6・9横浜『RINGS/THE OUTSIDER』で小谷vsピターリ、黒石vs渋谷、アウサイvs中国・イギリス対抗戦が決定!

130501_Rings-1.jpg 1日、都内のリングス事務所で6月9日に横浜文化体育館で開催される『RINGS/THE OUTSIDER』の記者会見が行われた。
 昨年12月に続き、再び行われることになったFIGHTING NETWORK RINGSが主催するプロ格闘技部門のRINGSと、アマチュア格闘技部門のTHE OUTSIDERによる合同興行。今回発表されたカードは以下の通り。

株式会社リングス/株式会社ZSTインターナショナル
RINGS/THE OUTSIDER
日時:6月9日(日)開場:14:00 開始:15:00
会場:横浜文化体育館

▼リングスプロフェッショナルワンマッチ
小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)
vs.
クラット・ピターリ(リングス・ロシア)

▼アウトサイダーシングルマッチ
黒石高大
vs.
渋谷莉孔

▼アウトサイダー×中国対抗戦 65kg契約
[日本]和田周作(THE OUTSIDER65-70トーナメントベスト4)
vs.
[中国]ウー・フェイヤン(河南順遠功夫王)

▼アウトサイダー×中国対抗戦 65kg契約
[日本]安谷屋智弘(THE OUTSIDER60-65ランキング1位)
vs.
[中国]ジャン・ホイポン(北京拳天)

▼アウトサイダー×中国対抗戦 65kg契約
[日本]ま〜さ
vs.
[中国]チュー・グァンフー(北京拳天)

▼アウトサイダー×中国対抗戦 70kg契約
[日本]YOSIKI(THE OUTSIDER65-70王者挑戦トーナメント準優勝)
vs.
[中国]ティエン・ジェンシー(山東大兵MMAクラブ)

▼アウトサイダー×中国対抗戦 70kg契約
[日本]沼尻和之
vs.
[中国]リュー・ヤン(深圳万勝MMAジム)

▼アウトサイダー×イギリス対抗戦 65kg契約
[日本]比夏瑠(THE OUTSIDER第6回 大会MVP)
vs.
[英国]カズ・ファーム(リングスUK)

▼アウトサイダー×イギリス対抗戦 70kg契約
[日本]高橋"ルガー"大穀
vs.
[英国]ランジェット・バーリヤ(リングスUK)

▼アウトサイダー×イギリス対抗戦 70kg契約
[日本]佐野哲也(THE OUTSIDER65-70トーナメント準優勝)
vs.
[英国]ジェイク・コンスタンチノ(リングスUK)

▼アウトサイダー×イギリス対抗戦 70kg契約
[日本]朝倉未来
vs.
[英国]ムサシ(リングスUK)

▼アウトサイダー×イギリス対抗戦 65kg契約
[日本]※調整中
vs.
[英国]ジョシュ・ニール

 当初4・7『ZST.35』で行われる予定だった小谷vs.ピターリが、改めてリングスで行われることになった。ピターリが練習中に脳震盪を起こしたため白紙になったこの一戦だが、アウトサイダーで2戦2勝、リングスでは3戦3勝と連勝中のピターリが、プロのトップ選手との対戦を熱望したため、小谷戦が仕切り直されることになった。
 会見に出席した小谷は「もう一度ピターリとやる機会をいただけた。自分は世界を目指したいと思っているので、ピターリのほかにも強いロシア人はいると思うし、ピターリは通過点だと思って絶対勝ちたいと思います」と意気込みを語った。一度流れたカードではあるが、小谷は「(ピターリとは)またやるんじゃないかと思っていたし、早く決着をつけたかった。寝技になっているのをあまり見たことはないが、組んで自分が上を取れば、その時点で自分が勝つイメージが出来ている。ピターリが予想以上に寝技が出来たとしても、自分の攻撃は防げないと思う」と自信を覗かせた。

