チェリーの波女リーグ戦出場はギリギリまで待って判断!植松は引退試合に向けて「100%の可能性を期待して、笑顔でリングを降りたい」
24日、東京・上野のP-TechでプロレスリングWAVEが記者会見を行い、4・30後楽園ホール大会からはじまる『CATCH THE WAVE 2012』に出場する選手が意気込みを語った。
パワーブロックからは水波綾、勇気彩、下野佐和子、プロデューサー推薦枠の星ハム子が出席。浜田文子は諸事情により欠席した。
水波「パワーブロック、プロレスリングWAVE水波綾です。前から言っていますが、今年はWAVEに入団した年ですので、どうしても波女という称号は手に入れたいと思っています。そのためにパワーブロックで優勝して、そのためには初戦に勝っていいスタートをきりたいと思っています。今年こそは波にのるのは自分だと思っていますので、絶対優勝したいと思います。100万円の賞金をもらったら、それを全部WAVEさんに寄付しまして、海外で試合をしたいと思っておりますので、WAVE・USAの足しにしていただければと思っています」
勇気「今年、CATCH THE WAVE 2012にはじめて出るんですけど、去年WAVEさんに出させてもらってたときに、絶対出られると思ったら出られなくて、夜中にひとりで泣いていたので、その思いをぶつけて今年は波女をとりたいと思います。優勝して賞金をいただいたら自分、大阪出身なので、大阪の串揚げ屋をやっている先輩の元気美佐恵さんの店、串揚げどんがらがっしゃん新宿三丁目店で祝勝会をやりたいと思います。その日応援しにきてくれた人、集まってくれたぶん、賞金からお支払いします。みんなで串揚げ食べましょう」
下野「リーグ戦ただただ前に進むのみです。で、賞金の使い道は、高いものじゃなくていいので、おいしいご飯を100万円分食べにいきたいと思っています」
星「は〜い♪ アイスリボン・星ハム子で〜す。みなさんこんにちは〜。WAVEさんのリーグ戦に出させていただくのもはじめてですし、初戦を後楽園ホールでシングルさせていただくのもはじめてですし、水波さんとシングルマッチをさせていただくのもはじめてです。とにかくはじめてだらけのことで、はじめて優勝も狙ってしまいたいと思っています。はじめてのことだらけで頭がおかしくなりそうで、笑いが止まりません。あははははは。はい。そして優勝の賞金の使い道は、私は写真集を出したいと思います。もっちりセクシーを女子プロレス界に広めてもっと女子プロレスを明るくしていきたいと思います。(写真集はどこまで)すべて、あらゆるところを見せていきたいと思います」
なお、このブロックで意識する相手を問われると水波、勇気が浜田文子の名前をあげ、下野は全員の名前を、そしてハム子は「自分は全員です。お客さんも対戦相手もみんな私のとりこにしたいと思います」と答えた。
続いてホワイトテイルズブロックからは渋谷シュウ、紫雷美央、栗原あゆみ、プロデューサー推薦枠の朱里が出席。前年度覇者の華名は諸事情により欠席したため、GAMIが代わりに「去年の波女リーグ戦のDVDは相当売れたらしいですね。それを聞いて当然だと思いました。なぜなら優勝は私・華名ですから。今年のリーグ戦は、初戦は栗原ですが、結果的に優勝するのがふさわしいと思いますので、誰であろうが私の優勝を阻止するよう頑張ってもらえると、盛り上がると思うので頑張ってほしいです」と、メッセージを代読。
栗原「4月24日、今日で丸7年を迎えました、栗原あゆみです。おめでとうございます、じゃないありがとうございます。毎年恒例の波女なんですが、準優勝、準優勝、敗戦ときてるので、今年は優勝しかないと思っています。自分は4度目の正直に強い女なので、今年は波女になります。初戦から華名さんなんですが、去年の後楽園で負けているので、リベンジという意味を含めて、初戦から勝利して波女になります。100万円は貯金しつつ、ちょっとずつ使っていきたいと思います」
美央「紫雷美央です。栗原さんがこんな弱いんだか強いんだかよくわからないコメント出しちゃって。で、波女の華名さんは記者会見来ない!? 波女だからって調子にのっちゃいけませんよ。こりゃ アカンね。足元すくわれますよ。おっぱい大きいからってふんぞり返って。去年、どうせ負けると思われたところ桜花さんから1勝とったのは私なんですよ。今年も大穴紫雷美央。何をしでかすかわからない女でいたいと思います。そして100万円とりましたら、貧乳キャラにあきましたので、おっぱい入れて写真集出します。頑張って波女と巨乳の称号を取りたいと思います」
