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【特別寄稿】K-1甲子園スペシャル企画 OBインタビュー②

【特別寄稿】K-1甲子園スペシャル企画 OBインタビュー②

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ISKA世界ライト級王者・卜部功也と初代Krush-58kg級王者・武尊。現在は日本のトップファイターとして活躍している2人だが、K-1甲子園では両者とも優勝経験はなし。武尊にいたっては地区予選敗退で、全国大会に駒を進めることすら出来なかった。しかし2人はK-1甲子園を通じて、格闘家として大きく成長し、プロで活躍するきっかけを掴んだという。第1弾のHIROYA&松倉信太郎とは違う視点で、功也と武尊がK-1甲子園の魅力、出場選手へのメッセージを語ってくれた。
【記事提供/K−1実行委員会】

――K-1甲子園スペシャル企画OBインタビューの第2弾として卜部功也選手と武尊選手に登場していただくことになりました。

武尊 いやぁ……地区予選敗退の僕でも大丈夫ですか(苦笑)?
功也 道場でみんなにいじられてたよね。

――甲子園では結果を出せなかったけど、プロとして活躍している選手ということで武尊敬選手を選ばせていただきました! 功也選手がK-1甲子園に出場したのは第2回大会(2008年)でしたね。

功也 ちょうど前年(2007年)にK-1甲子園がスタートして、第1回は地区予選なし・4選手によるワンデイトーナメントだったんですよ。僕の年から地区予選が始まったので、地区予選から全国大会というシステムの最初の大会でした。学年で言うと高校3年生の年です。

――ということは最初で最後のチャンスだったんですね。

功也 もともとK-1甲子園に出るつもりはなかったんですよ。僕はずっと新空手で試合をしていて、その年の5月のK-2 GRAND PRIX(第19回全日本新空手道選手権大会)で優勝することが目標でした。でもそのトーナメントで1回戦負けに終わってしまい、『これからどんな目標を持ってやろうか?』と悩んでいたんです。その時にK-1甲子園に出てみない?と声をかけていただいて、出場を決めました。

――功也選手は関東地区予選からの出場だったんですね。

功也 はい。ちなみに地区予選の決勝で戦ったのが今は同門の(佐々木)大蔵です。

――K-1甲子園にはどんな印象を持っていましたか?

功也 やっぱり自分もあの中に交じって戦いたいなと思っていました。あとは全国から強い選手が集まってくるというのが楽しみで、すごくワクワクしていましたね。
武尊 僕は高校1年生の時にK-1甲子園を見て「自分も出たい!」と思いました。ただ鳥取在住だったので、出るチャンスはないと思っていたんです。でも次の年から地区予選が始まって、絶対に出ようと思いました。
功也 やっぱり地区予選はいいよね。俺もテレビ(格闘王子)で各地区の代表者が決まっていくのを見て「関東代表として他の地区の選手には負けないぞ!」と思っていた。他のアマチュア大会でも色んな地域から選手が出てたと思うんですけど、日本全国から選手が集まってくるという雰囲気を持った大会はK-1甲子園くらいだったと思います。

――第2回大会、功也選手は決勝でHIROYA選手に敗れて準優勝に終わりました。

功也 正直、僕の実力は全国大会に出場が決まった時点で、出場メンバーの中では真ん中よりちょっと上くらいだったと思います。でも8月に1回戦、10月に準々決勝と試合をしていくうちに、どんどん自分のレベルが上がっていたんですよね。それはK-1甲子園で優勝するという目標が出来て、同世代の選手に負けたくないというライバル心があったからだと思います。
武尊 そうなんですね。功也君は最初からずっと強いものだと思ってました。
功也 そんなことはないよ。ベスト4に勝ち残ったメンバーでもHIROYA、嶋田翔太、日下部竜也の3人はすごく注目されていたけど、俺は下馬評が一番低かったんだよね。他の3人は色々なアマチュア大会で優勝しているのに、俺だけ地区大会優勝以外の経歴がなかったから。でもそれを試合でひっくり返してやりたくて、それまでの人生で一番練習したよ。

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――武尊選手は冒頭にもあったように、第3回大会(2009年)の関西予選で2回戦負けで全国大会に出ることが出来ませんでした。

武尊 高校2年生の時から地区予選が始まったので、僕としてはその時も出たかったんです。でもリミットが62kgだったのに、僕は52kgくらいしかなくて。その年は出場を断念して、1年間しっかり練習して身体を作って、翌年の大会に出ようと思いました。それからはK-1甲子園で優勝することが目標で、部屋にK-1甲子園のベルトの写真をプリントアウトしたものを飾っていました。
功也 タイに行ったのはK-1甲子園に出る前?
武尊 はい。魔裟斗さんや山本“KID”徳郁選手がタイで練習しているのをテレビで「強くなるにはタイに行くしかない」と思って、バイトでお金を貯めて、当時持っていたバイクを売ってタイに行きました。

――K-1甲子園で優勝するためにタイに行ったんですか!?