130501_Rings-2.jpg また、アウトサイダーのほうでは昨年12月の横浜大会で行われた黒石vs.渋谷の再戦が決定。アウトサイダー初期から活躍する者同士の対戦ということで、非常に期待されていたが、時間切れドローと不完全燃焼に終わった。
 会見に出席した黒石は「この前には負けるのが怖くてあんな感じになっちゃったんですけど、今回は初心に戻るというか、負けるとか勝つとか考えないで全力でガンガン前に出ていこうと思っているんで楽しみにしていてください」と語り、渋谷も「俺もあの時、試合が2年ぶりとかで感覚が分からなかったっていうのが1つと、リングの外であまりいいことがなくて、病気引きずりながら無理して試合に出たって感じで。いまは落ち着いて2試合勝ってきたので、前みたいな試合にはならないです。相手も今度はガンガン来てくれると思うので、俺もそろそろ最初みたいにガンガン攻めていってもいいかなと思っているので面白い試合になると思う」と、お互いに前回の試合を反省して今度は積極的に攻めていくと発言。
 「アレは試合じゃないですね。ダンスですね、ダンス!」と前回の黒石vs.渋谷戦を酷評した前田日明代表は「この2人はアウトサイダーでちょっと有名になったせいか、ちょっとね......不良系のファッション雑誌とかに載ったりするから勘違いしたのか、顔に傷が付くのが嫌になったのかなっていう試合をしたんで(苦笑)、ちょっと真剣にやらないとダメだよって。コイツら2人がバーンとぶつかり合うことによって、アウトサイダーを象徴するような試合になると思います」と再戦に期待を寄せた。
 険しい表情で前田代表の話を聞いていた黒石は「今の自分があるのは前田さんのお陰なので、そういう方をガッカリさせる試合をしたのが申し訳ない。俺らプロでも一流でもないのに、カネ取ってお客さんに来てもらっているので、プロにはない泥臭さを見せられたらなって。どんな試合になるか分からないけど、渋谷君のへなちょこタックルじゃ俺は倒れされないから、初期の頃のように足止めて打ち合えたらいいんじゃないかな」と語った。
 それを聞いた渋谷も「何回も言われているんで大丈夫です。黒石選手がどうやって俺に勝つのか? 勝つ手段はないと思うんですよね。それなのになんで来るかって言ったらいい試合をしたいからだと思うんでね。俺の勝ち方だけを見てくれたらと思います」と挑発すると、すかさず黒石も「ここ2試合見させてもらったけど、打撃へなちょこ、寝技へなちょこ。逆に負ける要素がないっすね」と言い返してバチバチ火花を散らした。
 両者のやり取りを聞いていた前田代表は「今のプロの選手に言いたいのは、何のための記者会見なんだって(こと)。『頑張ります』『いい試合をします』......当たり前だろ! リングの上で何をするのかですよね。変の膠着した試合とかポイント計算した試合とか、そういうつまらない試合が結構多いんですよね。プロでも『あいつは華がない。カリスマ性がない』って話をするが、うちに出ている選手は全員華もカリスマ性もあります。今のプロの選手も記者会見から試合まで、自分の見せ方っていうんですか。それも仕事だってことを分かってほしいですね」と語った。

130501_Rings-3.jpg そして中国・イギリスとの対抗戦について、中国選手の招聘に尽力したというCFP(チャイニーズ・ファイティング・プロモーション)の岩熊宏幸代表が「中国のMMAの歴史はまだ浅いが、気持ちが強い選手が多い。今回選んだ5名もこれからプロのリングに上がって名を売ってやろうという野望を持った選手ばかり。裕福な選手は1人もいません。日本の選手と戦うってことに関して、ある選手は『日中関係が低滞している時こそ、リングの上ではきっちりKOで決着をつけたい。政治と関係のない格闘技ではスッキリとした試合を見せたい』と言ってました。これを機にリングス、アウトサイダーを中国全土で広めていきたい。土壌は出来つつある。アマチュアのアウトサイダーから広めていって、行く行くはプロの興行もやっていきたい」と語った。
 前田代表は「イギリス、中国共にアマチュアではあるんですが、完全にプロ志望の選手ばかり。プロになるために生活と練習をしている選手なので、レベルってものが正直分かりません。なのでアウトサイダーとしては上位の選手をマッチメイクしました。ベストメンバーとまではいきませんでしたが、結構上の方の選手と組めたと思います。(岩熊代表から)中国はハングリー精神を持った選手が多いという話があったが、イギリスもある意味で階級社会。選手はそういうところから自分の腕一本で人生を築き上げてやろうってしている。中国も全土が広くて、13億人の中、まだどんな人間がいるか見当も付かない。だから今回の試合も蓋を開けるまで分からない。ヘタしたら全敗ですね。どこまで頑張れるか......でもうちの連中のいいところはイケイケで、しょうもない帳尻合わせの試合はやらないので。運が良ければ勝てる試合もあるのかなくらいの気持ちでいる」と語った。

2013年5月 1日 16:33
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