まずは実況担当の福澤朗アナウンサーがリング上へ。「後楽園ホールにジャストミート！　プロレスファンの皆様、ご無沙汰しておりました。久しぶりのプロレスの実況、しかも後楽園ホールの実況ということでいささか緊張しております」と挨拶した福澤アナに続き、解説を務める小橋建太が紹介される。実況席から立ち上がって小橋が両腕をあげると、場内は大「小橋」コール。あと1試合をして引退することを発表したばかりの小橋だが、思わぬ形で古巣に登場した。
　「あなたの夢は？」から始まる"煽りV"では、今回夢を叶えることになった寺島さんを紹介。今回の長州戦に向けてカズ・ハヤシがコーチを務め、プロレス特訓をしてきたという1サラリーマンの寺島さん。「勝つ気で試合に挑みたいと思います。病気を抱えている息子がいるので、息子に闘う姿を見せてあげたいです。この試合にすべてを賭けます！」と力強く語った寺島さん。

　大「寺島」コールの中、プロレスファンなら誰しもが憧れる花道からの入場を実現させた寺島さん。スーツ姿で入場した寺島さんのセコンドには武藤敬司と藤波辰爾がつく。続いて『パワーホール』が流れると、長州力......ではなく、御輿に担がれた長州小力が登場！
　場内大「帰れ」コールの中、名前がコールされると寺島さんはスーツを破り捨てて黒のショートタイツ姿に。そして試合開始のゴングが鳴ると、寺島さんは小力に強烈なチョップをお見舞い。さらにドロップキックで吹っ飛ばす。これで場外に転落した小力が走って逃亡！　すると入れ替わるように本物の長州が登場！

　長州の威圧感にたじろぐ寺島さんだが、意を決してロックアップ。そしてチョップを叩き込む。敢えて受け止めた長州に対し、鬼の形相で逆水平チョップを叩き込んでいった寺島さんは、ショルダータックルでぶつかっていく。
　3発目のタックルと思わせておいてドロップキックで意表を突いた寺島さんだが、長州はボディスラムで叩き付けるとストンピングを落とす。カウント2で返した寺島さんに対し、長州は容赦ないサソリ固め。長州がサソリを外すと、寺島さんは掟破りのリキラリアットを連打していくが、倒れない長州は「本物を味わえ！」とばかりに本家リキラリアットを叩き込んで3カウント。試合を終えた長州が寺島さんを抱き起こすと、藤波と武藤も寺島さんの健闘を称えた。

　その後、リング上で展開された感動的なシーンは、2013年1月11日からOA予定のCMを見てのお楽しみ！