曙に邪道サンタから「三冠のベルトを持って電流爆破のリングに上がってきてくれ」というクリスマスプレゼント!

131226_FOS.jpg 12月26日、第64代横綱であり、三冠ヘビー級王者の曙宅に宅急便で大きな箱が届けられた。宛名は「邪道サンタクロース」。中にはクリスマスケーキ、シャンパン、ローストチキン。そしてなぜか大量のインスタントラーメン。しかも全てが『とんこつ味』だった。
 手を伸ばし、ケーキを取り出そうとした曙の指先に、少し懐かしい刺激が! なんとケーキ、シャンパン、ローストチキン全てに有刺鉄線が捲かれていたのだ! 最後に底から出てきたのはクリスマスカードというより、果たし状のような紙だった。

 親愛なる曙選手、メリークリスマス。そして、遅ればせながら、三冠ヘビー級王座戴冠おめでとう。三冠王者・曙選手に、プロレス界の"横綱"になったお祝いに何かクリスマスプレゼントを贈ろうと考えたが、なかなか気の利いた贈り物が思い付かない。やはり、邪道・大仁田厚から貴殿に贈るものは一つしかないようだ。

 来年3月21日、博多の地で初めて開催される電流爆破デスマッチのリングにご招待し、大仁田厚と一戦交えるチャンスをプレゼントする。

 よもや忘れていまい。貴殿とは過去3度、電流爆破のリングで闘い、対戦成績は2勝1敗。悪いが、勝ち越しているのは貴殿ではない。邪道・大仁田厚に2連敗を喫したままで三冠のベルトを巻いているのも据わりが悪いだろう。全日本プロレスに対しても決まりが悪いだろう。

 そう思って、親愛なる貴殿に雪辱のチャンスを与えるまでじゃ。電流爆破のリングで受けた恥は電流爆破のリングで晴らせばよかろう。もちろん、丸腰で博多へ来いとは言わない。手土産に真新しい三冠のベルトを持ってきてくれ。それをかけて、電流爆破のリングで正々堂々と闘おう。思えば、15歳で全日本プロレスに入門し、16歳で初めてリングに立ってから、早もので40年が経つ。三冠王座の元となった3本のベルトは、全日本在籍当時のオレにとって遠い憧れだった。ジャイアント馬場さんの付き人だったオレは、そのうちの1本、PWFのベルトを持ち運び、来る日も来る日も磨いていたものだった。いつかは馬場さんのように、メインイベントで組まれるタイトルマッチに出たい――。

 しかし、その願いはかなわず、PWFをはじめとするヘビー級のベルトには手が届かないまま、オレは全日本プロレスを去った。そして今、56歳になったかつての少年が三冠王座挑戦を要求する!

 これはお涙頂戴ではない。繰り返すが、オレは三冠王者・曙選手に連勝を収め、勝ち越している。また先日、元三冠王者の髙山選手をも倒した。その事実を、邪道・大仁田厚の実力を、曙選手および全日本プロレス、ドリー・ファンクJrPWF会長は、知って知らぬふりをするつもりか。

 あるいは、三たび電流爆破のリングで闘って三冠王座を奪われるのが怖いなら怖いと、曙選手には正直に認めてもらいたい。そうではなく、雪辱する自信があるのなら、三冠のベルトを持って電流爆破のリングに上がってきてくれ。

 来年3月21日、博多にて三冠王者・曙選手を待つ。

2013年12月25日・クリスマス
邪道・大仁田厚
(原文ママ)

 長いクリスマス・メッセージを受け取った曙は、完読後も困惑顔。ただし次の瞬間、こう続けた。

「俺は逃げないよ。誰の挑戦でも逃げない。この人、それ知ってて言ってる。
 三冠、懸けてやってやるよ。
 そんなの三冠史上初だろ!
 ただし、3冠は俺だけの判断じゃできない。『歴史』という壁があるんだよ!
 ましてや1月3日には大森さんとの防衛戦も控えてる。
 防衛して、初めて、俺がファンに問える。『大仁田との電流爆破タイトルが観たいか?!』って。
 お客さんが観たいと思うなら、やるだけ。」

 冷静かつ激高に語った。果たして博多初の電流爆破に、三冠ベルトは懸けられるのか?

とんこつ大花火〜プロレス・西のメッカ!博多スターレーン大炎上〜
日時:2014年3月21日(金・祝)開始:18:00
会場:博多スターレーン

▼ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ 時間無制限1本勝負
※試合形式詳細未定

【記事提供/ファーストオンステージ】

2013年12月27日 01:14
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