若手の領域を超えた石井だったが、KUDOにはあと一歩及ばず!光留も師匠・鈴木に惨敗!タッグ王座を奪取した男色飯伏は"ほもクロZ"を結成!

110828_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
夏休みの思い出2011
日時:8月28日(日)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1542人(超満員札止め)

 28日、後楽園ホールで行われたDDTプロレスリング『夏休みの思い出2011』。メインでは7・24両国大会で石川修司を下し、悲願のKO-D無差別級王座を奪取したKUDOが、7・29新木場大会で行われた6人タッグマッチでMIKAMIからフォール勝ちを奪った石井慧介の挑戦を受けた。

 煽りVの中で「早く若手から抜け出したい」と語っていた石井は、この試合をかつての全日本プロレスで行われた超世代軍による三冠ヘビー級戦と表現。KUDOを当時の川田利明とし、自分は当時も秋山準か大森隆男の位置だと表現。
 序盤からKUDOの後頭部に何度もヒザを落としていった石井は、トップロープにKUDOを逆さ吊りにすると、側頭部にジャンピングニー。そしてエプロンに出て「落とすぞー!」と叫んでブレーンバスターの体勢に。だが、これを押し潰して逆に石井をエプロンに叩き付けたKUDO。リングに戻ったKUDOがステップキックを見舞っていくと、石井もすぐさまKUDOを睨み付けてステップキックをお返し。さらにフロントキックの打ち合いから、KUDOは逆立ち式ダブルニードロップや8×4で攻め込む。だが、スワンダイブを突き飛ばして防いだ石井は再びエプロンに出ると、断崖式フランケンシュタイナー!
 さらにリングに戻るとミサイルキック、変型go2sleep、側頭部へのジャンピングニー、ウルトラタイガードロップ、ジャーマンと一気に畳みかける。対角線を走った石井をニーリフトで迎撃したKUDOだったが、飛び付いていった石井は秘密兵器のストラングルホールドα! 思わぬ秘密兵器にかなり苦しめられたKUDOだが、何とかロープに脱出。石井はフィッシャーマンバスターから桃色ニールキックを放つが、蹴りで迎撃したKUDOはドラゴンスリーパーからリバースDDTで叩き付けると、コーナーに登っていく。
 石井が追いかけていくと、先にマットに着地したKUDOはそのまま石井を抱え上げてパワーボム。さらに"川田式"エビ固めで押さえ込むが、カウントは2。KUDOは石井をコーナーに乗せてから逆さ吊りにすると、コーナー最上段から垂直にダイブしてダブルニードロップ。さらに正調ダイビング・ダブルニードロップを投下するが、石井はカウント2で返す! 掌底と蹴りのコンビネーションで攻めてくるKUDOに対し、その場跳びのニールキックをブチ込んだ石井はKUDOを抱え上げてから腕を決めた状態でファイアーサンダー! 20分が経過してソバット、ダブルアームDDTからひねりを加えたムーンサルトプレスを出していった石井だが、KUDOはかわして自爆させると投げ捨てジャーマン。石井も投げ捨てジャーマンを返すが、KUDOがガンガン蹴ってからバズソーキック。しかし石井も水面蹴りでKUDOを倒すとバズソーキックをお返し。
 石井の粘りというか、互角以上の試合展開に場内が沸き上がる中、KUDOが打撃のコンビネーションから石井を担ぎ上げると、エメラルドフロウジョンのような体勢で叩き付けてからダイビング・ダブルニードロップ。そのままフォールに行かず、もう一度コーナーに登ろうとするKUDOのタイツを掴み、最後まで食らい付こうとした石井だが、バズソーキックで引き離したKUDOはダメ押しのダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント! 完全に若手の領域からは飛び出した石井が、まさしく憧れていた"あの頃の全日本プロレス"のような試合をやってのけたが、最後はKUDOの勝利への執念が上回った。
 KO-D無差別級王座初防衛に成功したKUDOは、10・25後楽園大会で、現在開催中のDDT48総選挙1位の選手を相手に防衛戦を行うことになる。そこで最後のお願いをする場となる9・25後楽園大会ではより多くの立候補者(選手)を試合に出してアピール出来るようにするとした鶴見亜門GMは、ユニオンのナオミ・スーザン代表を呼び寄せると、DDT側からはKUDO、HARASHIMA、飯伏を出すので、ユニオンからも3人出して6人タッグによる対抗戦をメインでやろうと思うと提案。「やれんのか?」と言われ、「やれますよ!」と受けて立ったスーザン代表だが、石川修司に続きユニオン代表に選ぼうとしていた大家健から、「2000円以上グッズを買うと投票権がもらえるから9・25は、売店が檄混みになる。俺はDDTの売店に入って、売店の陣頭指揮を執って売店を守るんだ! なぜなら俺はDDTの売店部長だから!」と言われてしまう。
 大家はその代わり、現在ユニオン内で勢力争いをしている正規軍、TKG48、スーザン親衛隊の3軍団からそれぞれ代表者を選び、DDTとの対抗戦に出すと宣言。普段抗争している者同士がタッグを組むことに不安を覚えるスーザン代表だが、大家は「ちっちぇーよ! DDTがユニオンを侵略しようとしているんですよ!」と説得。その結果、ユニオン代表として石川(正規軍)、高木三四郎(TKG48)、大家拳號(スーザン親衛隊)を選出。鶴見GMもそれを受けて、9・25後楽園大会でKUDO&HARASHIMA&飯伏vs.石川&高木&拳號の6人タッグを行うことを決定した。

