『GLORY 13』前日会見で引退試合を直前に控えたアーツ「アンディをふと思い出すこともあったが、試合は試合。戦うだけ」
12月20日(金)、都内ホテルで『GLORY 13 TOKYO』の前日記者会見が行われた。
まずはマネージングディレクターのマーカス・ルアー氏が登場し、「また皆さんの前に来ることができて嬉しく思っている。初めて2012年の12月に来た時は、まだGLORYはベビーだった。ベビーながら大きなイベント、ヘビ、世界各地で9つのショーを開催し、フェザー級で日本人二人が活躍し、今ランキングを上げている。その内の一人、久保(優太)は明日登場し、(ピーター・)アーツも明日素晴らしい戦いを見せてくれると思う」と語った
続いてCEOのアンドリュー氏が「東京は一番熱いカードをするに値する場所であり、日本のファンは世界で一番だ。日本のために明日、有明コロシアムでは2つの大きなショーを企画している。世界170カ国で放映される。スーパーファイトシリーズはフジテレビ系列で放送されることも決定している。レミー・ボンヤスキーが日本に帰ってきたのは注目に値するし、本人は『これが最後の試合になるかもしれない』とも言っている。後半ではピーター・アーツが登場し、リングサイドには著名なセレブが見に来ることが決定している。世界中で見てくれているファンの方々と、会場に来ていただけるファンの皆様、そして日本のために企画しました。是非楽しんでください」と挨拶した。
ここでローカルファイトの対戦カードが発表された。
▼ローカルファイト 65kg
穣治
vs.
亮徳
▼ローカルファイト 82kg
巻渕淳
vs.
工藤勇樹
▼ローカルファイト 65kg
YUTA
vs.
東本央貴
▼ローカルファイト 70kg
廣野祐
vs.
小西拓慎
▼ローカルファイト 61.23kg
TAKEYUKI
vs.
ニルトン・バチスタ
続いて本戦に出場する選手が会見場に登場。各選手のコメントはなく、そのまま質疑応答へ。
――アーツ選手、引退試合に強い対戦相手を選んだ理由は?
アーツ「選んだのはGLORYだ(笑)。誰が来ても俺は戦うぞ」
――リコ(・ベホーベン)選手、憧れの選手と戦う気持ちは?
リコ「本当に名誉に思う。今このスポーツがこうなったのも20年間の貢献があったと思う。歳だからすぐ試合が終わるとか言われているが、彼とはすごい試合になると思う」
――アーツ選手、引退試合の前となるが、今の心境はこれまでの試合となにか違いはありますか?
アーツ「心境は変わらない。試合は試合、戦いは戦い。アンディ(・フグ)をふと思い出すこともあったが、試合は試合。戦うだけだ」
――(レミー・)ボンヤスキー選手、怪我などもあったが日本で久々に戦う心境は?
ボンヤスキー「3年間ぐらいブランクがあるが、戦うリズムに身体が戻ってきた。そこからスペクタクルな試合をしたい。日本は自分にとってもスペシャルな場所であり、王者にもなったしフィーバーもした。また戦えて光栄だ」
――(ニキー・)ホルツケン選手、ラモン・デッカーに捧げると言っていたが。
ホルツケン「日本に帰ってきて嬉しい。今年、ラモン・デッカーが亡くなったが、彼は大事な人だった。だが、新しいトレーナーと練習をしてきたので素晴らしい試合を見せたい」
――カラペット(・カラペティアン)選手、リベンジになるが?
マーク「2年前ブランクがあって負けてしまったが、明日リベンジをしていい試合にしたい」
――(ジョセフ・)バルテリーニ選手は無名ながら抜擢されたわけだが、今の心境は?
バルテリーニ「大きなチャンスをもらって嬉しい。キャリアは浅いがどんどん進んでいき、チームともいい練習ができて、明日、自分がいいファイターだと証明できるいい機会だと思っている」
――レイモンド(・ダニエルズ)選手は明日の試合に向けていかがですか?
