会見には新日本プロレスの菅林直樹代表と、全日本プロレスの内田雅之代表が出席。まず内田代表が「この話は昨年から『40周年を迎えた際には何か出来ることがいいですね』と菅林社長としていた。昨年の11月に私たちが開催した台湾大会に菅林社長が視察にお見えになって、『来年は40周年だし、台湾大会も5回目になるので、台湾で合同興行が出来ればいいですね』という話をしていたのだが、その中で日本でも35周年の時のような大会をしたいという話をして、この大会を開催することになった。やるからにはお互いのブランドが汚れることない、創業者の名に恥じないような素晴らしい大会にしたい」と合同興行開催に至った経緯を説明。
　菅林代表は「35周年のときは全日本プロレスさんと東京ドーム大会を開催させてもらったし、昨年はALL TOGETHERがあったので、こういう話をする下地は十分ありました。内田社長もおっしゃったが、やるからにはプロレスファンの記憶に残るような大会にしたい」と語った。

　一番気になるのはやはり対戦カードだが、内田代表は「お互い一番メインのチャンピオンシップは開催したいと思っていますし、それ以外も菅林社長がおっしゃったようにプロレスファンの胸に響くというか、記憶に残るようなマッチメークをすべく検討しています」と、IWGPヘビー級選手権試合と三冠ヘビー級選手権試合を行うことには前向き。
　ただし、全日本の現在の三冠王者はプロレスリング・ノアの秋山準。これには内田代表も「なるべく7月1日までに取り戻せるように」と言って苦笑い。しかも全日本は次期シリーズが『チャンピオン・カーニバル』（4・21後楽園〜5・7後楽園）を行い、優勝者が秋山の三冠王座に挑戦することが決まっているため、チャンカンに出場が決まっている新日本の永田裕志がチャンカンで今年も優勝するようなことになった場合、7・1『We are Prowrestling Love！』で秋山vs.永田の三冠戦を開催する可能性があるし、例えチャンカン優勝者vs.秋山の三冠戦が7・1の前に行われたとしても、そこで秋山が防衛して7・1の時点で秋山が三冠王者だった場合は、内田代表がノアにお願いして秋山に三冠戦を7・1にやってもらう可能性もあるという。
　逆に新日本は5・3福岡大会でNJC覇者の後藤洋央紀がオカダ・カズチカが保持するIWGPヘビー級王座に挑戦することが決まっているが、この試合の勝者が7・1『We are Prowrestling Love！』で全日本の選手の挑戦を受ける可能性もあるが、菅林代表はその可能性を聞かれると「検討します」と明言を避けた。

　こういうライバル団体同士の合同興行だと、お互いの看板（ベルト）を賭けて全面対決というものを期待する部分もあるが、内田代表は「すべて（のタイトルマッチをやるの）は無理ですけど、共同開催と言いながら団体の看板を背負って上がりますから、対抗意識っていうのは現れると思うので、ベルトにこだわらない。やはり僕らとしては41年、50年、100年と未来につながるような、礎になるような大会にしたい」と語り、対抗戦的なカードのほかにも『ALL TOGETHER』で見られたような夢のある交流カードが組まれる可能性もありそうだ。
　なお、基本的に両団体の所属選手は全員出場する予定で、全8〜9試合を予定。ただ、菅林社長は「（チケット）発売と同時に飛びように売れるような対戦カードにしたい」と語ったが、両団体の興行スケジュールもあるのでチケット発売日前にメインカードが発表できるかどうかは分からないとのこと。IWGPヘビー戦と三冠ヘビー戦のダブルメインとなれば、大会ギリギリまでカードが難航する可能性は十分ある。

新日本プロレスリング＆全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会
サマーナイトフィーバー in 両国
We are Prowrestling Love！
日時：7月1日（日）開場：16:00　開始：17:00
場所：両国国技館
主催：新日本プロレスリング株式会社／全日本プロ・レスリング株式会社
後援：tv asahi／GAORA／あすなろ舎

＜入場料金＞
砂かぶり（パイプ椅子席）20,000円※ファンクラブ先行予約のみ発売
特別リングサイド（枡席）10,000円※1枡4人掛け
リングサイド（枡席）　　 7,000円※1枡4人掛け
１Ｆ指定席（枡席）　　　 5,000円※1枡4人掛け
２Ｆ特別席　　　　　　　 6,000円
２Ｆ指定席　　　　　　　 4,000円

＜予約・お問い合わせ＞
新日本プロレス TEL 03-6407-3111
全日本プロレス TEL 03-3288-0610