奈苗戦は30分時間切れ引き分けだったため王座奪取とはならなかったが、今後も日本で活躍したいというフィーメルは、元々Facebookを通じて同じドイツ出身の蝶野夫人のマルティナさんと交流があったため、今回の表敬訪問が実現したという。

　蝶野にとってもドイツは若手時代に武者修行をし、そこで出会ったマルティナさんと後に結婚をした思い出の地。そのドイツ出身で現在はヨーロッパの女子プロレス界トップに立つフィーメルが日本に初来日したということで、「自分らも海外行ったときは馴れずに寂しい思いもしますので、今回、こういう形で（フィーメルが）日本に来たってことでね、そういう時にはサポートしていってあげたいな、と思っています」とフィーメルのサポートを約束。
　スターダムは来年4月29日に両国国技館でビッグマッチを開催することが決定しており、その時にフィーメルも再来日する可能性があるが、蝶野は「それはサポート付くでしょ。まぁ女子プロレスと絡みと言ったら、俺は昔、東京ドームでチャイナとシングルマッチやりましたけどね。彼女くらい大きい選手になると、チャンピオンシップなり、もしかしたらミックスマッチくらいの特別な試合になっちゃうかもしれないですけどね」と、フィーメルの両国参戦が実現した暁にはセコンド、もしくはミックスドマッチ出場の可能性も示唆!?

　さらに映像でフィーメルの試合を見たという蝶野は「さっき聞いたらトレーナーが男性の、ZERO1なんかにも来ていたジョー・レジェンドだって言うんでね。WWEでも結構上行っている選手で、彼が今ヨーロッパでいろいろな選手たちのコーチングをしてるってことなので。ベースがしっかりした選手に習っているから、レスリングに関してもどちらかと言うとパワーファイターというか、男的なレスリングをやりますよね」と評価しつつも、「パンチだとかがメインで使っているんで、もうちょっとキックとかもどんどん使っていったほうがいいんじゃないかって（アドバイスをした）。俺のヤクザキックとかもどんどん使ってもらって、もっとボンボン蹴飛ばして（ほしい）。日本のレスラーは小さいからって気を使っているみたいなんですね。気なんか使わずに、どんどんブチ壊していいんじゃないかなって思いますね」と蝶野の代名詞といってもいいヤクザキックを使うといいと薦めた。
　ただでさえ、木村モンスター軍の一員として、木村響子やヘイリー・ヘイトレッドのサポートもあるフィーメルだが、蝶野夫妻という故郷・ドイツとも縁のある助っ人がついたことでますます強力になったのは間違いない。奈苗をはじめとするスターダム勢にとっては、何とも厄介な敵となった。