新日本プロレスが戦略発表会で、G1の一大プロモーションやブシロードクラブ発足、さらに大プロレス祭り第2弾の開催などを発表!

120724_NJPW-1.jpg 24日、秋葉原・UDXシアターで行われた新日本プロレス×ブシロード『戦略発表会2012(夏)』。ブシロード体制となり5月に行われた初の戦略発表会は大きな反響を呼んだが、2回目となる今回はまず第1部では真夏の祭典『ヴァンガードPRESENTS G1 CLIMAX 22〜THE ONE & ONLY〜』のプロモーションについて発表された。

 新日本プロレスの木谷高明会長が「これはチケットを売るためじゃなく、世間に広げるためのプロモーションです」と言うように、ドル箱シリーズであるG1は各大会チケット売り切れは必至。そこでこのG1を通じて、よりプロレスを世間に広めるため一大プロモーションを展開するという。
 まずG1最終日である8・12両国大会の模様は、当日深夜1時15分からテレビ朝日の『Get Sports』枠にてオンエアされることが決定した。このほかにも山手線&環内56駅・74面に巨大ボード(広告)を設置、ラッピングバスを都内&横浜周辺を走らせる、山手線1編成11両まるごとラッピング、新宿駅内コンコースにB0版ポスターを20面掲示、首都圏の各線全車両に社内ポスター、東京メトロほぼ全線に中吊り広告など、かつてない規模で広告展開される。木谷会長と共に登壇した棚橋弘至も「(地上波テレビに)映りたいし、クソ有名になりたいので決勝に出ます!」と意気込みを語った。

 さらに「ここまでなら150%くらいの成功。僕が目指しているのは200%の成功」と言う木谷会長、最後のもうひと押しとなるのが、『ヴァンガード』のCMにも出演しているミュージシャン、DAIGOさんの『G1 CLIMAX 22』スペシャルサポーター就任。
 上記のCM以外にもDAIGOさん率いるBREAKERSの新曲『脳内Survivor』のPVでも真壁刀義と共演したDAIGOさんは、お忍びで7・1両国大会を観戦。初めて見たプロレスにすっかり魅了されたという。木谷会長も「プロレスとロックは近い。入場の時にサイリウムを振ってほしい!」と語り、DAIGOさんには8・12両国大会に来場してもらい、リングアナや国歌吹奏あたりをやってもらいたいという。DAIGOさん自身は選手が入場する際にロープを開ける役目をやりたいと語った。

120724_NJPW-2.jpg 続く第2部では第1回戦略発表会のときに発表されて話題になったブシロードの本業であるカードゲーム『キング・オブ・プロレスリング』(以下キンプロ)に関する続報が発表された。10月20日に1パック(カード3枚入り)330円(税込)で発売されるこの『キンプロ』だが、発売に先立ち昨年のG1覇者である中邑真輔のプロモーションカードが、G1の各会場や新日本ブースの出展が決定したコミックマーケット82(8・10〜12)のグッズ購入者に配布される予定とのこと。さらに9月と10月の各会場ではプロモーションカードの第2弾として、オカダ・カズチカのカードが配布される予定。『キンプロ』の遊び方などは携帯サイトを参照。
 『キンプロ』第1弾では新日本の所属選手20名・全100種類を収録。加えて選手の直コメントが入った箔押しサインが"パラレルカード"として全9種類入るという。木谷会長と共に登壇した中邑真輔は「ヤラセですね」とジョークを飛ばしつつ、パラレルカードに「一番スゲェのはキンプロなんだよ!!」とコメントを書いた。
 さらに『キンプロ』ではユーザーが自由にユニットを組めるのだが、中邑は組んでみたいユニットを聞かれ「キャプテン・ニュージャパンと中邑真輔、マキシモ......は入らないか(苦笑)」と仰天発言! 木谷会長も中邑のセンスを高く評価し、商品開発にも手を貸してほしいくらいとラブコールを送った。
 2013年1月上旬発売予定の第2弾では、新日本で一時代を築いた外国人選手や1・4ドーム大会に出場する選手が収録される予定。さらに同年4月発売予定の第3弾では新日本常連の他団体選手やフリーの選手を収録。同年7月発売予定の第4弾では6月開催のスーパーJr.をフィーチャーする予定。10月8日に正式サービス開始する公式サイトも、本日よりβ版がオープンしている(http://kopw.jp/)。
 
