初代タイガーマスクが大仁田との再戦&初のデスマッチ挑戦を受諾!新間寿氏が次代の"過激な仕掛け人"育成計画をブチ上げる

120427_RJPW-1.jpg 25日、都内・帝国ホテルで初代タイガーマスクが記者会見を行い、大仁田厚のデスマッチ出場要求を受諾すると宣言。「5月5日の巌流島に試合を観に来い!」と呼び掛けた。

 リアルジャパンプロレス3・16後楽園ホール大会で初激突を果たした初代タイガーマスクと大仁田厚。激闘の末、最後は初代タイガーが大仁田のパートナーである矢口壹琅をタイガースープレックスで沈めて勝利した。
 試合後、敗れた大仁田は「初代タイガーを電流爆破マッチに引きずり出す」と宣言。さらに遺恨が深まる形となった。この試合で初代タイガーの蹴りを食らい、アバラ骨を骨折したという大仁田は、その後も事ある毎に挑発的なコメントを出してきた。今月3日には「お前のリングに上がったのだから、こっちのリングにも上がるべき」と自身の主催興行である5・11新宿FACE大会でのデスマッチ出場を要求。路上での襲撃テロまでほのめかし、「俺が勝ったら、ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチを受け入れろ」とブチ上げた。
 初代タイガーが何の反応を示さないのに苛立った大仁田は、さらに16日にも会見を開催。5・11新宿大会のメインイベントとして、「大仁田厚&矢口壹琅&保坂秀樹vs.初代タイガーマスク&ザ・グレート・サスケ&X」の有刺鉄線ボードストリートファイトデスマッチを行うと一方的に発表し、「ドタキャンはプロとして最低の行為」と出場を迫っていた(これまで参戦受諾はしていないので、ドタキャンとの表現は誤りだが)。

 当然、無法要求を突っぱねると思われた初代タイガーだったが、この日の会見で急転直下、「何でも受けましょうと。プロレスラーとして尊敬していますし、どういう試合形式でも、どんどんこなしてやろうじゃないかと今は思っています」と試合出場を受諾した。
 「実際に対戦したことで彼に対する認識は変わりましたね。お客さんをヒートさせてたし、"やるじゃん"みたいな。タイガー・ジェット・シンや昔のアブドーラ・ザ・ブッチャーに似ているような感じがありました。大仁田には傷が1000箇所ぐらいあるそうですけど、ある意味では尊敬していますよ。あれだけプロに徹しているんですから」と語ったタイガーだが、今回の試合が正式に決まれば、初代タイガーにとっては初のデスマッチとなる。
 だが、タイガーは「昔、猪木さんと上田馬之助さんがネール(釘板)デスマッチをやりましたけど、そういうことも僕の頭には入っていますし、プロレスの活性化に繋がるんであれば、それもありかなと。ただ、ストロングスタイルの人間がやるデスマッチというのはまるで違いますよ。ストリートファイトルール? 本当のストリートファイトだったら好きですけど、プロレスなら"それがルールなの?"という感じ。本物のストリートファイトとは違いますから。僕がやっている武道は市街地型実戦格闘技ですからね」と語り、「凶器の持ち込み」もほのめかした。

 気になるのは、パートナーとなるXの存在だが、大仁田と因縁があり、そのファイトに順応できる最適なベテランを指名した。今年で現役生活40周年を迎えたグラン浜田だ。
 浜田は一時引退してジャパン女子プロレスでコーチを務めていた時期があったが、1988年に同じく引退してコーチになっていた大仁田と遺恨が勃発し、それがキッカケで共に復帰したという経緯がある。浜田のパートナー起用は、大仁田への精神的な揺さぶりにもなるだけに、ベストな人選と言ってもいいだろう。なお、会見直後にさっそくリアルジャパンサイドは浜田と連絡を取り、試合出場が正式に決定している。

120427_RJPW-2.jpg また、今回の会見には、元祖"過激な仕掛け人"こと新間寿氏が同席。新間氏を前にして、初代タイガーがブチ上げたのが、「次代の"過激な仕掛け人"育成計画」だ。
 「新間さんの弟子を募集したいと思います。新間さんあっての昭和のプロレス界であったというのは紛れもない事実。今のプロレス界に必要なのは、そういうプロデュース力を持った人材だと思います。その立場を担うような弟子を2人ぐらい募集して、新間さんの横について、色々と学んで欲しいですね。新間さんは77歳ですけど、あと10年ぐらいは頑張ってもらって、その間に弟子を育てて、プロレスの発展に関与してもらいたいです」と発表したタイガーに続き、新間氏も「マスコミ参加型のプロレス界作り」「道場や試合前の練習のオープン化」「マスコミのリング疑似体験」など様々なプロレス復興案を提示。
 この発想力とそれを実現させる手腕はプロレス界にとって大きな財産。それを次代にしっかりと受け継いでいこうというこの計画は、業界全体にとっても大きな意味を持つことになりそうだ。

【記事提供/リアルジャパンプロレス】

大仁田厚プロレスリング
日時:5月11日(金)開始:19:00
場所:新宿FACE

▼第1試合 シングルマッチ
雷電
vs.
雅角

▼第2試合 シングルマッチ
菅原伊織
vs.
タノムサク鳥羽

▼第3試合 3WAYマッチ
リッキー・フジ
vs.
ジ・ウインガー
vs.
矢野啓太

▼第4試合 タッグマッチ(藤井健一デビュー戦)
ダンプ松本/レザー・フェイス
vs.
戸井克成/藤井健一

▼第5試合 6人タッグマッチ
二瓶一将/松崎和彦/宮本和志
vs.
スタンガン高村/富豪2夢路/入道

▼第6試合 有刺鉄線ボードストリートファイトトルネード・エニウェアフォールデスマッチ
大仁田厚/矢口壹琅/保坂秀樹
vs.
初代タイガーマスク/ザ・グレート・サスケ/グラン浜田

2012年4月27日 23:08
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