朱里「リーグ戦に出るのははじめてとなります。すごくすごく楽しみです。100万円取ったら朱里チャンネルっていうのをYou Tubeでやってるんですけど、ちょっと手作り感満載でアップしてるので、グレードアップしてどんどん世に広めたいと思ってるのと、朱里版ブート・キャンプを作ってやりたいと思っています」
渋谷「昨年は私、リーグ戦に出ておりません。欠場しておりました。今年のCATCH THE WAVE 2012はとっても楽しみです。見ていただいた通り、華名にはじまり、朱里選手にはじまり、2人も含め、いろんなスタイルの選手がホワイトテイルズブロックにはいますので、自分の勢いをつけるためにも、ホワイトテイルズの勢いをつけるためにも、WAVEの勢いをつけるためにも、ホワイトテイルズブロックにしかみせれない試合を見せたいと思います。神がかっておりますので、このまま行きたいと思います。100万円取りましたら小さい子があまりプロレスを知らないので、小学校をまわりたいな思います。小学校で試合をしたいな、と」
また、意識する選手については、栗原「去年のリベンジがあって、第1試合目から華名さんなので、いまはそこしか頭にないです」、美央「シブちゃん以外」、朱里「全員の人と闘えるのが楽しみ」、渋谷「自分がライバル視してるのは、あんだけ強気なコメントを言ってるので、華名でいきます」と、それぞれ名前を挙げた。
最後にブラックダリア(以下、BD)ブロックからは桜花由美、大畠美咲、中森華子、プロデューサー推薦枠の藤本つかさが出席。
なお大阪大会で負傷し、この日の会見も欠席したため出場が危ぶまれるチェリーに関しては、GAMIが「いま自宅療養中です。妖怪パワーが発揮されまして、回復が早いみたいなので、ギリギリまで待って本人から『無理です』って言う答えが出るまでは待ちます。そのまま4月30日、桜花vs.チェリーが因縁の対決になるかもしれないので、もう少しここは保留でお待ちください。時期をズラしてでもリーグ戦には出場していただこうかと思います」と説明した。
中森「自分がブラックに入ろうと思ったきっかけが、JWPという狭い世界だけでやってても意味がないと思って、自分自身をアピールしていきたいという気持ちで入りました。4カ月経ったけど、正直やり切れてない部分が多くて、この数あるユニットの中でブラックが一番強いと思ってるので、そのなかでを勝ち抜いて優勝するのはすごいこと。自分にとっての結果になると思うので、精一杯暴れてやりたいと思います。100万円の使い道ですが、JWPに全額寄付......なんてせずに株に手を出して何倍にもして、車のHAMMERを買いたいと思います」
大畠「去年、準優勝の大畠美咲です。今年はあまりリーグ戦で当たったことあるのは、桜花ぐらいなんですけど、去年2勝1敗1分で、唯一負けたのが桜花なので、今年はリベンジして、気持ちよく決勝に進みたいと思います。100万円の使い道は、写真集ってあの2人が言う前から決めてたんですけど、かぶったので、リーダーとして、BDのみんなを旅行に連れて行ってあげようと思ってるので、空気読んでください」
藤本「アイスリボンの藤本つかさです。まずなぜ自分がBD枠なのかってすごく不本意なんですけど、見ればわかるように目つきの悪い隣の方とか、ちょっと暗そうなはじの方とか、ちょっと年上の方とかいっぱいいるので、鬼退治として、自分がこのBD枠を盛り上げたいと思います。100万円の使い道は日本全国のおでかけプロレスをしたいと思っていて、マットで持っていきたいなと思っています。ただ条件として、このBDの3人+チェリーさんもつれていって、マットでの試合もチェックしたいです」
桜花「隣にいる藤本つかさでしたっけ? 性格悪い! これがBDっていうか、いいんじゃないですか。性格悪いのでBDの一員になればいいのに、もう年だよ。若くないんだからもうアイドルはやめたほうがいいよ。私たちのこと言うけどそんな変わらないから。リーグ戦は、BDは組んでいる時はすごくいいんですよ。でも、対戦するのはすごくイヤです。なぜなら凶器がメッチャ痛いんですよね。なので凶器を使わせないうちに全勝して、決勝で目標は浜田さんと当たって優勝することなので頑張りたいと思います。100万円の使い道なんですが、たいしたお金ではないので、何かの足しにしようかな、と。ウチはおばあちゃんがいるのでバリアフリーでもつけてあげようかな」
