大晦日の『猪木祭り』で日本人との対戦が決まった青木は、バーリトゥードに近いルールでも「IGFで試合をするのが楽しみ」

131217_Inoki-1.jpg 12月17日(火)、都内のホテルでIGFプロレスリングが大晦日に両国国技館で開催する『INOKI BOM-BA-YE 2013』の記者会見を行い、全対戦カードを発表した。

INOKI BOM-BA-YE 2013
日時:2013年12月31日(火)開始:15:00
会場:東京・両国国技館

▼第0試合 オープニングマッチ 10分1本勝負
マイク・ジョー
vs.
奥田啓介

▼第1試合 20分1本勝負
ボブ・サップ
vs.
将軍岡本

▼第2試合 IGF中国人留学生ワン・ビン デビュー戦 20分1本勝負
鈴木秀樹
vs.
ワン・ビン

▼第3試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
北岡悟
vs.
マラザン・エセンバエフ

▼第4試合 IGF MMA・キックボクシングMIXルールマッチ
クラッシャー川口
vs.
天田ヒロミ
※第1、第3Rは3分のキックボクシングルール、第2Rは5分のMMAルール

▼第5試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
ブレット・ロジャース
vs.
フィリップ・デ・フライ

▼第6試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
青木真也
vs.
TOSHI

▼第7試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
澤田敦士
vs.
ミノワマン

▼第8試合 IGFスペシャルタッグマッチ 45分1本勝負
小川直也/鈴川真一
vs.
ジェロム・レ・バンナ/レイ・セフォー

▼第9試合 IGFチャンピオンシップ/IGF MMAルールマッチ 5分3R
[王 者]藤田和之
vs.
[挑戦者]石井慧
※第2代王者・藤田の5度目の防衛戦

131217_Inoki-2.jpg 会見では試合順に選手が登壇。ボブ・サップが首にかけていたタオルを将軍岡本に投げつけると、お互いに胸を突き飛ばし合い一触即発のムードに。また、IGFの中国人留学生で大晦日にデビュー戦を行うワン・ビンがカンフーのポーズをすると、対戦相手の鈴木秀樹はすぐに背を向けて席に着いてしまう。
 青木真也の対戦相手に決まったTOSHIは、マッハ道場所属の若い日本人選手でかなり緊張した面持ちで登場。対する青木はいつも通り伏し目がちに登場し、目を合わせることなく並んで記念撮影に応じたが、着席すると隣の席が気心の知れた北岡悟だったこともあり、一瞬笑みがこぼれた。
 澤田敦士はズボンのポケットに手を突っ込んだまま、ミノワマンと一切目を合わせようとせず終始イライラした様子。なお、まだ来日していない外国人選手、鈴川真一とタッグを組む小川直也、メインで対戦する藤田和之と石井慧は会見を欠席。

 和田良覚レフェリーからIGF MMA・キックボクシングMIXルールとIGF MMAルールの説明がされたが、IGF MMAルールの特徴としては「インターバルが90秒(通常は60秒)」「コスチュームはほとんど何でもあり(道着やマワシ、シューズの着用も可)」「ヒジ攻撃あり」「顔面以外への頭突きは可」「グラウンド状態での踏みつけ、蹴り上げ、サッカーボールキックは可。後頭部への攻撃は禁止」「道着を使っての絞めも可」「オープンフィンガーグローブではなくボクシンググローブ着用でも可。ナックルは禁止だが、掌底なら素手でも可」「判定は10点法。ドローあり」、さらに階級の設定はUFCとほぼ同じだが、無差別級もあるとのこと。
 アントニオ猪木の異種格闘技戦がベースになっているだけに、かなり"何でもあり"に近いルールとなっているが、これには思わず青木と北岡も顔を合わせて笑ってしまう一面も。

 そしてレニー・ハートさんの巻き舌コールに呼び込まれて、アントニオ猪木会長が登壇。全選手が起立して猪木を迎え入れたが、いきなり「元気ですか! いまは登院停止ってことになっていますので、今日はこの場所に出ていいのかな......冗談ですよ(笑)。そういう冗談が通らない世界に入ってしまいまして、大変堅苦しい思いをしています」とブチかました猪木は「何はともあれ元気ということで、少し日本の景気もよくなってきたかなという感じはありますが、まだいろんな不安があって。とくに北朝鮮問題で連日いろんなインタビューを受けていますが、とにかく私たちはスポーツ交流を通じて世界平和というテーマですから。IGFも年末恒例になりました。来年はいろんなところから招聘のオファーが来ていますから、ほかがやれない・出来ないことを目標に頑張っていってもらいたい。俺がリングに立っていてば『(頑張って)いきます!』と言えるけど(苦笑)。とにかく年末を目一杯盛り上げて素晴らしいイベントにしてくれたらなと思います」と挨拶。

131217_Inoki-3.jpg 続いて選手が意気込みを語っていったが、注目の北岡は「大きな記者会見に来ると昨年、一昨年の大晦日を思い出します。今度こそ勝って年を越したいと思います」、TOSHIは「自分は変な感じでこの大舞台に出ることになったんですが、結果を求めて頑張っていきたいと思います。いまマッハさんに青木選手対策を教えてもらっているのでいい結果が出せると思います。あと批判は試合が終わってからにしてください」と、かつて青木に勝っている桜井"マッハ"速人を師匠に持っているだけに、青木対策に自信を覗かせた。
 対する青木は「一生懸命頑張って皆さんを元気に取り戻してもらいたいと思います」と平常心。質疑応答で対戦相手のTOSHIのことを聞かれても「大晦日にいただいた仕事なので、一生懸命自分のベストを尽くします」とだけ応えた。
 なお、IGF MMAルールについて青木は「MMAルールだとかIGFルールだとかいうのは、もう野暮だなと思うんですけど、とにかく楽しみです。IGFで試合をさせていただくのが。今日、この会場に来てまたその気持ちがより一層強くなりました」、TOSHIは「自分も急に決まってビックリなんですけど、ただ頑張るだけです」、北岡は「いろんなルールを想定して練習してきましたので、まったく問題なく対応できると思います。ずっと彼(=青木)と練習していきたんですけど、昔、パラエストラ東京でバーリトゥードやっていたのを思い出します」と語った。

2013年12月17日 15:12
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