バンナがジョシュをKOして真のIGF王者に!初のタッグマッチでアーツが藤田をハイキック葬!猪木は国王よりも大王になりたい!?

111202_IGF-1.jpgIGFプロレスリング
INOKI BOM-BA-YE 2011
日時:12月2日(金) 開始:19:00
会場:両国国技館
観衆:8655人(超満員札止め)

 2日、両国国技館で行われたIGFプロレスリング『INOKI BOM-BA-YE 2011』。毎年恒例となっている猪木祭りだが、本来であれば8・27両国でのIGFチャンピオンシップトーナメント決勝戦で行われるはずだったジェロム・レ・バンナvs.ジョシュ・バーネットの一戦が満を持して実現した。8月はジョシュがダブルブッキングにより欠場となり、不戦勝でバンナが初代IGF王者となった。藤田和之相手に初防衛に成功したバンナだが、はやりジョシュを倒さなければ真の王者とは言えない。

 レガースをしたジョシュとボクシンググローブをしたバンナという、いかにも異種格闘技戦的な佇まいだが、先にタックルを仕掛けたのは意外にもバンナ。ジョシュもそう簡単にはバンナにテイクダウンを許さないが、組み付いたバンナが押し倒していくと、ジョシュはオモプラッタを決めていく。
 すぐにロープに脱出したバンナはやや緩んでいたジョシュのボディ目がけてミドルキックやパンチを叩き込む。それでもグラウンドに持ち込んだジョシュは腕十字へ。これもバンナがロープに逃れると、まるでジョシュは「これでロストポイント2だ」とアピールするかのように2本の指を突き上げる。
 その後もグラウンドを狙うジョシュ→ロープに逃れるバンナという展開が続いたが、イラついたようにストンピングを落としていったジョシュは、強引に抱き起こすとフロントスープレックスで投げていき、さらに逆片エビ固めへ。これもロープに逃れたバンナは、続くアンクルホールドもすぐにロープへ。するとローからのフックでバンナも反撃。
 ジョシュはすくい上げるようにバンナをファイアーマンキャリーで担ぎ上げると、デスバレーボムで叩き付ける! K-1ファイターのバンナにデスバレーが決まり、これで勝負あったかと思われたが、立ち上がったバンナはフック2連発を叩き込む。ダウンしたジョシュだが、何とか立ち上がったところにバンナがパンチでラッシュ。
 再びダウンしたジョシュはロープを掴んで立ちがロウとしたが、カウント8のところでガクッとヒザをつきそのままKO負け! 大逆転でバンナが勝利し、真の王者として2億円ベルトを再び腰に巻いた。

111202_IGF-2.jpg K-1ファイターのピーター・アーツが初めてタッグマッチに挑戦。K-1スリータイムスチャンピオンのアーツは元WWE・US&ECW世界ヘビー級王者のボビー・ラシュリーとタッグを組み、ケンドー・カシン&藤田和之と対戦した。
 いきなりアーツvs.カシンという異次元な対決から試合はスタートしたのだが、いきなりジャブからハイキックを食らったカシン。クリーンヒットしなくともダウンしてしまうほどのダメージ。どうにか立ち上がったカシンにアーツは再びハイキック。秒殺か?とも思われたが、カシンは慌ててコーナーに戻ると藤田にタッチ。
 ジャブとローで牽制するアーツにタックルでコーナーまで押し込んだ藤田だが、アーツはラシュリーにタッチ。ショルダータックルで藤田を吹っ飛ばしたラシュリーは、カシンには滞空時間の長いブレーンバスター。カシンもラシュリーの串刺し攻撃をかわしてタランチュラ式首4の字に捕らえるが、ラシュリーがカシンを抑え付けるとアーツがミドルキック! これを食らったカシンは場外にエスケープ。
 ラシュリーがすぐにカシンをリングに戻すとアーツがパンチでラッシュ。どうにか立ち上がったカシンはアーツの腕を引っ張って自軍のコーナーに連れていき藤田にタッチ。自分の体も浴びせるようなボディスラムからそのまま抑え込んだ藤田だが、カウントは2。そこにラシュリーが入ってきて控えのカシンをタックルで吹っ飛ばすと、藤田に向かって突進するがフランケンで切り返した藤田は腕十字を狙う。
 これをアーツが入ってきてローキックでカット。するとラシュリーが藤田を羽交い締めにし、アーツが伝家の宝刀ハイキックを叩き込む! 無防備の頭部にモロにアーツのハイキックを食らった藤田はそのまま3カウントを聞き完敗! しかし試合後、藤田はアーツに対して1vs.1の勝負を要求。早ければ大晦日の『元気ですか!!大晦日!!2011』で実現する可能性が出て来た。

