リアルジャパンが若手中心の新興行『BRAVE HEART』を始動!第1弾の11・11北千住大会はU-Fileと対抗戦

121004_RJPW-1.jpg 4日、東京・掣圏真陰流興義館で初代タイガーマスクが記者会見を行い、11月11日(日)にシアター1010ミニシアターにおいてリアルジャパンプロレスの若手選手を中心にした新しい興行『BRAVE HEART.1』を開催すると発表した。同大会ではU-fileとの対抗戦が行われる。

 リアルジャパンプロレスの興行は毎大会のように刺激的な対戦カードが組まれてきたが、その中心にいるのはあくまでも団体の創設者である初代タイガー。最近も大仁田厚との激しい抗争を繰り広げており、そこに話題も集中しがちだが、一時はレジェンドチャンピオンシップの王者になったスーパー・タイガーを筆頭に若手選手の成長も著しい。
 そこで、次なるステップとして決定したのが、新たなプロジェクト『BRAVE HEART』。初代タイガーが出場しない若手中心の興行となる。この大会を初代タイガーは「これが本当のリアルジャパン」と称した。

 「私の中には、今のプロレスがおかしい。選手がおかしい。観客がおかしい。全てがそうだとは言いませんが、そういう考えある。それに迎合してやっているのが従来のリアルジャパンですが、今回は本当にちゃんとやりたい。観客に迎合することなく、選手に迎合することなく、しっかりと意志を持ってやっていくものなんです」

 リアルジャパンのスタイルはどんな選手の試合も飲み込めるほどの幅の広さがあるが、ある意味でそれは「迎合している」というのが初代タイガーの分析。だからこそ、観客を興奮させる部分もあるのだが、弟子たちにはそういう戦いをする前に、「本物のプロレス」を身に付けて欲しいと考えてきた。これまでも彼らの成長に眼を細めることも多かった初代タイガーだが、同時にリアルジャパンの前座戦線に対して苦言を呈したこともあった。もちろんその裏側には、「ストロングスタイルの復興」というテーマと「本物のプロレスを見せたい」という信念がある。
 「プロレスをしっかりと見直したい。昭和のプロレスだとか、平成のプロレスだとかは関係ないんです。また、プロレスは格闘技ではないんです。格闘技を真似たプロレスなどやるつもりはありません。従来のプロレス通りのプロレスをやりたい。力道山先生や猪木会長、藤波さんや長州さんの流れを汲むものであって、ここを通らなければいいプロレスはできないんです。レスラーを育てるだけでなくて、観客も育てていきたい」

 ファンに合わせることでプロレスの本質が失われてしまっては、プロレス自体が落ちていくのは当たり前。あくまでも迎合せずに本物を見せていき、観客を育てていくことが大切だと初代タイガーは説く。
 「ガチガチの試合でもない。格闘技戦でもない。格闘技に見せたような試合でもない。ファンに迎合したようなプロレスじゃなく、しっかりとしたナチュラルな試合を見せていきたい。その中で選手がいい試合をできるのか。それこそがプロレスの職人芸ですから。"ナチュラルにはできません"という人間がいたら、それはプロレスラーではない。学芸会でもやってろと。プロレスというものをしっかりと見せていきたい。11月11日に本物のリアルジャパンプロレスが現れます。この大会が本体のリアルジャパンを抜く日が来るでしょう。これしか方法はありません」

121004_RJPW-2.jpg 今大会ではU-Fileとの対抗戦が行われる。リアルジャパンからはスーパー・タイガー、タイガー・シャーク、スーパー・ライダー、間下隼人、斎藤彰文が出場。U-File軍からは柴田正人、大久保一樹、田村和宏、那須晃太郎にフリーの佐藤豪を加えた5人が参戦する。試合は通常のプロレスルールで行われ、シングルマッチ4試合とタッグマッチ1試合が組まれる予定。大将戦がタッグマッチとなり、両軍共に他団体から助っ人のパートナーを招聘する形になるという。

 今回のプロジェクトは「試合経験を重ねる場所が欲しい」と考えていたスーパー・タイガーが発案し、タイガー・シャークたちも同調して決定したものだが、「本体を抜く日が来る」とまで話した初代タイガーの期待は高い。
 それを受けて、スーパー・タイガーは「受け継いでいくこととして、闘いというものを根本に持って、それをしっかりと見せていきたい」と意気込めば、シャークも「僕たちが目指しているものがどうなのか、しっかりと知ってもらいたい」とアピール。また、若手の2人も「与えられた試合を一生懸命やるだけです」(間下)、「ストロングスタイルというものを少しずつ出して行ければいいなと思います」(斎藤)と力強く語っていた。

 来場して試合を見守るつもりだという初代タイガーは「今後も1ヵ月に1回ぐらいはやりたいですね。選手も育てていきたいです。方向性がおかしくなればもちろん口は出しますよ」と語った上で、「彼たちにも課題はあると思います。格闘技で誤魔化したような試合ではなく、ドッタンバッタンする学芸会プロレスではなく、ナチュラルでストロングスタイルをやってくれと。その宿題は凄く難しいと思いますね」と今後の宿題を課した。
 これまでリアルジャパンの興行のメインイベントを飾るのは常に初代タイガーであり、いつも興行をしっかりと締めてきた。しかし、この『BRAVE HEART』ではスーパー・タイガーたちが自らが先頭に立ち、観客を満足させた上で、師匠からの問いかけに応えていかなくてはならない。この試練を乗り越えて、彼らは"本物の虎"になることができるのだろうか?

初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス REAL PROJECT
BRAVE HEART 1.
日時:11月11日(日)開場:17:00 開始:17:30 
会場:シアター1010 ミニシアター

<出場選手>
▼RJPWvs.U-File対抗戦
[リアルジャパンプロレス]スーパー・タイガー、タイガー・シャーク、スーパー・ライダー、間下隼人、齋藤彰文、他1名
[U-File]柴田正人、大久保一樹、田村和宏、那須晃太郎、佐藤豪(フリー)、他1名

※出場選手は怪我などの理由により、変更となる場合が有ります。

<席種・料金>
RS席(最前列): 6.000円
指定席:5.000円
※当日は、500円増

【記事提供/リアルジャパンプロレス】

2012年10月 5日 02:13
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