ビアガーデンプロレスに鈴木みのる現る!8・18武道館大会での一騎打ちをハンデ戦にするよう要求した高木に、その場でギャラ交渉!
30日、新木場1stRINGでDDTプロレスリングの"闘うビアガーデン2012"2日目『nWJプロデュースデー』が行われた。メインは石井慧介vs.高尾蒼馬の変則61分3本勝負。路上で1本、リング上で1本、それぞれ取らないと勝利にはならない変則ルールで行われたこの試合、1本目は石井が外の自動販売機の上からケブラーダを発射したあと、桃色ニールキックを叩き込んで先取。だが、高尾も路上でDDT3連発を決めたあと、テーブルの上に石井を寝かせ、搬入用のトラックの荷台に上るとそこからボディプレスでダイブしてテーブルクラッシュ。これで2本目を高尾が取って五分とした。
3本目は両者ともリング上で決着をつけなけれなならず、お互いに自分の持てる技をフルに出してぶつかり合った結果、最後は高尾がダイビング・ボマイェ、正調ボマイェ、変型シュバインからのダイビング・ギロチンドロップを投下して、石井から3カウントを奪って勝利した。
試合後、高尾は高木三四郎を呼び出すと「あなたにどうしても言いたいことがあります」と言って、nWJのメンバーは結果を出しているのに高木は1年前から鈴木みのる先が決まっていたのに、その間何かをやってきたのかと尋ねた。
高尾から「このままじゃnWJ、上に行けませんよ。高木さん、あなた鈴木みのるにビビってんじゃないですか?」と言われ、狼狽えた高木だが「お前の言う通りかもしれない......だけどな、今日のお前たちの試合を見て、俺も鈴木みのるに立ち向かってやるよ!」と気合いを入れ直す。
ところが、「鈴木みのるなんてあんな野郎、どうってことねぇよ! どうってことねぇ証拠に俺は風になってやるよ。鈴木みのるの『風になれ』を歌ってやる! 鈴木みのるを克服してやる!」と、何だかおかしな方向に考え出した高木は、おもむろに歌詞カードを取り出し、鈴木みのるの入場テーマ曲である『風になれ』をジャイアンばりの歌唱力で熱唱し始める。
すると花道から突如鈴木みのる本人が登場! 高木が気持ち良さそうに「♪かっぜになっれ〜」と絶叫した瞬間にリングインした鈴木は高木の背後からスリーパーを決めていくと、「人と歌うたうなら歌詞ぐらい覚えておけよ。あと、お前歌ヘタ過ぎ」とダメ出し。さらに「8・18武道館はもうそこまで来てんだよ!」とテンションを上がる高木に対し、「面倒くせぇ、いまやろうよ」とその場で緊急試合を提案。
高木は「全然怖いくねぇぞ」と豪語しながらも「8・18武道館はそこまで来ている!」と何度も繰り返し、どうにか緊急試合だけは回避しようとする。徐々に弱気になってきた高木だが、「俺はあなたに要求したいことがある。8・18武道館大会はなんでもありにしろ!」と要求。観客からすかさず「ジャスコ」コールが起こるが、鈴木は「ジャスコってなんだよ?」。
高木が丁寧にインディー用語の「ジャスコ」を鈴木に説明すると、鈴木は「俺、本屋でもいいぜ」とまで言うが、高木は「主旨が変わってきてる! とりあえず俺はなんでもあり。でもあなたは何にもなし。分かりやすく言うとハンデをつけろってことだよ!」と、まさしく"ジャイアン"的発想でハンディキャップマッチを要求した。
ついに「鈴木さん!」とさん付けになってしまった高木だが、「まったくビビってない」とうそぶいた上で「8月18日、日本武道館で正々堂々とハンデを付けてやりましょうよ」と言って握手を求める。すると鈴木は「あぁいいよ。やってやるよ。何でもいいから用意してこい! ジャスコを日本武道館に持って来い! あと本屋とキャンプ場と......じゃあ海も」とハンデ戦を承諾。
さらに鈴木は「俺、いまここで試合しても、コイツら(=観客)からギャラもらえないわ。首都高走ってたら、俺のテーマが聞こえたから来ただけだからね。俺、まだカネの話してねぇんだよ」と言って、その場でギャラ交渉を始める。手で隠しながらも鈴木から金額が提示されると、選手ではなく社長として渋い表情を浮かべた高木に対し、鈴木は「日本武道館だぞ! お前なんでもあり、俺何にもなしだぞ!」。すると半ばヤケクソ気味に「分かりました! 払いますよ!」と交渉を成立させた大社長。最後に鈴木は高木の握手に応じると、すかさずスリーパーで絞め上げていった。
大会終了後、報道陣に囲まれた鈴木は「いいよ、何もなしでも。今日来てギャラの交渉成立したからな。それがすべてだよ。武道館でやろうっていう、このクソどインディー野郎どもがさ、調子に乗って武道館で試合やっちゃおうなんて大それたことを考えたんだから、それなりのもん見せてくれないとな。試合の内容もそうだし、コレ(=ギャラ)もな、武道館クラスのな」と言ってニヤリ。
一方の高木は「自分も大人気ないってやってきたけど、あれほど大人気ない人はいない。鈴木みのるはどうしても超えなきゃいけない、通らなきゃいけない人だと思っているので。見ての通り、何ももってしても勝てる気はしないんですよ。ハンディキャップって言ったのも、格好悪いかもしれないけど、今の俺の精一杯。試合に勝つ・負けるもあるけど、それ以前に存在感で勝てるかどうかがこの試合のテーマ。いまだかつてそれをテーマに鈴木みのるに挑んだ者はいないと思うので、試合で勝つと同時に存在感でも負けたくなし負けない」と、かつて「相手の光を消す試合をする」と言われた鈴木に存在感で勝負を挑むと語った。
なお、ハンディキャップマッチに関しては、公認凶器が時間差で出て来るウェポンランブル(高木のみ)を考えているとのこと。
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