武藤がバッハのかつらを被り、「バッハ＋武藤＝バハムート」というCMは、プロレスファンにもお馴染みだと思うが、このCMから生まれたバッハ武藤とお笑い芸人のスギちゃんのコンビが初代バハムート級王座に認定されたため、西口プロレスのアントニオ小猪木＆焙煎TAGAIvs.長州小力＆ジャイアント小馬場で挑戦者決定戦を行うことに。
　小猪木＆焙煎組を下した小力が、その試合を実況席から見ていた武藤に向かって「この勢いで防衛戦やっちゃうぞ！　バッハ武藤、俺とやれ！　コラ！」と挑発。リングに上がったバッハ武藤が「ハンディキャップマッチで2人いっぺんでもいいんだけど、実は俺、相棒も連れてきてるんだ。カモン！」とパートナーのスギちゃんを呼び込む。
　そこに現れたのは、ただのスギちゃんではなく、武藤同様バッハで進化したバッハスギちゃん！　タイトルマッチが急遽開始されると、武藤が小力と小馬場をチョップで倒す。そこにフラッシングエルボーを落としてアッサリと3カウント！　わずか18秒でバハムート級王座初防衛に成功。最後は実況を担当していたタレントの鈴木奈々さんと一緒に、プロレスLOVEポーズで締めくくった。

　試合後、バッハ武藤は「この防衛戦はちゃんとやろう！　うちのリングでやる？」と、W-1の次回東京大会となる10･6後楽園ホールでの防衛戦を示唆。だが、パートナーに関して「俺のパートナー、神奈月いるんだよな〜」とスギちゃんは早くも更迭されそうな雰囲気。
　武藤全日本時代にはレスラーとモノマネ芸人がタッグを組んで行うタイトルマッチ"F-1（FAKE-1）"という大人気企画があったが、W-1でバハムート級選手権として復活する可能性も......
　また、武藤はイベント終了後、報道陣から2020年の東京オリンピックでの実施競技にレスリングが残ったことについて聞かれると、「やっぱりプロレス界も（新しい）人材がほしいから。（オリンピックに残ったから）レスリングやりたいって子供たちも多くなってくるんじゃないですか。ぜひいい人材を俺たち探してますんでね、ぜひ盛り上がってほしいですね」と語った。

▼バハムート級王座挑戦者決定戦 スペシャルマッチ
○長州小力／ジャイアント小馬場
8分43秒　ラリアット→体固め
●アントニオ小猪木／焙煎TAGAI

▼バハムート級王座戦 スペシャルマッチ
［王者組］○バッハ武藤／スギちゃん
18秒　フラッシングエルボー→体固め
［挑戦者組］●長州小力／ジャイアント小馬場
※初代王者組が初防衛に成功