スターダム5・3後楽園大会は奈苗vs.松本と愛川vs.美闘のWメインだが、事実上のメインはBY対決!イオの相手が夕陽に決定!

120425_Stardom-1.jpg 25日、都内某所でスターダムが5・3後楽園ホール大会『STARDOM GOLDEN STARS2012』の記者会見を行った。

 まず追加対戦カードとして、4・22新木場大会で発表された脇澤美穂&木村響子vs.夏樹☆たいよう&世IV虎の試合は、両チームのキャプテンである脇澤と夏樹にはオーバー・ザ・トップロープが適用される特別ルールで行われることが決定。ベノムアーム(毒の手)を持つ脇澤は、このところオーバー・ザ・トップロープルールにすこぶる強いところを発揮しているだけに、このルールは脇澤有利にはたらく可能性がある。

120425_Stardom-2.jpg 次に対戦相手が未定になっていた紫雷イオの相手が、昨日のZERO1後楽園ホール大会で愛川ゆず季を相手にプロレスデビュー戦を行ったZERO1野良犬道場の夕陽に決定。現役国立女子高生らしく、学校帰りの制服姿のまま夕陽も記者会見に出席した。
 夕陽の前評判の高さや、前日の愛川戦の試合映像を見たというイオは夕陽の才能を高く評価した上で、「夕陽選手は619とかライオンサルトとかスワンダイブだとか、私もよく使う技とか動きとかをデビュー戦で軽々とやっていたらしいんですけど、私もデビューしてすぐから使っていた技なので、年齢差はあるど親近感というか、自分と重ねて見てしまう部分もあります。それと同時にここまでアクロバットな動きというか、ルチャ的な動きというか、立体的な動きで張り合える選手ってずっといなかったので、それが自分より後ろの世代で来てくれて、ここで交わえるってことは本当に嬉しいですし、とにかく楽しみですね」と夕陽との対戦をすごく楽しみにしている様子。
 対する夕陽も「実は初めて見た女子プロレスっていうのが紫雷イオ選手の試合だったんです。何でも初めてっていうのはずっと印象に残るものなので、頭の片隅に紫雷イオ選手の存在を置いて練習してきたのかなと思いますし、プロ2試合目で紫雷イオさんと闘えることをすごく嬉しく思います。あとイオ選手のプロフィールを見せていただいたんですけど、身長や体重も似ているような感じだし、デビューされたのも16歳といまの私の年齢と同じなんですよ」と、イオ同様にかなり親近感を抱いている様子だった。

120425_Stardom-3.jpg そして高橋奈苗vs.松本浩代のワールド・オブ・スターダム選手権試合とダブルメインイベントながら、試合順ではあとになるため、この愛川vs.美闘の白いベルトをかけた"BY対決"が事実上のメインイベントになることが発表された。
 挑戦者の美闘は「BY砲で一緒に闘ってきたゆずポンとのシングルになると、本当にすごく緊張してしまうんですけど、私がシングルで全然できない部分もあった時に、ゆずポンに『タッグ一緒に組もう』って言われて、そこでお尻を叩かれ育った部分もあるので、その成長の証をしっかり相手に示していきたいと思います」と、愛川とのBY砲で大きく成長できたという実感があるだけに、しっかりその証を見せたいと語った。
 一方の愛川も「私のベルトだと思っているベルトをかけての美闘陽子選手との闘い......美闘陽子選手は強敵だと思っていますけど、私はまだグラレスラーとして中心にいたいなって気持ちがあるので、本当に負けられない試合になると思います」と、まだまだ白いベルトが似合う女王の座を譲る気はないといった感じ。
 しかし愛川は「昨日の試合の前からぎっくり腰をやってしまいまして、今は立てない状況なんですけど、美闘陽子選手との試合は万全な状態でできるように......。体調管理もそうですけど、全力を尽くして闘うことが私なので、それまでしっかり治したいなと思います」と語るように、実はぎっくり腰を患っていたのを隠していたのだが、4・22新木場大会の試合で悪化させてしまい、針治療と痛み止めの注射を打って、4・24の夕陽戦に挑んでことを明かした。
 この日の朝、病院に行ったという愛川だが、腰はかなり酷い状況と診断されたとのこと。いままでのダメージが蓄積した結果、ぎっくり腰になったと分析した愛川だが、「どこまで治るか分からないですけど、美闘選手とシングルができるってことなので、それまでに自分では完全な状態にして何の悔いも残らないようにしたいので、しっかり治したいと思います」と悲痛な覚悟で美闘戦に挑む。

 団体としてもこのカードにかける期待は大きく、ロッシー小川代表は奈苗vs.松本戦ではなくこの試合を事実上のメインにした理由を「やっぱりカード力というか、初対決ですし、この2人がスターダムの人気の1、2を争うという対決。そういう意味ではやっぱり注目度はあると思うんですよ。試合っていうのはベルトの価値とか、いろいろあると思いますけど、やっぱり注目されるものを上位に置いていかなきゃ。興行ですから、そこでお客さんに観てもらう。それで赤と白のベルトでお互いに張り合えばいいと思いますよ。どっちがすごい試合になるのかっていう。
 だから順位とか順番っていうのはつくんですけど、それは見た人が感じてくれればいいし。ただ、スターダム的には新しい団体なので、やっぱり新しいカードをもってくるのは自然の流れかなと思います。紫雷イオvs.夕陽も3試合目なんですよ。昨日デビューした選手なんですけど、紫雷イオと絡むっていうのもあるけど、そこは期待を込めての3試合目。スターダムっていうのはそういう団体だと思うんですよ」と語った。
 5・3後楽園大会は愛川にとって、白いベルトを守る闘いである以上に、パートナーとの初対決、赤いベルトをかけた奈苗vs.松本との対決、そしてぎっくり腰を押しての出場と、多くの敵と闘わなければいけない状況となった。

スターダム
STADOM GOLDENSTARS2012
日時:5月3日(木・祝)開始:12:00
場所:後楽園ホール

▼世代闘争6人タッグ・イリミネーションマッチ 20分勝負
[1・2期生]岩谷麻優/須佐えり/鹿島沙希
vs.
[3期生]宝城カイリ/翔月なつみ/はるか悠梨

▼世代闘争頂上決戦 20分1本勝負
[1・2期生]星輝ありさ
vs.
[3期生]安川惡斗

▼天才vs.逸材の黄金戦士対決 20分1本勝負
紫雷イオ
vs.
夕陽(ZERO1野良犬道場)

▼STARDOM THE SURPRISE タッグマッチ 30分1本勝負
脇澤美穂/木村響子(フリー)
vs.
夏樹☆たいよう/世IV虎

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]高橋奈苗
vs.
[挑戦者]松本浩代(エスオベーション)
※初代王者・高橋奈苗の3度目の防衛戦

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]愛川ゆず季
vs.
[挑戦者]美闘陽子
※初代王者・愛川ゆず季の4度目の防衛戦

2012年4月25日 20:26
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