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【特別寄稿】K-1甲子園スペシャル企画 OBインタビュー①

【特別寄稿】K-1甲子園スペシャル企画 OBインタビュー①

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2007年にスタートし、のちのチャンピオン・トップ選手たちを多数輩出してきたK-1甲子園。初代Krush-65kg級王者HIROYA、そしてKrush YOUTH GP 2012 -70kg級優勝・松倉信太郎もK-1甲子園を経験し、プロの舞台で大きな飛躍を遂げたファイターだ。現在はKrushを主戦場に、同じTRY HARD GYMで切磋琢磨する2人。K-1甲子園OBとして当時のことを振り返ってもらうとともに出場選手へのメッセージを聞いた。
【記事提供/K−1実行委員会】

――K-1甲子園はHIROYA選手の存在があってスタートした大会だと思うのですが、第1回はいきなり大晦日Dynamite!!で行われたんですよね。

HIROYA はい。2006年のDynamite!!には招待してもらって、会場で試合を見ていたんです。その時はまさか1年後に自分が大晦日に試合をするとは思っていなかったですね。だから何が何だか分からないまま、大晦日に試合が決まって戦った、という感じでした。

――大舞台で試合するという部分で緊張はしなかったですか?

HIROYA あんまり何も考えてなかったので全然緊張しなかったです(笑)。僕はその年の2月にK-1に出場して、会場が有明コロシアムだったんですよ。この時の方が緊張していたと思います。4月に横浜アリーナ、10月に武道館で試合をしたので、会場の大きさに緊張することはなかったです。

――第1回大会(2007年)、HIROYA選手は優勝候補ながら、雄大選手に敗れて準優勝に終わりました。当時はその結果をどう受け止めていましたか?

HIROYA 本当に悔しかったですね。雄大選手のことは子供の頃から同じ空手の大会に出ていて、強いことは知っていました。でも自分が優勝しなきゃどうしようもないと思っていたし、勝つ自信もあったので、決勝で負けた時は「やっちゃったな…」という気持ちでした。それで翌年(2008年)は準決勝で嶋田翔太選手、決勝で卜部功也選手に勝って優勝することが出来ました。

――松倉選手が初めてK-1甲子園に出たのは高校3年生の時なんですよね。

松倉 はい。もともと自分は高校2年の時(2008年)、K-1トライアウトのユース部門に合格して、最初はディファ有明で行われたK-1甲子園の大会にワンマッチで出場していたんです。それで「70kgでもトーナメントやってくれないかな」と思っていたら翌年、70kgでもトーナメントをやることになって、すごくうれしかったっすね。最初はHIROYAの階級と同じように大晦日に決勝戦をやる空気が出てたんですけど、学校に行っている時に「70kgは代々木第二体育館で3分1R・1日3試合のワンデイトーナメントになりました」っていうメールが来て、むっちゃへこみました(笑)。
HIROYA でももともとやる予定じゃなかったわけだから、それは松っつんが自分で可能性を作ったんだよ。
松倉 そうかなぁ(笑)。そもそも当時の俺らがK-1に出る機会はなかったし、出られるとも思ってなかったっす。でもその機会を作ってくれたのがHIROYAで、HIROYAが活躍している姿を見て「俺たちもK-1に出れるんじゃねえの?」と思ってテンション上がりました。同世代の選手はみんなそうだったと思います。実際に俺が受かったK-1トライアウトには宮越慶二郎選手、江幡睦・塁選手、加藤竜二選手がいて。だから本当にHIROYAが新しい道を開いてくれたんですよ。それは間違いないっす。
HIROYA K-1甲子園が始まった頃の熱はすごかったよね?
松倉 マジで熱かったよ。結局みんな「K-1には出たいけど、どうやったら出れるんだろう?」って感じだったところに、HIROYAが現れてK-1甲子園が始まった。それでK-1までの具体的な道筋が出来たっていうか。
HIROYA K-1甲子園が始まって、K-1出場が夢から目標に変わったよね。
松倉 それそれ。俺が言いたかったやつ(笑)。

――同世代が集まる大会ということで対抗心やライバル意識はありましたか?

松倉 ぶっちゃけ俺は当時あんまり同世代の選手は好きじゃなかったです。というのもみんなライバルっていうか、K-1出場っていう目標を争って戦うわけじゃないですか。だから「ぜってぇお前らには負けねえぞ」みたいな気持ちはありました。でもHIROYAとか大変だったでしょ?
HIROYA 俺はちょっと周りから違う扱いを受けていたからね。他のみんなが特に仲良くしてたとは思わないけど、なるべく周りとはしゃべらないようにしていた。
松倉 それはディファ有明で一緒に試合した時(2008年8月)に思ったよ。控室でHIROYAはみんなの輪から外れて一人で集中していて、この選手は違うなって思った。

――改めてK-1甲子園の出場選手のリストを見るとそうそうたるメンバーが揃ってましたね。特に2009年8月10日に行われた「K-1甲子園~FINAL 16」は本当に豪華なメンバーが揃っていたと思います。

松倉 62kgがマジで半端なかったんですよ。野杁(正明)君、日下部(竜也)君、(大和)大地君、宮元(啓介)君、秋元(晧貴)君、西川(康平)君、伊澤(波人)君……どう考えてもプロのトーナメントよりレベル高い!
HIROYA みんなプロになってチャンピオンになったり、トップ選手になっているよね。
松倉 俺が決勝でやった松花(征也)君はSBでチャンピオンだしね。
HIROYA 噂が流れてこなかった? どこどこの誰々は強いらしいよって。
松倉 流れてきた。すげえドキドキしてたもん(笑)。でも世の中には強いやつらがたくさんいるんだなって思った。

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――K-1甲子園で優勝したことで、どんな変化がありましたか?

