オカダが2年連続でプロレス大賞MVPを受賞!史上4人目の快挙だが、本人は「当たり前の結果」

131209_NJPW-4.jpg 12月9日(月)、2013年度の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞の選考会が行われ、新日本プロレスの"レインメーカー"オカダ・カズチカが、史上最年少タイで受賞した昨年に続き、2年連続で最優秀選手賞(MVP)を受賞した。

 12・7ノアの有明コロシアム大会で新日本プロレスの永田裕志を下し、GHCヘビー級王座9度目の防衛に成功したKENTAをはじめ、王道トーナメントで優勝して三冠ヘビー級王座を奪取した曙、史上初の二団体契約となった飯伏幸太、様々な団体で名勝負を繰り広げる関本大介、ノアのグローバルリーグ戦で優勝した永田といった面々がノミネートされたが、IWGPヘビー級王者として長期政権樹立(現時点で6度の防衛に成功)と、業界の盟主である新日本プロレスを引っ張るリーダー的存在というところが評価され、オカダが22票中11票を獲得。
 2年連続受賞の報を聞き、都内の新日本プロレス事務所で会見を開いたオカダは「2年連続は当たり前の結果だと思っています。来年も再来年もずっと、自然とMVPを獲ってしまうと思うので、東京スポーツさんには殿堂入りというものを考えてもらいたいなと思います。去年の受賞との気持ちの違いは、1つ年を取ったなということくらい。それぐらい普通のことです。何も変わっていないですね」と、いつも通り淡々と語った。
 下馬評ではオカダよりもヘビー級王座の防衛回数が上回るKENTAのほうが有利という見方もあったが、「MVPを獲る自信はあったか?」と聞かれたオカダは「そうですね。僕じゃなきゃはじまらないでしょ。下馬評で誰が挙がったかは分からないですけど、新日本のチャンピオンが獲るべきだと思います」と発言。

131209_NJPW-5.jpg 2年連続MVP受賞は1986年と1987年に受賞した天龍源一郎以来、25年ぶり。しかも過去に連続MVPを達成したのはアントニオ猪木、故ジャンボ鶴田、天龍の3人だけ。この面々と名を連ねる快挙をやってのけたわけだが、ここでもオカダは「アントニオ猪木選手、ジャンボ鶴田選手、天龍源一郎選手、まぁその3人には僕と同じ時代じゃなくてよかったな、と(思ってほしい)。同じ時代だったら、その3人にはそんな記録は出来ていないと思いますので。僕よりもだいぶ前の時代に、そういう記録が獲れたことを、僕に感謝してもらいたいですね」と大胆発言。
 これで2011年の棚橋弘至から3年連続で新日本の選手がMVPを受賞しているが、オカダは「3年連続と言っても去年と今年は僕なんで、新日本プロレスも僕に感謝いただきたいなと思います。カネの雨をごっちゃんです」とレヴェルの違う発言。

 ただ、2012年度はMVPに加えて年間最高試合賞(ベストバウト)も受賞したが、2013年度はベストバウトには選ばれず。そのことに関しては「ベストバウト? あぁ、そうか......頑張ります」と、やや想定外だったようだが、「まぁいい感じでほかの選手のレベルが上がってきたんじゃないかと。僕の試合を超えられるような選手が出てきたんじゃないかなと。それはちょっと嬉しく思います」と前向きに受け止めた様子。
 年間最高試合賞はオカダと同じCHAOSの中邑真輔と、2013年はオカダともシングルで対戦し、その後新日本プロレスとDDTの二団体契約で話題になった飯伏幸太の一戦が受賞。中邑は「ベストバウトをいただき、ありがとうございます。2013年の自分にとって意義深い試合のひとつが評価されることを嬉しく感じます」というコメントを発表。なお、ベストバウトは中邑vs.飯伏と、1・4東京ドームで行われた中邑vs.桜庭和志戦が最後まで残ったとのこと。どちらにしろ中邑はベストバウトを受賞していたことになる。

 奇しくもこの日、2014年の1・4東京ドームのダブルメインイベント、中邑が棚橋と行うIWGPインターコンチ戦と、オカダが内藤哲也と行うIWGPヘビー戦のどちらが最終試合に相応しいかを決めるファン投票の結果が発表されたが、最終試合に決まったのは中邑vs.棚橋。
 その件についてオカダは「中邑vs.棚橋......そんなに投票する人がまだいたか、と。本物のプロレスが分からない人が、まだそんなにいたか、と。何か懐かしいっすね。去年の東京ドームのような......誰も僕を認めてくれないというか、誰も気付いてない。そういう中で試合をして、お客さんには本物ってものを分かってもらったんですけど、何かまたそういう懐かしい感じに、いま、あります。試合内容で食ってやろうとか、(中邑vs.棚橋に)投票したのを後悔させてやるとか、そんなのはなくて、IWGPヘビーのチャンピオンとしてIWGPヘビーのこれが本当のメインイベントなんだよっていう気持ちで、しっかりとIWGPヘビーの試合をしたいと思います」と、IWGPヘビー級王座へのこだわりを覗かせた。

2013年度 プロレス大賞

【最優秀選手賞(MVP)】
オカダ・カズチカ(新日本プロレス)

【年間最高試合賞(ベストバウト)】
中邑真輔vs.飯伏幸太
(新日本プロレス「G1クライマックス」8月4日・大阪ボディメーカーコロシアム)

【最優秀タッグチーム賞】
[TMDK]マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト(NOAH)

【殊勲賞】
KENTA(NOAH)

【敢闘賞】
関本大介(大日本プロレス)

【技能賞】
吉野正人(DRAGON GATE)

【新人賞】
竹下幸之介(DDT)

【特別功労賞】
小橋建太

【女子プロレス大賞】
里村明衣子(センダイガールズ)

2013年12月10日 06:00
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