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長島☆自演乙☆雄一郎インタビュー【第2回】

長島☆自演乙☆雄一郎インタビュー【第2回】

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長島☆自演乙☆雄一郎といえば、2010年の大みそかに行われた『Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜』での青木真也戦が印象に残っているというファンは多いだろう。
安田忠夫vs.ジャロム・レ・バンナ、エメリヤーエンコ・ヒョードルvs.チェ・ホンマンのような、いかにも大みそからしいカードだが、1ラウンドがK-1ルール、2ラウンドが総合ルールという特殊なルールで行われたこの一戦。多くの人が「自演乙が勝つとしたら1ラウンドで倒すしかない。2ラウンドに入った時点で自演乙の敗戦は濃厚」というようなことを言う中で、自演乙自身はどういう気持ちで臨んだのか。いまだからこそ、当時の心境を赤裸々に語ってもらった。
また、2011年に一般女性と結婚したことに驚いたファンもいただろう。なかなかメディアなどで私生活を明らかにすることがないし、なかなか想像もしにくいタイプだが、ズバリその後の結婚生活についても語ってもらった!
さらにかつての黒歴史についても掘り起こし、自演乙が苦悩する場面も……
【取材・文/執事記者つばさ】

――プロレスに挑戦した結果、藤真拓哉先生と繋がってオリジナルキャラクターであるミーナ☆ルージュを描いていただくことにもなりましたね。

自演乙 ありがたい事ですわ。たまに連絡とらせていただいてますけど、プライベートで会うことなんてなかったんでね。

――ミーナに関する思い出とかは?

自演乙 可愛くて好きなキャラクターですよ。こんな可愛いのに俺だけでいいんかなって。もっともっと違うアレで使ってほしいなっていうのはあるけどね。

――違うアレって意味では、どういう方とコラボしたいとかは?

自演乙 のんのんびよりの人(あっと先生)かな。

――個人的には岸田メル先生とかとしてほしいですが(笑)。

自演乙 なんか面白い事になりそう(笑)。

――そういえば5pb.社長の志倉千代丸社長と組んで、『THE★自演団』を引っさげてコミケに出たこともありましたね。

自演乙 メッチャ俺の人生振り返ってない? 恥ずかしいわ(笑)。

――そのCD、僕の家にもありますよ。

自演乙 やめてよー! 黒歴史になるからやめてよー! 初めての壁サー(=売上上位のサークルが待機列を捌けさせるために通路内ではなく壁際になること)、初めての壁際。小林幸子に負けてまう(注:今年のコミックマーケットに小林幸子さんがサークル初参加)。そう考えると、俺、小林幸子の先輩や!

――壁サーなんて滅多になれるもんじゃないじゃないですか。

自演乙 確かにね。いやー、真夏のコミケは戦争だ。

――あのCDはまだ残ってるんですか?

自演乙 あると思いますよ。

――じゃあこのインタビューを見たファンに、もう手に入らないCDをサイン入りで渡すイベントとかやりましょうか?

自演乙 希望があったらやるけどね(笑)。恥ずかしい、マジ黒歴史。……まぁありがたいよ! ありがたい話やったけどね。

――昔は木谷社長のブシロードや志倉千代丸社長の5pb.がスポンサーとして自演乙選手を応援してくれました。いまはDESCENTEさんもついています。これから自分を売り込んでいって、一緒にやっていきたい会社はありますか?

自演乙 サーティーワンアイスクリーム!

――えっ、なんでですか?

自演乙 アイスが大好きでね〜。通年で食べてるんよ。連絡、お待ちしています!

――スポーツドリンクとかエナジードリンクもよく飲まれてますね?

自演乙 エナジードリンクは確かによく飲むね。最近プロレス・格闘技界もエナジードリンクに進出して、DDTプロレスのブラックアウトとかパンクラスのPANCRASE ENERGYとかもあるやんね。ぜひお待ちしています(笑)。

腕の一本もくれてやる覚悟で臨んだ青木真也戦

――自演乙選手と言えば、やはりファンの記憶に強烈に残っているのは、2010年大みそかの『Dynamite!!』で行われた青木真也戦だと思います。そこでいま改めてあの試合を振り返っていただきたいんですが、1ラウンドはキックルール、2ラウンドはDREAMルール(総合ルール)というミックスルールで行われ、1ラウンドが終了した時点で、正直ほとんどの人が「これで自演乙の勝ちはない」と思ったと思います。それが総合ルールでの2ラウンド、開始わずか4秒、右ヒザ蹴りからのパウンドでKOという劇的な勝利でした。

自演乙 あの試合、このあいだテレビで流れててビックリした! アレはいい試合でしたね。俺にとっては一番予想外なところで勝ったから一番反響が大きかったかな。俺が勝つんやったら俺もK-1ルールやろと思ったからね。それが総合ルールで倒せると思わんかったから、(試合を)受けてよかったね。やってよかったし、試合を諦めないでよかった。

――オファーを受けた時はどんな気持ちだったんですか?