レイモンド「GLORY、そして東京で戦えて光栄だ。元々空手がバックボーンだが、その発祥の地・日本で戦えることがすごく嬉しい」
――(エヴェルトン・)テイシェイラ選手は立ち技に帰ってきたわけだが、練習は変わりました?
テイシェイラ「2年間MMAをやっていたが、ボクシングや空手の練習を怠ったことはない。チャンスがあればキックもやりたいと思っていたところにGLORYから声がかかり、良いチャンスをもらった」
――(ニキー・)ホルツケン選手、大きい相手と戦ってきた経験は今回の試合に活かされるでしょうか?
ホルツケン「自分は97戦目になるので経験はたくさんある。だが、試合は何が起こるか分からない。そして全選手が勝つために来ており、自分は準備ができているので大丈夫だ」
――(セルゲイ・)ハリトーノフ選手と(ジェロム・レ・)バンナ選手は試合に向けていかがですか?
ハリトーノフ「9月にバンナと戦うはずだったが、怪我で出来なかった。やっと明日戦えるということで楽しみにしている」
バンナ「怪我もしたが、これだけのビッグネームが揃っている大会なので、しっかりとした気持ちで臨まないと怪我をする。相手がハリトーノフなのでタフな試合になるだろう。自分のジムは最高で、ジムのメンバーは今度、京太郎と戦う。素晴らしいジムで練習を積んでいるので問題ない」
――久保選手、日本のファンの前で大きい会場で闘えるが。
久保「そうですね。5月にGLORYで世界チャンピオンに勝たせてもらって、なんて言うかな? 僕は日本のKrushという団体を代表して、そして日本を代表して戦おうと思っています。65kgのGLORYフェザー級チャンピオンとしても恥ずかしくない試合をして、小学校からアーツ選手に憧れていて、引退される大会に一緒に出れて光栄です。明日は頑張ろうと思っています」
――(ダニエル・)ギダ選手と(エロール・)ジマーマン選手は、計量時に視察戦を繰り広げていたが、アレは?
ジマーマン「ご想像にお任せします」
ギダ「明日、ハードなファイトになると思う。計量時もお互いにプレッシャーをかけあったが、観客に素晴らしい試合を見てもらう」
――アーツ選手、リコ選手の印象と何ラウンドまでに決めたい?
アーツ「試合は試合、それだけ。彼のことはリスペクトしてるし、ヘビーの選手なので戦うだけ」
――モサブ(・アムラーニ)選手は、日本で日本人と戦うわけだが。
モサブ「準備はできている。チーム一丸となってやっているので、いいファイトになる。すごく待ち遠しいです」
――(アルトゥール・)キシェンコ選手、なぜ自分がトーナメントメンバーに選ばれてないんだという気持ちはないですか?
キシェンコ「確かにその疑問はあったが、GLORYに入ってくるのが遅かった。今はいいファイトを見てもらって、トーナメントを見て、自分も楽しみたい」
――(ダスティン・)ジャコビー選手はMMAに戻る気はあえいますか? それともGLORYに専念するのか?
ジャコビー「今はここで一生懸命戦う。もちろんMMAも大好きだが、今はGLORYでどこまでやれるかを試したい」
――上原(誠)選手、日本人で唯一ヘビー級に出場するが。
上原「日本のポスターにも書いてあるように、新時代と書かれていますので。その新時代で新しく、日本でバッチリとGLORYっていう大会があるって、昔のK-1みたいに輝かしたい。なので、皆一生懸命頑張ってきて、扉の前に立っていて、あとはその夢の扉を開けられるかという感じだと思うので、日本代表で夢の扉を、GLORYの新世界の夢の扉を自分が開けたいと思います」
――拳月選手はいかがでしょう?
