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長島☆自演乙☆雄一郎インタビュー【第1回】

長島☆自演乙☆雄一郎インタビュー【第1回】

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2007年のプロキックボクサーデビューの後、“コスプレファイター”として2009年にK-1に登場した長島☆自演乙☆雄一郎。K−1参戦当初こそ「格闘技は趣味、本業はコスプレイヤーです」という発言から風当たりも強かったが、『K-1 WORLD MAX 2010 〜-70kg Japan Tournament〜』で全試合KOで勝利してトーナメントに優勝。格闘技ファンはもちろん、格闘技マスコミの見る目を一変させるだけのインパクトを残した。
K−1の会場にはコスプレをしたファンが大勢駆け付け、様々なメディアで取り上げられ、一躍スターダムへとのし上がった自演乙は、魔裟斗に次ぐK−1が生んだ日本人スター選手といっても過言ではなかった。
その後はまだ新日本プロレスの親会社になる前のブシロードとタッグを組んでプロレスラーとしてもデビュー。「コスプレイヤー」「格闘家」「プロレスラー」という3つの顔を持つようになった自演乙だったが、そこにはそれぞれへの思いと苦労が存在している。
そして、思いもよらなかったFEG体制のK−1消滅……。自演乙はその後、打撃格闘技イベントの「RISE」を主戦場にしているのだが、今年5月、突如K−1が新体制で復活することが発表される。新生K−1は別のキックボクシングイベント「Krush」が中心となるのだが、このタイミングで、7月12日にRISEのチャンピオンシップに挑む自演乙に、いまの心境をズバリ聞いた。
【取材・文/執事記者つばさ】

――K-1が『K-1 WORLD LEAGUE(K-1ワールドリーグ)』として復活することになりましたね。

自演乙 ホンマねー。予想外やったわ。

――いま、その話題で盛り上がっていますよね。

自演乙 盛り上がってる? ホンマに?

――盛り上がってますよ(笑)。そのK-1に出たいって気持ちはありますか?

自演乙 まあ出れるもんなら出たいと思うけど……

――K-1に思い入れは?

自演乙 あるけどね。(新生K-1は)まだまだKrushってイメージ。Krushの選手が出るイベントかなって。

――いまは7月12日に行われるRISEのタイトルマッチのほうに意識が向いている感じですよね。

自演乙 まずはチャンピオンになって、そこからどう進んでいくか、どう次へ羽ばたいていく道があるのか考えるほうが大事かなと(思っています)。

――現状の仕上がり具合は?

自演乙 結構身体自体は強くなってると思うね。スパーリングパートナーっていう部分で(大阪は)東京より(レベルが)落ちちゃうから、その分、身体を鍛えてフィジカル勝ち出来るようにね。そのためにフィジカルの練習量を増やしている感じかな。

――今度の相手であるダニロ・ザノリニはパワーで押しきれる相手ではないので、若干やりづらい部分はあると思いますが。

自演乙 どうなんだろうね。ダロニはちっちゃいけどパワーはあるよね。気持ちもすごく強いから、最後の最後まで攻めてくると思うし、最後の最後まで自分が油断したら倒されちゃうと思うから。まあ気持ちの勝負ですよね。

――今回、入場パフォーマンスのほうは何か考えていますか?

自演乙 大会場で試合するのが結構久しぶりなんですよ。前回は自分のわがままで『空手バカ一代』という超コアなところをついちゃったんで、今回はそれよりは王道と言いますか、僕の王道コスプレを(しようと思っています)。

――大会場での入場というと、以前ミルキィホームズさんたちと一緒に入場されてましたよね。今回はそういうのは?

自演乙 まあ地上波(テレビ放送)云々がなければ、向こうもメリットないやん? だから厳しいんですけどね。普通にファンの子や身内にお願いします。

――いろいろな大会や会場を体験してきて、ここがよかった、このルールが戦いやすかったというのはありますか?

自演乙 なんだかんだ言ってキックボクサーやから、普通のキックがいいんかなって思うね。やってて楽しかったのはオープンフィンガー(グローブをつけて)で、なんでもありっていう(MMAルール)のは面白かったけどね。でもあのルールやとホンマもんの総合の選手が出てきたらややこしいよね。肘ありか肘なしかっていうので別れますね。総合ルールはまたやりたいなっていうのはあるんですけど、普通の格闘技ルールが一番ですね。あと会場はさいたまスーパーアリーナがいいよね。花道が長いし。両国国技館も結構花道は長いけど、両国はなんかはさいたまスーパーアリーナに比べるとちょっと違うかなって。さいたまスーパーアリーナがナンバー1やね。

――プロレスの入場なども含めて、さいたまスーパーアリーナが一番だと。

自演乙 やっぱね、花道がないと盛り上がらないよね。そういう意味では後楽園ホールは花道がないから難しい。レイヤーと一緒に入場したいやん? 花道というか距離がないと目立たないし。

――なるほど。格闘家としてのキャリアも結構長くなってきたわけですが、MARS王者だった頃といまの自分で心境の変化はありますか?

