タイトルマッチは同時に調印式も行われたが、メインでWIGPヘビー級王座を賭けて激突する棚橋弘至とオカダ・カズチカの調印式では、まずは外道がマイクを取り「2012年G1クライマックスを軽く制し、2012年プロレス大賞MVPを軽く獲って、日本プロレス界始まって以来のレベルが違う本物の男が、明後日、東京ドームにカネの雨を降らせる男だ。次期IWGPチャンピオン、レインメーカー、オカダ・カズチカだ！」と煽る。
　続いてマイクを持ったオカダは「えー、まぁ2013年1月４日、東京ドーム......プロレス界最大のビッグマッチで、一番注目される試合で、IWGPのベルトを頂いて、プロレス界の顔になります。そんな歴史が変わる日を見逃さないでください」と、相変わらず自信満々のコメント。
　それを受けて、神妙にマイクを持った棚橋は「チャンピオンの棚橋弘至です。思い返せば去年の東京ドーム、リング上でオカダに『力で上がって来い』って言って、1年後ね。４日、メインイベントで闘うっていうのは有言実行。ほんとにレベルが違うのかなと感じますけども、まぁ皆さんお気付きの通り、俺もレベルが違うんで。リング上でそれを証明します。そして、なんと言っても最大の俺のパワー、愛。愛は無限ですから。１月４日、必ず勝ってこのベルト守ってみせます。以上です」と語った。

　ダブルメインとしてIWGPインターコンチネンタル王座を賭けて激突する中邑真輔と桜庭和志は、まず桜庭が「えー、中邑選手とシングルで試合をすることができて、光栄というか楽しみにしてます。一生懸命頑張るので、応援よろしくお願いします」と"ネタ"は封印して淡白なコメント。
　対する中邑は「ドキドキ、ソワソワ......緊張でしょうか。落ち着きがありません。まぁ当日、新しい感覚が生まれて欲しいと思ってます。以上です」とニヤニヤしながらコメントした。
　第7試合で対戦する真壁刀義と柴田勝頼は、これまでの会見で何度か言い争いや乱闘を起こしていることもあり、両者とも当日まで顔を合わせたくないということで、別々に会見となった。
　まずは柴田が登場し「えー、1月4日は新日本プロレスという大きな組織に飲み込まれないように頑張りたいと思います」と、桜庭同様に淡白なコメント。そして柴田が帰った後、登場した真壁は「オイ、もういつも言ってんだよ。試合に対しての気持ち？　マメ柴の野郎、俺の生き様で東京ドーム、あれだけ数の多い客の前で叩き潰してやるよ。テメーらが望むようにな。それだけだ」と吐き捨てた。

　全日本プロレスの後楽園ホール大会を終えて、秋葉原に駆け付けた武藤敬司は、当初橋本大地と組む予定だったが、大地がケガで欠場することになったため、大地の所属するZERO1代表の大谷晋二郎とのタッグで天コジと対戦することになったが、この日の会見には大地も登場。
　まずは大地が「あけましておめでとうございます。橋本大地です。このたび試合中のケガで1・4東京ドームに出れなくなってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。まだ僕自身、出たいという気持ちがものすごくあるんですけれども、医師とトレーナーのドクターストップによって残念な結果になってしまいました。1日も早く怪我を治して、このリングに呼ばれるように頑張っていきたいんで応援よろしくお願いします」と挨拶。
　続いて代打出場する大谷が「ZERO1の大谷晋二郎です。1・4東京ドーム、橋本大地の代役として出場が決定しました。決定したからには新日本・東京ドーム大会で、思いっきりZERO1したいと思います！」と大谷らしく熱いアピール。これを横で聞いていた武藤は「大地、なんでケガしちゃうんだよ、お前！　当初のコンセプトなくなっちゃったよ。大谷！　お前と組むからには勝とうな！　以上です」と実に武藤らしいコメント。
　小島聡は「周りから『このカードに意味がなくなりました』と言われましたが、冗談じゃありません。私にとってはもっと意味のあるカードになったと思います。武藤選手も大谷選手もお客様です。お客様にオイシイ思いをしてもらったあとで、勝ちたいと思います。以上です」と語るように、同じ第三世代の大谷との対戦は、ある意味では大地以上に意味のあるカード。一方の天山広吉は「昔の橋本真也がもし骨、折ってもたぶん試合には出てきたでしょう。周りに何を言われてもね、橋本さんだったらリングに上がって試合したでしょう。大地、まだまだドームは早いんや。新日本のリングも早いんや。鍛え直してこいよ」と大地を挑発した。