拳月「錚々たるメンツの中で、何で俺みたいな奴が出れるんだろうなと、不思議に思ってるみたいだが、職業柄用心棒みたいなことしていて、表舞台に立つこと少なかったんで。ストリートにしろ、リングにしろ、喧嘩で負けたことないんで、こういうタイマンの機会作ってくれたGLORYに感謝してます。キシェンコぶっ倒しますんで、楽しみにしておいてください」
――南アメリカから来ました。2012年の試合がレミー選手が再延長で勝ったが、ブラジルと南アメリカがアンデウソン(・シウバ)選手が勝ったと思っていた。前回の試合についてどう思っていますか?
ボンヤスキー「僕も南米出身だが(苦笑)。ブラジルが不満に思ってるみたいだが、明日は延長戦無しで1R、2Rで勝って納得させる試合をしたい」
アンデウソン「レミーと戦えるのは名誉なこと。私はベストを尽くすだけです。そのための練習も積んできました」
――ジョセフ選手、トーナメントに勝てばファンが増えると思いますか?
ジョセフ「勝ったらカナダでも盛り上がると思う。このベルトを持ち帰ったら大きな意義があると思うし、もしかしたらカナダでGLORYをやってくれるかもしれないと思うと大きな意義がある」
質疑応答後、GLORY JAPANのカルロス氏が登場。「10月31日、(GLORY)13の記者発表においてトリプル引退と発表させてもらった。残念ながらシュルト選手が参加できないが、記者会見にむけてシュルトからメッセージを貰っている。『今回、日本に来れず大変残念だ。ブラジルでコンディションの回復に向かっている。ファイターとして育ててくれた日本、そして愛してやまない日本には感謝している。現在、空手道場を設立する準備をしており、世界中で空手を教えたい。改めて試合をするのか、挨拶のみになるのか分からないが、来年しっかりと日本でケジメを付けたいと思っています。押忍』とのことだ。それから(大会の模様は)フジテレビ系列のBSフジで翌日放送されます。地上波は深夜で放送される予定で、放送日が確定次第告知します。また当日券も多少余っていますので是非ご来場ください」と挨拶し、前日記者会見は終了した。
GLORY 13 TOKYO
日時:2013年12月21日(土)開始:15:00
会場:東京・有明コロシアム
▼65kgフェザー級スーパーファイト GLORYルール 3分3R延長1R
久保優太(Fighting Kairos)
vs.
モサブ・アムラーニ (モロッコ)
▼ライトヘビー級スーパーファイト GLORYルール 3分3R延長1R
ダスティン・ジャコビー(アメリカ)
vs.
上原誠(士魂村上塾)
▼ヘビー級スーパーファイト GLORYルール 3分3R延長1R
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
vs.
エロール・ジマーマン(キュラソー島)
▼ヘビー級スーパーファイト GLORYルール 3分3R延長1R
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)
vs.
ヘスディ・ゲルゲス(エジプト)
▼ヘビー級スーパーファイト GLORYルール 3分3R延長1R
ジェロム・レ・バンナ(フランス)
vs.
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)
▼レミー・ボンヤスキー引退試合 GLORYルール 3分3R延長1R
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
vs.
アンデウソン・シウバ(ブラジル)
▼WELTER WEIGHT WORLD CHAMPIONSHIP TOURNAMENT リザーブファイト
アレキサンダー・ステツレンコ(ロシア)
vs.
カリム・ガジ(フランス)
▼WELTER WEIGHT WORLD CHAMPIONSHIP TOURNAMENT 準決勝第2試合
ジョセフ・バルテリーニ(カナダ)
vs.
カラペット・カラペティアン(アルメニア)
▼WELTER WEIGHT WORLD CHAMPIONSHIP TOURNAMENT 準決勝第1試合
ニキー・ホルツケン(オランダ)
vs.
マーク・デ・ボンテ(ベルギー)
▼ピーター・アーツ引退試合 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ)
vs.
リコ・ベホーベン(オランダ)
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