会見には夕陽にとって師匠となるキックボクシング界の英雄"野良犬"こと小林聡と、プロレスの師となる日高郁人も参加。
　まず日高が「私がゼロから指導し、最後の女子の教え子となります夕陽を24日の後楽園でデビューさせることにしました。これは小林さん、大谷社長、中村代表にも許可をいただき決めました。
　現在、学生（16歳）という立場ですが、春休みを利用し毎日朝から晩まで道場で練習に明け暮れています。合同練習ではZERO1レスラーズと同じ基礎トレメニューに呻き声を上げながら食らいつき、体の大きな選手たちとスパーリングし、さらに元NWA世界ジュニア王者のクレイグ・クラシックや私と練習試合をこなしています。
　その後、ウエイトトレーニングや小林聡とのキックボクシング練習、そんな毎日を送っています。こんな必死な姿をいまの高校生に見せてあげたい。デビューまで夕陽のような環境で過ごしてきた選手は今までいなかったと言い切れます。夕陽はニュータイプです。皆様、是非ご期待ください」と太鼓判を押した。
　小林も「この子は中学生の頃から雨の日も嵐の日も、毎日練習に励んできました。キックの世界なら何でもアドバイスできますが、プロレスに関してはすべて日高選手にお願いしてきました。同じプロとして彼女がデビューできた暁には、沢山のアドバイスをしていきたいと思いますが、今、言えることは1つです。一度しかないデビュー戦。本人の思い出に残るように頑張ってほしい。それだけです」とエールを送った。

　そして夕陽は「ZERO1野良犬道場の夕陽です。4月24日、ZERO1後楽園ホール大会で正式にプロレスラーとしてデビューすることが決まりました。ZERO1、そして後楽園ホールという大舞台でこのような場を設けていただきとても嬉しく思います。
　1月28日のエキシビションから約3カ月。日高さんと小林さんに更なるご指導をしていただいて、やっとデビューに漕ぎ着く事ができました。私はプロレスラーになります！　プロレスラーになるんです！　私はプロレスラーになります！」と力強く宣言。
　どういう選手になりたいかを聞かれた夕陽は「私にとってのプロレスは初めて見たのも、教えて頂いてるのも日高さんなので、一番尊敬していて憧れである日高さんのような努力を惜しまずお客様を楽しませられる、そして旗幟鮮明なレスラーになりたいです」と語った。
　そして、まだデビュー戦の相手は未定だが、闘いたい選手を聞かれると「誰が相手でも先輩になりますが、現役時代の小林さんのような野良犬の牙を剥き出しにして噛み付いていきます。相手が誰であろうと今まで練習した成果を存分に発揮してデビュー戦で白星をつけます！」と応えた。

【記事提供／プロレスリングZERO1】