自演乙 1ラウンドで勝てなかったら、腕の一本は覚悟しとかないと、という気持ちでした。

――それだけの覚悟を持って挑んだ一戦だったんですね。

自演乙 青木真也というDREAMのチャンピオンとやれるっていうのはデカイからね。そんなこと普通ないでしょ? PRIDE見てたし。まさかPRIDEに出ていた人間と総合ルールでやるだなんて思わへんからね。そういう意味でもチャンスかなって思ったし。

――1ラウンドはどんな心境で戦っていたんですか?

自演乙 「ちょwちょwおまwww」って感じ(笑)。

――青木選手のドロップキックに関しても?

自演乙 何やってんねんって思ったよ。そういう潰し方してくるかなっていうのは若干あったけど、テレビとか格闘技ファンの前でそれやっていいん?っていう。だから俺やったら多少なりともキックとかで誤魔化しながらやるかなって思ってたのよ。それがアレよ。ちょっとビックリでしたね。

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K−1ルールだった1ラウンド、青木はドロップキックや浴びせ蹴りなど意表を突いた戦法に出て観客を唖然とさせた

――あのあと魔娑斗さんとは何か話されたんですか?

自演乙 褒められましたよ! 須藤元気さんも「スゴイ」って言ってくれて。

――魔娑斗さんは放送席でスタンディングオベーションでしたからね。

自演乙 アレやばいよね! 「乙! 乙!」って言ってくれて。あんな興奮した魔娑斗さんを見るのは初めてでしたね。

――漫画の『ホーリーランド』に出て来るシーンにそっくりだと話題になりましたが、会見で予告していたのはあのシーンで間違いなかったんでしょうか?

自演乙 あの頃、ホンマにホーリーランドをタイムリーに読んどったのよ。読んどったし、イケるよって言ったけど、あの膝蹴りを意図してるわけではなかったんよね。

――そうなんですか?

自演乙 うん……まぁホーリーランド読んでるから対応できるやろ、と(苦笑)。寝技の基礎は学んだってぐらいやね。

――アレはファンが偶然の一致で盛り上がっただけだったんですね?

自演乙 そうそうそう(笑)。俺も「そんなシーンあったわぁ」って思ったもん! タックルに膝を合わせるなど(笑)。

――そんな青木選手もいまはIGFに参戦しています。現在のIGFは総合ルール中心の大会もあるので、そこで再戦を望まれる日が来るかもしれませんよ。

自演乙 再戦かぁ……。まあ正直、勝ち逃げしたいよね〜(笑)。彼ともやるんやったら、総合ルールは終わったからK-1ルールでなら考えます。

オタクなコスプレイヤーのリアル嫁との結婚生活ってどうよ?

――そういえば2010年大みそかの青木戦のあと、2011年に結婚されましたが、結婚生活はどうですか?

自演乙 嫁はよくしてくれるし、ちゃんとサポートしてくれるし、ホンマに結婚してよかったなと思うよ。いい嫁です。

――実際リアル嫁が出来た結果、二次嫁との距離はどうなったんですか?

自演乙 減ったね〜。遠くなったよー! 二次嫁とかに構ってる暇があったら的なアレがね……。一緒にいるとなかなか気を使います(苦笑)。

――フィギュアなども?

自演乙 なくなったね。撤去されていき……尻に敷かれ(涙)、強くありたいねぇ……

――いま結婚何年目でしたっけ?

自演乙 3年目かなぁ。

――思い返して結婚を決めた理由というのは何だったのでしょう?

自演乙 辛い時に側にいてくれて、掃除してくれて、料理も美味しくて、あと1並びがカッコイイかなって(※2011年11月に入籍)。タイミングもよかったし、それで自分に勢いがつけられたかな。

――結婚されたことで仕事に何か変化はありましたか?