 さらに中邑に代わって真壁刀義が登壇すると、8月10日〜12日までの『コミックマーケット82』に参戦することを発表。思わず真壁が「コレって俺たちが参戦していいわけ?」と戸惑うほど。ヴァンガードやミルキィホームズとのコラボグッズが発売するという。さらに9月20日〜23日の『東京ゲームショウ』のブシロードブースにリングを設置。真壁をはじめ、新日本の選手たちは20日に登場予定。
 真壁が「木谷ちゃん、腹減ったよ。飯食いに行こうぜ」と第1回戦略発表会の時と同様、木谷会長にチェーンをつないで半ば強引に連れ出したあと、12月26日に新日本プロレス旗揚げ40周年記念入場テーマ曲CDが発売されることが発表された(3枚組全45曲収録予定)。現在の新日本所属選手の曲はもちろん、発売元のキングレコードには80〜90年代の新日本マットを彩った選手たちの音源も多数あるため、ファン待望の豪華盤となりそうだ。

 スクリーンでは棚橋と中邑のデビュー10周年を記念して発売されたDVD-BOXのCMが流れる。すると、そこにスーツ姿の矢野通が「俺のDVDのCMはどうした! 映像とかないのか、バカヤロウ!」と叫びながら乱入! 残念ながら映像はなかったが、矢野のデビュー10周年記念DVD『Y・T・R!V・T・R!〜トール・トゥギャザー〜』が発売されるということは告知された。矢野は「俺の全面プロデュースだ! お前ら100枚買え!」と言い放つと、司会を務めていた清野アナには「お前は1000枚だ!」と理不尽要求をつきつけてから「ヤノ・トウ・ルー!」とYTRポーズ。最後は「買えよ、バカヤロウ!」と捨て台詞を残して去って行った。

120724_NJPW-3.jpg 最後に木谷会長と共に永田裕志が登壇し、アマチュアレスラー育成プロジェクト『ブシロードクラブ』が発足されることが発表された。永田はこのブシロードクラブ(以下BRC)の監督兼スカウト部長に就任。「スカウト部長という響きはかつての木村健悟さんみたいですが(苦笑)」とやや戸惑いながらも、「ぜひBRCからオリンピックを目指してほしいし、決めてほしい。そしてその先ももし色気があればプロレスラーとして練習してほしい。過去にもそういう選手いましたし」と、かつて多くのプロレスラーを輩出した『闘魂クラブ』を彷彿させるアマチュア育成プロジェクトに復活に、張り切っている様子。
 そしてBRC第1弾アマチュアレスラーとなった、早稲田大学スポーツ科学部5年でフリースタイル84kg級の山口剛(やまぐち・たけし)を紹介。惜しくもロンドン五輪出場は逃した山口だが、2012年デーブ・シュルツ記念国際大会3位、同年明治杯全日本選抜選手権2位という実績のほか、大学1年のときには電車内で痴漢を発見し、ホームで胴タックルを決めて取り押さえた経験もあるという。
 永田は「確か闘魂クラブの第1弾選手も早稲田出身の選手だったと思います。何か新日本プロレスは早稲田の人と縁がある」と、かつて新日本に所属していたあの頑固者マスクマンにも触れたが、山口は「4年後のリオ五輪を目指したいと思います」と意気込みを語った。木谷会長も「五輪に行ってほしいですね。ブシロードのカードゲームも五輪目指して南米に進出したい!」と語った。

 最後に7・1両国大会に併せて前日に開催された『大プロレス祭り』。これが大変好評だったこともあり、2013年1月4日の東京ドーム大会に併せて、その第2弾となる『新春 大プロレス祭り』Vol.2を2013年1月2日と3日に都内で開催することを発表した。1・2には現役選手が中心、1・3にはレジェンド中心の構成になる予定で、詳細は決まり次第発表されるとのこと。

2012年7月24日 17:04
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