2日間の大会に出場するほとんどの選手がコスチューム姿で出席。真夏の空の下、暑さと船酔いと時々橋桁に頭をぶつけそうになりながら船上会見は進んでいった。初日（17日）『DDT万博 ～プロレスの進歩と調和～』のメインでG1帰りの飯伏幸太と激突する男色ディーノは「両国のメインということで、いろいろ思うところはあるんだけど、シンプルに、一番シンプルに私の原点に帰って、目の前にいる獲物を狩る、と。そういう原点に戻ろうかなと思いました。プロレスリングはそもそも相撲が原点と言われています。その国技館でアタシもアタシの原点に帰って、ガップリ四つに組み合って、折り合って、むさぼり合って、そういうようなゲイレスリングを展開していけたらなと思っておる次第でございます」とコメント。

　続いて2日目（18日）『両国ピーターパン2013 ～プロレスの傾向と対策～』でプロレスデビューする赤井沙希が、前日の公開練習に続き、この日は真っ赤な試合用コスチュームを初披露。いきなり対戦相手の世IV虎から「女子プロレスを舐められたら困るので自分と当たるからには、デビュー戦で当たるからには骨の一本や二本、折れる覚悟で来てもらわないと困る」と言われ、ドラマで共演した際は友人だった志田光からも「久し振り、沙希ちゃん！　......とか言うと思ったら大間違いです。本当に女子プロレスでビューするつもりなら、そういう友達関係とか全部ぶっ壊すつもりで来てもらわないと、本当に10秒くらいで終わっちゃうと思います」と宣戦布告された赤井。
　だが、赤井も「厳しい目で見られる方もいらっしゃると思いますが、まぁいろんな裏切りをしていきたいと思っています。期待だったりとか、そういうものをドンドン潰していきたいと思います。対戦相手に対してはやっぱり有り難いことに、こうやって（私が）注目していただいているので、私に噛みついておけばまぁ自分も注目してもらえるんじゃないかなっていう、ちょっと浅はかな部分が見えました（苦笑）。でもそういうのに惑わされずに、自分が習ってきたことをやり尽くすだけです」と強気な発言で牽制。
　赤井は世IV虎に関して、事務所や家族から「あの子だけには気を付けろ」と言われたそうだが、それを聞いた世IV虎は「赤井の印象はヒョロい。もうね、逆にこっちが怖くて技かけられねぇよって感じだし、まぁ事務所とか親とかが自分のことを危険だと思っているなら、自分はやっちまえばいいと思っているんで。そういうのチョー好きなんで。まぁ殺してやりたいと思います、両国で」と言い放った。

　船上会見にはDIAMOND RINGの中嶋勝彦も出席。8・18がちょうどデビュー1周年となるスーパルーキーの竹下幸之助と対戦する勝彦は「今日はじめて会ったんですけど、とにかくデカイし、体つきもすごくいいし、見ないでもいい動きするんだろうなってすごく感じますね」と高く評価した上で、「ちょうどそんなデビューして1年の日に僕と当たるっていう、それも何かの縁かなと思います。1年記念として竹下選手に120％の実力を出した上で、しっかり僕が1年記念として潰していきたいと思います」と語った。
　佐藤光留＆坂口征夫の持つKO-Dタッグ王座に挑戦する木高イサミ＆宮本裕向のヤンキー二丁拳銃だが、イサミが「はじめはもうチャンスがあるんだから、このタッグのベルトを獲りにいくだけのつもりでいたんですけど、今になったらもう逆に、この2人との試合が楽しみ」と語れば、宮本も「総合系の選手と全然闘う機会がないんで、すごい楽しみにしています。バチバチした試合が出来る」と、普段やっていないタイプの選手との対戦にワクワクしている様子。
　一方、「いま現在、2013年度一番試合しているプロレスラー」という光留は「挑戦者は挑戦者でしかないですね。どんないろんなタッグチームが来ても、超えられない自信があるから自分たちのことをインディー最強のタッグチームだと言い切っていますので。仮にヤンキーだろうが、デスマッチやってようが、総合だろうが、何がかかってきても大丈夫だなっていう自信があります」と自信満々に語った。

　ダブルメインで新日本プロレスの"レインメーカー"オカダ・カズチカと対戦する飯伏はG1中にオカダの試合を見て、レインメーカー対策をバッチリ研究したということで「勝機があると思う」と自信を覗かせた。オカダに勝った先には「オカダ選手はIWGPヘビーのチャンピオンなので、出来ればチャレンジ......出来ればいいですよね」と語ったが、果たして飯伏のドラマティックドリームは実現するのか？

