哨戦スペシャル・タッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈苗/愛川ゆず季
20分00秒 時間切れ引き分け
美闘陽子/松本浩代(エスオベーション)

【記事提供/スターダム】

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