大原が11・7『LUCHA FIESTA』で「U・ドラゴンに終止符を打つ」予告!愚連隊がブラソスに6人タッグへの変更を要求

121106_TORYUMON-1.jpg 『LUCHA FIESTA 2012~ウルティモ・ドラゴンデビュー25周年記念大会~』を翌日に控えた6日、東京シティ・エアターミナルにあるTCATホールにて前日記者会見が行われた。ウルティモ・ドラゴンの他、メキシコから参戦するエストレージャたちも集結し、終始和やかムードで進んだが、ウルティモとメインイベントの6人タッグマッチで激突するブラック・タイガーと大原はじめが不穏な発言を連発。記念興行を前に不安を感じずにはいられない会見となった。

 今回の『LUCHA FIESTA 2012』は「本場メキシコのルチャ・リブレを直輸入する」のがそもそものコンセプト。メインイベントで行われるウルティモ・ドラゴン&ラヨ・デ・ハリスコJr.&ザ・グレート・サスケvs.ウルティモ・ゲレーロ&ブラック・タイガー&大原はじめは、時間無制限3本勝負で行われ、ルールも「キャプテン、または残り2人が敗北すると1本奪取」となる現地仕様のオーストラリア式タッグマッチに決定している。
 今日の会見も「メキシコのスーパースターを紹介する」という意図で行われた。今回はあくまでも『25周年記念大会』ということもあって、終始和やかなムードで進み、各選手がセミファイナルに出場するブラソ・デ・プラタに対して「今回が最後の来日となるらしい(笑)」と冗談を飛ばす場面も見られた。
 その中で、憮然とした表情を隠さなかったのが大原だ。ウルティモは自分の師匠であるとは言え、今やリング上ではライバル関係にある。コメントを求められると、その表情はさらに険しくなった。

 「いつまでも長くやっていられると若い人間が出られなくなってしまうんで。僕がウルティモ・ドラゴンの25周年記念大会で終止符を打って、自分たちでドンドンとリングを面白くしていきたいと思います」

 2人はここ数年激しい闘いを繰り広げてきており、近々で言えば2011年6月9日のSMASH後楽園ホール大会で激突。その時は大原が勝利している。
 だが、『LUCHA FIESTA』という舞台となると、ウルティモの勝ち星ばかりが目立つ。2009年の3大会、2010年7月19日の後楽園ホール大会と過去全ての大会で2人は対戦しているが、4試合ともウルティモが勝利している(タッグ戦を含む)。また、2009年8月22日にアレナ・メヒコで行われた『ドラゴマニア4』でも2人はマスカラ・コントラ・カベジェラで対戦しており、この時もウルティモが激勝。つまり、ウルティモの主催興行となると、圧倒的に大原の分が悪いのだ。だからこそ、「終止符を打つ」という強い言葉で決意を語ったのだろう。

 因縁という意味では、ブラック・タイガーも同じだ。2011年5月15日にアレナ・メヒコで開催された『ドラゴマニア6』でブラック・タイガーはウルティモとマスカラ・コントラ・マスカラで激突して敗北。素顔を晒されている。その後も2人は事ある毎に対戦し、今年の10月21日に開催されたレジェンド・ザ・プロレス女川町総合体育館大会で肌を合わせたばかりだ。

 「2年前の『ドラゴマニア』からシコリが残っているんでね。25周年ということですが、ブラック・タイガーらしくそれに水を差してやりますよ。楽に勝ちたいと思いますね」

 大原とブラック・タイガーの口から飛び出した不穏な発言を聞き、ウルティモも警戒心を露わにした。

 「大原はリング上ではライバルで、本当に憎たらしいヤツで、怖い相手。でも、ひとつだけ言えるのは、今回は俺のFIESTA......お祭りなので、そこでぶざまな姿を晒すわけにはいかない。ブラック・タイガーもウルティモ・ゲレーロもライバルですから。望むところだと。潰せるものなら潰してみろというのが今の気持ちです」

 会見の最後には改めて「"本場"の、そして"本物"のルチャ・リブレを披露したい」と語ったウルティモだが、ルチャ・リブレにはルードの非情な攻撃はつきもの。ゲレーロにしても当日は気持ちを切り替えてくるのは確実だ。ウルティモにとっては苦しい戦いが予想されるが、記念興行をハッピーエンドで終わらせることができるのだろうか。

121106_TORYUMON-2.jpg セミファイナルとして行われるブラソ・デ・プラタ&ブラソ・デ・ボノvs.NOSAWA論外&MAZADAについても動きがあった。密かに会見に潜入していた論外たちがマッチメイクに異議を唱えたのである。
 ブラソ・デ・ボノについてはこれまで一切不明だったが、プラタが「メキシコでタッグを組んだ」と発言するのを聞いた論外は、質疑応答の時間になると会見に無理矢理乱入。「それって曙さんのことですよね?」と指摘すると、相手チームとの体格差に難色を示したのだ。
 論外が今大会に名乗りを上げたのは「おひねり」が目当て。ルチャ・リブレには付き物のおひねりを独占しようと考えている。しかし、対戦相手に巨漢2人が並んでしまうと、劣勢に陥るのは確実で、おひねり独占も夢物語になりかねない。
 そこで登場したのがウルティモの弟子にあたるベアー福田。その話に乗っかり、論外たちのパートナーに名乗りを上げた。自分勝手な発言を続け、さらに「プラタの来日は今回が最後」とおちょくる論外たちを見て、プラタも「お前らを引退に追い込んでやる」と激怒した。勝利を確実なものにしたい論外は、プラタのパートナーに「小さい選手」を要求。ウルティモも「明日までに用意しておく」と語っていたが、はたして...。論外は「勝ちにいくため」と3本勝負にも疑問の声を上げており、実際の試合がどういう形になるのかは一切不明。メインイベント以上に予断を許さない状況となってしまった。

【記事提供/TORYUMON S.A. de C.V.】

2012年11月 7日 01:44
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