HIROYA K-1を通して表舞台に出させてもらって“見られる”意識は芽生えました。テレビ放送もあったし、他のアマチュア大会とは全く違うよね?
松倉 そうだね。もし同じメンバーで違うアマチュア大会で戦っても、ここまで刺激や変化はなかったと思う。本当に人生変わったもん。
HIROYA K-1甲子園の前と後で格闘技そのものが変わったんじゃない?
松倉 それは間違いない!
HIROYA 例えば大きい会場で試合したことも思い出に残っているけど、ディファ有明のメインイベントでやった試合も印象的だったんだよね。アマチュア大会だけど大トリを任せてもらって、立場があるポジションで試合をすることがこんなに意味のあることなんだと思って。K-1甲子園はアマチュア大会だけど、そういうイベントにおける立場だったり、選手としてのキャラクターだったり、プロで必要なものを勉強させてもらったと思う。
松倉 それ分かるわぁ。無理にキャラクターを作ったり演じなくても、ちゃんと自分がどういうキャラクターなのかを理解して、それを周りに分かってもらえないとダメだなって思った。
HIROYA 実際に色んなキャラクターがいて面白かったよね。
松倉 でもK-1甲子園はそういうことも求められる場で、プロでやっていくには強さ以外のことも大事なんだって身を持って感じた。
HIROYA ちなみに松っつんはどんなキャラクターだったの?
松倉 今と同じでニコニコしているキャラ的なやつ(笑)。
HIROYA なんだそれ(笑)。慶応ボーイを押してなかったっけ?
松倉 優勝した時の新聞の見出しがそれだった(笑)。そう言えばアマチュア大会で優勝してスポーツ新聞に載るなんてありえなくない? それも絶対にK-1甲子園だったからだよね。本当にK-1甲子園で世界が広がったと思う。
HIROYA でも今振り返れば色々と語れるけど、当時はそこまで考えてなかったでしょ(笑)?
松倉 ぶっちゃけ、ね(笑)。とりあえずデッカい会場でK-1の大会に出られるってことでテンション上がりまくり、みたいな。高校生で格闘技やっていて、しかも強いやつらが集まってくるわけだから、そりゃあみんな目立ちたくてしょうがない(笑)。
HIROYA 不安とか緊張よりも興奮の方が大きかったなぁ。
松倉 俺、ルールブックとか試合用のパンツとか今でも全部取っているもん。すげえ超プロっぽいじゃん、みたいな(笑)。
HIROYA 俺は人にあげちゃったよ(笑)。
松倉 控室とかでめっちゃ気合い十分のやついなかった? 「俺、やったんぞ!」みたいな空気を出しまくるやつ。
HIROYA いた! いた! でもそういうオラオラしてた選手は減っていったよね。
松倉 減ったね。一度、ルールミーティングの時に「注目されたからと言って調子に乗らずに、ちゃんと高校生だという自覚を持って行動しなさい」みたいなことを言われたんだよね。
HIROYA あぁ…あった。
松倉 ああいうことを聞かされるとちゃんとしなきゃって思うし、レベル的にも真面目に格闘技やっているやつしか勝ち残れなかったんだと思う。
HIROYA そういう部分でもK-1甲子園は出場選手にいい影響を与えたと思うよね。

――K-1甲子園に出場する選手たちに、K-1甲子園出身者としてメッセージをいただけますか?

松倉 優勝する・しないでは全然違うんで、出場選手には思いっきり戦って優勝目指してほしいです。
HIROYA 僕自身、高校生の時にK-1甲子園で優勝するという目標があったから、たくさん練習したし、そのおかげで強くなれたと思います。だから優勝を目指して頑張ることに意味があるし、そのあとの格闘技人生に絶対にプラスになると思います。
松倉 エリートと言ったら変ですけど、K-1甲子園優勝って卒業証書みたいなものだと思うんですよ。その卒業証書を持っていたら、どこに行っても一目置かれる、みたいな。
HIROYA K-1甲子園は高校3年間しか出られない大会なので、どんどんチャレンジして欲しいですね。もし優勝できなくても、出ることで自分の可能性を広げると思うんですよ。例えば武尊は地区予選で負けちゃったけど、それをきっかけに前田(憲作)さんと出会って、上京してチームドラゴンに入ってKrushのチャンピオンになったわけじゃないですか。
松倉 そっか、そっか。功也君とか平塚(大士)君もそうだもんね。
HIROYA どの時期に伸びるかは選手それぞれなので、もしK-1甲子園でいい結果を残せなくても、それをきっかけに格闘技に本気になれば、全然プロでチャンピオンになれると思います。
松倉 強い選手はたくさんいるからね。そういうレベルの高い選手と同じ大会に出ることもすげえ大事で、同世代の選手に負けると本当に悔しいから、むちゃくちゃ刺激になりました。だからK-1甲子園に出て、もっと強くなりたいと思った人はTRY HARD GYMに来ましょう(笑)。
HIROYA ハハハハハ。よろしくお願いします(笑)。

「K−1甲子園2014」はただいま出場者募集中です。
http://k-1wl.com/koushien.html
http://k-1wl.com/koushien_rule.html
必要書類を
〒107-0062 東京都港区南青山5-1-10 南青山第一マンションズ5F K-1実行委員会
までお送りください。
書類審査締め切り日は2014年6月23日(月)必着。
なお決勝戦は11月3日(月・祝)代々木第二体育館で行う予定です。
たくさんのご応募お待ちしております。

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