武尊 そうですね。当時はアマチュアでも負けなしだったから、絶対に自分がK-1甲子園で優勝するものだと思っていたんです。それで1回戦は無事に突破したんですけど、2回戦(vs.山口裕人)に負けちゃって…。しかも蹴り技の規定(※腰から上への蹴りを8本以上)を満たせなくて負けたんです。
功也 それは悔しかったでしょ?
武尊 むちゃくちゃ悔しかったです。会場の体育館の体操マットが積んであるところに顔をうずめて「ウワーーー!!!」って泣きじゃくりました(笑)。それでも収まらなかったんで、大会の後、試合を見に来ていた前田(憲作)会長に「2回戦で負けましたけど、僕の実力はこんなもんじゃないです」と直接言いに行ったんですよ
功也 それはすごいよ、普通は行けないもん(笑)。
武尊 今思うと自分でもよく行ったなと思います(笑)。でもその時に前田会長から「うち(チームドラゴン)に来たら強くなれるよ」と声をかけてもらって、それがチームドラゴンに入るきっかけになりました。高校を卒業する直前にチームドラゴンに電話して「高校卒業したらチームドラゴンに入ります」と言ったら、前田会長は僕のことを覚えていてくれて。これはもう絶対に前田会長のところに行こうと思いましたね。

――そこにつながるわけですね。でもK-1甲子園は年齢制限がある大会なので、ある意味、他のアマチュア大会以上に出場選手はみんな目の前の大会に全力を注いでいますよね。

武尊 僕以外にも負けて泣いている選手は多かったです。やっぱり高校生だし、負けると感情をコントロールできなくて泣いちゃうんですよ。
功也 俺の時も泣いている選手いたなぁ。あと僕の時は高校3年生が自分一人で、HIROYA君と嶋田君が高校2年生、日下部君が高校1年生だったんで、年下の選手には絶対負けたくなかったです。学生の頃って学年が違うとそういうプライドってあるでしょ?
武尊 あります、あります。
功也 だから「1コ下、2コ下のやつらには絶対負けない!」と思って戦ったよ。今ではそんなことないんだけどね。

――同世代が集まる大会ということで対抗心やライバル意識はありましたか?

功也 最初はみんな一緒に頑張ろうぜって雰囲気でしたけど、勝ち進んでいくにつれて雰囲気が変わりましたね。特に大晦日はみんなものすごくピリピリしてました。その中でもHIROYA君だけはちょっと違いました。本人がインタビューでも「俺はちょっと周りから違う扱いを受けていたからね。他のみんなが特に仲良くしてたとは思わないけど、なるべく周りとはしゃべらないようにしていた」と話していましたけど、他の選手とは距離を置いてましたね。
武尊 やっぱりそんな感じだったんだぁ。
功也 あとは高校生だったのに大晦日Dynamite!!で試合が出来て、大会前には公開練習があって、前日記者会見があって。普通にアマチュアで試合をしている高校生ではありえないことですよね。
武尊 確かに。
功也 でもそれで調子に乗るわけじゃなくて、みんな“見られる”意識だったり、面白い試合を見せなきゃという気持ちになって、それがいい方向に出たと思います。アマチュアだけどプロ意識を学ぶ。K-1甲子園はそんな大会だったと思います。

――お2人にとってK-1甲子園大会はどんな大会でした?

功也 べたですけど格闘技人生を変えてくれた大会です。K-1甲子園で準優勝したからこそ、Krushでプロデビュー出来て、それが今の自分につながっていると思うので。
武尊 僕にとっても間違いなく人生のターニングポイントですね。K-1甲子園に出ていなかったら、前田会長とも知り合っていなかっただろうし、チームドラゴンにも入っていなかったと思います。

――K-1甲子園に出場する選手たちに、K-1甲子園出身者としてメッセージをいただけますか?

武尊 僕は地区予選で負けて、全国大会に出場することは出来ませんでした。でもK-1甲子園優勝という目標があったからたくさん練習したし、予選で悔しい想いをしたから東京で格闘技をやろうと決心しました。もし地区大会で優勝していたら、このままでいいんだと思って東京に行かなかったはず。東京に行っていなかったら、Krushでチャンピオンになることもなかったと思います。もちろん出場する選手には優勝を目指してもらいたいです。でもK-1甲子園を通して格闘技に本気になってくれる選手が増えてくれればいいなと思います。
功也 僕自身、K-1甲子園出場が決まって、ものすごく成長できました。そしてK-1甲子園準優勝という結果を残したことがプロでの活躍につながりました。そうやってK-1甲子園という舞台は自分を強くして、夢をかなえられる場所だと思います。出場選手にはK-1甲子園に青春を注いで全力で頑張ってもらいたいです。

「K−1甲子園2014」はただいま出場者募集中です。
http://k-1wl.com/koushien.html
http://k-1wl.com/koushien_rule.html
必要書類を
〒107-0062 東京都港区南青山5-1-10 南青山第一マンションズ5F K-1実行委員会
までお送りください。
書類審査締め切り日は2014年6月23日(月)必着。
なお決勝戦は11月3日(月・祝)代々木第二体育館で行う予定です。
たくさんのご応募お待ちしております。

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