自演乙 楽かなぁ。衣裳とかアイロンあててくれるし。「体調管理とかもちゃんとしなさい」と言ってくれて。俺は結構だらしないから、衣裳とかも散らかしちゃうからね。嫁はちゃんと袋に入れて、「このセットはこのキャラとこのキャラ」みたいに分類してくれて。感謝しかないです! もう何も言えねぇ(苦笑)。

――結婚されて東京に住まれていたと思うんですが、最近大阪に戻られましたよね?

自演乙 将来は大阪で自分のジムを持ちたいっていうのもあるし、FEG主催のK-1っていうものがなくなった時点でモチベーションも下がっちゃったし、先が見えない状況になっちゃったんで。東京には元々“留学”に来たような感じだったから、一度自分の居場所に帰ってちょっと考えようかなと。大阪は「物価が高い」とかも思わないし(笑)。いまは正道会館でも練習していますよ。

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結婚式の二次会には親交のあった橋本大地も出席。いまや大地と青木真也が同じIGFにいるというのも不思議な巡り合わせだ

――こうやって改めて振り返ってみると、幅広くいろいろとやられていますね。

自演乙 やってきたねー。「職業レイヤーです」って言ってきて、ホンマに職業になった。格闘技のほうが露出少ないんじゃねえ?って時もあったからね。

――いちばん最初にマスコミで取り上げられたコスプレって涼宮ハルヒでしたっけ?

自演乙 いや、(初音)ミクじゃないかな? NJKFで初音ミクのコスプレをして、NJKFスーパーウェルター級王座を獲って、それが『痛いニュース』とかに流れて。アレでやっと報われたよね。「何してんねん」「ワケ分からんことやってキショイな」って話題になって、その後『週刊アスキー』とか『スーパーニュース』とかが取材に来てくれた。やっててよかったね。

――なぜあそこでミクのコスプレをしたんですか?

自演乙 ネギダンスをやりたかったからかなぁ。あと応援グッズとして、ネギを応援団に配ったら面白いんじゃないかなって思ったからね。

――格闘技で一番最初にやったコスプレは何ですか?

自演乙 それがハルヒじゃない? (2008年2月の)MARSでやったやつ。

――それでハルヒのイメージが強いのかもしれません。あれから年月が経ち、ちょうどいま涼宮ハルヒが再始動してますね。

自演乙 ホントだね! あれから6年くらい経つのか……だいぶ変わったね。でも6年経っても似たようなことしてるし、根本的なものは何も変わってない。

――でもMARSの頃といまを比べると、ファンは変わってきたんじゃないですか?

自演乙 ミクの前についてくれてたファンは変わらずいてくれるけど、地上波に出て長島☆自演乙☆雄一郎を知ったっていう人は、テレビがなくなってからフェードアウトしていってしまう人も多かったね。テレビに出てないと「何やってんねん」って言われるからね。いま知ってくれてる人は濃いファンなんかなと思う。

――では最後に今後の目標と、ファンに向けてのメッセージをお願いします。

自演乙 まずはRISEのタイトルマッチで絶対ベルトを獲るというのは目標であり、義務であると思ってるんで。そのために全力全霊をかけて生き残る気持ちでいます。あと、また格闘技界が超アウエーになるようなコスプレをするつもりでいるので、ファンのみんなは生暖かい目で見守ってほしいという気持ちでいっぱいです! こんな僕ですがこれからも応援よろしくお願いします!

この項終わり

長島☆自演乙☆雄一郎(ながしま・じえんおつ・ゆういちろう)
格闘家、コスプレイヤー、声優、プロレスラーとマルチな活動をしており、“コスプレファイター”として各所で活躍。2010年『K-1 WORLD MAX 2010 〜-70kg Japan Tournament〜』で優勝。2011年5月にはブシロードレスリングでプロレスデビュー。2012年3月には靖国神社で行われていた奉納プロレスにも参戦。
入場曲は桃井はるこさんが歌う『☆自演乙☆ソング』。プロレスラーとしての入場時のコスプレは藤真拓哉さんがデザインした自演乙オリジナルキャラクター“ミーナ☆ルージュ”で登場している。
7月12日に東京・大田区総合体育館で開催される『RISE 100』にて、RISEウェルター級タイトルマッチに挑戦する。

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