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松本浩代を緊急直撃!ヒロヨの逆襲【後編】

松本浩代を緊急直撃!ヒロヨの逆襲【後編】

ヒロヨの逆襲特集_後編

6月28日、東京・新木場1stRINGで開催される松本浩代 初の自主興行『ヒロヨの逆襲』で、約10か月ぶりに復帰する松本浩代。復帰戦の相手が木村響子からJWPの中島安里紗に代わったことで、同期ならではの因縁対決になることを前編で語ってもらったが、後編では松本から以前から「倒したい相手」として明言していた高橋奈苗がスターダムを退団した件、さらに松本との対戦は毎回好勝負となるだけに、再び対戦することが楽しみだった世IV虎についても語ってもらった。
なお、このインタビューは世IV虎が引退発表をする前に収録したのだが、所属団体側から世IV虎の引退が発表された直後「私は引退だなんて思わない。世IV虎は終わらない。 終わらせたくない。 終わらせない。」とツイートした松本からの世IV虎へのメッセージとしてそのまま掲載することにしたので、ぜひ読んでいただきたい。

このほかにも『第65回湘南ひらつか七夕まつり』の織り姫に選ばれた件や、原宿にオープンしたプロレスショップ『パイルドライバー』で“バイトM”として働くことになった件まで、欠場中も積極的に動いていた松本にすべてを語り尽くしてもらった!
いろいろな経験を積み、勢力を拡大した“ヒロヨ台風(タイフーン)”が再びプロレス界に上陸する。ヒロヨの逆襲がいよいよ始まる!
【取材・文/佐瀬順一】

ーー松本選手が復帰するのと入れ替わるように、高橋奈苗選手がスターダム退団を発表しました。松本選手は以前から「打倒・高橋奈苗」を掲げていましたが、復帰後にスターダム参戦することもあると思いますが、高橋奈苗選手がいないスターダムというのはモチベーション的にどうですか?

松本 高橋奈苗がスターダムを離れた理由っていうのは、本人からも聞いていないし、どういう状況なのか分からないですけど、「高橋奈苗イズムはもうスターダムの選手たちに伝えた」と言っていたみたいですね。それは最近のスターダムの試合を見ていてもすごく感じるし、私が対戦したことがない選手もチラホラいますよね。私が1年いない間にスターダムの選手たちはすごく成長しているだろうし、勝負論のある試合が出来る選手はたくさんいると思うので。でも負ける気はサラサラないですし、私が全員倒してシングルのベルトを巻いてやろうっていう気はあります。

ーー木村(響子)選手がスターダムで欠場の挨拶をした際、「私に噛みついてくる選手がいなかったら、この団体に上がる理由がない」と言っていたそうですが、松本選手も“外敵”として同じような気持ちはありますか?

松本 ああいうふうに言えた木村響子はすごいって思えるんですよ。スターダムって個々があるから、面白いですよ。逆に私から噛みついていきたいと言うか、ノリノリになっているところを片っ端から挫折させてやりたいですね。

ーーいわゆる超えないといけない高い壁だった奈苗選手がいなくなってしまったからこそ、松本浩代が高い高い壁になって挫折を味わせてやるぞ、と。

松本 重圧がなくなったと思っている選手もいるかもしれないですけど、それがいい方向に働くこともたぶんたくさんあると思うんですよ。私としてもそういう勢いみたいなものを感じたいという気持ちもあるんですよ。でも、さっきも言いましたけど人は挫折したほうが絶対に強くなれるので。私がみんなのイケイケに挫折させられたくはない。逆に挫折させてやるっていう気持ちなんで、ガンガンやり合いたいですね。

ーーいっぽうの奈苗選手は現在足のケガのリハビリ中で、今後の具体的な活動がまだ分からないのですが、どこかのリングでまた交わることがあるかもしれません。

松本 そうですね。何も固まっていない高橋奈苗っていうのは、あの人のプロレス人生で何度もあるから、これがあの人にとっての挫折なのかなって(思う)。だからこそきっと、これを機にさらに強くなった高橋奈苗が戻って来ると思うので、そういう高橋奈苗とまたやりたいなっていうのはあります。