110828_DDT-2.jpg 7・24両国大会で行われた4WAYタッグ戦を制して第38代KO-Dタッグ王者チームとなったマサ高梨&関本大介。関本はZERO1の『火祭り』でも優勝して絶好調だが、7・29新木場大会で「革命を起こしたい!」とブチ上げた男色ディーノが、IWGPジュニアヘビー級王者の飯伏幸太を革命軍を結成し、まず最初の革命としてKO-Dタッグ王座に挑戦。すると王者・高梨が最強の挑戦者チームを相手に普段通り9割関本に任せていたら勝てないので、今日は10割関本に任せる」と言い出す。それを聞いたディーノも「アタシも100%飯伏に任せる。なぜならIWGPジュニア王者だから」と言い出し、このタッグ選手権はお互いに自分のパートナーを信じてどれだけ出て来ないかの勝負という展開に。
 その言葉通り、関本と飯伏がシングルマッチ状態でやり合っていたが、関本の体がそばにあるのに手が出せないことに辛抱たまらん状態のなったディーノが、ついに我慢出来なくなって関本に抱きついていく。男色殺法を繰り出していったディーノは、タイツを脱ぎコーナーに座ってリングにケツを向けると、タイツを脱いでTバック姿に。そこに飯伏が関本を叩き付けようとするが、これは逆に関本が飯伏の顔面をディーノのケツへ! さらに関本がディーノのケツにラリアットを叩き込んでいくと、勝ちを確信した高梨がタッチを要求。
 関本がタッチすると、すでに蘇生していた飯伏とディーノが返り討ちにしていく。どうにか自力でピンチを脱して関本にタッチした高梨だが、関本は串刺しラリアットで倒したディーノの上に高梨をラストライドで叩き付けると、場外の飯伏にはリフトアップした高梨を投げつける! だが、リップロックで形勢を逆転したディーノは、再びリングにケツを向けてコーナーでスタンバイ。そこに飯伏が高梨をやり投げで叩き付けようとするが、辛くも関本がカットに入り、逆に飯伏をオクラホマスタンピートの体勢でディーノのケツに突き刺した。
 すかさず雪崩式タカタニックを狙った高梨だが、関本のジャーマンを着地した飯伏がロンダート・オーバーヘッドキックでカット。すかさずディーノが男色ドライバーで叩き付けるが、関本がぶっこ抜きジャーマンでカット。ならばと飯伏が関本を場外に追いやって三角飛びケブラーダを発射。その間にディーノが高梨をラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。タッグ王座を奪取したディーノが「大ちゃん、結構前にDDT馬鹿にしてたからこんなに言うの本当は嫌なんだけど、それでも2年連続で両国盛り上げてくれてありがとう。それとこれは幸ちゃんもそうなんだけど、インディー団体のアタシたちが頑張ればメジャーでも通用するんだって、手が届くって教えてくれてありがとう!」と関本と飯伏に礼を言うと、大石が感動した様子で入ってきて「うちらのチームにベルトが来たね」とディーノと飯伏を祝福。
 「チームって?」と戸惑うディーノだが、大石によると大阪行きのバスの中で「一緒の紅白を目指そう」と言われたという。そのユニットはプロレス界のアイドルユニットはTKG48だけじゃないと、紅白、さらに武道館を目指して結成された"月末後楽園! ほもいろクローバーZ"! アイドル的挨拶が出来ない飯伏も大きなお友達に向かってピストルの形を作って突き出すことが出来たため、最後は3人でビシッとポーズを決めた。