自演乙 やっぱねぇ、目標がなくなったのが痛いよね。「K-1出るために」「K-1のために」って思ってたから突っ走ってたけど、それがなくなったのは痛いよね……。でもいまはRISEのベルトを獲るっていうのが目標に変わって、あと一歩のところまで来た。それがいま一番やね。

――海外での戦いは視野に入れてないんでしょうか?

自演乙 出たいね。でもそれもまず国内のベルト一本獲ってからじゃないと。

プロコスプレイヤーとしての自演乙

――コスプレについて気になっていたんですが、一時期まで女装のコスプレだったのが、突然男性キャラに変わりはじめたのですが、心境の変化などがあったんですか?

自演乙 あれはね「(自演乙は)ゲイだ」と言われるのも飽きたっていうのもあるし(笑)、自分のコスプレの幅を広げようかなと。あとは好きなキャラであれば、男・女関係なくコスプレはするんで。基本的に主人公っていうのは、俺にとってはヒロインを持っていく悪い奴やから。だからコスプレをしなかったっていうのはあるんやけど、(エヴァンゲリオンの渚)カヲル君とかは中性的やし、カッコイイじゃないですか? 天元突破グレンラガンのカミナもかっこいい男じゃないですか? そういう意味で好きなキャラのコスプレをするって一貫性は変わってないですね。

――プロ・コスプレイヤーとしての活動は最近どうですか?

自演乙 最近地上波テレビがなくなったせいか、全然ないですわー。でも実は決まっていることもあるんで、期待していてください! それと最近ありがたいことに電撃オンラインさんに出してもらったんです。あれは楽しかったし感謝でしたね。

――アニメの方は見られてます?

自演乙 見る時間は減っちゃったんですけど、昨日も夜中に(ガンダム)UC見ちゃってさー。寝れなかったですよ(笑)。今期やったらノーゲーム・ノーライフとかシドニア(の騎士)とか、あと怪獣みたいなやつ! 目が赤い……

――M3(〜ソノ黒キ鋼〜)ですかね?

自演乙 ……ブラック・ブレットだ! あと、あのハレンチなやつ!

――(健全ロボ)ダイミダラーですね!

自演乙 アレ、面白いねぇ! アレ、いいわ! あのペンギンの尻尾最高やわー!

――あの“前尻尾”はいいですね。やらないんですか?

自演乙 いやいやいや(苦笑)。

――自演乙選手は「声優になることが夢」ともおっしゃってましたが、また声優などの活動をする話はないんですか?

自演乙 やりたいですけどね〜。是非オファーお願いします!

――入場曲の『☆自演乙☆ソング』を歌ってらっしゃる声優の桃井はるこさんとは?

自演乙 会ってないですね〜。でも入場曲はずっと変わらず使い続けます。

――ビックマッチの時は声優さんの応援メッセージの後に入場曲が流れるなどありましたが、今度のRISEでは?

自演乙 無理じゃないですかねぇ。そんなコネないですよ(笑)。RISEに地上波テレビがついたら、そういうオイシイ話も来るかもしれないんで、そうなるように頑張りますよ。

――K-1に初出場した当時は、試合後に格闘技マスコミが何を聞いたらいいか戸惑って、結果誰も質問しないという珍現象が起きました。あの時、どう思ってたんですか?

自演乙 コスプレのことを一切触れてこんかったっていうのはもう鉄板やったけど、試合後のインタビューで質問ないとかね、アレはスゴイよね(苦笑)。「もっといじってくれ―!」って思ってたよ。「いじってくれたら面白いこと言えるのに!」って。もっといじっていじってーって。

――僕が途中からTシャツやミルキィホームズに触れたりとかしましたが……

自演乙 バリツとか言われた時は「こいつ、何言ってんねん?」って思ったけど(爆笑)。


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10年のK-1MAX 70kg級日本トーナメントで優勝した際のインタビュースペース。当時はこの光景に格闘技マスコミが戸惑っていた

――逆に僕個人として聞きたいんですが、あの頃僕がああいう質問してきててどう思ってました?(笑)

自演乙 あれはね……(苦笑)。俺がそういうのを全部知っている体(てい)で聞いてくるから、結構テンパるって! あれで弱味を見せたら俺、終わるやん! プレッシャーでしたわ!