111202_IGF-3.jpg 大晦日の『元気ですか!!大晦日!!2011』に先駆けて行われたIGF代表の澤田敦士とDREAM代表のミノワマンの対抗戦も、7・10『GENOME16』では両者反則により無効試合に終わった鈴川真一と鈴木秀樹の再戦も、日本人対決らしいケンカマッチとなったが、ミノワマンvs.澤田の一戦は張り手合戦でフラフラになった澤田がジャーマンを狙ってバックを取ったところをミノワマンがビクトル投げで投げ、そのままエビ固めで抑え込んで3カウント。
 さらに鈴川vs.鈴木はオランダ修行に行っていた鈴川がこれまでの前身前身、とにかく前身というファイトスタイルから慎重に相手を見てローやマーダービンタ......というよりは掌底を打っていくというファイトスタイルに変わったこともあり、両者の攻防がなかなか噛み合わず。最後はバックドロップで投げた鈴川がもう一度バックドロップを狙ったものの、鈴木が踏ん張ったためスッポ抜け、そこで腕を取った鈴木がダブルリストロックに捕らえていき、動けない鈴川を見たレフェリーが試合をストップ。
 観客からも不満の声がかなり飛ぶ中、マイクを持った鈴木はオランダ修行をしてきた鈴川を「少しは強くなったよ」とやや認めるような発言をすると、「大晦日もあるし、スゲー強いガイジンも結構来ている。1人じゃ正直シンドイ。鈴川、お前も手伝え」と突如同じIGFの日本人選手として、協力してDREAMや外国人選手と闘っていこうと呼び掛けた。
 また、この日柴田勝頼が来場し、リング上から「大晦日、対抗戦という言葉が好きで、気が付いたらここに来てしまいました」と挨拶すると、『元気ですか!!大晦日!!2011』で行われる予定のIGFvs.DREAM対抗戦出場に名乗りを挙げた。

111202_IGF-4.jpg アントニオ猪木会長は野田首相からの祝電が読み上げられたあとに、ブータンのワンチュク国王の格好をして登場! 「元気ですか! 元気があればなんでも出来る! 元気があれば国王にもなれるってことでね(笑)。いろんなところで結構ニュースになっていますが、ブータンの国王が猪木に似てるってことでね。俺のモノマネをする奴は結構いるが、俺が人のモノマネをするのは初めてなんでね」と語った猪木は、来年は元気がなくなってしまった格闘界、プロレス界を1つにまとめた"格闘技の殿堂"を作りたいという。
 しかも中国、台湾、マカオからもIGF視察に来ている人間がいることを明かした猪木は、「やっぱり国王より俺は大王のほうがいいなって。分かるかな? カネがたくさん使えるからな。会社の名前は言いませんが、一寸先は闇ではなく一寸先はハプニングなんでね。元気があれば何でも出来るってことで腹の底から声を出していくぞ! 1、2、3、ダァー!」と最後は某製紙会社の御曹司が100億円使い込んだニュースをかけたアントンジョークをブチかました。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○タカ・クノウ
8分11秒 フロントスリーパー
●定アキラ

▼第2試合 IGFキックボクシングルールマッチ 3分3R
○角谷正義
2R 2分22秒 反則勝ち
●バル・ハーン

▼第3試合 藤波辰爾デビュー40周年特別試合・第6弾 飛龍×究極ドラゴン 10分1本勝負
○藤波辰爾(ドラディション)
5分25秒 ドラゴンスリーパー
●ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●ボブ・サップ
4分24秒 横入り式エビ固め
○長島☆自演乙☆雄一郎

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
モンターニャ・シウバ
4分39秒 ノーコンテスト
アレキサンダー・コズロフ

▼第6試合 IGF × DREAM対抗戦 45分1本勝負
●澤田敦士
7分33秒 エビ固め
○ミノワマン

▼第7試合 タッグマッチ 45分1本勝負
○ピーター・アーツ/ボビー・ラシュリー
6分45秒 右ハイキック→片エビ固め
ケンドー・カシン/●藤田和之

▼第8試合 シングルマッチ 45分1本勝負
●鈴川真一
10分2秒 ダブルリストロック→レフリーストップ
○鈴木秀樹

▼第9試合 IGFチャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○ジェロム・レ・バンナ
8分24秒 KO
[挑戦者]●ジョシュ・バーネット
※初代王者が2度目の防衛に成功

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