110828_DDT-3.jpg スーザン・シットハート・スーパースターは、超大物である鈴木みのるを引き込み、7・24両国大会でシットハートと決別した佐藤光留や高尾蒼馬らと5vs.5イリミネーションマッチで対戦。僅差で高尾組が勝利したが、試合後光留は鈴木に向かって「僕はパンクラスで生まれましたが、育ったのはここDDTのリングです! 僕のホームリングで一騎打ちしてください!」と対戦要求。鈴木は返答しなかったが、高木大社長の独断により、この後楽園大会で両者の師弟対決が行われることになった。
 煽りVでは2004年にパンクラスで光留が鈴木に対戦要求したときの映像が流される。その際はその場で鉄拳制裁され対戦は実現しなかったが、あれから8年......いまや完全にDDTがホームリングとなった光留が、そのホームリングで師匠に挑む。入場してきた鈴木に奇襲攻撃を仕掛けていった光留はスピアーとドロップキックで鈴木を場外に追いやると、プランチャを放っていく。さらに鈴木を客席に叩き付け、イスを振り下ろしていったが、リングに戻った鈴木は突進してきた光留をニーリフトで迎撃すると、場外に放り出す。
 そしてより強烈にイスを振り下ろすと、豪快な客席に叩き付け、さらにリングに戻すとアームロックや腕十字など厳しい攻撃を繰り出していく。必死にロープに逃れた光留は蹴りで反撃していくが、鈴木は強烈な串刺しフロントキックからランニングローを叩き込むと腕十字に捕らえるが、光留が完全に極められる前に、逆に腕十字で切り返す。ロープに逃れた鈴木だが、光留はヒザ蹴りの連打からバックドロップ。だが、続くミサイルキックを涼しい顔でかわして自爆させた鈴木は、悔しそうに立ち上がってチョップを打ってくる光留に張り手をお見舞い。
 光留も張り手を返していくが、敢えてその張り手を何発も受け止めてみせた鈴木は、腰の入った左右の張り手を叩き込んでダウンさせる。「立てよ、オラ!」と挑発した鈴木は立ち上がった光留に左右の張り手からボディブローを何発も叩き込んで、再びダウンを奪う。フラフラになりながらも殴りかかる。しかし張り手を叩き込んだ鈴木は、フロントネックロックからゴッチ式パイルドライバーの体勢に。必死で堪える光留はリバースで切り返そうとしたが、鈴木は背後に着地するとそのままスリーパー! さらに、素早くゴッチ式パイルドライバーに移行して光留を脳天から叩き付けると3カウントを奪った。
 大の字に倒れた光留に対し、鈴木は「確かによ、お前が育ったのはDDTだっけ? 昔、パンクラスにいたときよりよっぽど良くなったじゃねぇか。DDT好きなんだろ? 大事にしろよ」と声をかけると、号泣する光留に手を差し伸べてガッチリ握手。だが、次の瞬間鈴木はガットショットをお見舞いすると、光留を場外に投げ捨て、「バッカじゃねぇの? 佐藤、これで気が済んだな? 通常業務が残ってんだよ。生活がかかってんだよ。気が済んだなら通常業務に戻れ! 分かったな?」と何度も念を押す。大きく頷いた光留は、鈴木が去ったあとリングに戻ると深々を観客に頭を下げた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 オープニングマッチ 30分1本勝負
○ポイズンJULIE澤田/アントーニオ本多(フリー)
11分16秒 パイレーツ A GOGO→片エビ固め
MIKAMI/●佐々木大輔(フリー)

▼第2試合 アイアンマン・バトルロイヤル・フォー・ザ・ヘビーメタルタイトルマッチ 10分無制限本勝負
[王 者]●ゴージャス松野
0分07秒 首固め
[挑戦者]○中澤マイケル
※中澤が第872代王者に

[王 者]●中澤マイケル
0分21秒 便器水没
[挑戦者]○ヤス・ウラノ
※ウラノが第873代王者に

[王 者]●ヤス・ウラノ
9分59秒 ラ・マヒストラル
[挑戦者]○ゴージャス松野
※松野が第874代王者に

▼第2.5試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権
[王 者]●ゴージャス松野
12時34分 ロケットパンチからの押さえ込み
[挑戦者]○DJニラ(フリー)
※ニラが第875代王者に

▼第2.75試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権
[王 者]●DJニラ(フリー)
12時35分 パンツを頭にかぶせての首固め
[挑戦者]○中澤マイケル
※中澤が第876代王者に

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○高尾蒼馬
7分50秒 ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め
●彰人(スポルティーバ)

▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
●HARASHIMA/HERO!/ダークサイドHERO!
12分13秒 スライディングキック→片エビ固め
大石真翔(フリー)/星誕期/○平田一喜

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)
11分58秒 ゴッチ式パイルドライバー→片エビ固め
●佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼第6試合 KO-Dタッグ選手権 60分1本勝負
[王者組]●マサ高梨/関本大介(大日本プロレス)
14分5秒 ラ・マヒストラル
[挑戦者組]飯伏幸太/○男色ディーノ
※第38代王者組が初防衛に失敗。飯伏&ディーノ組が第39代王者となる

▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○KUDO
23分42秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
[挑戦者]●石井慧介
※第37代王者が初防衛に成功

▼第7.5試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権
[王 者]●中澤マイケル
15時6分 スクールボーイ
[挑戦者]○ゴージャス松野
※中澤が第877代王者に

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体