世IV虎とはドローのままで決着がついていない

ーーもう一人、松本選手との対戦が楽しみな選手として現在無期限出場停止処分中の世IV虎選手がいます。世IV虎選手もいろいろと悩み、苦しんでいると思います。でも松本選手なら真正面からすべてを受け止めるような試合が出来ると思うのですが……
(編集部註:このインタビューは世IV虎選手が引退発表をする前に収録したものです。松本選手の世IV虎選手へのメッセージという意味も込めてそのまま掲載することに致しました)

松本 世IV虎に関しても……今日、挫折の話ばっかりですね(苦笑)。今回が世IV虎にとって初めての挫折だと思うので、どれだけ跳ね返って来られるのかなって。私が跳ね返るためのバネになってあげたいぐらいですけど、私は世IV虎とドローのままなので(※2013年1月14日のスターダム後楽園大会で行われた一騎打ちが15分ドロー)。私はまだ決着がついていないと思っているし、決着をつけたいです。顔とか見るとすごいムカつくし、太々しい態度も「ざけんな!」って思うけど、世IV虎は曲がってないっていうか、ああいうレスラーとはなかなか出会えないので、純粋に「何クソ、ふざけんな! 負けねぇぞ!」って思える相手ですね。そういう意味でプロレスで会話が出来た選手なので、私は世IV虎と闘うのは好きです。

ーー個人的にも女子プロレス界では体が大きくてパワーのある松本選手が真正面から遠慮なしにぶつかり合える世IV虎選手との試合は迫力も見応えもあるので、ぜひまた見たいです!

松本 世IV虎は体も心も強い選手だし、ここで絶対に負けるような奴じゃないと思っているので。世IV虎は私が喜んでいる姿はイライラすると思うので(苦笑)、私が復帰して暴れ回ることで、アイツが「ふざけるな!」と飛び出てくるくらいにしたいですね。

ーー話はガラッと変わりまして、この1年間松本浩代はただ休んでいたわけじゃないと。湘南ひらつか織り姫! 雨が大敵な七夕でまさか雨女で有名な松本浩代が織り姫になってしまうとは(笑)。

松本 みんな心配してください!(笑)時期的にも完璧な梅雨ですからね。デビューしてからずっと「平塚出身」っていうのは言っていたし、いつかは平塚に恩返ししたいっていう気持ちはあったので、そのひとつとして織り姫は去年から狙っていましたね。まぁずっとプロレスをやることに反対していながら、今は心配しながらも認めてくれている親への親孝行というか……

ーーまぁ大きなケガもしてしまいましたし、今年で松本選手も30歳になりますからね。

松本 そう(苦笑)。「もういいだろう?」って思っていると思うんですけど、私はまだまだ全然なんですよ。プロレス続けたいけど、親のことも心配だし、その中で出来ることって私がレスラーである証しを残すこともひとつの恩返しなのかなって思って。織り姫になったことは親もですけど、お婆ちゃんも喜んでくれているので。こうやってプロレスラーとして有名になっていくことが恩返しだと思っています。

プロレス以外にも織り姫だったりバイトMだったり

織り姫とバイトM

ーー「織り姫、職業プロレスラー」っていうのはなかなかのインパクトですよね。その一方で、平塚を愛する松本浩代はいまや原宿でカリスマ店員の顔も持っているという。

松本 矛盾!(笑)

ーー鈴木みのる選手のグッズショップ『パイルドライバー』が、原宿に実店舗を出したことで、バイトMとして店員をしているそうですね。パンクラス道場に出稽古に行き、鈴木選手と地獄のスパーリングを行ったことは以前取材した際、聞きましたが……

松本 はい、ご縁ですね。そのスパーリングでボコボコにされたんですけど、鈴木さんは「もうアイツ来ないだろう」って思っていたみたいなんです。でも私、またすぐ出稽古に行ったんで、それで信用してもらえたみたいです。っていうか、スパーリングやってもらった日の夜も、別の練習に出てましたからね(苦笑)。

ーータフですね〜。

松本 パンクラスには元々潰されるために行っていたようなもんですからね。アレが本当にマックスでしたけど、逆に「ここまでやってくれてありがとうございます」っていう感謝しかなかったので、すぐにまた練習にいったのは当然だったんですけどね。

ーーフリーの選手は欠場中、試合に出られないわけですから収入的にも厳しいじゃないですか。だからその間、バイトをしたりする選手もいると思うんですけど、プロレスラーがやっている、プロレスグッズのお店で働けるというのは精神的にもよかったですか?

