全日本のBUSHIが新日本に1年間のレンタル移籍!そのBUSHIをはじめ、ロウ・キーやドラゲーのPACなどBOSJ出場選手が決定!

120416_NJPW-1.jpg 16日、都内の新日本プロレス事務所で記者会見が行われ、新日本プロレスの菅林直樹代表と全日本プロレスの内田雅之代表が出席のもと、両団体間の新しい取り組みとして全日本プロレスのBUSHIが、新日本プロレスに1年間のレンタル移籍をすることが発表された。

 これまでのプロレス界では選手の修行や環境を変える際、海外に武者修行に行くケースが多かった。それに日本のプロレス団体間、とくにメジャー団体同士というのは目に見えない壁のようなものがあり、なかなか話をする機会がなかったというが、共に創立40周年を迎えて7月1日には両国国技館で合同興行の開催を発表するまでの関係になっている新日本と全日本の間で、選手の相乗効果や技術の向上を目的として"レンタル移籍"という試みをやってみることになったという。
 まず選手を送り出す側の内田代表は「BUSHI選手には全日本プロレスで生まれ育った実績・実力を新日本プロレスさんでいかんなく発揮して、全日本プロレスのBUSHIここにありという存在感を出してもらいたい」とエールを送った。
 一方、受け入れる側の菅林代表は「この話を聞いてまず思い浮かんだのは、BUSHI選手がメキシコで苦労して練習している姿と、昨年全日本さんの台湾大会を視察したときに見た素晴らしいファイト。5月27日から始まるスーパージュニアから参戦してもらいたい。期待しています」と語った。そして会見に出席したBUSHIは「新日本プロレスのスーパージュニアという舞台に、全日本プロレスから来たBUSHIという名前をしっかり刻んで、新日ジュニアに新しい風を巻き起こしたいと思います! 楽しみにしていてください!」と意気込みを語った。
 また初参戦となる新日本マットに関して「全日本には全日本のスタイルがあるし、新日本には新日本の、お互いにしかないものがあるので、そこが楽しみ。全員と肌を合わせてみたい。"全日本のBUSHI"というのをアピールしていきたい。チャンスがあればIWGPジュニアヘビー級のベルト、IWGPの歴史に触れてみたい」と豊富を語った。

120416_NJPW-2.jpg なお、内田代表によるとレンタル移籍第1号選手にBUSHIを選んだ理由を「外に出して恥ずかしくない選手だし、BUSHI選手が言った通り新風を巻き起こして、全日本プロレスの存在感をアピール出来る選手だと思ったので」と説明。なお、内田代表は『BEST OF THE SUPER Jr.』という舞台ありきでBUSHIを選んだのではなく、移籍早々スーパージュニアに出場するのは「新日本さんの好意。逆に言ったらそれだけ大きな舞台を与えてもらったってことは、BUSHIのことを評価してもらっているってことだが、私はBUSHI選手にとっては高い試練というか、いきなりそういうところからのスタートだが乗り越えてほしい」と語った。
 サッカーなどではレンタル移籍から、その後完全移籍に移行するケースも珍しくないが、その可能性を聞かれた内田代表は「それは否定しないです。ただ新日本さんにBUSHIが上がるのは今回が初めてですし、BUSHIが評価を得られなければそういう話はないでしょうしね。完全移籍も戻ってくる可能性もどちらもあるという意味での、1年間のレンタル移籍です。これまでは契約上、一度退団してから移籍など選手の意思に反して諸問題があったが、今回の流れは非常にスムーズだし、企業間としては正しい方向だと思う」と語った。
 なお、BUSHIは4・21全日本プロレス後楽園大会に出場することが決まっているが、そこでの試合が壮行試合となり、5月1日付けで新日本にレンタル移籍となる。

 BUSHIのレンタル移籍発表会見に続き、5月27日の後楽園ホール大会から開幕する『BEST OF THE SUPER Jr.ⅩⅨ』の出場全18選手が発表された。
 新日本の所属選手や常連外国人に加え、レンタル移籍を発表したBUSHI、新日本再登場を予告していたロウ・キー、予選トーナメントで優勝した7代目ブラック・タイガー、ドラゴンゲートのPAC、CMLL初のロシア人契約選手として活躍したのちTNAやAAA、WWEを転戦したアレックス・コズロフ、CMLLでの空中殺法ナンバーワン決定戦『レジェス・デル・アイレ』で2011年&2012年と連続優勝したアンヘル・デ・オロが初出場。

■BEST OF THE SUPER Jr.ⅩⅨ出場選手
プリンス・デヴィット【6年連続6回目の出場/10年優勝】
田口隆祐【7年連続9回目の出場】
獣神サンダー・ライガー【12年連続17回目の出場/94年、01年優勝】
タイガーマスク【11年連続11回目の出場/04年、05年優勝】
KUSHIDA【3年連続3回目の出場】
BUSHI【初出場】
ロウ・キー(CHAOS)【初出場】
デイビー・リチャーズ(CHAOS/NRC)【3年連続3回目の出場】
ロッキー・ロメロ(CHAOS/NRC)【8年ぶり2回目の出場】
邪道(CHAOS)【2年連続7回目の出場】
外道(CHAOS)【3年連続8回目の出場】
TAKAみちのく(鈴木軍/K-DOJO)【2年連続3回目の出場】
タイチ(鈴木軍)【2年連続4回目の出場】
ブラック・タイガー(鈴木軍)【初出場】
PAC(DRAGON GATE UK)【初出場】
佐々木大輔(フリー)【2年連続2回目の出場】
アレックス・コズロフ(フリー)【初出場】
アンヘル・デ・オロ(CMLL)【初出場】

<大会規定>
18名がA・B、2つのブロックにわかれリーグ戦を行う
公式リーグ戦は全て30分1本勝負
全ての勝ちを2点、負けを0点、引き分けを1点と計算する 
5/27後楽園(開幕)〜6/9名古屋まで予選を行い、各ブロックの予選上位2名が最終戦6/10後楽園ホール大会にて決勝トーナメントを行う ※同点の場合はリーグ戦の直接対決の勝敗で勝者を決する

120416_NJPW-3.jpg ブロック分けは後日発表になるが、出場メンバーを見たBUSHIは「誰がどのブロックになるか分からないけど、誰とやっても"全日本のBUSHI、ここにあり"っていうのを見せたい」と抱負を語った。
 また、プリンス・デヴィットが昨年12月にドラゴンゲートに参戦した際、ドリームタッグを組んだことが話題になったPACが、その"夢の続き"としてスーパージュニア初出場が決定。空中殺法を得意とする選手が多いドラゲーの中でも、ナンバー1ハイフライヤーだけに新日本ジュニアに衝撃を与えるのは間違いないだろう。
 なお、前年度覇者の飯伏幸太(DDT)は現在肩の負傷で欠場中のため、残念ながら今年の出場は見送られたとのこと。

2012年4月16日 17:04
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