――ツッコまないほうがよかったんですね?

自演乙 いやいや! いじってもらう分にはよかったけどね。けど、不安はあったよね(笑)。

――またアイツがいるって(笑)。

自演乙 そうそうそう! 俺、知らんことも多いもん! マクロスでやった時に不知火の人……

――(プロレスリング・ノアの)丸藤正道選手?

自演乙 丸藤さんの弟が作画監督で云々かんぬんて言われたの覚えてるもん(注:丸藤正道の弟は『マクロスF』の作画監督)。

――そんなことまで言いましたっけ?

自演乙 知らんやん! 丸藤さんの弟がそんなんやってるなんて!

――まあまあ(笑)。

自演乙 ほかの記者さんたちはあんまり興味ないんやろうね。「アニメ布教」「アニメ布教」って何回も言ってたけど、記者さんには一切布教できなかったっていう悲しい思い出やね(苦笑)。(プロレスマスコミと格闘技マスコミは)住み分けできてるやん。結構プロレスマスコミには気を使ったかなぁ。どう話をしていったらいいか分からないし、格闘技とコメントの意味も種類も違うからね。

プロレスラーとしての自演乙

――プロレスの話が出ましたが、自演乙選手は格闘家以外にも一時期プロレスの試合も行っていましたよね。今後プロレスラーとしての活動は?

自演乙 やりたいし、やってみたい気持ちはあるんですけど、いまはオファーが来る前にRISEのチャンピオンシップがあり、勝ったら次へ次へといくのでやる暇がないですね。けどプロレスの練習もしてるので出来ますよ。いま一番注目で絡んでみたいのはTAKA(みちのく)&タイチ!

――かつてはブシロードレスリングでエースとしてデビューされたわけですが、アレはどうだったんでしょう?

自演乙 アレがあったからブシロードさんは新日本プロレスのオーナーになったんでしょうね。カードゲームとしてもやっていけると感じたんでしょうし。

――最近、ブシロードの木谷社長とは?

自演乙 全然ですね。また是非ご一緒したいです。

――そういえば、木谷社長から贈呈されたブシロード認定ヲタク世界ライト級チャンピオンはいまもお持ちで?

自演乙 持ってるよ。

――防衛戦は?

自演乙 やらない! ずっと僕がチャンピオン! ブシロードが新日本の親会社になったんだから、そこで出来たら面白いとは思うけど。でもライト級のベルトやからオカダ(カズチカ)とやるのも違うからなぁ。

――ライト級でキックもプロレスも出来るとなると、ある意味でいま話題の才賀紀左衛門選手あたりが挑戦してくると面白いですね。

自演乙 アイツはリア充やからね! 倒し甲斐はあるね!

――現在新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者の飯伏幸太選手も以前K-1に出るという話もありましたから、実現したら面白いと思うんですけど。

自演乙 やれるものならやってみたいね! プロレスで闘ったら厳しかもしれないけど、ルールは何でもいいんでぜひやりたい!

――プロレスのベルトには興味なかったんですか?

自演乙 あったよ。でもオファーなかったし、結婚しちゃったから海外修行も出来なくてね。メキシコとか行ってみたかったよ〜。

――いまからメキシコでプロライセンスを取るというのは?

自演乙 どこのハチミツ二郎やねん! アカプルコで指輪を捨ててくるわ(笑)。

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左の肩から掛けているベルトが木谷社長から贈呈されたベルト。右が2011年5月のプロレスデビュー戦

第2回につづく

長島☆自演乙☆雄一郎(ながしま・じえんおつ・ゆういちろう)
格闘家、コスプレイヤー、声優、プロレスラーとマルチな活動をしており、“コスプレファイター”として各所で活躍。2010年『K-1 WORLD MAX 2010 〜-70kg Japan Tournament〜』で優勝。2011年5月にはブシロードレスリングでプロレスデビュー。2012年3月には靖国神社で行われていた奉納プロレスにも参戦。
入場曲は桃井はるこさんが歌う『☆自演乙☆ソング』。プロレスラーとしての入場時のコスプレは藤真拓哉さんがデザインした自演乙オリジナルキャラクター“ミーナ☆ルージュ”で登場している。
7月12日に東京・大田区総合体育館で開催される『RISE 100』にて、RISEウェルター級タイトルマッチに挑戦する。

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