　もう1つのダブルメインは入江茂弘の持つKO-D無差別級王座にHARASHIMAが挑戦する一戦。2DAYSの大トリという大役に緊張気味の入江だが、「前日の17日に筋肉少女帯さんの『タチムカウ』を生歌で入場することが自分はできるんですけど、これ本当、自分にとって最高のエールになります。18日もこのエールで自分は過あらずこのベルトを守って、両国国技館のリングで最後は自分が『タチムカウ』と叫んでみせます」と前日に強力なエールを受けるためやる気十分。
　一方のHARASHIMAは「基本的に試合をするにあたって自分はいつも平常心で上がれるので。まぁとくにいつも通り頑張るだけです。大きい舞台だから緊張するとかプレッシャーがどうのみたいな、そういう感覚は本当にない」と落ち着いた様子で語っただけに、直線型の入江にとっては一番やりずらい相手かもしれない。

DDTプロレスリング
DDT万博 ～プロレスの進歩と調和～
日時：8月17日（土）開始：15:00
会場：両国国技館

▼第1ダークマッチ　東京女子プロレス提供試合
山下実優／中島翔子
vs.
木場千景／KANNA
※リングアナウンサー：桃知みなみ

▼第2ダークマッチ
伊橋剛太／SAGAT
vs.
三富政行／吉野達彦

▼純烈生ライブ　
※PV製作：マッスル坂井

▼「オールナイトニッポンGOLD」パーソナリティ権争奪バトルロイヤル
【参戦選手】高木三四郎、ノリ・ダ・ファンキーシビレサス、佐藤光留、大鷲透、ゴージャス松野、DJニラ、さくらえみ、GAMI、ハチミツ二郎、ワンチューロ

▼プロレス流対バン BiS vs DPG
福田洋（DPG）
vs.
プー・ルイ（BiS）with葛西純
※プー・ルイのみ金的攻撃あり

▼ウルトラセブンコラボマッチ
高山善廣／MIKAMI
vs.
松永智充／中澤マイケル

▼DRESSCAMP PRESENT'S
ケニー・オメガ
vs.
竹下幸之介
※ゲストモデル：赤井沙希、後藤あゆみ　特別リングアナ：LiLiCo

▼アイドルランバージャック４WAY
大石真翔［しず風／絆〜KIZUNA〜推し］
vs.
宮本裕向［LinQ（深瀬智聖、高木悠未、伊藤麻希、山木彩乃、杉本ゆさ）推し］
vs.
木高イサミ［アップアップガールズ（仮）推し］
vs.
高木三四郎［新田恵利推し］
※アイドルがリングを取り囲み、場外に落ちた選手を手持ちの武器で攻撃する。選手の方からアイドルに触れた場合は即反則負けとなる。

▼モンスターアーミーvs坂口家
アントーニオ本多／佐々木大輔／火野裕士／星誕期with渡辺哲
vs.
坂口征夫／マサ高梨／彰人／平田一喜with坂口憲二

▼スペシャル6人タッグマッチ
入江茂弘／石井慧介／高尾蒼馬
vs.
HARASHIMA／KUDO／ヤス・ウラノ
※入江の入場曲『タチムカウ』を筋肉少女帯が生演奏

▼メインイベント
男色ディーノ
vs.
飯伏幸太

DDTプロレスリング
両国ピーターパン2013 〜プロレスの傾向と対策〜
日時：8月18日（日）開始：14:00
会場：両国国技館

▼第1ダークマッチ
彰人／ワンチューロ
vs.
FUMA／風戸大智

▼第2ダークマッチ　KO-D6人タッグ選手権次期挑戦者決定路上マッチ
アントーニオ本多／星誕期／葛西純
vs.
高木三四郎／大鷲透／曙

▼次期KO-Dタッグ挑戦者決定戦
KUDO／ヤス・ウラノ
vs.
佐々木大輔／火野裕士
vs.
石井慧介／高尾蒼馬
vs.
ケニー・オメガ／伊橋剛太

▼「総研グループ」プレゼンツ　アイアンマンヘビーメタル級選手権バトルロイヤル
［8月15日現在王者］「光明」（総研グループに伝わる美輪明宏さん直筆の書）
【参加選手】ヨシヒコ、MIKAMI、中澤マイケル、松永智充、平田一喜、ゴージャス松野、DJニラ、美月凛音、相島勇人、三富政行、石川修司、諸橋晴也

▼赤井沙希デビュー戦
マサ高梨／チェリー／赤井沙希
vs.
福田洋／世Ⅳ虎／志田光

▼スペシャルシングルマッチ
中嶋勝彦
vs.
竹下幸之介

▼KO-D６人タッグ選手権試合
［王者組］佐々木健介／男色ディーノ／大石真翔
vs.
［挑戦者組］第2ダークマッチの勝者組

▼KO-Dタッグ選手権試合
［王者組］佐藤光留／坂口征夫
vs.
［挑戦者組］宮本裕向／木高イサミ

▼ダブルメインイベント ドラマティックドリームマッチ
飯伏幸太
vs.
オカダ・カズチカ

▼ダブルメインイベント KO-D無差別級選手権試合
［王　者］入江茂弘
vs.
［挑戦者］HARASHIMA