また、それぞれがライバル視している選手については、中森「大畠です。ブラック以外でも組んだりするけど、リーダーだし、一番怖いと思っている」、大畠「さっきも言ったけど、桜花で。逆にそれ以外は敵ではない」、藤本「大畠美咲が嫌いなので、この人だけには勝ちたいです」、桜花「チェリーさんですかね。あの妖怪っぷりをみたら、後楽園のカードが怖いです」とコメントした。
続いて会見は、4・30後楽園大会に移行。まず広田さくらvs.飯田美花の一戦に関して、植松寿絵が「若手にどのようにプロレスを指導したらいいか悩みました。思ったのが広田さくらのすばらしきコピー能力を使って、若手の悪いところをコピーして試合をしてもらおう、と。試合で若手に伝えてもらおうと思った次第です。一番若手の飯田美花を完璧にコピーしてもらって、間近で悪いところを直し、さらにグレードアップしてもらおうと思いました」と、このカードの経緯を説明。
続いて植松の引退により、植松☆輝が返上するWAVE認定タッグの暫定王者を決めるGAMI&中川ともかvs.大畠美咲&中森華子の一戦に関しては、GAMIが「植松☆輝から取れなかったのは残念。ベルトに興味はないんですが、自分ちのタッグくらいは待っておきたいなと。畑中葉子さんご本人がご来場されるということで、いま何かしていただこうかと考えている最中です。本人の前で勝ってベルトを巻きたいなと思っています。小娘たちにはこないだ負けましたので、真剣にやれば勝てると思います。あと中川さんからコメントがきています。『キング・オブ・タッグチームからベルトを奪うのはハタナカヨウコよ、小娘たちにはまだ早いわ』。ちょっと勘違いしてるようなので、却下させてもらいます」とパートナーの中川のコメントと共に意気込みを語った。
対するBDの大畠&中森だが、大畠が「まあデブのほうはそんなに意識してないんですけど、こないだタッグでハタナカヨウコに負けてて、でもそれはアゴがしゃしゃり出てきて丸め込まれたみたいな感じだったので、自分はアゴ狙いでいきたいと思います」と語れば、中森は「自分はまだベルトを巻いたことがなくて、はじめて巻くベルトがブラックで巻けるようになってすごくうれしいです。中川さんとは試合をしたことはありませんが、二上には勝てる自信があるので、大畠とぶっ潰してやりたいと思います」と語った。
ちなみに暫定王者になったあと、やりたいチームを聞かれたGAMIが「やりたいチームはいるんですけど、そのチームがいま組んでない状態でして。勝ったら発表したいと思います」と意味深発言。なお、この試合の勝者チームは暫定王者組となり、植松の引退式後にひとまずタッグ王者ベルトが授与される。そして、後日おこなわれるタイトル戦で、勝ったチームが正式に第4代王者となることが発表された。
最後に植松寿絵の引退試合となる植松☆輝vs.渋谷シュウ&春日萌花。
春日「植松選手の引退試合の相手を務めさせていただきます、春日萌花です。この試合が決まる前から、植松さんが引退するっていうものがどんどん迫ってきてる時から、自分自身という物をもの凄く考えました。本当にいままでにないくらい考えました。プロレスについて考えたというより、トータルで自分自身について考えて、自分の存在意義とかを考えるわけですね。劣等性的な部分がある。この先どうするべきか。どうしたらいいんだろう、どうしたら変われるんだろうということをすごく考えました。
で、自身のことを考えるときに、考えるのが......(ジャン=ポール・)サルトルという小説家が書いた『嘔吐』という小説ご存知でしょうか。作者が木の根っ子を見て吐き気がするんですね。木には木の存在意義があって、スプーンにはスプーンの存在意義があって、でも人にはないんです。意義はあとにつく。自分のプロレスラーの意義がついてこない。自分はカラっぽなんだ。どうここから埋めていこうと凄く考えて、サルトルの小説のなかで、午後3時という言葉がキーワードになってるんですけど、3時という時間は、何をするにも遅すぎるし、何をするにも早すぎるってよく使われているんですが、私は自分自身が午後3時だと思っています。ただ何をするにも遅すぎるかもしれないけど、でも、まだ何も終わってない。
だから植松さんが引退するっていうのが迫ってきたときに自分自身がどうあろうとすごく考えて、遅いけど、試行錯誤しました。で、積み重ねてきて、この話をいただいた時も自分は無理だと正直思いました。丁重にお断りしようと思ったんですけど、ただ試行錯誤するなかで掴めたものも正直あって、いまはこの場にいることが、私がいることに意味があると思っています。考えたことを教えてもらったこと、植松さんへの感謝、自身の存在意義、自分自身の今後の明るい未来のために、渋谷シュウと春日萌花で、植松輝をきちんと越えます」