松本 もう私はプロレスラーとしてしか生きられない体になっているなって、すごい感じていて(笑)。『パイルドライバー』ではバイトMですけど、プロレスラーとしていれるので、ああいう場はありがたいですね。活力になります。

ーーファンと接することが出来る場でもありますよね。

松本 そうですね。『パイルドライバー』の店員になったことで私のことを知ってくれたって人もたくさんいたし、Twitterのフォロワーも増えたし(苦笑)。

ーー織り姫もバイトMもプロレスラー松本浩代ていうのを広めるっていう意味でも、すごく効果がありそうですね。積極的に自分からチャレンジしていくっていうのは、フリーの選手にとっては大切なことでしょうし。

松本 復帰してからも収まりたくないっていう気持ちがありますね。海外を含めて新しい場所にもどんどん出て行きたいし、広くやっていきたいっていう思いがすごくありますね。プロレスをやる前の自分はすごく小っちゃい世界にいたなって思っているので、もうこれだけ大きなケガをして、1年かけて復帰して、腹据えてプロレス界で生きるって決めた以上、行き着くところまで広く行きたいです!

ーー復帰してからも主戦場はとくに決めずに、団体やファンが望むのであればどこのリングにも上がっていく感じですか?

松本 う〜ん、というよりは自分にやりたいものがあるんだったら、そのリングに上がっていく感じですね。もちろん求められるっていうのはレスラーとして嬉しいですけど、そこに自分のやりたいことがなかったら、私にとってのモチベーションがないので。私は結局、何だかんだで今までやりたいことしかやっていない。私、嫌なことは嫌なんです! 結構ワガママなんで、我慢したくないんです!(苦笑)

ーーなるほど。確かに我慢するっていうのは破壊する女らしくないですもんね!

松本 何で私がプロレスラーやっているかって言ったら、やりたいことがあるからなんで。誰かに利用されるためにプロレスやっているわけじゃないんです。プロレスをやることは好きなので、自分のやりたいことを一生懸命やっていきます! イチバン獲ります!

【この項終わり】

松本浩代復帰戦、初の単独自主興行
ヒロヨの逆襲

ヒロヨの逆襲ポスター

日時:2015年6月28日(日)
開場:17:30 開始:18:00
会場:東京・新木場1stRING

▼シングルマッチ
松本浩代 vs. 中島安里紗

▼タッグマッチ
川村亮/将火怒 vs. 趙雲子龍/ジェイソン・リー

▼タッグマッチ
永島千佳世/水波綾 vs. 大畠美咲/紫雷美央

▼シングルマッチ
星ハム子 vs. スターダム選抜選手

▼シングルマッチ
SAKI vs. 小林香萌

松本浩代(まつもとひろよ)

松本浩代

1985年11月6日、神奈川県平塚市出身。2006年7月、新宿FACEでの小林華子戦でデビュー。息吹、プロレスリングWAVE、アイスリボン、NEO、センダイガールズなどに参戦。
2008年1月にOZアカデミーでアジャ・コング、AKINO、輝優優と「ジャングル・ジャック21」を結成。のちに同じエスオベーションの中川ともかも加入。
2011年からはスターダム、2012年から我闘雲舞にも参戦するようになる一方、SHIMMERなど海外の団体にも積極的に参戦。
主なタイトル歴はJWP認定ジュニア王座&POP王座、OZアカデミー認定タッグ王座、NEO認定タッグ王座、SHIMMERタッグ王座、アーティスト・オブ・スターダム王座、アイアンマンヘビーメタル級王座など

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