渋谷「植松選手の引退試合、植松☆輝としての引退試合の相手に決まったこと、植松さんが自分たちに最後にくれた本当に本当に大きなチャンスだと思っています。この試合で、植松さんは日ごろから自分のいいところも出すし、相手のいいところも出すっていうことをおっしゃってるんですけど、この試合では自分ももちろん、一番目立ちたいですし、植松選手も輝選手も目立つような、目立てるような試合をしたいと思います。見に来てくれた人全員の心に残るような試合をしたいと思っています」
輝「引退式に植松☆輝を選んでくれたこと光栄に思います。(言葉が詰まる)......いつも隣で私を助けてくれた植松に安心して、最高の形でリングから送り出したいと思っています。対戦する春日と渋谷は植松が愛情をもって指導してきた選手なので、私は期待してリングに立ちたいと思います」
植松「いまの輝の涙でとても幸せです。泣いても笑ってもこの試合がプロレスラー・植松寿絵として最後の試合になります。たくさんやりたい相手がいたなかで、この2人を選んだ。はっきりいって植松☆輝にはこの2人は関係ありません。でも植松寿絵としては思い入れのある2人で、私に思い入れのある2人なら『私にも関係あるから』と、2人とやることを認めてくれた輝に対してもそうですし、植松☆輝というのを皆様の心に、植松の心に、そして輝の心に残せる試合をしたいと思います。さっき考えたコメントと違うんですが、輝の涙で飛んでしまったのでぜんぜん違うことなんですが、質疑応答があるのでその間に思い出したいと思います」
ーー植松の言葉を聞いて泣いていたが。
春日「いまの涙というのは正直、ブチ壊すかもしれないけど涙腺が緩いだけです。決して弱くはないんです。すぐ涙が出るんですけど、でも、ブレそうになりながらも一本、芯は通っているつもりなので。植松さんのことを思えば泣いちゃうんですけど、植松輝には関係ないっていう。でも、植松さんの後輩だから植松輝に関係あるっていう言葉を聞いて、涙腺が刺激されたのは、いまの言葉の重責っていうのをますますしっかりしなければいけないなって思ったからっていうのがあります」
ーー1月にこのカードでやっているが、その反省を踏まえて今回どのようにいかしたいか。
春日「あの日は『あと一人誰だっけ?』っていうのが私だった気がします。お客さんが覚えていることって、渋谷の頑張りと私の一歩遅れてる感だと思います。3カ月で何が変われるかっていうのは、思うかもしれませんが、そのころと自分自身は違うと思っています」
渋谷「1月のころとはやっぱり意味も(違う)。本当に本当に最後なので、自分が持っている力を全部ぶつけたいと思います」
植松「さきほど言いたかったことを思い出したので、言わせていただきます。最高で最強のまま植松寿絵を強いままでやめさせてあげると言ってくれた輝の言葉を、ベルトを取ることで有限実行することができました。輝の思いを背負って、あとは私のすべての18年を背負って、1月に2人と試合をしてから3カ月。3カ月でプロレスラーがすばらしく変わるとかあったら、変わったことを期待しません。自分達の完全燃焼するカードとは思ってはいません。
でも今後を期待するカードと思っていますし、私が引退と言った1年間で変えることはできませんでした。だから私が引退したあとに、この2人が飛び立つ、変わるきっかけになる可能性を100%見せてくれれば、私の18年間のプロレス人生と、植松☆輝の最後に選んだ相手として本望で笑顔でリングを降りることができます。だから完全燃焼を期待しません。100%の可能性を期待して、この試合をやって笑顔で最後リングを降りたいと思います。プロレスの神様に愛された植松寿絵ですから、そうなると願って、30日を迎えたいと思います」
最後に「(この試合は渋谷&春日にとって)卒業試験?」と聞かれた植松は「卒業試験という言い方が合っているかわからないですし、そんな親心で望む試合なのかもしれませんが、それを前面に出して試合はしたくない。4人のプロとして、最後試合をしたいと思っております」と語れば、春日も「何をぶつけたいか」を聞かれると「素の自分自身です」とキッパリ。それを聞いた植松が「見せてもらいましょう。作らない春日萌花を」と言って会見を締めくくった。
【記事提供/プロレスリングWAVE】
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